文法(256)
a/an+名詞
加算名詞の前に付ける不定冠詞aとan
「a/an + 名詞」の使い方
英語の名詞には、大きく分けて以下の2種類があります。
- 数えられる名詞(可算名詞)
- 数えられない名詞(不加算名詞)
このうち、数えられる名詞が1つだけあるときは、名詞の前に a または an を付けます(これらを「不定冠詞」と呼びます)。以下では、その詳しいルールを見ていきましょう。
1. a と an の使い分け
1語目の発音が 母音の音 で始まる場合は an を、子音の音 で始まる場合は a を使うのが基本です。
- 母音の音とは:/a/ /e/ /i/ /o/ /u/ など、口を開いて発音する音が先頭に来る場合
- 子音の音とは:b, c, d, f, g, h... などの音が先頭に来る場合
例
- an apple (先頭音が /æ/ という母音)
- a cup (先頭音が /k/ という子音)
2. 例外的なケース
英語には、つづりと発音が一致しない単語や、h の音が無音(サイレント)になる単語があります。そのため、見た目だけでなく音で判断する必要があります。
先頭の h が発音されない単語 → “an” を使う
- an hour (h の音が発音されず、/aʊər/ という母音の音で始まる)
- an honest man (/ˈɒnɪst/ のように h が無音)
- an hour (h の音が発音されず、/aʊər/ という母音の音で始まる)
先頭が “u” などでも子音のように /ju/ と発音される場合 → “a” を使う
- a university (/ˌjuːnɪˈvɜːrsəti/ → 頭の音が /ju/ で子音扱い)
- a unique idea (/juːˈniːk/ → 頭の音が /ju/)
- a university (/ˌjuːnɪˈvɜːrsəti/ → 頭の音が /ju/ で子音扱い)
頭文字が “o” でも発音が子音っぽい場合 → “a” を使う
- a one-way ticket (/wʌn/ のように w の音が先頭になる)
- a once-in-a-lifetime chance (/wʌns/ のように w の音が先頭になる)
- a one-way ticket (/wʌn/ のように w の音が先頭になる)
3. 数えられない名詞(不加算名詞)との関係
「a / an」は、原則として1つのはっきりした「物体」や「個体」を数えるときに使います。
- 不加算名詞(water, information, music など)は「1つ、2つ」と数えることができないため、ふつう a/an は使いません。
- ただし、可算名詞として扱えるケースもあり、「a coffee (1杯のコーヒー)」のように意味上「1つの」と数えられるときに限定して使われる場合もあります。
4. a / an が意味するもの
「a / an」を付けると、特定のものではなく、同種のものの中の「ある1つ」として示すことになります。たとえば:
- I bought a book. (特定の本ではなく、なんらかの本を1冊買った)
- She saw an elephant at the zoo. (1頭のゾウを見たが、どのゾウかは特定されていない)
もし「その特定のもの(すでに話題になっている、あるいはお互いにわかっているもの)」を示す場合は、定冠詞 the を使います。
5. まとめ
- 数えられる名詞が1つのとき:基本的には a / an を付ける
- 名詞の先頭の音が母音のときは an
- 名詞の先頭の音が子音のときは a
- 綴りではなく、実際の発音で判断するのが重要
- 不加算名詞には原則 a / an を付けないが、例外的にコーヒーやビールなど「1杯」「1個」として扱う場合は使用することがある
これらのポイントを覚えておくと、「a / an」の使い方を正しく判断できるようになります。
the+名詞
名詞の前に付ける定冠詞the
以下では、英語における「the + 名詞」の使い方を、なるべく詳しく、わかりやすく説明します。
「the + 名詞」の基本的な意味
英語の定冠詞「the」は、「どの名詞か」が話し手・聞き手の双方にとって特定できるときに使われます。具体的には、下記のような状況で名詞の前に「the」が置かれます。
すでに話題にのぼった・言及された名詞
例:- “I bought a book yesterday. The book was really interesting.”
