文法(256)

71
A1.3

過去分詞+名詞 (前置修飾)

単一で前から名詞を修飾する前置修飾の過去分詞

父は私の壊れた自転車を修理している。

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以下では、「過去分詞+名詞(前置修飾)」について、より詳しくわかりやすく解説します。


過去分詞とは

過去分詞(past participle)は、主に以下の3つの用法で使われます。


  1. 名詞を修飾する【限定用法(attributive use)

  2. 補語になって主語や目的語を説明する【叙述用法(predicative use)

  3. 副詞のように使われて文全体を修飾する【分詞構文(participial construction)

ここでは特に「1. 名詞を修飾する限定用法」のうち、名詞の前に置かれて修飾するパターンについて詳しく見ていきましょう。


「過去分詞+名詞」の前置修飾とは

名詞の前に過去分詞を置いて、名詞を直接修飾することを「前置修飾」と呼びます。たとえば、


  • a broken window (割れた窓)

  • stolen money (盗まれたお金)

  • a lost wallet (なくした財布)

などがこれに当たります。これらの過去分詞は一語で名詞を修飾しており、「~された」「~してしまった」という意味を簡潔に表現します。

ポイント1: 一語の過去分詞は名詞の前に置く

過去分詞が一語だけの場合は、形容詞と同じように名詞の前に置くのが一般的です。

例:


  • broken (割れた) → a broken window

  • stolen (盗まれた) → stolen money

  • lost (なくした) → a lost wallet

こうした形で名詞を修飾する場合、過去分詞は「形容詞的」に機能していると考えることができます。


過去分詞が名詞を修飾する際の注意点

1. 意味上の主語に配慮する

過去分詞は受け身(動作を“される”側)を表すニュアンスを持ちやすいです。たとえば「stolen money」は「誰かに盗まれたお金」という意味になります。過去分詞を使うときは、「その動作を受けた存在であること」に注意すると、より正確な理解につながります。

2. 過去分詞が2語以上の場合の修飾位置

過去分詞が句(2語以上)になった場合は、原則として修飾する名詞の後ろに置かれます。たとえば以下のようなケースです。


  • The window broken by the storm is being repaired.
    (嵐によって割れた窓は修理中です)

この例では、過去分詞を含む「broken by the storm」という句が名詞の後から修飾しています。このように「過去分詞+付加情報」のかたまりになったときは、英語では名詞の後ろに置くのが普通です。


まとめ


  • 過去分詞には主に「限定用法」「叙述用法」「分詞構文」の3つの使い方がある。

  • 名詞を修飾する【限定用法】のうち、一語の過去分詞であれば名詞の前に置いて修飾できる。

    例: a broken window, stolen money, a lost wallet

  • 過去分詞がフレーズ(句)になる場合は、通常、名詞の後ろで修飾する。

    例: The window broken by the storm, the money stolen from the safe

このように、「過去分詞 + 名詞(前置修飾)」は、短くシンプルに名詞に対して状態や受動の意味を持たせる際に便利です。ぜひ例文をたくさん読んで見慣れ、使いこなせるようにしてみてください。

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A1.3

名詞+過去分詞 (後置修飾)

他の語句を伴って名詞を修飾する後置修飾の過去分詞

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以下では、「名詞+過去分詞(後置修飾)」の特徴を、現在分詞との比較を交えつつ、できるだけ詳しくわかりやすく解説します。


分詞の大きな分類

英語の分詞は、大きく分けて以下の2種類があります。


  1. 現在分詞(動詞の原形+ing)

  2. 過去分詞(動詞の原形+edなど)

このうち、名詞を後ろから修飾する用法は「限定用法」とも呼ばれます。限定用法には、現在分詞・過去分詞のいずれも用いられ、名詞を説明する役割を果たします。たとえば


  • 現在分詞:The girl standing by the window (窓のそばに立っている少女)

  • 過去分詞:The book written by my friend (友人によって書かれた本)

のように、どちらも名詞を後ろから修飾しています。


「後置修飾」とは?

