文法(256)
副詞節: if
「もし~なら」を表すif
以下では、副詞節としての if と、名詞節としての if の違いを中心に、より詳しくわかりやすく説明します。
1. 副詞節の if
意味と役割
副詞節の if は、「もし〜なら」という条件を表す節を作るときに使われます。日本語訳では「もし〜なら」「〜の場合は」に相当します。
- 例文:
- If it rains tomorrow, we will stay at home.
(もし明日雨が降るなら、私たちは家にいます。) - If I have time, I will help you.
(もし時間があれば、手伝いますよ。)
- If it rains tomorrow, we will stay at home.
直説法(現実的条件) と 仮定法(非現実的条件)
副詞節の if を使った条件文には、大きく分けて次の2種類があります。
直説法 (現実的な条件)
- 例: If + 現在形, 主節: will + 動詞
- If you study hard, you will pass the exam.
(一生懸命勉強すれば、試験に受かるでしょう。)
- If you study hard, you will pass the exam.
- 主節が「現在形」や「命令文」になる場合もあります。
- If you see him, tell him to call me.
(彼に会ったら、私に電話するよう伝えてください。)
- If you see him, tell him to call me.
- 例: If + 現在形, 主節: will + 動詞
仮定法 (非現実的な条件、時制をずらして表現)
- 過去形や過去完了形を使い、「現実にはそうでない状況」を表します。
- 仮定法過去
- If I were you, I would take that job.
(もし私があなただったら、その仕事を引き受けるのに。) - 実際には「私はあなたではない」という非現実の状況。
- If I were you, I would take that job.
- 仮定法過去完了
- If I had known the truth, I would have told you.
(もしその真実を知っていたなら、あなたに伝えていたのに。) - 実際には「知らなかった」という過去の非現実の状況。
- If I had known the truth, I would have told you.
2. 名詞節の if
意味と役割
名詞節としての if は、「〜かどうか」を表します。副詞節とは異なり、「条件」という意味ではなく、「~かどうか」をひとまとまりの内容として文中で使います。
- 例文:
- I wonder if he will come tomorrow.
(彼が明日来るかどうかしら。) - Could you tell me if this bus goes to the station?
(このバスが駅に行くかどうか教えていただけますか?)
- I wonder if he will come tomorrow.
if と whether の使い分け
名詞節で「〜かどうか」を表す際は、if の代わりに whether を使うこともできます。基本的にはどちらでも通じますが、下記のように whether のみ使える場合があります。
- 前置詞の目的語になる場合
- I’m interested in whether he will come. (◯)
- I’m interested in if he will come. (やや不自然)
- I’m interested in whether he will come. (◯)
- to 不定詞の前で
- I can’t decide whether to go or stay. (◯)
- I can’t decide if to go or stay. (不自然)
- I can’t decide whether to go or stay. (◯)
上記のような状況では、“whether” を使うのが一般的です。
3. よくある疑問点
条件文を表す副詞節の if と、名詞節の if を見分けるには?
- 意味に注目します。文全体で「もし〜なら」という条件の意味を担っていれば、副詞節です。
- 一方「〜かどうか」という「内容そのもの」を表していれば、名詞節です。
- 意味に注目します。文全体で「もし〜なら」という条件の意味を担っていれば、副詞節です。
副詞節の if は、文頭に来ても良いの?
- もちろん可能です。副詞節なので、文頭や文中、文末など柔軟に置けます。
- ただし、副詞節を文頭に置くときは、コンマで区切るのが一般的です。
- If it rains tomorrow, we will stay at home.
- We will stay at home if it rains tomorrow.
- If it rains tomorrow, we will stay at home.
- もちろん可能です。副詞節なので、文頭や文中、文末など柔軟に置けます。
仮定法の if 節で “were” を使うのはどうして?
