文法(256)

31
A1.2

There is/are ...

「~がある(いる)」を表すThere is/are構文

本棚にはたくさんの本があります。

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There is / There are の使い方をより詳しく解説

英語で「~がある(いる)」と言いたいとき、There is / There are を使います。これは、文の主語と動詞の位置が入れ替わる「倒置」が起こっているため、文頭にある there は副詞として機能し、実際の主語は代わりに there の後ろに続きます。


基本の文構造

単数の場合


  • There is + 単数名詞 ~.

    例: There is a book on the table.

    (テーブルの上に本が1冊ある)

複数の場合


  • There are + 複数名詞 ~.

    例: There are some books on the shelf.

    (棚に本が数冊ある)

ここで bookbooks が実際の主語となり、is / are はその主語に合わせて使われます。


主語の特定性に注意


  • There is / are は、基本的に「まだ特定されていないもの」や「初めて言及するもの」を述べるときに用いられます。

  • 定冠詞 the を使った特定の名詞や、固有名詞などすでに特定されているものは、通常 There is / are の後ろに置きません。

    例:

    × There is the book on the table. (the は特定の本を指すため不自然)

    There is a book on the table. (不特定の本)


数えられない名詞(不可算名詞)の場合

数えられない名詞(例:water, advice, furniture など)も、実質「単数扱い」として is を使います。

例: There is some furniture in the living room.

(リビングに家具があります)


疑問文・否定文

疑問文


  • Is there + 単数名詞 ~?

    例: Is there a supermarket nearby?

    (近くにスーパーマーケットはありますか?)


  • Are there + 複数名詞 ~?

    例: Are there any good restaurants around here?

    (この辺りに良いレストランはありますか?)


否定文


  • There isn’t (is not) + 単数名詞 ~.

    例: There isn’t a car in the parking lot.

    (駐車場に車は1台もない)


  • There aren’t (are not) + 複数名詞 ~.

    例: There aren’t any tickets left.

    (チケットはまったく残っていない)



短縮形

日常会話では、There isThere’s に短縮されることがよくあります。ただし、There are は通常短縮されないので注意しましょう。

例: There’s a strong wind today.

(今日は風が強い)


まとめ


  • There is / There are は「~がある(いる)」を表す文型で、文頭の there は副詞、実際の主語は後ろの名詞。

  • 主語が単数 なら is複数 なら are を使う。

  • 不可算名詞も「単数」扱いなので is を使う。

  • 特定の名詞 (the + 名詞、固有名詞など) は基本的に There is / are の後ろに置かない。

  • 疑問文や否定文では、主語に応じて Is there ~? / Are there ~?There isn’t ~ / There aren’t ~ の形を使う。

これらを押さえると、英語で場所や存在を示すときに正確に表現できます。ぜひ実際の会話や文章で活用してみてください。

32
A1.2

Here is/are ...

「ここに~がある」を表すHere is/are構文

君のかばんはここにあるよ。

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以下では、「Here is/are ...」構文がどのように機能し、どのように使われるのかを、より詳しくわかりやすく解説します。


1. 基本的な意味と使い方

「Here is/are ...」は、主に以下のような意味を表します。


  1. 「ここに〜がある/いる」


    • 物や人がその場にある/いることを指し示すときに使います。


  2. 「はい、〜をどうぞ」


    • 相手に何かを差し出す場面でよく使われます。

    • 「Here you are.」という省略形で耳にすることも多いです。


例文:


  • Here is your passport.(はい、あなたのパスポートです。)

  • Here are the documents you asked for.(はい、あなたが頼んでいた書類です。)


2. 文法上のポイント

2-1. 倒置構文


  • 「Here ○○ (be) 〜」という形は、通常の語順(主語+動詞)ではなく、倒置が起こっています。

  • この構文においては、文頭に副詞「here」を置き、それに続く「be動詞 (is/are)」の後ろに本来の主語がくる形となります。

通常の語順との比較


  • 通常の語順:Your passport is here.

  • 倒置構文:Here is your passport.