英語では、名詞を修飾する形容詞や形容詞句が「名詞の前」に置かれることが多いですが、分詞を含む長めの修飾語句(句や節)は「名詞の後ろ」に置かれることが一般的です。これを後置修飾(post-modification)と呼びます。

特に分詞(現在分詞・過去分詞)は、しばしば「ほかの語句を伴って」名詞を後ろから修飾します。例を見てみましょう。


  • The girl standing by the window is my friend.


    • 「standing by the window」という分詞句(現在分詞+修飾語句)が「girl」を後ろから修飾。


  • The book written by my friend became a bestseller.


    • 「written by my friend」という分詞句(過去分詞+修飾語句)が「book」を後ろから修飾。



過去分詞の後置修飾

特に「名詞+過去分詞」の形で後置修飾する場合は、「その名詞に対してすでに行われた動作」や「その名詞が受け身の関係にある動作」を表すことが多いです。


  • a letter written in English


    • 「書かれている(行為を受けている)」→ 英語で書かれた手紙


  • an email sent yesterday


    • 「送られている(行為を受けている)」→ 昨日送られたメール


  • a car damaged in the accident


    • 「壊れた状態(行為を受けている)」→ その事故で損傷した車


上記の例では、いずれも名詞(letter, email, car)が「~される」または「~された」行為の対象になっている点に注目してください。


現在分詞との違い

現在分詞を使う場合は、名詞が動作主になっている(つまり“~している”)ことを表します。一方、過去分詞だと、名詞が動作の対象になっている(“~される/~された”)という受動的あるいは完了的なニュアンスを帯びます。


  • The man walking down the street (現在分詞)


    • その通りを歩いている男性(男性が“歩いている”動作を行っている)


  • The man injured in the accident (過去分詞)


    • その事故で負傷した男性(男性が“負傷させられた”動作を受けている)



分詞構文など他の用法との比較

1) 限定用法(形容詞的用法)

名詞を修飾する用法です。主に「名詞の前」か「名詞の後ろ(後置修飾)」に置かれます。後置修飾では、分詞が句をともなって長くなりやすいため、名詞の後ろに置かれることが多くなります。

2) 叙述用法(補語になる用法)

分詞が主語や補語(C)の位置に来て、主語を説明する働きをします。

例)The door remained locked.(そのドアは施錠されたままだった)

3) 分詞構文(副詞句的用法)

分詞を使って、副詞節や時・理由・条件などの意味をまとめて表す用法です。

例)Having finished my homework, I went out.(宿題を終えてから外出した)

ここで紹介した「後置修飾」とは、上記1)の限定用法の一部に当たります。


まとめ


  • 過去分詞(名詞+過去分詞)を後ろから名詞に付けて修飾するときは、名詞が「~された」あるいは「~を受けた」という受動的・完了的なイメージを表す。

  • 現在分詞の場合は、名詞が「~している」という能動的な動作や状態を表す。

  • 分詞はほかにも叙述用法(補語)や分詞構文(副詞句)などの用法があり、特に限定用法で後ろに置かれるときは名詞を詳しく説明するために、分詞句が長くなることが多い。

  • 後置修飾は、英語の名詞修飾で非常によく使われるパターンなので、例文を多く読み・作りながら身につけるのが効果的。

以上が、名詞+過去分詞(後置修飾)を中心とした分詞の使い方の解説です。日常の英語や文章で見かけた際には、この視点から「名詞がどんな状態か」「その名詞にどんな動作が行われたのか」を考えると、文脈をより正確に理解できるでしょう。ぜひ学習に役立ててみてください。

73
A1.3

WH-疑問文: Which ...?

「どちら」を聞きたいときの疑問詞 which

あなたはこれとあれとどちらが好きですか。

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WH-疑問文:「Which ...?」の使い方

「Which」は、複数の選択肢がある中で「どちら」「どの~」などを尋ねたいときに使います。文の中で主語(~が)として使われる場合と、目的語(~を)として使われる場合があるため、それぞれの用法を押さえましょう。


1. 「Which」が主語になる場合

「Which」が文の主語となり、「どちらが~ですか?」という形になります。「Which」の直後に動詞(多くはbe動詞や助動詞など)が続きます。


  • 例1: Which is better, this or that?

