最終更新日
:2025/01/28
wonder
解説
以下では、動詞「wonder」について、できるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
英単語
- wonder (動詞)
意味(英語)
- to feel curiosity or doubt about something; to want to know something.
意味(日本語)
- 何かについて不思議に思う、疑問に思う、「~かな」と思う、知りたいと思う。
「I wonder why he did that.」(彼はなぜそんなことをしたのかな)というように、「不思議に/疑問に思う」、または「~かな?」という気持ちを表す場面で使われます。日常会話では「〜かしら」「〜かな」と訳せることも多い、比較的柔らかいニュアンスの動詞です。
品詞
- 動詞(他にも名詞や感嘆詞として使われる場合がありますが、ここでは動詞として主に解説します)
活用形
- 原形: wonder
- 三人称単数現在形: wonders
- 現在分詞/動名詞: wondering
- 過去形/過去分詞: wondered
他の品詞形(例)
- 名詞: a wonder(驚異、不思議なもの)
例) That machine is a wonder of modern technology. - 感嘆詞: “Wonder!”(あまり一般的ではないが、感嘆として「不思議だ!」という言い方もあり)
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
「疑問に思う・~かどうか考える」という感覚を伝える動詞。日常生活でもよく使い、比較的覚えやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「wonder」は、はっきりした接頭語や接尾語を直接含まないシンプルな単語です。語幹は「wonder」のままです。
派生語や関連語
- wonderful (形容詞): 素晴らしい、不思議なほど良い
- wonderfully (副詞): 素晴らしく
- wondrous (形容詞): 目をみはるような(やや文語的)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- wonder about …
(…について疑問に思う) - wonder if … / wonder whether …
(…かどうか疑問に思う/…かなと思う) - can’t help but wonder
(どうしても…と思わざるを得ない) - makes me wonder
(…を考えさせられる) - wonder aloud
(思わず口に出して疑問を言う) - begin to wonder
(…だと疑い始める) - no wonder (that) …
(…なのも不思議ではない) - it’s no wonder (that) …
(…というのも当然だ、不思議ではない) - wonder why
(なぜ…なのだろうか) - wonder what
(何が…なのか疑問に思う)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “wundor” に由来し、「奇跡、不思議、驚嘆」といった意味がありました。中世を経て、現代では「~かなと思う」、「不思議に思う」という日常的な意味合いで広く使われるようになっています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「wonder」は、疑問や好奇心をやわらかく表現するときに使われます。「疑う」というよりは「知りたい、不思議に思う」というポジティブな響きがあります。
- カジュアルな場面からビジネスEメールのようなフォーマルな場面まで幅広く使用可能です。ただし、ビジネスメールなどでは「I was wondering if…」などの丁寧表現としてよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞/自動詞の使い分け
- ほとんどの場合、「不思議に思う対象」を伴うため、目的語を取る形か、if/whetherなどの節をとる形になります。
例) I wonder what he means. (他動詞的な用法)
ただし、「I wonder.」のように自動詞的に使う場合もあります。
- ほとんどの場合、「不思議に思う対象」を伴うため、目的語を取る形か、if/whetherなどの節をとる形になります。
一般的な構文
- wonder + 疑問詞 (what/why/how など)
例) I wonder what time the store closes. - wonder + if/whether + 文
例) I wonder if it’s going to rain tomorrow. - It’s no wonder (that) + 文
例) It’s no wonder that he was late.
- wonder + 疑問詞 (what/why/how など)
イディオム
- no wonder: 「道理で…だ」「不思議ではない」
例) No wonder he’s tired after working all night.
- no wonder: 「道理で…だ」「不思議ではない」
フォーマル/カジュアル
- 日常会話の場合:
I wonder if we should go now.
- ビジネスメール:
I was wondering if you could provide more details.
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I wonder what we should have for dinner tonight.”
(今夜の夕食は何にしようかな。) - “I wonder how she managed to fix the computer so quickly.”
(彼女はどうやってあんなに速くコンピューターを直したのだろう。) - “Sometimes I wonder if I should adopt a pet.”
(時々ペットを飼うべきかなと考えることがあるよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “I was wondering if you could send me the updated report by Friday.”
(金曜までにアップデートされたレポートを送っていただけますか。) - “I wonder whether we should schedule a follow-up meeting for next week.”
(来週にフォローアップの会議を設定するべきかどうか検討しています。) - “We wonder how the new policy will affect our quarterly budget.”
(新しい方針が四半期の予算にどのような影響を与えるのか疑問に思っています。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers often wonder if there is a correlation between these two variables.”
(研究者たちは、これら2つの変数間に相関があるかどうかをよく疑問に思う。) - “I wonder how this finding will shape future studies in the field.”
(この発見がこの分野の今後の研究にどのような影響を与えるのか気になります。) - “Many scholars wonder about the historical context in which this text was written.”
(多くの学者は、この文書が書かれた歴史的背景について疑問に思っています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- question(質問する、疑問に思う)
- 「質問する」というニュアンスが強い。「wonder」はもう少し柔らかい好奇心的な色合い。
- 「質問する」というニュアンスが強い。「wonder」はもう少し柔らかい好奇心的な色合い。
- ponder(じっくり考える)
- じっくり深く考えるイメージ。「wonder」はより日常的で軽めの疑問を含む。
- じっくり深く考えるイメージ。「wonder」はより日常的で軽めの疑問を含む。
- think about(考える)
- 単純に「考える」。疑問の気持ちより、単に考慮するニュアンス。
反意語
- はっきりした「反意語」はありませんが、「know」(知っている)が「知らないから疑問に思う」という意味に対して逆の概念に近いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈwʌn.dər/
- イギリス英語: /ˈwʌn.də/
- アメリカ英語: /ˈwʌn.dər/
- アクセント: 「won」に強勢が来ます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 末尾の /r/ の発音が異なります(イギリス英語では曖昧になりやすい)。
- よくある発音の間違い: /wandər/ など /ɑ/ と間違えてしまうケース。実際は /ʌ/ (「ア」と「オ」の中間音) に近い音になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 「wonder」を「woner」「wonderr」とミスするなど。
- 「wonder」を「woner」「wonderr」とミスするなど。
- 「want」と混同
- 「wonder」と「want」は似ているようで全く意味が違うので注意。
- 「wonder」と「want」は似ているようで全く意味が違うので注意。
- 発音
- “wander” (さまよう) と似ており混同しがち。
- “wander” は /ˈwɑːn.dər/ (ワーンダー)、「wonder」 は /ˈwʌn.dər/ (ワンダー) 。
- “wander” (さまよう) と似ており混同しがち。
- 試験対策
- TOEICや英検などで「あえて丁寧な依頼をする言い方」として “I was wondering if…” がよく出題される。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「wonder」を「ワンダー」と読み、「ワンダーランド(Wonderland)=不思議の国」と連想すると、「不思議なことを考える」というイメージで覚えやすいかもしれません。
- 学習テクニックとしては、“I wonder if…” “I wonder why…” など決まったフレーズを一気に覚えてしまうと、会話でパッと使いやすくなります。
以上が、動詞「wonder」の詳細解説です。ぜひ例文やコロケーションを活用して、会話や文章の中で自然に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…に)驚く,驚嘆する《+at+名(doing)》
意味(2)
(…について)疑う,怪しむ《+about+名(wh-節)》
意味(3)
《wonder+that 節》〈…ということ〉‘を'不思議に思う,‘に'驚く
意味(4)
…‘と'思う:《wonder+wh-節(句)…かしらと思う》
復習用の問題
英語 - 日本語
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