- 仮定法過去では、be 動詞の過去形として「was」ではなく「were」を用いるのが伝統的な形です。特に「If I were you」の表現は定型句としてよく使われます。実際の会話では “was” を使う人もいますが、文法的には “were” が無難です。
まとめ
- 副詞節の if: 「もし〜なら(条件)」を表す。直説法 (現実的) と仮定法 (非現実的) がある。
- 名詞節の if: 「〜かどうか」を表す。自分が「内容そのものについて確認したい・知りたい」ときに用いる。
if 節が表す意味を正しく理解することで、英文の流れや意図を把握しやすくなります。条件を表すか、内容を問うかで使い方が異なるので、例文をたくさん読んだり書いたりして慣れていきましょう。
関係代名詞: what
先行詞を取らない関係代名詞
以下では、関係代名詞「what」について、より詳しく、わかりやすく解説します。
関係代名詞「what」の基本的な意味と特徴
訳し方
- 「what」を関係代名詞として用いる場合は、日本語で「…すること/…するもの」という意味で訳すことが多いです。
- 文脈によっては「〜なもの・こと」「〜であるもの・こと」のように表現されることもあります。
- 「what」を関係代名詞として用いる場合は、日本語で「…すること/…するもの」という意味で訳すことが多いです。
先行詞を取らない
- 「what」は他の関係代名詞(which, that, who など)と異なり、先行詞(それまでに出てきた名詞)を必要としません。
- 「what」自体が「先行詞 + 関係代名詞」の両方の役割を兼ねており、英語では “the thing which” と同様の意味を持ちます。
- 「what」は他の関係代名詞(which, that, who など)と異なり、先行詞(それまでに出てきた名詞)を必要としません。
文中での役割
- 「what」は後ろに続く節(S + V...)に対して、通常は目的語などの文要素として機能します。
- 例:
- “I’ll tell you what I know.”
- 「私が知っていることを、あなたに話します」
- この文では “what I know” が目的語となっており、「私が知っていること」という意味を表します。
- “I’ll tell you what I know.”
- 「what」は後ろに続く節(S + V...)に対して、通常は目的語などの文要素として機能します。
例文と解説
What you said is true.
- 意味:あなたが言ったことは本当だ。
- “what you said” は「あなたが言ったこと」という意味になり、“is true” の主語になっています。
- 意味:あなたが言ったことは本当だ。
I’m interested in what you’re doing now.
- 意味:私は、あなたが今やっていることに興味があります。
- “what you’re doing now” は「あなたが今やっていること」の意味で、前置詞 in の目的語になっています。
- 意味:私は、あなたが今やっていることに興味があります。
You can do what you like.
- 意味:自分の好きなことをやっていいよ。
- “what you like” は「あなたが好きな(やりたい)こと」を表し、“can do” の目的語です。
- 意味:自分の好きなことをやっていいよ。
「what」と他の関係代名詞の違い
- which / that / who
- いずれも文中に “先行詞” があり、そこにかかる関係代名詞として使われます。
- 例:
- “The book which I bought yesterday is interesting.”
- 「私が昨日買った本は面白い」
- この場合、“the book” が先行詞になります。
- 「私が昨日買った本は面白い」
- いずれも文中に “先行詞” があり、そこにかかる関係代名詞として使われます。
- what
- 先行詞を特に持たず、「…するもの/…すること」のように “先行詞+関係代名詞” の機能をひとまとめにしてしまう点が異なります。
- “the thing(s) that” に置き換えられるイメージで理解するとわかりやすいです。
- 先行詞を特に持たず、「…するもの/…すること」のように “先行詞+関係代名詞” の機能をひとまとめにしてしまう点が異なります。
まとめ
- 関係代名詞「what」は「先行詞+関係代名詞」を合わせたような形をとり、「〜すること・〜するもの」を表します。
- 後ろに続く文(節)の目的語などとして使われるのが一般的です。
- 他の関係代名詞との大きな違いは、先行詞を必要としない ことです。
- “the thing(s) that” と考えるとイメージしやすく、自然な日本語訳としては「…なもの/こと」「…するもの/こと」などになります。
まずは上記の基本例文などを参考にしながら会話や文章で使い、慣れていくのがおすすめです。疑問代名詞としての「what」(疑問文で「何」と訳す)とは異なる用法である点も覚えておきましょう。
間接話法(say/explain/report)
話し手の視点に立って伝える話法
以下では、直接話法と間接話法の違い、ならびに間接話法でよく使われる動詞や使い方のポイントを、より詳しく説明します。
1. 直接話法 (Direct Speech) とは?
- 相手が話した言葉を、引用符 (“ ”) の中にそのまま書く方法です。
例:
- He said, “I am happy.”
- She asked, “Where are you going?”
- He said, “I am happy.”
特徴
- 相手の言葉を一語一句そのまま引用する。
- 引用符を用いる。
- 時制や代名詞は変化させない(話している人が言ったまま)。
2. 間接話法 (Indirect Speech) とは?
- 話し手(報告者)の視点に立って、元の発言の内容を言い直す方法です。
- that節が用いられることが多いですが、省略される場合もあります(He said that... → He said...)。
間接話法でよく使われる動詞
- say
- 例: He said (that) he was happy.
- 例: He said (that) he was happy.
- tell
- 例: She told me (that) she was busy.
- 「tell」は目的語を必要とすることが多い点に注意します(「誰に伝えたのか」が重要)。
- 例: She told me (that) she was busy.
