副詞節: as ...
「~するとき」、「~するので」など複数の意味がある接続詞
以下では、「副詞節」と「as」を使った副詞節について、より詳しく、わかりやすく解説します。
副詞節とは
副詞節 (adverbial clause) とは、文全体を修飾する働きをする節(S + V を含むかたまり)のことです。形容詞節や名詞節との大きな違いは、副詞としての役割を果たす点にあります。
たとえば次のような文を見てみましょう。
I was listening to music when I noticed the time.
(私は時間に気づいたとき、音楽を聴いていました。)
この文では、when I noticed the time
が副詞節にあたります。接続詞 + 主語 + 動詞 という形になっており、文の中で「いつ」という情報を付け加え、動詞 “was listening” を修飾しています(動作が起こるタイミングを示す)。
as を使った副詞節
「as」はさまざまな意味を持ち、文脈に応じて柔軟に訳す必要があります。ここでは主に頻出する3つの用法を紹介します。
1. 「~するとき」
時を表す接続詞として使われる場合、動作が起こるタイミングを表します。
As I was leaving home, it started to rain.
(家を出ようとしたとき、雨が降り始めた。)
- 「as …, ~」の形で、「…しているときに(同時に)~が起こる」というニュアンスを持つことが多いです。
- 「~するとき」「~しているときに」と訳します。
2. 「~するので/~だから」
理由を表す接続詞として使われる場合、原因や理由を示します。
As it was getting late, I decided to call it a day.
(遅くなってきたので、私はその日は切り上げることにした。)
- 「~なので」「~だから」といった意味で使われます。
- 「because」や「since」と置き換えられる場合も多いです。
3. 「~につれて」
変化の同時進行や、何かが変化するのに伴って別の何かも変化することを表す場合に使われます。
As the night went on, the temperature dropped.
(夜が更けるにつれて、気温が下がった。)
- 「~につれて」「~に従って」のニュアンスをもちます。
- 変化する時間や状況との「並行的な進行」を表現します。
まとめ
- 副詞節:従属節の一種で、接続詞 + 主語 + 動詞のかたまりが文全体を修飾し、時や理由、条件などを表す。
- as による副詞節:文脈に応じて「~するとき」「~するので」「~につれて」などと訳出できる。
- 使い分けのポイント:as が「時間」「理由」「変化」を表すかどうか、文の流れをよく読み取って判断する。
例文で理解をさらに深めましょう
時間: As I walked down the street, I ran into an old friend.
(通りを歩いていたとき、昔の友人に偶然会った。)理由: As I’m busy tomorrow, I can’t join the event.
(明日は忙しいので、イベントには参加できません。)変化: As the story progresses, the characters grow stronger.
(物語が進むにつれて、登場人物たちは成長していく。)
文脈に合わせてどの用法が適切か注意しつつ、「as」が示す意味合いを見極めてみてください。副詞節の「as」は、時間的な出来事の重なりから理由・原因、さらには変化の並行まで、実用性の高い表現です。ぜひ実際の英文でいろいろな用法を確認してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
ADVERBIAL CLAUSE: as