→ 2文目では「どの本か」が特定できるので “the book” となる。
- “I bought a book yesterday. The book was really interesting.”
文脈からどの名詞か明らかな場合
例:- “He bought the book yesterday.”
→ ここでは、前後の会話や文章から「どの本を指しているか」がはっきりしているため、“the book” となる。
- “He bought the book yesterday.”
世界に一つしかなかったり、唯一の存在であるとわかっている場合
例:- “the sun”(太陽は一つしかない)
- “the moon”(月も1つしかない)
- “the sun”(太陽は一つしかない)
指示語や修飾によって特定される場合
例:- “the girl who lives next door”
→ 「隣に住んでいる女の子」という修飾語句によって、その女の子が誰か特定できる。
- “the girl who lives next door”
「the」を使う際のポイント
「一度目」は不定冠詞(a/an)、「二度目」は定冠詞(the)
- 初めてその名詞が登場するなら “a book”(どんな本かまだわからない)
- すでに出てきたら “the book”(その本がどれかもうわかっている)
- 初めてその名詞が登場するなら “a book”(どんな本かまだわからない)
話し手・聞き手の間で共通認識がある場合
- 会話や文章の内容、状況が示しているなど、名詞がどれか明確に伝わるなら「the」を使う。
- 会話や文章の内容、状況が示しているなど、名詞がどれか明確に伝わるなら「the」を使う。
常識的に一つとわかる場合
- “the president”(文脈上、国や組織が限定されている場合)
- “the top of the mountain”(山の頂上は1つだから特定できる)
- “the president”(文脈上、国や組織が限定されている場合)
まとめ
「the」は、名詞がどれを指しているのか明確にわかるときに使います。一度話題に出た名詞や文脈からすぐに特定できる名詞には「the」を付ける、と覚えておくとわかりやすいでしょう。たとえば以下の文では、すでにその本について話しているので “the” が必要になります。
He bought the book yesterday.
ここでは、話し手も聞き手も「その本」が何であるかを知っていることが前提になっています。こうした「特定の名詞」を示すときに使うのが「the」の大きな役割です。
肯定命令文 (一般動詞)
動詞の原形から始める命令文
以下では、一般動詞を用いた肯定命令文のポイントを、できるだけ詳しく整理してみましょう。
命令文とは
命令文(Imperative sentence)とは、「~しなさい」「~してください」「~して!」といった指示や命令を伝える文のことです。主語となる “You” をあえて省略するのが特徴で、文頭に動詞の原形を置いて表現します。
肯定命令文の作り方
動詞の原形を文頭に置く
・主語 “You” は通常省略して書きません。
・“Open the door.”(ドアを開けて)
・“Turn off the light.”(電気を消して)
・“Take this medicine.”(この薬を飲みなさい)「Please」を使って丁寧に表現
命令文は命令的な響きを持ちやすいので、丁寧な依頼にしたい場合は “Please” を加えます。以下の2通りの位置に入れられます。- 文頭に置く場合: “Please open the door.”
- 文末に置く場合: “Open the door, please.”
いずれも意味合いは「どうぞ~してください」と丁寧な響きになります。
- 文頭に置く場合: “Please open the door.”