後者の倒置を使うことで、「ここにあるのはあなたのパスポートです」といった意味合いをより直感的に伝えることができます。

2-2. 動詞の単数・複数


  • 倒置されていても、動詞は主語の数に一致します。

  • 主語が単数(1つ/1人)のときは「is」、複数(2つ以上/2人以上)のときは「are」を使います。

例文:


  • Here is your book.(単数:book → is)

  • Here are your keys.(複数:keys → are)


3. 「There is/are」との違い

「Here is/are」と似た構文に「There is/are」があります。これらの違いを理解すると使い分けがしやすくなります。


  • 「There is/are」


    • まだ存在が特定されていないものを提示するときに使われることが多い

    • 例:There is a book on the table.(テーブルの上に本があるよ)

    • 「a book」という不特定の本を紹介するニュアンス


  • 「Here is/are」


    • すでに話し手や聞き手が認識しているものを提示するときにも使われる

    • 特定のものにも、不特定のものにも使える

    • 例:Here is the book (you wanted).(これは(あなたが欲しかった)本ですよ) → 特定の本

    • 例:Here is a book for you.(はい、本をどうぞ) → 不特定の本



4. 使われるシチュエーションの例


  1. ものを手渡す場面


    • 「Here you are.」/「Here is your change.」


      • レジでお釣りを渡すときなど、自然な差し出し表現です。



  2. 人を紹介する場面


    • 「Here is my friend, Lisa.」


      • パーティーやイベントで友人を紹介するときなどに使えます。



  3. 何かを特定して示す場面


    • 「Here are the files you requested.」


      • 依頼されたファイルを見せる・渡すときに使えます。




5. まとめ


  • 「Here is/are ...」構文は、倒置によって主語が後ろにくる形をとります。

  • 主語の単数・複数に応じて、is/are を使い分けましょう。

  • 「There is/are」と違い、特定のものを示すことにもよく使います。

  • 手渡しのシーンなど、日常会話でも頻出の表現なので、ぜひ使い慣れておきましょう。


参考


  • 「Here you are.」や「Here it is.」といった短いフレーズは、旅行や買い物などのシチュエーションで非常によく登場します。

  • 使うときは、単に「ある」ではなく、相手が受け取りやすい形で自然に差し出す表現として覚えておくと便利です。

以上が「Here is/are ...」構文のより詳しい解説です。ぜひ実際の会話や文章で活用してみてください!

33
A1.2

副詞節: when ...

「~のとき」と訳す接続詞whenを伴う副詞節

昼食を食べているとき電話が鳴った。

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以下では、接続詞 when を使った副詞節について、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 「when」の基本的な役割

when は「~の時(とき)」という意味を表す接続詞で、主節(メインの文)と従属節(サブの文)をつなぐ機能を持ちます。具体的には、「~するとき」「~だったとき」など、時間を示す節を作り出します。

例:


  • When you were young, you were very slim.

    (あなたが若かったときは、とてもスリムでした。)

この例文では when you were young が副詞節となり、「若いとき」という時を示す部分を担当しています。


2. 文頭に置く場合と文中に置く場合

(1) 文頭に置く場合

副詞節が文頭に来るときは、それに続く主節との間にカンマ(,)を置く必要があります。これは、文頭の副詞節が長くなるほど、読む側にとって節の切れ目がわかりにくくなることを防ぐための一般的なルールです。

例:


  • When you were young, you were very slim.

    (副詞節 When you were young のあとにカンマを置く)

(2) 文中に置く場合

副詞節が文中(主節のあと)に来る場合は、通常カンマを置きません。副詞節が文の途中に挿入されるため、主節と副詞節の境目が明確になっており、カンマを入れずにスムーズに読めるからです。

例:


  • You were very slim when you were young.

    (副詞節 when you were young の前にカンマは不要)


3. 時を表す表現のバリエーション

when は「~の時」という意味だけでなく、次のように「~するとすぐに」や「~のときに限って」のニュアンスとしても使えます。


  • When I finish my homework, I'll watch TV.

