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A1.3-B1.2
get+過去分詞
変化を表す受動態
説明
「get + 過去分詞」とは?
「get + 過去分詞」は、受動態の一種として「~される」という意味を表す表現です。ただし、一般的な受動態「be + 過去分詞」とはニュアンスに違いがあります。
「be + 過去分詞」との違い
状態か変化か
- be + 過去分詞: 出来事が起きた結果として「今どうなっているか」という状態を示すことが多いです。また、その状態が続いていることを強調する場合にも用いられます。
例) The window was broken.(その窓は割れている状態になっている) - get + 過去分詞: 「状態が変化する過程」や「何かの結果としてそうなった」という動きを強調します。何かきっかけやアクションによって生じた変化として、「~になってしまう」「~された」という意味合いが強くなります。
例) The window got broken.(その窓は何らかの出来事によって割れてしまった)
- be + 過去分詞: 出来事が起きた結果として「今どうなっているか」という状態を示すことが多いです。また、その状態が続いていることを強調する場合にも用いられます。
動詞の種類
- be動詞は「状態動詞」と呼ばれ、基本的に「ある・いる・~である」といった存在や状態を示す働きをします。
- getは「一般動詞」で、主に「得る」「~になる」といった動作・変化を表します。そのため「get + 過去分詞」には、“ある状態へと変わるプロセス”が含まれやすいのです。
- be動詞は「状態動詞」と呼ばれ、基本的に「ある・いる・~である」といった存在や状態を示す働きをします。
使い分けのポイント
- 状態を強調したい場合: 「be + 過去分詞」を使う方が自然です。
例) My car was damaged.(私の車は今ダメージを受けた状態だ) - 出来事や変化の過程を強調したい場合: 「get + 過去分詞」を使うと、何かがきっかけでそうなった印象を与えます。
例) My car got damaged in the accident.(事故で車にダメージが入った・車が壊れてしまった)
押さえておきたいポイント
- 「get + 過去分詞」は、話し言葉やカジュアルな表現でよく使われます。一方、「be + 過去分詞」は文書やフォーマルな場面でも一般的です。
- 文脈によっては、単に「~される」と訳すよりも、「~になってしまう」「~になった」というニュアンスに着目すると意味を取りやすくなります。
「get + 過去分詞」は受け身の一種でありながら、“変化”に焦点を当てる点が最大の特徴です。使用場面によって、自然な日本語訳を選ぶとよりわかりやすく表現できるでしょう。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
GET+PAST PARTICIPLE