- explain
- 例: They explained (that) the meeting had been canceled.
- 何かを「説明した」というニュアンスです。
- 例: They explained (that) the meeting had been canceled.
- report / claim / mention など
- 例: He reported (that) the situation had improved.
3. 間接話法に変える際のポイント
(1) 時制の一致 (Sequence of Tenses)
直接話法を間接話法に書き換えるとき、一般に時制を一段階過去にずらす(backshift)必要があります。
- 現在形 → 過去形
- 過去形 → 過去完了形
- 現在完了形 → 過去完了形
- 未来形 (“will”) → “would”
例:
- “I am happy.” → He said (that) he was happy.
- “I went there yesterday.” → She said (that) she had gone there the day before.
(2) 代名詞の変化
報告する人と内容に合わせて、主語や目的語としての代名詞を変更します。
- “I will help you.” → She said (that) she would help me.
(3) 時間・場所を表す語の変化
時間や場所を表す副詞などは、間接話法にするとき文脈に応じて変化させます。たとえば:
- “tomorrow” → “the next day” / “the following day”
- “now” → “then”
- “yesterday” → “the previous day” / “the day before”
- “here” → “there”
4. 例文で確認
直接話法 → 間接話法:時制、代名詞、時間表現の変化
- 直接話法: He said, “I will finish this work tomorrow.”
- 間接話法: He said (that) he would finish this work the next day.
- 直接話法: He said, “I will finish this work tomorrow.”
say と tell の使い分け
- say: 後に目的語(聞き手)を直接取らない → He said (to me) (that) ...
- tell: 後に目的語(聞き手)が来る → He told me (that) ...
- say: 後に目的語(聞き手)を直接取らない → He said (to me) (that) ...
explain の用法
- 直接話法: She said, “I’m going to explain the rules of the game.”
- 間接話法: She explained (that) she was going to explain the rules of the game.
- 直接話法: She said, “I’m going to explain the rules of the game.”
5. まとめ
- 直接話法は、引用符を使って相手の言葉をそのまま伝える。
- 間接話法は、話し手の視点から内容を言い換えて伝える。
- 間接話法でよく使う動詞は、say / tell / explainなどで、that節を伴うことが多い。
- 人称・時制・時間表現などを文脈に合わせて適切に変えるのが大切。
間接話法は、英語を読む・書く上で頻出する表現です。自分が発言を報告したり、他者の発言内容を説明したりする際に頻繁に用いられるので、しっかりと覚えておきましょう。
間接疑問(decide/explain/know/learn/see/understand/wonder)
疑問文でも「主語+動詞」の順番になる
以下では、「間接疑問文(indirect question)」について、より詳しくわかりやすく解説します。
1. 間接疑問文とは?
間接疑問文とは、もともとの疑問文(直接疑問)を文章の一部として取り込み、全体で一つの文を形成したものを指します。
例えば、英語の直接疑問文 “What time is it now?” は、次のように文の一部として組み込むことで間接疑問文になります。
Do you know what time it is now?
上の例では、
- Do you know ~ ?(あなたは~を知っていますか?)
- what time it is now(今何時なのか)
この “what time it is now” の部分を「間接疑問」の名詞節(目的語)として使っています。
2. 間接疑問文の特徴
名詞節として機能する
間接疑問は、しばしば動詞の目的語として扱われます。上記の例のように “know (what time it is now)” の構造になり、「何時なのかを知っていますか?」という意味を表します。主語と動詞の語順
間接疑問の節(名詞節)の中では、通常 「主語 + 動詞」 の語順になります。直接疑問文のように 「助動詞 + 主語 + 動詞」 にはなりません。
たとえば、- 直接疑問: “What time is it now?” → (助動詞 “is” + 主語 “it” + now?)
- 間接疑問: “I wonder what time it is now.” → (主語 “it” + 動詞 “is”)
- 直接疑問: “What time is it now?” → (助動詞 “is” + 主語 “it” + now?)
疑問詞の種類
間接疑問で使われる疑問詞は “what,” “who,” “when,” “where,” “why,” “how,” “which” など様々です。
また、Yes/Noで答えられる疑問文の場合は “if” または “whether” を使って間接疑問にします。たとえば、- 直接疑問: “Are you hungry?”
- 間接疑問: “I wonder if/whether you are hungry.”
- 直接疑問: “Are you hungry?”
3. 動詞の例と使い方
間接疑問を目的語としてよく取る動詞には、以下のようなものがあります。
decide「決める」
- 例: I can’t decide where we should go this weekend.
- (今週末どこへ行くべきか決められない。)
- 例: I can’t decide where we should go this weekend.
explain「説明する」
- 例: Can you explain how this machine works?