    (宿題が終わったら、テレビを見る予定です。)

    → 「~が終わったときに」と、タイミングを強調。


  • You should be careful when you use this machine.

    (この機械を使うときは、注意したほうがいいです。)

    → 「~を使うときという状況で」と、条件的な意味を含む。



4. 副詞節と主節の関係

when を使った副詞節は、主節に対して時間的な情報を補足する「従属節(サブの文)」です。文としての中心的な意味は主節が担い、その主節を修飾・補足する形で when 副詞節が働きます。したがって、副詞節だけでは文として成立しません。


  • When the bell rang, we all stood up.

    (鐘が鳴ったとき、私たちはみんな立ち上がりました。)

    → 完全な意味は「私たちはみんな立ち上がりました」という主節に依存し、「鐘が鳴ったときに」という時間の情報が加わっています。


5. カンマの有無を整理


  • 副詞節(when節)が「文頭」に来るとき:

    読みやすさ・意味の切れ目を明確にするために「カンマ」が必要。


  • 副詞節(when節)が「文中・文末」に来るとき:

    原則としてカンマは不要。特別に強調したい場合を除き、カンマなしで書くのが一般的。



まとめ


  1. when は「~の時」を表す接続詞で、副詞節を作り主節に時間の情報を加える。

  2. 文頭に置くときはカンマを入れる。文中または文末に置くときはカンマを入れない。

  3. 「~したとき」「~するたびに」「~するとすぐに」など、状況に応じてニュアンスが変わる。

  4. 副詞節は独立して意味が通らないので、主節とペアで使う。

このように、when 節をどこに置くかでカンマの有無が変わります。英作文や英文読解においては、when が示す時間的なつながりや、カンマの位置に注意して理解・作成すると、より自然な英語表現が身につきます。

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A1.2

WH-疑問文: Why ...?

疑問詞whyから始まる疑問文

なぜそうあわてているの?

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説明

以下では、WH-疑問文(Why ...?)について、より詳しく、わかりやすい説明を示します。


WH-疑問文とは

英語の疑問文にはさまざまな形がありますが、その中でもWH-疑問文は「疑問詞(what, which, when, where, why, how など)」を文の先頭に置いて質問する形式です。疑問詞が示す内容(人、物、場所、時、理由など)を尋ねるときに使われます。


Why の意味と役割


  • Why は「なぜ」「どうして」といった意味を持ち、理由を尋ねるときに用いられます。

  • 会話や文章の中で相手の意思・行動の根拠や原因を聞きたい場合に、Why で始まる疑問文を使います。


疑問文の形

Why を使った疑問文は、基本的に以下の形で作られます。


Why + 助動詞 (または be 動詞) + 主語 + 動詞の原形(または補語など)?


例文


  1. Why are you late?


    • 「なぜ遅刻したの?(なぜ遅れたの?)」

    • be 動詞(are)が主語(you)の前に来ています。


  2. Why did he leave so early?


    • 「なぜ彼はそんなに早く出発したの?」

    • 過去形を表す did が主語(he)の前にあり、leave は動詞の原形になっています。


  3. Why do they always study in the library?


    • 「なぜ彼らはいつも図書館で勉強するの?」

    • 現在形では助動詞 do が主語の前に置かれています。



使い方のポイント


  1. 理由を具体的に聞きたい場合に用いる


    • 「何かについて詳しい理由が知りたい」ときは Why ? を使って相手に問いかけます。

    • たとえば、Why do you think so?(なぜそう思うのですか?)のように、意見や根拠の説明を求めるときによく使われます。


  2. 答え方で because を用いる


    • Why で聞かれたら、答えでは because(なぜなら)を使って理由を説明することが一般的です。

    • 例:


      • Why are you so tired?(なぜそんなに疲れているの?)