命令文を使う際の注意
- 強い命令や勧誘として聞こえることもある
“You” が省略されているぶん、直接的な言い方になりやすいです。状況によっては失礼に受け取られないよう、トーンや文脈に注意する必要があります。 - 「Do + 動詞の原形」での強調
命令文を強調したい場合、動詞の前に “Do” を加えることがあります。
例: “Do come in.”(どうぞ入ってください)
これは相手に対して強く勧めたり、丁寧さを強調したりするときに使われます。
例文
- “Read this book.”(この本を読みなさい)
- “Please wash the dishes.”(お皿を洗ってください)
- “Wash the dishes, please.”(お皿を洗ってください)
- “Do help yourself.”(どうぞご自由にお取りください)
- “Come here.”(ここに来て)
以上が、一般動詞を用いた肯定命令文の基本的な使い方とポイントです。命令文は直接的な表現であることに注意しながら、丁寧さを加えたいときに “Please” や “Do” を上手に使えるようになると、コミュニケーションがより円滑になります。
Please+動詞 (命令文)
丁寧な命令文にはPleaseを付けて。
以下では、「Please + 動詞の原形」を用いて丁寧な依頼や指示を伝える命令文の形について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 基本的な形
「Please + 動詞の原形」という形は、日本語で「~してください」と依頼するときに頻繁に用いられる英語の表現です。構造はとてもシンプルで、下記の通りです。
Please + 動詞の原形 + (目的語など)
たとえば、
- “Please open the door.”(ドアを開けてください)
- “Please sit down.”(座ってください)
このように、Please を文頭につけることで、相手に対して丁寧に依頼や指示を伝えることができます。
2. 命令文との違い
(1) 普通の命令文
通常の命令文は、動詞の原形から始まります。例えば
- “Open the door.”(ドアを開けろ)
- “Sit down.”(座れ)
この形だけだと、少し命令口調が強く感じられる場合があります。
(2) 「Please」を付けるメリット
「Please」を文頭につけた形にすると、同じ動作を相手に求める場合でも、より丁寧な頼み方になります。英語圏では相手の気持ちを尊重する表現として、やわらかい印象を与えることができるため、ビジネスシーンや日常会話でもよく使われます。
3. バリエーションと使い方のポイント
(1) 位置を変える
「Please」を文の冒頭ではなく、動詞の前や文末に置くことも可能です。たとえば、
- “Open the door, please.”(ドアを開けてください)
- “Could you please open the door?”(ドアを開けていただけますか?)
ただし、いずれの場合も丁寧な依頼を表す意味合いは同じです。
“Could you please...?”といった形では、より丁寧な質問文兼依頼文になります。
(2) 否定形との組み合わせ
命令文の否定形に「Please」を加える場合は、以下のように記述します。
- “Please don’t touch this painting.”(この絵には触らないでください)
否定の「don’t」を使うことで、「何々しないでください」という依頼を表します。
(3) そのほかの礼儀正しい表現
- “Could you ~ ?”
- “Would you ~ ?”
- “Would you mind ~ ?”
これらの表現も、相手に頼みごとをする際によく使われる丁寧表現です。状況や相手との関係に応じて、使い分けをするとよいでしょう。
4. まとめ
- 基本形は「Please + 動詞の原形」で「~してください」を表す
- 普通の命令文に比べて柔らかい印象を与えられる
- 文中の「Please」の位置や否定形の使い方によって、表現の幅が広がる
- ビジネスやフォーマルな場面などでは “Could you please ~ ?” のような形もよく用いられる
「Please + 動詞の原形」はシンプルな構造ながら、丁寧さを伝えるうえでとても重要な表現です。日常会話からビジネスまで幅広く使えるので、ぜひ積極的に活用してみてください。
WH-疑問文: What ...?
「何」を聞きたいときの疑問詞 what
WH-疑問文: 「What …?」の使い方
「何」をたずねたいときに使う疑問詞が what です。日本語では「何」を表すことが多いですが、文中での what の位置や役割に応じて「何が(主語)」「何を(目的語)」などと訳す場合があります。ここでは、主語としての what と目的語としての what の使い方を中心に説明します。
1. 「what」が主語を表すとき
「what」が文の主語になる場合は、原則として do/does 等の助動詞を使いません。直接動詞が続く形になります。たとえば:
What makes you happy?
「何があなたを幸せにしますか?」- ここでは “what” が「何が」という主語にあたり、動詞の “makes” に続いています。
What happened?