    「どちらがより良いですか? こちらですか、それともあちらですか?」

    → 「Which」が主語なので、動詞 is が直後に来ます。


  • 例2: Which is yours?

    「どちらがあなたのものですか?」

    → 「Which」は「あなたのもの」という概念を尋ねる主語になっています。



2. 「Which」が目的語になる場合

「Which」が文の目的語となり、「どちらを~しますか?」という形になります。多くの場合、Which do you …? などのような疑問文の形を取ります。


  • 例1: Which do you choose?

    「どちらを選びますか?」

    → 「Which」が「choose」の目的語になっています。


  • 例2: Which do you like better?

    「どちらのほうが好きですか?」

    → 「Which」が「like」の目的語になっています。



3. 「Which + 名詞」の形

「Which + 名詞」の形で、「どの~?」と尋ねることもできます。このとき、「名詞」部分で具体的な選択肢の分類を提示し、質問をより明確にします。


  • 例1: Which book do you recommend?

    「どの本をおすすめしますか?」


  • 例2: Which color do you prefer?

    「どの色を好みますか?」


このように、聞き手がどれかを選ぶよう求めるときに「Which + 名詞」を使うと、質問内容がはっきり伝わります。


4. 「Which」と「What」の違い(参考)

「Which」は「複数の選択肢が明確にある状態」で「どちら」や「どの~」を尋ねる場合に使われます。一方、「What」は「何か詳しい情報を問う」場合や「そうした選択肢が定まっていない」場合に使うことが多いです。


  • 例:


    • Which movie do you want to watch?

      → 候補(映画A、映画Bなど)がある程度はっきりしている場合。

    • What do you want to watch?

      → 何を見たいのか、ジャンルや作品など具体的な選択肢が定まっていない場合。



まとめ


  • 「Which」は、複数の選択肢の中から選ぶ場合に用いられ、


    • 文の主語として使われる場合は Which + 動詞

    • 文の目的語として使われる場合は Which + do/does/did + 主語 + 動詞

    • 名詞を伴う場合は Which + 名詞 + 疑問文の形


  • 「Which」か「What」かは、「選択肢がはっきりしているかどうか」で使い分けると理解しやすいです。

上記を踏まえて、それぞれの文章に合わせた適切な「Which」の使い方をマスターしましょう。

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A1.3

WH-疑問文: Which+名詞 ...?

「どちらの~」を聞きたいときの疑問詞 which

この本とあの本ではどちらの本の方が古いですか。

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WH-疑問文「Which + 名詞 …?」の使い方

「どちらの~」「どの~」など、複数の選択肢から1つを選んで答えてもらいたいときによく使われる質問文が「Which + 名詞 …?」です。日本語では「どちらの本が好きですか」「どのペンが必要ですか」などを尋ねるイメージに相当します。


基本の形

英語では、次のように疑問詞「Which」に名詞を続け、主語・動詞の語順を倒置させる形で作ります。

Which + 名詞 + do/does + 主語 + 動詞 …?


  • 例:Which book do you like?

    (どちらの本が好きですか。)

ここで book の部分には、自分が選んでほしい対象の名詞を入れます。他にも “Which color …?” や “Which movie …?” のように言い換えが可能です。


「Which」と「What」の違い

「どの~?」という疑問を表す単語としては what もありますが、下記のように使い分けるのが一般的です。


  • Which + 名詞

    → 限られた選択肢・特定の候補がすでに提示されている場合に使う。

    例:何冊か目の前にある本から1冊を選んでもらうとき → “Which book would you like to read?”

  • What + 名詞

    → あらかじめ候補が提示されていない、制限のない場合に使う。

    例:漠然と相手の好きな本のジャンルを訊くとき → “What kind of books do you like to read?”