- (この機械がどのように動くのか説明してくれますか?)
- 例: Can you explain how this machine works?
know「知っている」
- 例: Do you know what time it is now?
- (今何時かわかりますか?)
- 例: Do you know what time it is now?
learn「学ぶ/知るようになる」
- 例: I learned why he changed his job.
- (彼がなぜ仕事を変えたのかを私は知った。)
- 例: I learned why he changed his job.
see「わかる/見る」
- 例: Let me see what the problem is.
- (何が問題なのか見てみましょう。)
- 例: Let me see what the problem is.
understand「理解する」
- 例: I don’t understand why she’s so upset.
- (彼女がなぜそんなに動揺しているのか理解できない。)
- 例: I don’t understand why she’s so upset.
wonder「~かなと思う」
- 例: I wonder what she is doing now.
- (彼女が今何をしているのかなと思う。)
- 例: I wonder what she is doing now.
上記のように、「(誰が・何を・どこで・いつ・なぜ・どのように)…なのか」という疑問を、主節の動詞に対する 目的語の名詞節 として用いるのが特徴です。
4. 語順への注意点
下記のように、間接疑問文における語順は、直接疑問文と異なる点に注意してください。
直接疑問文(What time is it?)
- 疑問詞 + 助動詞/Be動詞 + 主語 + 動詞(~)?
- 疑問詞 + 助動詞/Be動詞 + 主語 + 動詞(~)?
間接疑問文(I wonder what time it is.)
- 主節 + 疑問詞 + 主語 + 動詞(~)
- 主節 + 疑問詞 + 主語 + 動詞(~)
繰り返しになりますが、間接疑問文の節の中では 「主語 + 動詞」 の順序が基本です。
5. まとめ
- 間接疑問文は、もともとの疑問文を名詞節として文に組み込んだ形。
- 主語 + 動詞の順番になる点が直接疑問文との大きな違い。
- “decide,” “explain,” “know,” “learn,” “see,” “understand,” “wonder” など、多くの動詞の目的語として名詞節(間接疑問節)を使う。
- Yes/No で答えられる場合は “if” または “whether” を用いる。
このように間接疑問文を正しく使えば、英語の表現がより自然かつ豊かになります。ぜひ活用してみてください!
疑問詞+to不定詞
「~べきか」を表す名詞句
以下では、疑問詞+to不定詞 の用法について、より詳しく、わかりやすい説明をします。
疑問詞+to不定詞 とは?
英語では、疑問詞 (what, which, where, when, how など) に to不定詞 を組み合わせることで、「(何を・どこへ・いつ・どのように)〜すればよいのか」といった意味をもつ名詞句を作ることができます。たとえば:
- what to do(何をすべきか)
- where to go(どこへ行くべきか)
- how to solve this problem(どのようにこの問題を解決すべきか)
これらは、文の中で「〜すべきこと」や「〜する方法」といった意味合いを表現する際に使われます。
例文で確認しよう
- I don’t know what to do.
→「私は何をすればよいか分かりません。」 - Can you tell me where to go?
→「どこに行けばいいか教えてくれますか?」 - She asked me how to use this machine.
→「彼女はこの機械の使い方を私に尋ねました。」
これらの文の太字部分(疑問詞+to不定詞)は、文全体の目的語(あるいは補語など)として機能しています。
疑問詞+to不定詞 が名詞句となる仕組み
1. “疑問詞 + to不定詞” は「〜したらよいか」を表す
- 疑問詞 (why を除く多くの疑問詞) に to不定詞をつけると、行動や方法などについて「すべきこと」「〜する方法」「〜する時」などを指し示す名詞句ができます。
- これは「疑問詞 + S + should + V …」や「疑問詞 + S + can + V …」などを簡略化してまとめたイメージです。
- 例: I don’t know what I should do. → I don’t know what to do.
- 例: I don’t know what I should do. → I don’t know what to do.
2. 名詞として文中での役割を担う
「疑問詞+to不定詞」は名詞として、以下のような位置で使われることがあります。
目的語
例: I’m not sure which bus to take.
(どのバスに乗ればいいのか確信がありません。)補語
例: The question is how to handle this situation.
(問題はこの状況をどう扱うかということです。)主語(ややかたい表現の場合が多い)
例: How to improve our service is still unclear.