「何が起こったのですか?」- “what” が主語で、そのまま動詞 “happened” が続きます。
このように、what が主語になるときは、疑問文でも do/does は使わず、S(= what) + V … ? の形をとります。
2. 「what」が目的語を表すとき
「what」が目的語(「何を」など)になるときには、一般的な疑問文と同じ形で、助動詞 do/does(または他の助動詞)を使います。
What do you do?
「(あなたは) 何をしますか?」- “you” が主語で “do” が助動詞、what は “do” の目的語になります。英語の文型は What + do/does + 主語 + 動詞の原形 + … ? です。
- この表現は「あなたは普段何をしているのですか?」と職業や日常的な行動をたずねる意味にも使われます。(例: 「お仕事は何をされているんですか?」)
- “you” が主語で “do” が助動詞、what は “do” の目的語になります。英語の文型は What + do/does + 主語 + 動詞の原形 + … ? です。
What do you like to eat?
「何を食べるのが好きですか?」- ここでも “you” が主語で、what が動詞 “like” の目的語になっています。
3. 文脈に応じた訳の違い
「what」は日本語では単純に「何」と訳すことが多いですが、文脈によって以下のように自然な日本語に変わる場合があります。
What do you do for a living?
「ご職業は何ですか?」- 直訳すると「あなたは生活のために何をしますか?」ですが、自然な日本語では「ご職業は何ですか?」と訳します。
What do you mean?
「どういう意味ですか?」- 直訳では「あなたは何を意味していますか?」ですが、自然な日本語では「どういう意味?」となります。
このように、英文の構造(主語・目的語) や 文脈 によって、より適切な日本語に訳すことが大切です。
4. まとめ
what が主語の場合:
- What + 動詞 …? の形をとり、助動詞 do/does は挟まない。
- 例: What makes you happy?(何があなたを幸せにしますか?)
- What + 動詞 …? の形をとり、助動詞 do/does は挟まない。
what が目的語の場合:
- What + do/does + 主語 + 動詞 …? の形を使う。
- 例: What do you do?(何をしますか?/ ご職業は何ですか?)
- What + do/does + 主語 + 動詞 …? の形を使う。
訳し方は文全体の意味や文脈を考えて決める。
これらのポイントを押さえておくと、what を使った WH-疑問文を、状況に合わせて正しく使い分けられるようになります。
現在時制 (be動詞)
be+~ingで「~している」
以下では、現在進行形(Present Continuous / Present Progressive)として、be動詞(am, is, are)の現在形+動詞の -ing 形について、できるだけ詳しく解説します。
1. 形の作り方
現在進行形は以下の形で作ります:
主語 (Subject) + be動詞の現在形 (am, is, are) + 動詞の -ing 形
例文
- I am studying English now.
(私は今、英語を勉強しています) - He is swimming at the moment.
(彼は今泳いでいます)
2. 意味・使い方
(1) 今まさに行われている動作を表す
現在進行形は、話しているこの瞬間に行われている動作を表します。
- She is cooking dinner now.
(彼女は今夕食を作っています)
(2) 一時的・短期間の動作や状態を表す
「いつも」ではなく、期限付き・途中経過の状態を示すときにも使います。
- I am staying at my friend's house this week.
(私は今週、友人の家に滞在しています)
(3) 近い未来の予定を表す場合もある
日常会話などで、確定している近い未来の予定を表すときにも使われます。
- I am leaving for Tokyo tomorrow.
(明日、東京に出発します)
3. 否定文と疑問文
否定文
be動詞のあとに「not」を入れます。
主語 + be動詞 + not + 動詞の -ing 形
- I am not watching TV now.
(私は今テレビを見ていません)
疑問文
be動詞を文頭に出します。
be動詞 + 主語 + 動詞の -ing 形 … ?
- Are you watching TV now?
(あなたは今テレビを見ているのですか?)
こちらの答え方は、Yes/Noで答えやすいです。
- Yes, I am. / No, I’m not.
