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A1.2
Here is/are ...
「ここに~がある」を表すHere is/are構文
説明
以下では、「Here is/are ...」構文がどのように機能し、どのように使われるのかを、より詳しくわかりやすく解説します。
1. 基本的な意味と使い方
「Here is/are ...」は、主に以下のような意味を表します。
「ここに〜がある/いる」
- 物や人がその場にある/いることを指し示すときに使います。
「はい、〜をどうぞ」
- 相手に何かを差し出す場面でよく使われます。
- 「Here you are.」という省略形で耳にすることも多いです。
- 相手に何かを差し出す場面でよく使われます。
例文:
- Here is your passport.(はい、あなたのパスポートです。)
- Here are the documents you asked for.(はい、あなたが頼んでいた書類です。)
2. 文法上のポイント
2-1. 倒置構文
- 「Here ○○ (be) 〜」という形は、通常の語順(主語+動詞)ではなく、倒置が起こっています。
- この構文においては、文頭に副詞「here」を置き、それに続く「be動詞 (is/are)」の後ろに本来の主語がくる形となります。
通常の語順との比較
- 通常の語順:Your passport is here.
- 倒置構文:Here is your passport.
後者の倒置を使うことで、「ここにあるのはあなたのパスポートです」といった意味合いをより直感的に伝えることができます。
2-2. 動詞の単数・複数
- 倒置されていても、動詞は主語の数に一致します。
- 主語が単数(1つ/1人)のときは「is」、複数(2つ以上/2人以上)のときは「are」を使います。
例文:
- Here is your book.(単数:book → is)
- Here are your keys.(複数:keys → are)
3. 「There is/are」との違い
「Here is/are」と似た構文に「There is/are」があります。これらの違いを理解すると使い分けがしやすくなります。
「There is/are」
- まだ存在が特定されていないものを提示するときに使われることが多い
- 例:There is a book on the table.(テーブルの上に本があるよ)
- 「a book」という不特定の本を紹介するニュアンス
- まだ存在が特定されていないものを提示するときに使われることが多い
「Here is/are」
- すでに話し手や聞き手が認識しているものを提示するときにも使われる
- 特定のものにも、不特定のものにも使える
- 例:Here is the book (you wanted).(これは(あなたが欲しかった)本ですよ) → 特定の本
- 例:Here is a book for you.(はい、本をどうぞ) → 不特定の本
4. 使われるシチュエーションの例
ものを手渡す場面
- 「Here you are.」/「Here is your change.」
- レジでお釣りを渡すときなど、自然な差し出し表現です。
- 「Here you are.」/「Here is your change.」
人を紹介する場面
- 「Here is my friend, Lisa.」
- パーティーやイベントで友人を紹介するときなどに使えます。
- 「Here is my friend, Lisa.」
何かを特定して示す場面
- 「Here are the files you requested.」
- 依頼されたファイルを見せる・渡すときに使えます。
- 「Here are the files you requested.」
5. まとめ
- 「Here is/are ...」構文は、倒置によって主語が後ろにくる形をとります。
- 主語の単数・複数に応じて、is/are を使い分けましょう。
- 「There is/are」と違い、特定のものを示すことにもよく使います。
- 手渡しのシーンなど、日常会話でも頻出の表現なので、ぜひ使い慣れておきましょう。
参考
- 「Here you are.」や「Here it is.」といった短いフレーズは、旅行や買い物などのシチュエーションで非常によく登場します。
- 使うときは、単に「ある」ではなく、相手が受け取りやすい形で自然に差し出す表現として覚えておくと便利です。
以上が「Here is/are ...」構文のより詳しい解説です。ぜひ実際の会話や文章で活用してみてください!
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
here is/are