文法(256)

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A1.3-B1.2

関係代名詞: 主格(that)

人やモノを表す関係代名詞that

利益になるような本を読みなさい。

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以下では、「関係代名詞 that(主格)」の役割や使い方について、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 関係代名詞 that の基本

関係代名詞 that の主格は、関係代名詞節(関係詞節)の中で「主語」として機能します。

例えば、「The book that is on the table is mine.」という文では、

• 先行詞: the book

• 関係代名詞: that

• 関係詞節: that is on the table(“that”が主語になり、“is on the table”が述語)


2. 先行詞の種類

「that」は、先行詞が「人」を表す場合にも、「物(モノ)」を表す場合にも使えます。


  • 人を表す先行詞 → the person that ~ / the students that ~ / the man that ~ …

  • モノを表す先行詞 → the book that ~ / the car that ~ / the idea that ~ …

ただし、先行詞が人の場合は「who」、モノの場合は「which」を使うこともできます。そのため、thatは「人物・モノどちらにも使える便利な関係代名詞」としての特徴があります。


3. 省略できるかどうか

3.1 主格の that は省略できない

関係代名詞が「主語」として機能するとき、文を成り立たせるために「that」を省略することはできません。


  • 正: The boy that lives next door is my friend.

  • 誤: The boy lives next door is my friend.

3.2 目的格の that は省略できる場合がある

一方で、関係代名詞が「目的格」として機能している場合には「that」を省略できる場合があります。


  • 正: The book (that) I bought yesterday was expensive.

    (この場合、“that”は目的語として機能しているため、省略可)

主格の that は「接着剤」のように文の形をつなげる働きをしているため、抜くと文が不完全になってしまうことに注意しましょう。


4. 注意点と使い分け


  1. 非制限用法(カンマ付きの追加情報)では that は使えない

    非制限用法(補足説明の役割を果たす関係詞節)では「who」や「which」を使い、カンマの後に続けます。


    • 正: My mother, who is a doctor, works at a hospital.

    • 誤: My mother, that is a doctor, works at a hospital.


  2. that の使い分け


    • 主説の意味を限定する場合(制限用法)では「that」を多用する

    • フォーマルな文章や会話では「who」「which」と使い分けることも多い



5. 例文で確認

1) 人を先行詞とする例


  • The girl that sits next to me is very kind.

    → (that = 主語「The girl」に対応)

2) モノを先行詞とする例


  • The computer that broke yesterday needs to be repaired.

    → (that = 主語「The computer」に対応)

3) 意味を限定する制限用法での例


  • The car that I bought last year is still running smoothly.

    → どの車かを限定して「昨年買った車」と特定している


まとめ


  • that (主格) は、関係代名詞節の中で主語の働きをするため、省略できない。

  • 先行詞 が人でもモノでも、制限用法(文の意味を限定する関係詞節)の場合に「that」をよく使う。

  • 非制限用法(カンマ付き)では「that」は使わず、「who」「which」を使うのが原則。

「that」を使いこなすことで、主語として機能する関係詞節を上手につくり、スムーズに主節と修飾内容を結びつけることができます。日常会話から英作文まで、幅広く活用されるポイントなので、しっかりと覚えましょう。

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A1.3-B1.2

get+過去分詞

変化を表す受動態

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「get + 過去分詞」とは?

「get + 過去分詞」は、受動態の一種として「~される」という意味を表す表現です。ただし、一般的な受動態「be + 過去分詞」とはニュアンスに違いがあります。


「be + 過去分詞」との違い


  1. 状態か変化か


    • be + 過去分詞: 出来事が起きた結果として「今どうなっているか」という状態を示すことが多いです。また、その状態が続いていることを強調する場合にも用いられます。

      例) The window was broken.(その窓は割れている状態になっている)

    • get + 過去分詞: 「状態が変化する過程」や「何かの結果としてそうなった」という動きを強調します。何かきっかけやアクションによって生じた変化として、「~になってしまう」「~された」という意味合いが強くなります。

      例) The window got broken.(その窓は何らかの出来事によって割れてしまった)


  2. 動詞の種類


    • be動詞は「状態動詞」と呼ばれ、基本的に「ある・いる・~である」といった存在や状態を示す働きをします。

    • getは「一般動詞」で、主に「得る」「~になる」といった動作・変化を表します。そのため「get + 過去分詞」には、“ある状態へと変わるプロセス”が含まれやすいのです。



