従属節(that/whether/when/if以外の主な従属接続詞)
主節を補う接続詞
以下では、従属接続詞の概要や種類、そして具体例をなるべく詳しく解説します。特に、that / whether / when / if 以外の主な従属接続詞に焦点を当てていますが、理解を深めるために基本的な情報もあわせてまとめています。
1. 従属接続詞とは
従属接続詞 (subordinating conjunction) は、主節 (main clause) に従属節 (subordinate clause) をつなげるための接続詞です。従属節は、それ単独では文として完結せず、主節を補足・修飾しています。
たとえば次の文を見てみましょう:
I went home because I was tired.
(疲れていたので家に帰った)
この例では、because I was tired
が従属節で、because
が従属接続詞にあたります。「なぜ家に帰ったのか」という理由を主節に付け加えて、意味を補完しています。
2. 従属接続詞の種類
大まかに、従属接続詞は導く従属節のはたらきによって、以下のように分類されます。
名詞節を導く従属接続詞
- 例: that「~ということ」, whether / if「~かどうか」など
副詞節を導く従属接続詞
- 例: because「~なので」, while「~の間に」, unless「~しない限り」など
- 時間・理由・条件・譲歩・目的など、さまざまな意味合いの副詞節を作ります。
ここでは、特に that / whether / when / if 以外の「副詞節を導く主な従属接続詞」を中心に見ていきましょう。
3. that / whether / when / if 以外の主な従属接続詞
3-1. 時間 (Time) を表す接続詞
while「~の間に」
例: While I was cooking, he was studying.
(私が料理をしている間、彼は勉強していた)before「~する前に」
例: I often drink coffee before I start working.
(仕事を始める前にコーヒーをよく飲みます)after「~した後に」
例: We went out after we finished our homework.
(宿題を終えた後で出かけました)as soon as「~するとすぐに」
例: Call me as soon as you arrive.
(着いたらすぐに連絡してね)once「いったん~すると」
例: Once you learn the basics, it becomes easier.
(いったん基本を身につけると、楽になります)until「~するまで」
例: Don’t leave until I come back.
(私が戻るまで出発しないでください)
3-2. 理由・原因 (Reason) を表す接続詞
because「~なので」
例: I stayed at home because it was raining.
(雨が降っていたので家にいました)since / as「~なので」(because よりやや形式的・書き言葉向き)
例: Since you are here, why don’t you stay for dinner?
(ここにいるなら、夕食を食べていったらどうですか?)
3-3. 条件 (Condition) を表す接続詞
unless「~しない限り」
例: Unless you hurry, you will miss the train.
(急がないと電車に乗り遅れますよ)as long as「~する限り」
例: You can stay here as long as you keep it clean.
(きれいに保つならここにいてもいいですよ)provided (that) / providing (that)「もし~ならば」(条件)
例: You can borrow my car provided (that) you return it by 7 p.m.
(もし19時までに返してくれるなら、車を貸してあげます)
3-4. 譲歩・対比 (Concession / Contrast) を表す接続詞
although / though「~だけれども」
例: Although I was tired, I kept working.
(疲れていたが、仕事を続けた)even though「たとえ~でも」
例: I like him even though he can be rude sometimes.
(彼は時々失礼なことがあるけれど、それでも私は彼が好きです)while「~である一方」 (対比を示すとき)
例: He likes coffee, while his wife prefers tea.
(彼はコーヒーが好きだが、一方奥さんは紅茶のほうが好きだ)
3-5. 目的 (Purpose) を表す接続詞
- so that / in order that「~するように」
例: I studied hard so that I could pass the exam.
(試験に合格できるように一生懸命勉強しました)
3-6. 結果 (Result) を表す構文
- so ... that / such ... that「とても~なので…」
例: She was so tired that she went to bed early.
(彼女はとても疲れていたので、早く寝ました)
4. 従属節の位置について
従属節が導く意味によっては、文頭にも文中にも置くことができます。一般に、副詞節を文頭に置く場合には、コンマ (,) をつけることが多いです。
文頭に置く場合:
(従属節), (主節)
例: Because it was raining, I stayed at home.文中に置く場合:
(主節) + (従属節)
例: I stayed at home because it was raining.
文脈や強調したい部分によって位置を変えると、文章表現の幅が広がります。
5. まとめ
- 従属接続詞は、主節の内容を補足し、文全体の意味を豊かにする重要な要素です。
- 名詞節を導く従属接続詞 (that / whether / if など) と、今回は中心的に扱った副詞節を導く従属接続詞 (while / because / unless / although など) に大別できます。
- 副詞節を導く従属接続詞には、時間・理由・条件・譲歩・目的など、多種多様な意味合いを表すものがあります。
- 文頭にも文中にもおけるため、文全体の構成やニュアンスを変えることが可能です。
従属接続詞を的確に使い分けることで、英語の文章や会話をより論理的かつ豊かに表現できます。まずは、よく使われる接続詞 (because, while, unless, although など)を練習し、徐々にバリエーションを広げていきましょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
SUBORDINATE CLAUSE: after/albeit/although/because/before/despite/except/for/lest/like/once/since/so/than/though/till/unless/until/where/whereas/wheresoever/whether/while/whilst tagged as IN