      • Because I stayed up late last night.(昨晩遅くまで起きていたからだよ。)



  3. 文脈に応じた自然なやりとりを意識する


    • Why だけでなく、相手に失礼にならないよう工夫したり、「Could you tell me why...?」のように丁寧な表現を使ったりする場面もあります。



まとめ


  • Why は「なぜ」「どうして」といった意味の疑問詞で、相手の行動や物事が起こった理由を尋ねるときに用います。

  • 基本的な形は「Why + 助動詞(または be 動詞)+ 主語 + 動詞の原形...?」です。

  • 答えでは because を用いて理由を説明することがよくあります。

「Why」は相手の気持ちや背景を知るうえで重要な疑問文です。理由を詳しく聞きたいときに、ぜひ活用してみてください。

35
A1.2

WH-疑問文: When ...?

疑問詞whenで始まる疑問文

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以下では、WH-疑問詞のひとつである「When」の使い方について、なるべく詳しく解説します。


1. 「When」とは?


  • 「When」は「いつ」を尋ねるための疑問詞です。

  • 時間や時期を尋ねたいときに用いられます。

  • 「いつまで?」「いつから?」「いつ頃?」など、幅広い意味で「いつ」を尋ねられます。


2. 基本的な疑問文の形

「When」を使った疑問文の基本形は、下記のようになります。


  1. When + 助動詞 (do, did, will など) + 主語 + 動詞の原形 …?

  2. When + be動詞 + 主語 …?

例文


  1. When do you start work?

    →「いつ仕事を始めますか?」


  2. When did you arrive here?

    →「いつここに着きましたか?」


  3. When will the party begin?

    →「パーティーはいつ始まりますか?」


  4. When is the next train?

    →「次の電車はいつですか?」



3. 現在形・過去形・未来形での使い方

「When」を使うときは、知りたい時制に合わせて助動詞や動詞を変化させます。


  • 現在形(現在の習慣や事実を尋ねる場合)

    例:When do you usually get up?

    (いつ普段起きますか?)


  • 過去形(過去の出来事を尋ねる場合)

    例:When did you visit Kyoto?

    (京都にはいつ行きましたか?)


  • 未来形(これから起こる予定を尋ねる場合)

    例:When will you go on vacation?

    (いつ休暇に行きますか?)



4. 追加の疑問表現

「When」を使った疑問文には、以下のように追加表現を付け足すことができます。


  • When exactly…?

    正確な時期を尋ねたいときに用いる

    例:When exactly will you move to Tokyo?

    (正確にはいつ東京に引っ越しますか?)


  • By when…?

    いつまでに、という期限を尋ねたいときに用いる

    例:By when do you need this report?

    (いつまでにこのレポートが必要ですか?)


  • From when…?

    いつから、という開始時期を尋ねたいときに用いる

    例:From when can we start using the new system?

    (新しいシステムはいつから使えますか?)



5. まとめ


  • 「When」は「いつ」という時を尋ねる疑問詞です。

  • 文の形は「When + (助動詞/Be動詞) + 主語 + 動詞の原形/補語」と覚えておきましょう。

  • 時制や助動詞をうまく変化させることで、「現在」「過去」「未来」の出来事に対して質問できます。

  • 追加の表現を使えば、より正確に「いつから」「いつまで」などを尋ねられます。

「When」を上手に使えるようになると、予定の確認や過去の出来事の確認など、多くの場面で活用できるようになります。積極的に練習してみてください。

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A1.2

WH-疑問文: Who ...?

疑問詞whoで始まる疑問文

そこに立っているのは誰ですか。

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WH-疑問文「Who … ?」とは?

英語には「疑問詞」と呼ばれる語があり、先頭に “wh” がつくことが多いのが特徴です(例:what, which, when, where など)。「who」 も同様に疑問詞として使われ、人に関する情報を質問するときに用いられます。具体的には「誰が~?」「誰を~?」という意味を表します。


基本的な使い方


  1. 主語をたずねる場合

    「誰が~するのか?」と尋ねるときに使います。

    例:


    • Who lives in this house?

      (誰がこの家に住んでいますか?)

    • Who called you yesterday?

      (誰が昨日あなたに電話しましたか?)