使い分けのポイント


  • 状態を強調したい場合: 「be + 過去分詞」を使う方が自然です。

    例) My car was damaged.(私の車は今ダメージを受けた状態だ)

  • 出来事や変化の過程を強調したい場合: 「get + 過去分詞」を使うと、何かがきっかけでそうなった印象を与えます。

    例) My car got damaged in the accident.(事故で車にダメージが入った・車が壊れてしまった)


押さえておきたいポイント


  • 「get + 過去分詞」は、話し言葉やカジュアルな表現でよく使われます。一方、「be + 過去分詞」は文書やフォーマルな場面でも一般的です。

  • 文脈によっては、単に「~される」と訳すよりも、「~になってしまう」「~になった」というニュアンスに着目すると意味を取りやすくなります。

「get + 過去分詞」は受け身の一種でありながら、“変化”に焦点を当てる点が最大の特徴です。使用場面によって、自然な日本語訳を選ぶとよりわかりやすく表現できるでしょう。

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A1.3-B1.2

助動詞: would

willの過去形のwouldは奥が深い

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以下では、助動詞 “would” について、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 助動詞とは?

助動詞 (modal auxiliary) は、主に動詞の前に置かれ、動詞の意味を補強・補助する役割を持つ語です。たとえば、動詞 “run (走る)” の前に助動詞 “would” を付けると “would run (走るだろう)” のように意味が変化します。


2. “would” の基本的な役割

“would” は、もともと “will” の過去形です。しかし、単なる「過去の意味」だけではなく、“will” が持つ「未来の見通し」「意志」「推測」などを、より「過去から見た視点」や「実現性が低い・控えめなトーン」に変化させる役割があります。具体的には以下のようなニュアンスを表すことが多いです。


  1. 過去から見た未来(間接話法など)


    • 例: He said he would come. (彼は来ると言っていた → 「過去に ‘will come’ と言っていた」の意味)


  2. 仮定・条件(条件節での仮定法)


    • 例: If I had more time, I would travel the world. (もっと時間があれば世界を旅行するのに → 現実には時間がない)

    • 「現実とは異なる」仮の状況を想定し、「もしそうであれば~するだろう」と表す際に使う。


  3. 意志・控えめな意見・提案


    • 例: I would help you if I could. (できるなら手伝いたい → 現実は難しいが、助けたいという意思を表す)

    • 例: I would say this plan needs more discussion. (私としてはこの計画にはもっと議論が必要だと思います → 控えめな主張)


  4. 丁寧な依頼・申し出


    • 例: Would you open the window, please? (窓を開けていただけますか?)

    • “Could you~” と同様に丁寧な響きを持つ表現。


  5. 過去の習慣的行動


    • 例: When I was a child, I would play in the park every day. (子どもの頃は毎日公園で遊んだものだ → 過去の習慣を懐かしむ表現)



3. “would” と “will” の違い

“will” が「未来・意思・推測」をストレートに表すのに対し、“would” は「過去からの見方」や「控えめ」「仮定的」のニュアンスが加わります。特に以下の点を押さえておくとわかりやすいでしょう。


  • “He will come.”: 「彼は来るだろう」(確度や意志が高い/単純に未来を述べている)

  • “He would come.”: 「彼は来るだろうと思う」「来るかもしれない」(確度がやや下がり、控えめ・仮定的な響き)

「時制が“過去形”」というよりは、「現在から距離を置き、可能性や確度を下げる」ニュアンスが加わると考えると理解しやすいです。


4. 具体的な例文


  1. 過去の意志・予定を表す文


    • “He promised he would finish the report by Friday.”

      → 「彼は金曜までにレポートを終わらせると約束した(過去に ‘will finish’ と言った内容)」


  2. 仮定法の文


    • “If I had enough money, I would buy a car.”

      → 「もし十分なお金があれば車を買うのに(現実には買えない)」


  3. 控えめな意見・提案


    • “I would suggest we review the documents again.”

      → 「もう一度書類を見直した方がいいかと(控えめな印象)」


  4. 丁寧な依頼


    • “Would you mind closing the door?”

      → 「ドアを閉めていただけますか?」


  5. 過去の習慣


    • “When we were kids, we would play outside until sunset.”