4. よくある間違いに注意
- 「一般動詞の現在形」と混同する
現在進行形は「今している動作」や「すぐに起こる予定」など、一時的で進行中の状態を表します。一方、一般動詞の現在形は「習慣」「真理・普遍の事実」など、継続的・反復的な意味を表します。
例:
- I study English every day. (習慣 → 一般動詞の現在形)
I am studying English now. (今している → 現在進行形)
- be動詞を忘れない
現在進行形では、必ず be動詞 (am, is, are) とセットで使われます。例えば、I studying... のように be動詞が抜けてしまうミスに気をつけましょう。
- be動詞を忘れない
5. まとめ
- 形: be動詞(am, is, are)+動詞の -ing 形
- 主な用法
- 今まさに行われている動作
- 一時的・短期間の動作・状態
- 近い未来の予定
- 今まさに行われている動作
- 否定文: be動詞+ not +動詞の -ing 形
- 疑問文: be動詞を文頭に出して、主語+動詞の -ing 形で続ける
現在進行形を理解することで、英語で「今していること」や「目前に控えた予定」をスムーズに表現できるようになります。上記のポイントを押さえて、ぜひ練習してみてください。
現在時制 (一般動詞)
一般動詞の現在形(三人称の場合はsを忘れない)
現在時制 (一般動詞) とは
英語の現在時制は、主に「日常的な習慣」や「普遍的事実」を表すときに使われます。たとえば、「私は毎朝コーヒーを飲みます」や「地球は太陽の周りを回ります」といった文を作るときに、この現在時制を用います。
主語と動詞の形の関係
1. I, you, we, they などの場合
- 主語が I (私), you (あなた), we (私たち), they (彼ら/彼女ら/それら) のときは、動詞を原形 (辞書に載っている形) のまま使います。
- 例:
- I play soccer every Sunday. (私は毎週日曜日にサッカーをします)
- They study English together. (彼らは一緒に英語を勉強します)
- 例:
2. he, she, it などの場合(「三単現」の形)
- 主語が he (彼), she (彼女), it (それ) の場合、または個人名(単数)など 3人称単数形の主語の場合は、動詞の後ろに -s を付けます。
- 例:
- He plays soccer every Sunday. (彼は毎週日曜日にサッカーをします)
- She studies English together. (彼女は一緒に英語を勉強します)
- My brother lives in Tokyo. (私の兄[弟]は東京に住んでいます)
- 例:
三単現の -s のつけ方
動詞によっては、単純に -s を付けるだけでなく、-es や -ies をつける場合があります。主なルールは以下の通りです。
基本は -s を付ける
- 例: play → plays, eat → eats
語尾が -o, -s, -x, -ch, -sh で終わる動詞は -es を付ける
- 例:
- go → goes
- watch → watches
- miss → misses
- mix → mixes
- finish → finishes
- go → goes
- 例:
語尾が子音字 + y で終わる動詞は -y を -i に変えてから -es
- 例:
- study → studies
- try → tries
- carry → carries
- study → studies
- ただし、boy や key のように母音 + y で終わる場合は -s (plays, stays など) を付けるだけです。
- 例:
特別な変化
- have は has となります。
ポイントまとめ
- I, you, we, they が主語のときは動詞の原形。
- he, she, it (または人名など3人称単数) が主語のときは動詞に -s を付ける。
- 語尾やつづりによっては -es や -ies に変化する場合もある。
この「三単現」のルールを覚えることは英語の基本です。日常的によく使う動詞から少しずつ覚えていくと、自然に身につきやすくなります。
I am ... (疑問文・否定文含む)
「私は~です。」を表すI am ~.
I am ... の基本的な使い方
英語で「私は~です」と表したいとき、be動詞の現在形を使って「I am ~」と表します。be動詞には “am”, “is”, “are” の3種類がありますが、「I」に対しては常に “am” を使います。
肯定文
- 形:I am ~.