主語を尋ねるための「who」は、助動詞(do / does / did)を伴わず、そのまま動詞を続けるのが一般的です。


  1. 目的語をたずねる場合

    「誰を~するのか?」と尋ねるときに使います。

    例:


    • Who do you love the most?

      (あなたは誰を一番愛していますか?)

    • Who did you invite to the party?

      (誰をパーティーに招待しましたか?)


目的語を尋ねるときは、主語 + 動詞 の代わりに “[Who + do/does/did + 主語 + 動詞]?” の形をとるのが普通です。


「who」と「whom」の違い(参考)

英語には「whom」という形もあります。「whom」はより形式的・文語的で、目的語を尋ねるときに用いられます。しかし、現代の口語では「who」を代わりに使うことが多いです。日常会話では「whom」をあまり耳にすることはありませんが、書き言葉やフォーマルな場面では使われる場合があります。

例:


  • Whom did you meet yesterday? (フォーマル)

  • Who did you meet yesterday? (日常会話ではこちらが一般的)


まとめ


  • who は「人(だれ)」を尋ねるときの疑問詞で、主語にも目的語にも使えます。

  • 主語をたずねる 場合は “Who + 動詞 … ?” の語順。

  • 目的語をたずねる 場合は “Who + do/does/did + 主語 + 動詞 … ?” の語順。

  • より形式的には「whom」が使われる場合もありますが、日常会話ではほとんど「who」で通用します。

以上の点を押さえておくと、「だれが?」「だれを?」に関する英語の疑問文を正しく使えるようになります。ぜひ、実際の会話や文書の中で練習してみてください。

37
A1.2

WH-疑問文: What+名詞 ...?

疑問詞whatで始まる疑問文

アメリカでは何語が話されていますか。

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以下では、「WH-疑問文」の中でも特に “What + 名詞 …?” の形について、より詳しく、わかりやすく解説します。


WH-疑問文とは

英語の疑問文には、文頭に who, which, when, where, why, how など “wh” で始まる単語を使うものがあります。これらは「WH-疑問詞」と呼ばれ、質問内容に応じて文全体の意味が変わります。


  • who : 「誰が(を)」

  • which : 「どちらが(を)/どの(を)」

  • when : 「いつ」

  • where : 「どこで/に」

  • why : 「なぜ」

  • how : 「どのように/どうやって」


“What” とは?

“What” は「何が(を)」「何の」という意味を持つ疑問詞で、主に「物事や事柄」をたずねるときに使います。英語では「あなたが知りたい『何か』は何?」というニュアンスになります。

例文


  • What is this?

    これは何ですか?


  • What do you want to eat?

    あなたは何が食べたいですか?



“What + 名詞 …?” の形

“What” に特定の名詞を続け、「どんな〇〇?」「なんの〇〇?」などをたずねる表現が “What + 名詞 …?” です。

例文で見るパターン


  1. What color do you like?

    (どんな色が好きですか?)

    → “color” が名詞で、「好きな色は何か」をたずねています。


  2. What day is it today?

    (今日は何曜日ですか?)

    → “day” が名詞で、「今日はどんな日(何曜日)?」を聞いています。


  3. What time do you usually get up?

    (普段は何時に起きますか?)

    → “time” が名詞で、「どの時刻に起きるか」を聞いています。


  4. What kind of movies do you watch?

    (どんな種類の映画を見ますか?)

    → “kind of movies” という名詞句を使い、「どんな映画か」を問う表現です。



文の組み立て方

“What + 名詞” を文頭に置く場合、疑問文の一般的な形と同じく、その後に (助動詞 + 主語 + 動詞) や、be動詞 + 主語 の順序が続きます。

【例】

What + (名詞) + do/does + 主語 + 動詞 + 補語・修飾語句 … ?


  • What food do you recommend?

    (あなたはどんな食べ物をおすすめしますか?)


  • What books does he read?

    (彼はどんな本を読みますか?)