      → 「子どもの頃は日が暮れるまで外で遊んだものだ」



5. まとめ


  • 助動詞 “would” は “will” の過去形ですが、純粋な過去を表すだけでなく、「仮定」や「控えめな言い方」、「過去から見た未来」、「過去の習慣的動作」など幅広いニュアンスを表すことができます。

  • 過去形になると「今から距離がある」イメージが強まり、確度や直接性が下がる・控えめになるといった感覚があります。

  • “If I were you, I would ...” のように、仮定法では特に頻出する表現なので見かけたら要チェックです。

これらを踏まえると、英文を読むとき・書くときに “would” に込められたニュアンスを上手に理解・使い分けられるようになるでしょう。

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A2.1

(a) little+名詞

「少ない」量を表す形容詞

当地ではあまり雪は降りません。

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(a) little + 名詞の使い方

英語で「少ない」を表す語には、fewlittle があります。これらはどんな名詞に使うかで区別が必要です。


  1. few


    • 可算名詞(数えられるもの) に使われます。

      例:


      • few books(本がほとんどない)

      • few friends(友達がほとんどいない)



  2. little


    • 不可算名詞(数えられないもの) に使われます。

      例:


      • little water(水がほとんどない)

      • little time(時間がほとんどない)




little と a little の違い


  • little(単独)


    • 否定的な意味合いが強く、「(ほとんど) 〜ない」というニュアンスになります。

    • 例:

    • I have little money.


      • お金がほとんどない(=あまり使えるお金がない)。


    • She has little patience.


      • 彼女にはほとんど我慢できる余裕がない。



  • a little


    • 肯定的なニュアンスが含まれ、「少しの〜」「少しはある」という意味になります。

    • 例:

    • I have a little money.


      • お金が少しある(=少しは使えるお金がある)。


    • She has a little patience.


      • 彼女には少しくらい辛抱する気持ちがある。




ポイントまとめ


  1. 可算名詞には few、不可算名詞には little を使う。

  2. little は否定的に「ほとんどない」、「十分ではない」という意味。

  3. a little は肯定的に「少しはある」、「少なからずある」という意味。

使い分けを押さえることで、英語の表現力が高まり、意図したニュアンスを正確に伝えられます。

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A2.1

(a) few+名詞

「少ない」数を表す形容詞

彼の名前を知っている生徒はほとんどいなかった。

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以下では、(a) few の使い方について、より詳しくわかりやすく解説します。


「few」と「little」の違い

同じ「少ない」という意味でも、以下のように使い分けます。


  • few: 数えられる名詞(可算名詞)に使う

    例: few books(本がほとんどない)、a few books(本が少しある)

  • little: 数えられない名詞(不可算名詞)に使う

    例: little water(水がほとんどない)、a little water(水が少しある)


「few」と「a few」の違い


  • few (冠詞なし)


    • 否定的なニュアンスが強く、「ほとんど~ない」という意味合いで使います。

    • 例: I have few friends in this city.

    • 「この街には友人がほとんどいない」という、かなり少なく感じるニュアンス。


  • a few (冠詞あり)


    • 肯定的なニュアンスで、「少しの~がある」という意味合いになります。

    • 例: I have a few friends in this city.

    • 「この街に友人が少しいる」という、ある程度存在していることを示すニュアンス。



例文で確認しよう


  1. few の例


    • There are few students in the classroom.


      • 教室に生徒はほとんどいない。

      • “ほぼいない” くらいの少なさ。



  2. a few の例


    • There are a few students in the classroom.


      • 教室に生徒が少し(数人)いる。

      • “わずかにいる” という意味合い。



  3. few と a few のニュアンス比較


    • We have few options left. → 選択肢がほとんど残っていない。

    • We have a few options left. → 選択肢がまだいくつか(少し)残っている。


このように、英語では冠詞 a の有無で、否定的・肯定的なニュアンスが大きく変わるため注意が必要です。


ポイントまとめ


  1. few は可算名詞に使う


    • “ほとんど~ない” のように、否定的・極端に少ないことを表す。


  2. a few は可算名詞に使う


    • “少しの~がある” のように、肯定的・ある程度の量があることを表す。


  3. little / a little は不可算名詞に使う


    • “ほとんど~ない” (little) / “少しの~がある” (a little) のニュアンス。



これらの使い分けを意識するだけで、英語の表現の微妙な違いを正確に表すことができます。ぜひ、実際の会話や文章で意識して使ってみてください。

96
A2.1

myself/yourself/himself/herself/ourselves/themselves

「~自身」を表す再帰代名詞

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以下では、再帰代名詞 (reflexive pronouns)「myself / yourself / himself / herself / ourselves / themselves」について、より詳しく、わかりやすく説明します。