(私たちのサービスをどのように改善するかは、まだはっきりしていません。)
使い分けのポイント
疑問詞の選び方に注意
- what や which → 「どれ」「何を」
- where → 「どこで」「どこへ」
- when → 「いつ」
- how → 「どうやって」「いかにして」
- what や which → 「どれ」「何を」
意味の切り替え
- 「何をしたらいいか分からない」→ what to do
- 「どこへ行けばいいか分からない」→ where to go
- 「どうやってやればいいか分からない」→ how to do it
- 「何をしたらいいか分からない」→ what to do
前置詞との組み合わせ
- 必要に応じて、たとえば「どの電車に乗るか」は which train to take のようにそのまま書くことが多いですが、「何を〜でやったらいいか」などのように前置詞+疑問詞+to不定詞という形も可能です。
- 例: I don’t know what to work with. (何で仕事をすればいいか分からない)
- 必要に応じて、たとえば「どの電車に乗るか」は which train to take のようにそのまま書くことが多いですが、「何を〜でやったらいいか」などのように前置詞+疑問詞+to不定詞という形も可能です。
まとめ
- 疑問詞+to不定詞 は「〜したらよいか」を表す名詞句。
- 文の中で、目的語・補語・主語といった名詞の働きを担う。
- 「〜すべきか」や「〜する方法・時・場所」を簡潔に表現できる便利な構文。
These constructions allow you to talk about the unknown actions or methods succinctly, and are frequently used in everyday English. ぜひ覚えておくと、英文を作る際の表現がぐっと広がります。
主語+動詞(give/pass/send/show/teach/tell)+間接目的語+直接目的語
第四文型
以下では、第四文型(主語 + 動詞 + 間接目的語 + 直接目的語)の文について、できるだけ詳しく、わかりやすく解説します。
第四文型とは?
第四文型とは、英語の文型の一つで、以下の形で表される文を指します。
主語 (S) + 動詞 (V) + 間接目的語 (IO) + 直接目的語 (DO)
例文
I gave my sister a present.
(私は 妹 に プレゼント を あげた。)He showed me his new phone.
(彼は 私 に 彼の新しい携帯電話 を 見せてくれた。)
上記の例文では、動詞のあとに間接目的語(“my sister” や “me”)と直接目的語(“a present” や “his new phone”)の2つの目的語が続いています。
間接目的語と直接目的語
間接目的語 (Indirect Object)
「人」や「組織」など、動作の受け手となる対象を指します。例文では “my sister” や “me” が間接目的語です。直接目的語 (Direct Object)
動作の対象となる「物」や「内容」を指します。例文では “a present” や “his new phone” が直接目的語です。
第四文型に使われる動詞の特徴
第四文型で用いられる動詞は「他動詞(目的語を取る)」のうち、目的語を2つ取ることができる動詞になります。具体的には、以下のような動詞が多く使われます。
- give
- pass
- send
- show
- teach
- tell
- lend など
これらの動詞は、「人」に対して「物」を渡したり教えたりするときに使われるため、人(間接目的語) と 物(直接目的語) を両方表す必要があります。
第四文型の基本形と書き換え
先ほどの例文を使って、第四文型(S + V + IO + DO)の構造を分解してみましょう。
I gave my sister a present.
- 主語 (S): I
- 動詞 (V): gave
- 間接目的語 (IO): my sister
- 直接目的語 (DO): a present
さらに、第四文型は以下のように、「to」や「for」を使う第3文型に書き換えられる場合があります。
I gave a present to my sister.
ただし、動詞によっては「to」を使うか「for」を使うか決まっている場合もあるので注意が必要です(たとえば、give は「to」を使うが、buy は「for」を使うなど)。
まとめ
- 第四文型 (S + V + IO + DO) とは、動詞(主に他動詞)の後に間接目的語と直接目的語の2つの目的語が続く形の文です。
- 間接目的語は「人」など動作の受け手を示し、直接目的語は「物」や「内容」など動作の対象を示します。
- この文型では、主に「与える」「渡す」「教える」「送る」などの動作を表す動詞が使われます。
上記のポイントを押さえると、英語の文型や目的語の位置関係が理解しやすくなります。ぜひ例文を自分で作ってみて、第四文型の使い方に慣れていきましょう。
主語+動詞(give/pass/send/show/teach/tell)+直接目的語+to+間接目的語
第四文型から第三文型へ書き換えるときのルール
以下では、第四文型(S + V + 〈間接目的語〉 + 〈直接目的語〉)と第三文型(S + V + 〈直接目的語〉 + to/for + 〈間接目的語〉)の関係について、より詳しく、わかりやすく解説します。
第四文型と第三文型の言い換え
英語の文型には、自動詞を中心にした「第一文型」、他動詞を中心にした「第二文型」や「第三文型」といった分類があります。その中で、以下の2つに注目しましょう。
第四文型 (S + V + 間接目的語 + 直接目的語)
例:I teach him English.