“What” と “Which” の違い


  • What: 可能性や候補が特に限定されていない場合に用いる。

    例) What do you want to drink? (何が飲みたい? → 候補は特に絞られていない)


  • Which: いくつかの選択肢があって、その中から選ぶ場合に用いる。

    例) Which do you want to drink, coffee or tea? (コーヒーと紅茶のどちらが飲みたい? → 選択肢が明確)



ポイントのおさらい


  1. What は「何が(を)」「何の?」という意味で、主に「物事」を質問するときに使う。

  2. What + 名詞 の形にすることで「どんな〇〇?」という具体的な分野や種類を尋ねられる。

  3. 文の構造は一般的な疑問文と同じく、助動詞やbe動詞のあとに主語 + 動詞が続く。

  4. 候補がはっきりしていれば Which を使うが、明確でなければ What を使う。


上記のポイントを押さえておくと、“What + 名詞?” を使った疑問文をスムーズに作って、様々な状況に応用できます。ぜひ、例文を参考にしながら実際に使ってみてください。

38
A1.2

Can you ...?

「能力」と「依頼」の疑問文

窓を開けてもらえますか?

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「Can you ~?」の使い方

「Can you ~?」は、英語で相手に何かをしてもらいたいときや、ある行為が可能かどうかを尋ねるときに使われる表現です。大きく分けて、以下の2つの用法があります。


1. 能力をたずねる場合


  • 意味: 「~することができるか」「~が可能かどうか」を聞いている。

  • 例文:


    • Can you move the heavy stone?

    • 直訳: 「あなたはあの重たい石を動かすことができますか?」

    • 意味合い: 「その大きな石を動かせるだけの力や手段があるかどうか」を尋ねる。


この用法では、相手にその行為を行う「能力」や「技量」があるかを確認するニュアンスがあります。
たとえば、「Can you speak English?(英語を話せる?)」「Can you drive a car?(車を運転できる?)」なども同様です。


2. 依頼をする場合


  • 意味: 「~してもらえますか?」というように、お願いの気持ちを含んだ依頼。

  • 例文:


    • Can you open the window?

    • 直訳: 「あなたは窓を開けることができますか?」

    • 意味合い: 「窓を開けてくれませんか?」という依頼。


同じ「Can you ~?」でも、実際の意図としては「~してくれない?」というお願いのニュアンスが強く伝わります。日常会話ではカジュアルな依頼としてよく用いられます。


追加のポイント


  • 「Could you ~?」の方がより丁寧

    「Could you open the window?」のように Could を使うと、もう少し丁寧な依頼のニュアンスになります。ビジネスシーンや目上の人との会話では「Could you ~?」を使うと良いでしょう。


  • 「Would you ~? / Will you ~?」との使い分け

    「Would you ~?」や「Will you ~?」も依頼でよく使われます。一般的には「Would」>「Could」>「Can」の順に丁寧度・柔らかさが増す傾向にありますが、会話の状況や相手との関係性によって自然に使い分けることが大切です。


  • 「Can you ~?」を「能力の確認」か「依頼」かどちらで使っているかは、文脈や話し方、イントネーションなどから判断されます。文だけ見ると同じ質問でも、シチュエーションによっては「できそう?」「やってくれない?」と意味が変わることを覚えておきましょう。



まとめ

「Can you ~?」は、

1) 相手の能力を確かめる

2) 相手に何かを依頼する

という2つの基本的な意味があります。日常のカジュアルな場面では非常によく使われる便利な表現なので、ぜひ使い分けを覚えてみてください。

39
A1.2

Can I ...?

「可能性」と「許可」の疑問文

これを食べていいですか?

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「Can I ~ ?」の使い方

「Can I ~?」は、日常会話でよく使われる便利な表現です。主に以下の2つの意味や用法があります。


  1. 「~することができますか?」という可能を尋ねる

    例)


    • Can I exchange money here?

      (ここで両替できますか?)


この場合、「両替」という行為がそこで可能かどうか(サービスや設備があるかなど)を尋ねる表現です。


  1. 「~してもいいですか?」という許可を求める

    例)


    • Can I open the window?

      (窓を開けてもいいですか?)