1. 再帰代名詞とは

再帰代名詞は、「…自身を(に)」 という意味を表す代名詞です。

もともとの人称代名詞(I, you, he, she, we, they)の所有格や目的格に「-self」(単数) または「-selves」(複数) を付けて作られます。






































主語 再帰代名詞 例文
I myself I cut myself. (私は自分を切ってしまった)
you yourself You should take care of yourself. (自分の体を大事にしないと)
he himself He hurt himself playing football. (彼はサッカーをしていて自分を痛めた)
she herself She saw herself in the mirror. (彼女は鏡に映った自分を見た)
we ourselves We introduced ourselves. (私たちはお互い自己紹介した)
they themselves They prepared themselves for the trip. (彼らは旅行の準備をした)


2. 再帰代名詞の主な使い方

(1) 「主語」=「目的語」を表すとき

同じ文の中で、主語が示す人物(またはもの)が 自分自身を目的語とする ときに再帰代名詞を使います。


例:


  • I cut myself with a knife.

    (私はナイフで自分を切ってしまった)

  • The cat washed itself.

    (その猫は自分自身をなめてきれいにした)


このように、動作を行う人や物と、それを受ける対象が同一である場合に使用します。

(2) 強調表現としての使い方

再帰代名詞は、動作主(主語)を 強調 したいときにも使われます。

この場合、再帰代名詞を省略しても文として成立しますが、強調のニュアンスが失われます。


例:


  • I did it myself.

    (私はそれを自分でやった)


    • 「自分でやったのだ」という強い主張を伝える


  • The CEO himself made an announcement.

    (CEO自身が発表を行った)


    • CEO以外ではなく、CEO本人が行ったことを強調



(3) 「by + 再帰代名詞」で「独力で〜する」という意味

「by + 再帰代名詞」の形で、 「誰の助けも借りずに、独力で」 という意味を表します。


例:


  • I solved the problem by myself.

    (私はその問題を独力で解いた)

  • He traveled by himself.

    (彼は一人で(=自力で)旅をした)



3. 使い方の注意点


  1. 人称と数に注意する


    • “myself” は 1人称単数、 “ourselves” は 1人称複数 などのルールに従って使います。


  2. 強調対象を間違えない


    • 「I myself did it.」のように、文中では強調する要素のすぐ後ろに再帰代名詞を置くことが多いです。


  3. 他の目的語と混同しない


    • 「I taught me.」とは言わずに「I taught myself.」とします。

    • 主語と目的語が同一人物の場合は、必ず再帰代名詞を用います。



4. 例文まとめ


  • They enjoyed themselves at the party.

    (彼らはパーティーで楽しんだ)

  • She made the cake herself.

    (彼女が自分でケーキを作った)

  • We can finish this project by ourselves.

    (私たちはこのプロジェクトを自力で終わらせることができる)


以上が再帰代名詞に関するより詳しい解説です。主語と目的語が同じ人物や対象を示すとき、または強調したいときなどに使われることをしっかり押さえておきましょう。

97
A2.1

Do+命令文

命令文の強調

その映画をそちらでやっていたら、ぜひ見た方がいいですよ。

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以下では、英語の「Do+命令文」を使う場合のポイントを詳しく解説します。


「Do + 命令文」とは?

英語の命令文(「~しなさい」「~して」)に do を加えると、「ぜひ~して」「どうか~してほしい」というように、行為を強調したり、強く勧めたりするニュアンスが生まれます。元々の命令文に「do」が加わることで、より丁寧かつ熱意を込めて相手に行動を促す表現になります。


使い方と特徴


  1. 構文

    命令文の前に do を置くだけでOKです。

    例:


    • 通常の命令文 → “Come here.”(ここに来て)

    • 強調した命令文 → “Do come here.”(ぜひここに来て)


  2. 意味合い

    「ぜひ」「どうか」「どうぞ」といった、より強く行動を勧めたり、相手が遠慮しないよう促すイメージを加えられます。単なる命令というよりも、相手の行動を歓迎しているニュアンスが強い表現です。


  3. 丁寧・親しみのある語感

    「Do + 命令文」はフレンドリーな場面や、相手に遠慮なく何かをしてほしいときに使われます。一方で、フォーマルな文書やビジネスの場面では、ほかの表現方法(“Please…”など)で伝える場合も多いです。



例文


  • Do come in!