いくつかの例文


  1. Which book do you recommend?

    (どちらの本をおすすめしますか?)

    → 話し手は、複数の本の候補を想定しているときに使います。


  2. Which color do you prefer, red or blue?

    (赤と青、どちらの色が好きですか?)


  3. Which restaurant shall we go to tonight?

    (今夜はどのレストランに行きましょうか?)

    → 候補となるレストランがいくつかある場合に使います。


  4. Which pen is yours?

    (どちらのペンがあなたのですか?)

    → 目の前に何本もペンがある状況を想定しています。



まとめ


  • 「Which + 名詞 …?」は、複数の候補がある中から1つ(あるいは複数)を選ぶ質問に使う。

  • 選択肢が限られていない、または漠然と尋ねたい場合は「What + 名詞 …?」を使うことが多い。

  • 「Which」の後ろには、相手が選ぶ対象となる名詞を入れ、主語・動詞の順で疑問文を作る。

このように、「Which + 名詞」を使った疑問文では「どちらの~?」を尋ねたい場面で非常に便利です。会話や文章の中で、選択肢を提示して相手の好みや意見を訊くときに、ぜひ役立ててみてください。

75
A1.3

WH-疑問文: Where ...?

「どこ」を聞きたいときの疑問詞 where

事故はどこで起こったのですか。

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以下では「Where」を使ったWH-疑問文の基本的な使い方を、より詳しく解説します。


1. 「Where」で場所を尋ねる

「Where」は「どこ」を意味し、場所を尋ねるときに使います。日本語で「どこ?」と聞きたい場合は、まず文頭にWhereを置き、続けて主語や動詞が来る形になります。


  • 例:


    • Where did you go yesterday?

      (昨日、どこへ行きましたか。)



2. 疑問文の基本形

2-1. 一般動詞の疑問文

一般動詞(go, play, eat など)を使うときは、助動詞のdo / does / didを使って疑問文を作ります。


  • 現在形(主語が I, you, we, they のとき):


    • Where do you study English?

      (あなたはどこで英語を勉強していますか。)


  • 現在形(主語が he, she, it のとき):


    • Where does he usually have lunch?

      (彼は普段どこで昼食をとりますか。)


  • 過去形の場合:


    • Where did she buy that book?

      (彼女はどこでその本を買ったのですか。)


2-2. be動詞の疑問文

be動詞(am, are, is)を使う文では、be動詞を主語の前に置きます。


  • Where is the station?

    (駅はどこですか。)

  • Where are they from?

    (彼らはどこの出身ですか。)


3. さまざまな返事の仕方

「Where」で質問されたら、場所を示す語句や文で答えます。


  • 例:


    • Where did you go yesterday?

      → I went to the park. / I went shopping downtown.

      (公園に行きました。 / 中心街に買い物に行きました。)



4. ワンポイントアドバイス


  • Where are you from? と質問された場合は、出身地を答えるのが一般的です。たとえば “I’m from Tokyo.” のように答えます。

  • 疑問文の形を覚えるときは「Where + 助動詞(do / does / did など) + 主語 + 動詞...?」という順番をしっかり身につけるとスムーズに使えます。


以上が「Where」を用いた疑問文の基本的な仕組みと使い方です。場所や出身地などを尋ねるときには、ぜひ活用してみてください。

76
A1.3

Would you ...?

「~してくれませんか」と丁寧に依頼する疑問文

窓を閉めていただけませんか?

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以下では、「Would you ...?」の文法的な意味や使い方を、できるだけ詳しくわかりやすく説明します。


1. 「would」は「will」の過去形


  • would はもともと will の過去形です。

    ただし、文法上「過去形」であっても、時間的に過去を指す場合だけでなく、“丁寧なニュアンス”や“仮定・想定”などを表すときにも使われます。

2. 「Will you ~?」との違い


  • Will you ~?


    • 「~してくれる?」のように、“これからの行為”を相手にお願いするカジュアルな表現です。

    • 友人や家族など、気心の知れた相手にお願いをするときに使うことが多いです。


  • Would you ~?