- 意味:「私は~です。」
例文:
- I am a teacher.
(私は先生です。) - I am happy.
(私はうれしいです。)
短縮形
会話やカジュアルな文章では “I’m ~.” と短縮するのが一般的です。
例: I’m a student. (私は学生です。)
疑問文
be動詞の疑問文は、be動詞を先頭に置くだけで作ることができます。
疑問文の形
- Am I ~ ?
「私は~ですか?」と自分自身について尋ねる場合、以下のようになります。
例文:
- Am I late?
(私は遅れていますか?) - Am I wrong?
(私は間違っていますか?)
答える際には、次のように “Yes” か “No” で始めます。
- Yes, you are. / No, you aren’t.
※「Am I ~?」で始まる疑問への答えは、相手が「Yes, you are.(はい、あなたは~です)」や「No, you aren’t.(いいえ、あなたは~ではありません)」と返事をする形が一般的です。
否定文
行為や状態を否定するときには、be動詞の後ろに “not” を加えます。
否定文の形
- I am not ~.
例文:
- I am not tired.
(私は疲れていません。) - I am not a doctor.
(私は医者ではありません。)
短縮形
否定文でも会話やカジュアルな文章では短縮形をよく使います。
- I’m not ~.
例: I’m not hungry. (私はおなかがすいていません。)
まとめ
- I am ~ を使って「私は~です」と表す。
- 疑問文は Am I ~? にして、「私は~ですか?」を尋ねる。
- 否定文は I am not ~ にして、「私は~ではありません」と否定する。
be動詞は現在の状態や存在を表す基本的な動詞です。自分のことを述べるときは迷わず “am” を使えるようにしておきましょう。短縮形も覚えておくと、より自然な英語表現になります。
You are ... (疑問文・否定文含む)
「あなたは~です。」を表すYou are ~.
「You are ...」を使った文の作り方
英語で「~です」と言いたい場合、be動詞の現在形(am、are、is)を使います。
「あなた(たち)は~です。」と表す場合は、主語が「You」ですので、be動詞は「are」を用いて You are ... と表現します。
ここでは「You are ...」を使った疑問文、否定文についても詳しく説明します。
1. 肯定文:You are ...
- 形:You are + 形容詞 / 名詞 + ...
- 例文:
- You are happy. (あなたはうれしいです)
- You are a student. (あなたは学生です)
英語の「you」は「あなた」を意味する場合も「あなたたち(複数)」を意味する場合も、「are」を使う点に注意しましょう。
「I」の場合は「am」、三人称単数(he、she、it)の場合は「is」と形が変わるので、特に比較しながら覚えると理解しやすくなります。
2. 疑問文:Are you ...?
肯定文を疑問文にするときは、be動詞(are)を主語(you)の前に出すだけです。
- 形:Are + you + 形容詞 / 名詞 + ...?
- 例文:
- Are you tired? (あなたは疲れていますか?)
- Are you a teacher? (あなたは先生ですか?)
短い答え方(Yes/Noで答える場合)
- Yes, I am.
- No, I’m not.
例えば、Are you tired?
と聞かれたら、「はい、そうです」と答えるときは Yes, I am.
、「いいえ、ちがいます」と答えるときは No, I’m not.
となります。
3. 否定文:You are not ...
肯定文を否定文にするときは、be動詞の後ろに「not」を入れます。
- 形:You are not + 形容詞 / 名詞 + ...
- 例文:
- You are not busy. (あなたは忙しくありません)
- You are not a doctor. (あなたは医者ではありません)
短縮形(省略形)について
英語ではよく短縮形が使われます。たとえば「are not」は「aren’t(アーント)」と書くことが多いです。
- You aren’t tired.
- You aren’t a doctor.
上のように書くと、より日常会話らしくなります。
4. まとめ
- 肯定文:You are ...
- 疑問文:Are you ...?
- 否定文:You are not ... / You aren’t ...