ここでは、- S (主語):I
- V (動詞):teach
- 間接目的語 (IO):him
- 直接目的語 (DO):English
- S (主語):I
第三文型 (S + V + 目的語) の一種 (to/for などを用いて間接目的語を示す)
例:I teach English to him.
ここでは、- S (主語):I
- V (動詞):teach
- 目的語 (O):English
- 前置詞句:to him (間接目的語を表す)
- S (主語):I
第四文型と対応する第三文型は、基本的に同じ意味を表します。
- I teach him English. (第四文型)
- I teach English to him. (第三文型)
間接目的語につく前置詞:to と for
to の場合
以下のような動詞は、ものを「渡す」、「送る」「伝える」といった、相手に向かって何かを直接的に与えるイメージを含みます。したがって、第三文型では多くの場合「to + 人」が用いられます。
- give: “プレゼントなどを渡す” → I gave a present to her.
- pass: “手渡す/回す” → Pass the salt to me.
- send: “送る” → I sent a letter to John.
- show: “見せる” → Show the picture to me.
- teach: “教える” → I teach English to him.
- tell: “伝える/言う” → I told a secret to my friend.
これらの動詞を使った第四文型は、
- I gave her a present.
- I passed him the salt.
- I sent John a letter.
- I showed him the picture.
- I taught him English.
- I told my friend a secret.
のようになります。
for の場合
一方で、人の代わりに何かをしてあげる、またはその人の利益のために何かをする動きを表す動詞の場合は、「for + 人」を使うことが多いです。典型的な動詞は以下のとおりです。
- buy: “買ってあげる” → I bought a gift for her.
- make: “作ってあげる” → I made a cake for my mother.
- get: “取ってあげる/手に入れてあげる” → I got a ticket for him.
たとえば、buy を第四文型で使うと
- I bought her a gift. (第四文型) → I bought a gift for her. (第三文型)
のように書き換えられます。
まとめ
第四文型 (S + V + IO + DO)
「人に何かをしてあげる・渡す」などの意味を持つ動詞では、しばしば間接目的語 (IO) と直接目的語 (DO) をこの順番で並べられます。
例:I teach him English. / I gave her a present.第三文型 (S + V + DO + to/for + IO)
同じ意味を伝えたいとき、間接目的語を前置詞句「to 人」「for 人」で表す形に書き換えることができます。
例:I teach English to him. / I gave a present to her.
I bought a gift for her.to と for の使い分け
- to:相手へ直接的に何かを「伝える/渡す」イメージ (give, send, tell など)
- for:相手のために何かを「してあげる」イメージ (buy, make, get など)
- to:相手へ直接的に何かを「伝える/渡す」イメージ (give, send, tell など)
このように、第四文型の文は第三文型の形に書き換え可能であり、その際に使う前置詞が「to」なのか「for」なのかは動詞の性質(相手へ直接渡すのか、相手のために何かをするのか)によって決まります。「人」に注目して整理すると理解しやすいでしょう。
従属節(that/whether/when/if以外の主な従属接続詞)
主節を補う接続詞
以下では、従属接続詞の概要や種類、そして具体例をなるべく詳しく解説します。特に、that / whether / when / if 以外の主な従属接続詞に焦点を当てていますが、理解を深めるために基本的な情報もあわせてまとめています。
1. 従属接続詞とは
従属接続詞 (subordinating conjunction) は、主節 (main clause) に従属節 (subordinate clause) をつなげるための接続詞です。従属節は、それ単独では文として完結せず、主節を補足・修飾しています。
たとえば次の文を見てみましょう:
I went home because I was tired.
(疲れていたので家に帰った)
この例では、because I was tired
が従属節で、because
が従属接続詞にあたります。「なぜ家に帰ったのか」という理由を主節に付け加えて、意味を補完しています。
2. 従属接続詞の種類
大まかに、従属接続詞は導く従属節のはたらきによって、以下のように分類されます。
名詞節を導く従属接続詞
- 例: that「~ということ」, whether / if「~かどうか」など
副詞節を導く従属接続詞
- 例: because「~なので」, while「~の間に」, unless「~しない限り」など
- 時間・理由・条件・譲歩・目的など、さまざまな意味合いの副詞節を作ります。
ここでは、特に that / whether / when / if 以外の「副詞節を導く主な従属接続詞」を中心に見ていきましょう。
3. that / whether / when / if 以外の主な従属接続詞
3-1. 時間 (Time) を表す接続詞
while「~の間に」
例: While I was cooking, he was studying.
(私が料理をしている間、彼は勉強していた)before「~する前に」
例: I often drink coffee before I start working.