    • 「~してくれませんか?」と、より丁寧な依頼を表す疑問文です。

    • フォーマルな場面や初対面の相手、ビジネスシーンなどで使われることが多いです。


3. 丁寧さを高める理由


  • 「Will you ~?」をそのまま過去形にした「Would you ~?」を使うことで、“相手への敬意や配慮”をより強く示唆できます。

  • 英語では、過去形を使う表現(例:could, would)は「距離」をとることで柔らかく伝える効果があります。


    • たとえば、「Could you ~?」も同じように丁寧な依頼になります。


4. 具体例


  1. Will you open the door?


    • 「ドアを開けてくれる?」(比較的カジュアル)


  2. Would you open the door?


    • 「ドアを開けてくれませんか?」(より丁寧)


  3. Would you please open the door?


    • 「よろしければドアを開けていただけませんか?」(さらに丁寧)


5. 補足:より丁寧なバリエーション


  • Would you mind ~ing?


    • 「~していただいてもよろしいですか?」という形で、非常に丁寧な依頼を表します。

    • 例:Would you mind closing the window?(窓を閉めていただいてもかまいませんか?)


  • Could you ~?


    • 「~していただけますか?」と依頼をする、やや丁寧な言い方です。

    • Could you help me with this?(これを手伝っていただけますか?)



まとめ


  • 「Will you ~?」 よりも 「Would you ~?」 のほうが丁寧な依頼を表現できます。

  • 「would」は「will」の過去形ですが、過去の出来事を表すだけでなく、“非常に丁寧な依頼”や“仮定のニュアンス”を含む表現として頻繁に使われます。

  • 日常会話でもビジネスシーンでも相手に対して失礼にならないよう、「Would you ~?」を上手に使うと、柔らかい印象を与えられます。

77
A1.3

How about ...?

相手に意見や説明を求める

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以下では、“How about …?” の使い方をより詳しく、わかりやすく解説します。


“How about …?” とは?

How about …?” は提案や意見を求めるときに使われるフレーズです。日本語では「~はどうですか?」「~はいかが?」などと訳せます。相手に「こうしてみるのはどう?」「こんな方法はどう思う?」と確認したいときによく用いられます。


使い方のパターン


  1. How about + 名詞?


    • 例: “How about sushi for dinner?”

      →「夕食にお寿司はどう?」

    • 料理や場所、アイデアなどの“モノ・コト”に対して意見を求めるときに便利です。


  2. How about + 動名詞(~ing)?


    • 例: “How about going to the park?”

      →「公園に行くのはどう?」

    • 「~してみるのはどう?」と具体的な行動や提案を表すときに使えます。


  3. How about + 文全体?


    • 例: “How about we meet at 7 o’clock?”

      →「7時に会うのはどう?」

    • よりカジュアルに、相手にまとまった提案や意見を伝えるときに使用します。



“What about …?” との違い

似た表現に “What about …?” がありますが、次のような違いがあります。


  • How about …?

    → 提案やアイデアを出すニュアンスが強い。

    例: “How about trying a new restaurant?”(新しいレストランに行ってみるのはどう?)


  • What about …?

    → 忘れられがちな内容、あるいは考慮すべき別の点を指摘するときに使う。

    例: “What about the cost?”(費用はどうするの?)


ただし、日常会話では “How about …?” と “What about …?” は似た場面で使われることが多く、厳密に分けないこともあります。


使うときのポイント


  1. 相手がどう思うかを尋ねる表現


    • 直接的に「あなたの意見は?」と聞くよりも柔らかく提案ができる。

    • 何か決定をする前に、相手の考えや提案を尊重するニュアンスが出せる。


  2. 状況に合わせて文型を選ぶ


    • 名詞を入れればモノについての提案、動名詞を入れれば行動に対する提案になる。

    • “How about we …?” のように文全体を入れれば、より会話に近い自然な提案ができる。


  3. 相手に選択肢を与えるイメージ


    • 特にグループで意思決定をするときに便利。柔らかい印象で意見を求めることができる。



例文まとめ


  • “How about a cup of coffee?”