    「どうぞお入りください!」

    → 通常の “Come in!” よりも「ぜひ入って!」という歓迎度が強くなります。


  • Do have a seat.

    「どうぞお座りください。」

    → 相手をもてなす丁寧なニュアンスが加わっています。


  • Do let me know if you need anything.

    「何か必要があれば遠慮なく言ってね。」

    → 相手に気兼ねなくお願いしてほしい気持ちを強調します。



まとめ

「命令文」だけでも相手に行動を促すことはできますが、前に do を加えることで「ぜひこうしてほしい」「遠慮なくそうしてほしい」という強い気持ちを込められます。丁寧さと親しみを両立させながら、相手の行動を積極的に歓迎したいときに使える便利な表現です。

98
A2.1

let's not+動詞

「~しないようにしましょう」

彼女に話しかけるのはよそう。

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以下の解説は「let's not + 動詞」の使い方をより詳しく説明したものです。参考にしてください。


「let's not + 動詞」の意味と使い方

意味


  • 「let's not + 動詞」は「~しないようにしよう」「~するのはやめよう」という意味で、相手に対して行動を控えるように提案・勧誘する表現です。

  • 「let’s not」のあとには、実際に行わないようにしたい動作を表す「動詞の原形」を続けます。

例文


  1. Let's not argue about this.


    • (このことについて議論するのはやめましょう。)


  2. Let's not forget to lock the door.


    • (ドアに鍵をかけるのを忘れないようにしましょう。)


  3. Let's not waste time.


    • (時間を無駄にしないようにしましょう。)


ポイント


  1. 「let’s not + 動詞」の形は、否定文を使って相手と一緒に「~しないこと」を決める・提案する際に使われます。肯定形の「Let's + 動詞」が「~しよう」という提案なのに対し、こちらは「~しないようにしよう」と相手に呼びかけます。

  2. 「Do not let’s ~」のような形は英語としては誤りなので、必ず「Let's not ~」の形で使いましょう。

  3. 話し手だけではなく、聞き手も含めた複数人を主語にしている、いわゆる「相手に呼びかける」文なので、一人で独立して決めたりする表現ではなく「一緒に何かをしない・気をつける」というニュアンスが出ます。


「let's not + 動詞」は、会話や日常表現でよく使われる便利なフレーズでもあります。「~しないようにしよう」と相手を含めた行動を止める、あるいは控える提案をする際に、自然に使いこなせるように練習してみましょう!

99
A2.1

助動詞: have to

「~しなければならない」

私は眠らなければなりません。

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以下では「have to」の使い方をより詳しく解説します。


1. 意味:「~しなければならない」

「have to」は、特定の行為を「しなければならない(義務や必要性がある)」という意味を表す際に使われます。意味としては「must」に近いですが、話し手のニュアンスによって使い分けられることもあります。


・I have to study for the test.
(私はテスト勉強をしなければならない。)



2. 構成:二語で一つの助動詞


  • 「have to」は「have」と「to」の二語でありながら、まとめて一つの「助動詞的」な表現として扱います。

  • 後ろ(toの直後)には必ず動詞の原形を置きます。


・We have to leave now.

(私たちは今出発しなければならない。)



3. 三人称単数形に注意

一般的な助動詞(can, may, must など)は主語が三人称単数でも形が変化しませんが、「have to」の場合は厳密には “have” が動詞の扱いに近いため、三人称単数では “has to” に変化します。


・He has to work tonight.

(彼は今夜働かなくてはならない。)



4. 否定形・疑問形の作り方

「have to」が文中で実質的に動詞の役割をしているため、否定文・疑問文を作るときは「do」を用いる形が一般的です。


  • 否定形


    • 主語 + do not (don’t) + have to + 動詞の原形

    • 主語が三人称単数の場合は、does not (doesn’t) + have to + 動詞の原形



・I don’t have to go today.

(私は今日行く必要はない。)

・He doesn’t have to study now.

(彼は今勉強する必要はない。)



  • 疑問形


    • Do + 主語 + have to + 動詞の原形 ?

