受動態 (過去形)
be (was/were)+過去分詞=「~られた」
受動態(過去形)とは?
受動態は、ある動作を「する人」よりも「される対象」に焦点を当てたいときに使われる文の形です。過去形の受動態は「~された」「~られた」という意味になります。英語では以下のような形をとります:
[主語] + was / were + 過去分詞 (過去形の受動態)
たとえば、
- I was invited to the party.(私はパーティーに招待されました)
- They were surprised by the news.(彼らはそのニュースに驚かされました)
のように表現します。
形の作り方
主語 (S)
もとの能動態で「動作を受ける対象」が受動態の主語になります。
例: 「誰かが私を招待した」 → I(私)が受け手なので、受動態の主語は I になります。be動詞 (was / were)
受動態の「be動詞」を過去形にするときは、主語が単数なら was、複数なら were を使います。- 単数: I, he, she, it → was
- 複数: we, you(複数の意味), they → were
- 単数: I, he, she, it → was
過去分詞 (過去分詞形)
動詞の過去分詞を使うことで「~される」という受け身の意味を表します。動詞には規則動詞と不規則動詞があるため、過去分詞形を覚える必要があります。(オプション) by + 行為者
誰がその動作を行ったのかを示したい場合は、文末に by + 行為者 を加えます。
例: The window was broken by John.(その窓はジョンによって割られました)
具体例
- 能動態: My father bought this car.
(私の父がこの車を買った)
受動態: This car was bought by my father.
(この車は私の父に買われた)
- 「car」が「買われる対象」なので、受動態の主語は this car に変わります。
- be動詞は「was」(this car が単数)
- 「buy」の過去分詞は「bought」
- 能動態: The students read many books last year.
(生徒たちは昨年多くの本を読んだ)
受動態: Many books were read (by the students) last year.
(多くの本が(生徒たちによって)昨年読まれた)
- 「books」が「読まれる対象」なので、受動態の主語は many books
- be動詞は「were」(books が複数)
- 「read(レッド)」は「読む」の過去分詞形も同じスペルだが、発音は /red/
使うときのポイント
行為者が不明・重要でない場合
行為者をあえて書かないことで、何かが「された」という事実にだけ注目させたいときに便利です。
例: 「窓が割れた」 → The window was broken.(by someone を省略する)行為の受け手を強調したい場合
自分が何らかの被害や恩恵を受けた、あるいは対象の方が大事だと感じる場合などに受動態を使います。
例: He was given a prize.(彼は賞を与えられた → 彼を強調)主語の単数・複数を確認
「was」「were」の使い分けは主語の数によるので、単数なのか複数なのかを確認します。過去分詞形の確認
不規則動詞の過去分詞形は形が変わるものが多いので、単なる過去形 (ed) と混同しないように注意が必要です。
まとめ
- 受動態(過去形)の基本形: [主語] + was / were + 過去分詞
- 行為者(by ~)を明示したい場合は文末に付け足す
- 行為を受ける対象を文の主語にしたいとき、または行為者が分からなかったり重要でなかったりするときに使う
- be動詞が主語に合わせて was・were に変化し、動詞は過去分詞形を使う
過去形の受動態を使うことで、英語の文全体で「誰が」「何をしたか」よりも、「誰(何)が」どのような行為を「された」のかに焦点を当てることができます。受身文を使いこなすことで文章表現の幅が広がり、自然な英語コミュニケーションに役立ちます。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
PASSIVE: PAST