    →「コーヒーはいかがですか?」


  • “How about visiting the art museum?”

    →「美術館に行ってみるのはどう?」


  • “How about we start the meeting at 10?”

    →「10時に会議を始めるのはどう?」



How about …?” を使うことで、相手の意見を引き出すのはもちろん、自然な形で提案ができます。ぜひ会話の中で活用してみてください。

78
A1.3

What about ...?

「~はどうなるの?」

今度の日曜日はどうですか。

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「What about ~?」の使い方

「What about ~?」は、以下のような状況でよく使われる表現です。会話の流れを受けて、「~はどうなの?」や「~についてはどう考えているの?」と、相手や聞き手に注意を向けさせたい場合に使われます。


  1. 言い換え:「~はどうなるの?」


    • 直前の話題や計画に対して、「自分は無視されているのでは?」「それについては考えてあるの?」と確認・指摘するようなニュアンスがあります。


  2. 「How about ~?」との違い


    • 「How about ~?」も提案や意見を求めるときに使われる表現ですが、比較的中立・穏やかに「~はどうですか?」と尋ねるイメージがあります。

    • 一方、「What about ~?」は、話者が特に問題点や懸念を指摘したいときによく使われます。少し感情的なニュアンスや、「その点はどう考えているの?」という詰問の印象を与えることもあります。


  3. 例文とニュアンスの違い


    • 例1:

      Are you going camping? What about me?

      「キャンプに行くの?私(のこと)はどうなるの?」

      → 相手の計画に取り残される自分に対する不満や心配が込められている。

    • 例2:

      A: Let’s go to the park.

      B: (気になる点を指摘して) What about the weather? It’s supposed to rain.

      「天気はどうなの?雨が降るって言ってたよ。」

      → 「計画するのはいいけど、雨の心配は考えているの?」という指摘のニュアンス。


  4. 感情・強調に注意


    • 「What about ~?」は、時に怒りや不満を表す場合もあります。相手が特定の状況や人を考慮していないと感じたときに、強めに指摘するために使われることがあります。



まとめ


  • 「What about ~?」は、相手の発言や状況を受けて「~はどうなの?」と注意を促す表現。

  • 「How about ~?」が提案や意見を穏やかに尋ねるイメージなのに対し、「What about ~?」は問題点や懸念、怒りなど感情的なニュアンスも含みやすい点に注意しましょう。

79
A1.3-A2.1

受動態 (過去形)

be (was/were)+過去分詞=「~られた」

マックはみんなから好かれている。

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受動態(過去形)とは?

受動態は、ある動作を「する人」よりも「される対象」に焦点を当てたいときに使われる文の形です。過去形の受動態は「~された」「~られた」という意味になります。英語では以下のような形をとります:


[主語] + was / were + 過去分詞 (過去形の受動態)


たとえば、


  • I was invited to the party.(私はパーティーに招待されました)

  • They were surprised by the news.(彼らはそのニュースに驚かされました)

のように表現します。


形の作り方


  1. 主語 (S)

    もとの能動態で「動作を受ける対象」が受動態の主語になります。

    例: 「誰かが私を招待した」 → I(私)が受け手なので、受動態の主語は I になります。


  2. be動詞 (was / were)

    受動態の「be動詞」を過去形にするときは、主語が単数なら was、複数なら were を使います。


    • 単数: I, he, she, it → was

    • 複数: we, you(複数の意味), they → were


  3. 過去分詞 (過去分詞形)

    動詞の過去分詞を使うことで「~される」という受け身の意味を表します。動詞には規則動詞と不規則動詞があるため、過去分詞形を覚える必要があります。


  4. (オプション) by + 行為者

    誰がその動作を行ったのかを示したい場合は、文末に by + 行為者 を加えます。

    例: The window was broken by John.(その窓はジョンによって割られました)



具体例


  1. 能動態: My father bought this car.

    (私の父がこの車を買った)

受動態: This car was bought by my father.