「You」は単数・複数のどちらの場合でも「are」を使う点がポイントです。
疑問文・否定文ともにbe動詞の位置が変わったり「not」が入ったりするだけなので、シンプルなパターンをしっかり身につけてください。
学習のポイント
- 「You are ...」をすばやく見分けるために、主語(You)と動詞(are)の組み合わせに慣れましょう。
- 疑問文:「Are」を先頭に持ってくる。
- 否定文:「are」のあとに「not」を入れる(あるいは「aren’t」と短縮する)。
- シンプルな例文を声に出して言ったり、書いたりすると習得が早まります。
以上が「You are ...」を使った基本的な文の作り方と疑問文・否定文のポイントです。ここをしっかり押さえておくと、さまざまな文に応用できるようになります。
He/She is ... (疑問文・否定文含む)
「彼(彼女)は~です。」を表すHe (She) is ~.
以下では、主語が「He」や「She」の場合のbe動詞(is)の使い方について、疑問文・否定文の形も含め、なるべく詳しく解説します。
1. 基本の考え方
英語では「~です」という意味を表すとき、主語とbe動詞(am / are / is)を組み合わせます。
- 「I(私)」が主語の場合 → am
- 「You(あなた/あなたたち)」や「We(私たち)」、「They(彼ら/彼女ら)」が主語の場合 → are
- 「He(彼)」や「She(彼女)」、「It(それ)」が主語の場合 → is
「He」や「She」は三人称単数に当たるので、現在形のbe動詞は「is」を使います。
2. 肯定文の形
「彼は~です。」「彼女は~です。」と言いたいときは、以下の形を使います。
He is ~.
She is ~.
- 例文:
- He is happy.(彼はうれしそうです。)
- She is a student.(彼女は学生です。)
- He is happy.(彼はうれしそうです。)
短縮形
会話などでは、短縮形(contraction)を使うことが多いです。
He is → He’s
She is → She’s
- 例文:
- He’s excited.(彼はわくわくしている。)
- She’s from Canada.(彼女はカナダ出身です。)
- He’s excited.(彼はわくわくしている。)
3. 疑問文の形
「彼は~ですか?」「彼女は~ですか?」と疑問文にするときは、be動詞「is」を文頭へ移動させます。
Is he ~?
Is she ~?
- 例文:
- Is he busy now?(彼は今忙しいですか?)
- Is she your friend?(彼女はあなたの友達ですか?)
- Is he busy now?(彼は今忙しいですか?)
短い答え方
疑問文に対する答え方は、YesかNoを使い、be動詞を繰り返します。
- Yes, he is. / No, he isn’t.
- Yes, she is. / No, she isn’t.
4. 否定文の形
「彼は~ではありません。」「彼女は~ではありません。」と否定文にするときは、be動詞の後ろに「not」を置きます。
He is not ~.
She is not ~.
- 例文:
- He is not tired.(彼は疲れていません。)
- She is not at home.(彼女は家にいません。)
- He is not tired.(彼は疲れていません。)
短縮形
否定文も短縮形でよく使われます。
He is not → He isn’t / He’s not
She is not → She isn’t / She’s not
- 例文:
- He isn’t my brother.(彼は私の兄弟ではありません。)
- She’s not a doctor.(彼女は医者ではありません。)
- He isn’t my brother.(彼は私の兄弟ではありません。)
5. まとめ
- 三人称単数(He / She)には「is」を使う。
- 疑問文は「is」を文頭に移して「Is he ~?」「Is she ~?」とする。
- 否定文は「is」の後ろに「not」を置いて「He is not ~」「She is not ~」とする。
- 日常会話では短縮形(He’s / She’s / He isn’t / She isn’t など)をよく用いる。
「He/She is ~」の形は、人物の状態や特徴を簡潔に伝える際に非常に便利です。疑問文にするとき、否定文にするときの形もセットで覚えておくと、スムーズに会話を組み立てられるようになります。