(仕事を始める前にコーヒーをよく飲みます)after「~した後に」
例: We went out after we finished our homework.
(宿題を終えた後で出かけました)as soon as「~するとすぐに」
例: Call me as soon as you arrive.
(着いたらすぐに連絡してね)once「いったん~すると」
例: Once you learn the basics, it becomes easier.
(いったん基本を身につけると、楽になります)until「~するまで」
例: Don’t leave until I come back.
(私が戻るまで出発しないでください)
3-2. 理由・原因 (Reason) を表す接続詞
because「~なので」
例: I stayed at home because it was raining.
(雨が降っていたので家にいました)since / as「~なので」(because よりやや形式的・書き言葉向き)
例: Since you are here, why don’t you stay for dinner?
(ここにいるなら、夕食を食べていったらどうですか?)
3-3. 条件 (Condition) を表す接続詞
unless「~しない限り」
例: Unless you hurry, you will miss the train.
(急がないと電車に乗り遅れますよ)as long as「~する限り」
例: You can stay here as long as you keep it clean.
(きれいに保つならここにいてもいいですよ)provided (that) / providing (that)「もし~ならば」(条件)
例: You can borrow my car provided (that) you return it by 7 p.m.
(もし19時までに返してくれるなら、車を貸してあげます)
3-4. 譲歩・対比 (Concession / Contrast) を表す接続詞
although / though「~だけれども」
例: Although I was tired, I kept working.
(疲れていたが、仕事を続けた)even though「たとえ~でも」
例: I like him even though he can be rude sometimes.
(彼は時々失礼なことがあるけれど、それでも私は彼が好きです)while「~である一方」 (対比を示すとき)
例: He likes coffee, while his wife prefers tea.
(彼はコーヒーが好きだが、一方奥さんは紅茶のほうが好きだ)
3-5. 目的 (Purpose) を表す接続詞
- so that / in order that「~するように」
例: I studied hard so that I could pass the exam.
(試験に合格できるように一生懸命勉強しました)
3-6. 結果 (Result) を表す構文
- so ... that / such ... that「とても~なので…」
例: She was so tired that she went to bed early.
(彼女はとても疲れていたので、早く寝ました)
4. 従属節の位置について
従属節が導く意味によっては、文頭にも文中にも置くことができます。一般に、副詞節を文頭に置く場合には、コンマ (,) をつけることが多いです。
文頭に置く場合:
(従属節), (主節)
例: Because it was raining, I stayed at home.文中に置く場合:
(主節) + (従属節)
例: I stayed at home because it was raining.
文脈や強調したい部分によって位置を変えると、文章表現の幅が広がります。
5. まとめ
- 従属接続詞は、主節の内容を補足し、文全体の意味を豊かにする重要な要素です。
- 名詞節を導く従属接続詞 (that / whether / if など) と、今回は中心的に扱った副詞節を導く従属接続詞 (while / because / unless / although など) に大別できます。
- 副詞節を導く従属接続詞には、時間・理由・条件・譲歩・目的など、多種多様な意味合いを表すものがあります。
- 文頭にも文中にもおけるため、文全体の構成やニュアンスを変えることが可能です。
従属接続詞を的確に使い分けることで、英語の文章や会話をより論理的かつ豊かに表現できます。まずは、よく使われる接続詞 (because, while, unless, although など)を練習し、徐々にバリエーションを広げていきましょう。
関係代名詞: 主格(who)
人を表す関係代名詞who
関係代名詞「who」の主格とは
関係代名詞は、名詞(先行詞)を詳しく説明するために使われる代名詞です。そのうち「who」は人を先行詞とするときに用いられ、文中で主語として働きます。下記のポイントや例文を参考に、より理解を深めてみましょう。
1. 「who」の役割
人を先行詞に取る
「who」は人を表す名詞(先行詞)につながるときにだけ使います。
例:The boy who is singing on the stage is my friend.
(ステージで歌っている少年は私の友達です。)
→ 先行詞: the boy(人)主語として働く
関係代名詞「who」が導く節(関係節)の中で、「who」は主語になります。
例:The teacher who teaches us English is very kind.
(私たちに英語を教える先生はとても親切です。)
→ who teaches us English の中で、「who」が主語となっています。
2. 文の構造
関係代名詞「who」が関係節を導くと、次のような構造になります。
[ 先行詞(人) ] + who + [ 動詞 ] + [ それに続く情報 ]
たとえば、
- He is the man who works at this hospital.