(この車は私の父に買われた)


  • 「car」が「買われる対象」なので、受動態の主語は this car に変わります。

  • be動詞は「was」(this car が単数)

  • 「buy」の過去分詞は「bought」


  1. 能動態: The students read many books last year.

    (生徒たちは昨年多くの本を読んだ)

受動態: Many books were read (by the students) last year.

(多くの本が(生徒たちによって)昨年読まれた)


  • 「books」が「読まれる対象」なので、受動態の主語は many books

  • be動詞は「were」(books が複数)

  • 「read(レッド)」は「読む」の過去分詞形も同じスペルだが、発音は /red/


使うときのポイント


  1. 行為者が不明・重要でない場合

    行為者をあえて書かないことで、何かが「された」という事実にだけ注目させたいときに便利です。

    例: 「窓が割れた」 → The window was broken.(by someone を省略する)


  2. 行為の受け手を強調したい場合

    自分が何らかの被害や恩恵を受けた、あるいは対象の方が大事だと感じる場合などに受動態を使います。

    例: He was given a prize.(彼は賞を与えられた → 彼を強調)


  3. 主語の単数・複数を確認

    「was」「were」の使い分けは主語の数によるので、単数なのか複数なのかを確認します。


  4. 過去分詞形の確認

    不規則動詞の過去分詞形は形が変わるものが多いので、単なる過去形 (ed) と混同しないように注意が必要です。



まとめ


  • 受動態(過去形)の基本形: [主語] + was / were + 過去分詞

  • 行為者(by ~)を明示したい場合は文末に付け足す

  • 行為を受ける対象を文の主語にしたいとき、または行為者が分からなかったり重要でなかったりするときに使う

  • be動詞が主語に合わせて waswere に変化し、動詞は過去分詞形を使う

過去形の受動態を使うことで、英語の文全体で「誰が」「何をしたか」よりも、「誰(何)が」どのような行為を「された」のかに焦点を当てることができます。受身文を使いこなすことで文章表現の幅が広がり、自然な英語コミュニケーションに役立ちます。

80
A1.3-A2.1

助動詞: be going to

「~するつもりだ」を表すbe going to

彼はエンジニアになるつもりです。

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以下では「be going to」の意味や使い方を、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 「be going to」の意味

“be going to + 動詞の原形” は、


  • 「~するつもりだ」

  • 「~しようとしている」

  • 「(ほぼ確実に)~になる」

といった未来を示す表現で、話し手の意思・予定や、高い確信を伴う未来の出来事を表します。


2. 形としてのポイント

“be going to” は「助動詞のようなまとまり」として考えます。

下の例文では、be を主語によって変化させ(am / are / is)、その後に「going to + 動詞の原形」を続けます。

例文


  • I am going to study English tonight.

    (私は今夜英語を勉強するつもりです。)

  • They are going to travel to France next month.

    (彼らは来月フランスに旅行に行く予定です。)

  • She is going to be a teacher.

    (彼女は教師になるつもりだ。)


3. 「be going to」と「will」の違い

同じ未来を表す “will” との主な違いを知っておくと、より使い分けがわかりやすくなります。


  • “be going to”

    ・すでに計画がある場合や、確実性が高い未来の出来事を表す。

    ・「~するつもり」「~する予定」といった意味合いが強い。


  • “will”

    ・その場の思いつきや主観的な予想、一般的な未来の話をする場合に使うことが多い。

    ・「~するだろう」というニュアンスが強い。


ただし、実際の会話では、あえて区別しないで使うことも多いため、文脈に応じて理解することが大切です。


4. まとめ


  1. “be going to + 動詞の原形” は未来を表し、「~するつもり」「~する予定」というニュアンスを持つ。

  2. 主語によって be 動詞(am / are / is)を変えた上で “going to + 動詞の原形” を続ける。

  3. “will” と比べると、確定度の高い未来の計画や意思を表す際に用いられる。

このように、「be going to」を使えば、話し手がすでに計画している未来の行動や確信のある未来の出来事を、自然に表現することができます。

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