    • 三人称単数の場合は Does + 主語 + have to + 動詞の原形 ?



・Do you have to work tomorrow?

(あなたは明日働かなければなりませんか?)

・Does she have to be there?

(彼女はそこにいなければなりませんか?)



5. 「must」との違い


  • 「must」は「話し手自身の強い主張や義務感」を表すことが多いのに対し、

  • 「have to」は「社会的・外的な事情や規則による義務」を表すニュアンスが強いです。

ただし、日常会話ではあまり厳密に区別されず、「must」とほぼ同じ意味で「have to」が使われることも多々あります。


6. まとめ


  1. 「have to」は「~しなければならない」という義務・必要性を示す表現。

  2. 「have + to」で一つの助動詞的表現として扱い、後ろには動詞の原形を置く。

  3. 三人称単数(he, she, it)の場合は「has to」となる。

  4. 否定や疑問を作るときは “do” や “does” を助ける形で用いる。

  5. 「must」とはニュアンスこそ異なるが、日常では同じ意味として使うことが多い。

これらをおさえておくと、「have to」の使い方をより正確に理解し、自然な英語表現に活かすことができます。

100
A2.1

副詞節: as ...

「~するとき」、「~するので」など複数の意味がある接続詞

お金がないので、短い旅になりそうだ。

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以下では、「副詞節」と「as」を使った副詞節について、より詳しく、わかりやすく解説します。


副詞節とは

副詞節 (adverbial clause) とは、文全体を修飾する働きをする節(S + V を含むかたまり)のことです。形容詞節や名詞節との大きな違いは、副詞としての役割を果たす点にあります。

たとえば次のような文を見てみましょう。


I was listening to music when I noticed the time.

(私は時間に気づいたとき、音楽を聴いていました。)


この文では、when I noticed the time が副詞節にあたります。接続詞 + 主語 + 動詞 という形になっており、文の中で「いつ」という情報を付け加え、動詞 “was listening” を修飾しています(動作が起こるタイミングを示す)。


as を使った副詞節

「as」はさまざまな意味を持ち、文脈に応じて柔軟に訳す必要があります。ここでは主に頻出する3つの用法を紹介します。

1. 「~するとき」

時を表す接続詞として使われる場合、動作が起こるタイミングを表します。


As I was leaving home, it started to rain.

(家を出ようとしたとき、雨が降り始めた。)



  • 「as …, ~」の形で、「…しているときに(同時に)~が起こる」というニュアンスを持つことが多いです。

  • 「~するとき」「~しているときに」と訳します。

2. 「~するので/~だから」

理由を表す接続詞として使われる場合、原因や理由を示します。


As it was getting late, I decided to call it a day.

(遅くなってきたので、私はその日は切り上げることにした。)



  • 「~なので」「~だから」といった意味で使われます。

  • 「because」や「since」と置き換えられる場合も多いです。

3. 「~につれて」

変化の同時進行や、何かが変化するのに伴って別の何かも変化することを表す場合に使われます。


As the night went on, the temperature dropped.

(夜が更けるにつれて、気温が下がった。)



  • 「~につれて」「~に従って」のニュアンスをもちます。

  • 変化する時間や状況との「並行的な進行」を表現します。


まとめ


  1. 副詞節:従属節の一種で、接続詞 + 主語 + 動詞のかたまりが文全体を修飾し、時や理由、条件などを表す。

  2. as による副詞節:文脈に応じて「~するとき」「~するので」「~につれて」などと訳出できる。

  3. 使い分けのポイント:as が「時間」「理由」「変化」を表すかどうか、文の流れをよく読み取って判断する。

例文で理解をさらに深めましょう


  • 時間: As I walked down the street, I ran into an old friend.

    (通りを歩いていたとき、昔の友人に偶然会った。)


  • 理由: As I’m busy tomorrow, I can’t join the event.

    (明日は忙しいので、イベントには参加できません。)


  • 変化: As the story progresses, the characters grow stronger.

    (物語が進むにつれて、登場人物たちは成長していく。)


文脈に合わせてどの用法が適切か注意しつつ、「as」が示す意味合いを見極めてみてください。副詞節の「as」は、時間的な出来事の重なりから理由・原因、さらには変化の並行まで、実用性の高い表現です。ぜひ実際の英文でいろいろな用法を確認してみてください。

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