(彼がこの病院で働いている男性です。)
この文を分解すると、以下のとおりです。
- 先行詞:the man(男性)
- 関係代名詞:who(先行詞の男性を指す)
- 関係節:who works at this hospital → 「彼がこの病院で働いている」
3. 「who」と「whom」の違い
- who:関係節の中で「主語」になるとき
- whom:関係節の中で「目的語」または前置詞の目的語になるとき
基本的には、口語や日常会話では「whom」はあまり使われず、多くの場合「who」で代用されることが多いですが、正式な文や堅い文では「who」と「whom」を区別して使います。
4. 具体例
主語としての「who」
- The girl who won the speech contest is my sister.
(スピーチコンテストで優勝した少女は私の妹です。)
- The girl who won the speech contest is my sister.
応用例
- The people who live in that house are very friendly.
(あの家に住んでいる人々はとても親切です。)
- The people who live in that house are very friendly.
複数を先行詞に取る場合
- They are the students who volunteer at the library.
(彼らは図書館でボランティアをしている学生たちです。)
- They are the students who volunteer at the library.
5. 総まとめ
- 「who」は先行詞が「人」のときにのみ使う関係代名詞。
- 文の中で先行詞を説明する関係節を導き、その関係節の主語として働く。
- 例文を通じて使い方を理解しよう。
このように、関係代名詞「who」は先行詞が人の場合に用いられ、関係節内で主語の役割を果たす重要な文法要素です。例文をたくさん読んだり、自分でも短い文を作って練習することで、使い方に慣れていきましょう。
関係代名詞: 主格(which)
モノを表す関係代名詞which
以下では、関係代名詞 which が「主格」として使われる場合について、できるだけ詳しくわかりやすく解説します。
1. 関係代名詞 which(主格)とは?
- 主格の関係代名詞: 関係代名詞 (which, who, that など) が文中の「主語」として機能する形を指します。
- “which” の特徴: 主格の which は、先行詞(関係代名詞の前にある名詞)として必ず「モノ」を指す名詞を受けます。人を指すときには使用できません。
例:
The book which is on the table belongs to me.
(テーブルの上にある本は私のものです。)
上の例で which は The book(モノ)を指し、文中では “is” の主語として働いています。つまり、“which” の部分が「本」を主語として受け取り、「(テーブルの上にある)本が私のものだ」という意味を作り出しています。
2. 主格の関係代名詞 which の文構造
- 先行詞(モノ) + 関係代名詞 “which” + 動詞 …
- 「~する(もしくは~である)モノ」という意味を持つ節を作り、先行詞の情報を詳しく説明する役割を果たします。
例文1:
・This is the phone which broke yesterday.
(これは昨日壊れた電話です。)
→ which は「電話 (the phone)」を指す主語になり、“(The phone) broke yesterday” という節を作っています。例文2:
・I bought a laptop which has a larger screen.
(私はより大きな画面を持つノートパソコンを買いました。)
→ which は「ノートパソコン (a laptop)」を指す主語になり、“(The laptop) has a larger screen” という節を作っています。
3. which と「モノ」の結びつき
- 主格の “which” は人ではなく「モノ」にだけ使われることがポイントです。
- 人の場合は “who” を使います。
- モノ以外に、動物も「モノ」として扱われる場合は “which” を使えます。 ただし、動物を人間に近い存在として扱いたい場合には稀に “who” が使われることもあります。
- 人の場合は “who” を使います。
例:
The dog (which/who) lives next door barks all night.
通常は “which” でOKですが、飼い犬などを家族同様に扱う場合 “who” と表現されることもまれにあります。
4. 他の関係代名詞との違い
- “that”: 先行詞がモノでも、人でも使えることがあります。ただし、制限用法(詳細説明や補足ではなく、情報をしぼって先行詞を特定する役割)で使われることが多いです。
- 例: The car that runs fast is mine.
- 例: The car that runs fast is mine.
- “which”: 先行詞がモノのみ。制限用法・非制限用法の両方で使われます。
- 例: The car, which runs fast, is mine. (非制限用法)
※ 先行詞が「モノ」のとき、that と同じように使えることがあるため、どちらを使うかは文脈や好み、制限用法か非制限用法かにより変わってきます。
5. まとめ
- 主格の関係代名詞 which は、先行詞が「モノ」のときに使用し、節内の主語として働く。
- “which” を用いると、先行詞に対して「~である(~する)モノ」という追加情報を与えることが可能。
- 人を先行詞とする場合は “who”、モノ・動物・概念などには “which” が基本。
- that との違いは、用法(非制限用法・制限用法)や文脈で判断する。
上記のポイントを意識しながら例文に触れてみると、主格の which がどのように先行詞を説明しているのか、より深く理解しやすくなります。ぜひ、実際の英文を読むときや書くときに活用してみてください。