この場合は、相手に対して「窓を開けることを許可してくれますか?」と尋ねています。

使い分けとニュアンス


  • 「Can I ~?」は、日常会話で非常によく使われるカジュアルな表現です。友人同士や家族など、親しい間柄で気軽に使えます。

  • 目上の人やあまり親しくない人に対して使うときは、「Could I ~?」や「May I ~?」といった、より丁寧な表現を使うこともあります。

例文とバリエーション


  • Can I use your phone?

    (あなたの携帯電話を使ってもいいですか?/使えますか?)

    → 許可を求めているニュアンスが強い。


  • Can I park my car here?

    (ここに車を駐車できますか?)

    → その場所に駐車可能かどうか、可能性を尋ねているニュアンス。


  • Could I go home earlier today?

    (今日は早めに帰宅してもよろしいでしょうか?)

    → 「Can I~?」より丁寧な表現。目上の人や職場などで使われることが多い。


  • May I come in?

    (入ってもよろしいでしょうか?)

    → さらに改まった丁寧な言い方。学校や仕事の場面で正式に許可を求めるときによく使われる。


ポイント


  • 相手との距離感状況によって、「Can I~?」「Could I~?」「May I~?」を選びましょう。

  • 「Can I~?」は可能性許可のいずれにも使うことができるので、シンプルに「~できますか?」と尋ねたいとき、または「~してもいいですか?」とお願いするときによく使われます。

  • より丁寧にしたい場合は「Could I~?」や「May I~?」が、さらにカジュアルに短く聞きたい場合は「Can I~?」が適しています。

上記を理解しておけば、「Can I~?」を使う場面で相手に誤解されることなくスムーズにコミュニケーションを取ることができるでしょう。

40
A1.2

受動態 (現在形)

be動詞+過去分詞で受動態

郵便は1日1回配達される。

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以下の解説は、受動態(現在形)の仕組みをなるべく詳しく、わかりやすく説明したものです。


受動態(現在形)の基本

英語の文で「〜される」という意味を表したいときは、受動態(passive voice)を使います。現在形の受動態は、次の形で作られます。


be動詞 (am / is / are) + 過去分詞 (過去形の形と見た目は同じだが、役割が異なる)


これにより、「(主語)は(動作)される」というニュアンスを表せます。例えば:


  • This book is written by my friend.

    (この本は友人によって書かれています)


受動態を使うための条件

受動態を作るには、能動態(普通の文)のときに目的語をとる動詞(他動詞)が必要です。


  • The chef cooks the meal.(シェフはその食事を作る)

    ↑目的語 “the meal” をとっている → 受動態にできる

この動作を受けるもの(上の例だと “the meal”)を主語にして、「〜は(誰々)によって作られる」という文に変えることで、受動態の文になります。


  • The meal is cooked by the chef.(その食事はシェフによって作られる)

一方、目的語をとらない自動詞(例: sleep, come, go など)は受動態の形を作れません。


例文で確認しよう


  1. My car is washed every day.

    (私の車は毎日洗われています)


    • “wash” は目的語 “my car” をとる → 受動態に変えられる。


  2. The house is cleaned by a cleaning service.

    (その家は清掃業者によって掃除される)


    • “clean” も目的語 “the house” をとる → 受動態に変えられる。


  3. I am invited to many parties.

    (私は多くのパーティーに招待されます)


    • “invite” は目的語をとり、ここでは受け身の主語が “I” になる。



まとめ


  • 現在形の受動態は “be動詞 (am / is / are) + 過去分詞” の形で、「〜される」という意味を作る。

  • 受動態にできる動詞は目的語をとる他動詞のみ。自動詞は受動態にできない。

  • 動作を行う人(by 〜)をあえて示したい場合は “by + 行為者” を文末に追加する。

  • 受動態は主体(誰が動作を受けるのか)に焦点を当てたいときに使われることが多い。


このように、現在形の受動態は「be動詞 + 過去分詞」で作り、対象となる目的語がないと使えない点がポイントです。動作の受け手を強調したい場合や、行為者を明示する必要がない場合に効果的に使われます。

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