文法(256)

141
A2.2-B1.1

know/wonder+WH-(節) (whetherは除く)

wh節やif節をとれる動詞know/wonder

彼が誰だか知りません。

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説明

以下では、「know」や「wonder」の後に続く「wh-節(who, what, when, where, why, how など)」および「if節」について、なるべく詳しく解説します(ここでは「whether」は扱いません)。


1. 基本構造と意味


  • 「know + wh-節」

    例:


    • I know [who broke the window].

    • I know [what time the store opens].


「know」+「wh-節」の形では、「~が何(誰、いつ、どこ)なのかを知っている」という意味を表します。


  • 「wonder + wh-節」

    例:


    • I wonder [why he left so early].

    • I wonder [where she lives].


「wonder」+「wh-節」の形では、「~はなぜ(どこで、何を、いつ…)だろうか」と、自分が知らないこと・疑問に思っていることを表します。


  • 「wonder + if節」

    例:


    • I wonder [if he likes my idea].

    • I wonder [if it will rain tomorrow].


「wonder」+「if節」は「~かどうか(か否か)気になる」「~だろうか」と、自分の中にある疑問を表します。なお、この if は「条件を表す if」(「もし~なら」) とは異なり、「~かどうか」を表す名詞節になっている点がポイントです。


2. よく使われる wh- 語

「wh-節」に含まれる主な疑問語は以下のとおりです。


  • who(誰)

    例: I wonder who called me last night.

  • what(何)

    例: I know what you did yesterday.

  • when(いつ)

    例: I wonder when she will arrive.

  • where(どこ)

    例: I know where they usually have lunch.

  • why(なぜ)

    例: I wonder why this computer isn’t working.

  • how(どのように)

    例: I know how you solved the problem.

上記のように、wh-節は「誰が」「何を」「いつ」「どこで」などの疑問を示す名詞節として機能し、「know」や「wonder」の目的語の役割をします。


3. 意味の違いと使い分け


  1. 「I know + wh-節」


    • 「私は~が何(いつ、どこ、どう)かを知っている」という意味をはっきりと表現します。

    • 自信をもって「知っている」と言いたい場合に用います。

    • 例: I know why he is upset.(彼がなぜ腹を立てているのか知っています)


  2. 「I wonder + wh-節」


    • 「~はいったい何(いつ、どこ、どう)なのだろうか」と、疑問に思っている状態を表します。

    • 「わからないのでちょっと考えている」というニュアンスがあります。

    • 例: I wonder why he is upset.(彼はなぜ腹を立てているんだろう)


  3. 「I wonder + if節」


    • 「~かどうか」と、自分の中で疑問を抱いていることを表します。

    • 「~だろうか」と推測する時や、「~かどうか気になる」といった心情を述べる時に使えます。

    • 例: I wonder if he is upset about something.(何かに対して彼は怒っているのだろうか)



4. 追加のポイント


  1. wh-節か if節か


    • wh-節: 「疑問詞そのもの」を使って内容を特定する疑問(誰が?どこで?いつ?など)

    • if節: 「~かどうか」という二択や可能性を問う疑問


  2. 「whether」の省略について


    • 「wonder + whether」も「~かどうか」という疑問を表しますが、ここでは扱いません。実際には「if」と同様に使われることが多いです。


  3. フォーマル度合い


    • 一般的には「wonder if」のほうがカジュアルな場面でもよく使われます。「wonder whether」はややフォーマルな響きがあります(今回は除外)。



5. 例文まとめ


  1. I know who she is.


    • 彼女が誰なのか知っています。


  2. I wonder who she is.


    • 彼女は誰なんだろう?(わからなくて気になっている)


  3. I know when the train arrives.


    • 電車がいつ到着するか知っています。


  4. I wonder when the train arrives.


    • 電車はいつ到着するのだろう?(まだわかっていない)


  5. I wonder if the train will be on time.


    • 電車が時間どおりに来るだろうか?(疑問に思っている)



まとめ


  • 「know + wh-節」→「~を知っている」

  • 「wonder + wh-節」→「~は何(誰、どこ、いつ)だろうかと気になっている」

  • 「wonder + if節」→「~かどうか気になっている/〜だろうかと疑問に思う」

「know」は「知っている」という断定的なニュアンスを、

「wonder」は「疑問に思っている」というニュアンスをそれぞれ帯びています。英語で疑問や知識について述べる際にぜひ活用してみてください。

142
A2.2-B1.1

副詞節: as soon as ...

ときを表す副詞節

彼女が来たらすぐに始めよう。

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以下では「as soon as」の使い方を、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 「as soon as」の意味

「as soon as」は「~するとすぐに」「~すると同時に」というタイミングを表す接続詞です。ある出来事が起こった直後に、もう一方の出来事が続いて起こることを表します。

例:


  • As soon as she comes, we will begin.

    (彼女が来たらすぐに始めよう。)


2. 副詞節としての時制

「as soon as」は副詞節(時間を表す副詞節)の一種です。英語では「時」や「条件」を表す副詞節では、たとえ未来のことを指していても現在形を用います。これは、未来の話でも副詞節の中で “will” などの助動詞を使わないという英文法上のルールによるものです。

したがって、以下のようになります。


  • 副詞節(as soon as ~)内:現在形

  • メインの文(主節):未来形、または他の適切な時制

例:


  • As soon as she comes, we will begin.

    (副詞節:she comes → 現在形、主節:we will begin → 未来形)

下線部の she comes は内容としては「彼女が(これから)来る」ことを指しているにもかかわらず、形は現在形を使います。


3. 副詞節が先に来る場合のコンマ

「as soon as~」で始まる副詞節が文頭に来る場合、必ずコンマ(,)で区切ります。ただし、副詞節が文の後半に来る場合にはコンマを省略することも多いです。

例:


  1. As soon as she comes, we will begin.

  2. We will begin as soon as she comes.

どちらも意味は同じですが、文頭に副詞節がある場合はカンマで区切るのが一般的です。


4. さまざまな時制での使い分け

「as soon as」は、未来の文脈だけでなく、過去の出来事を説明する際にも使うことができます。


  • 過去の出来事

    例:As soon as I got home, my phone rang.

    (家に帰ったとたん、電話が鳴った。)


  • 現在形(習慣や一般的状況)

    例:As soon as I wake up, I check my email.

    (起きるとすぐにメールをチェックする。)


ただし「未来を表す場合の副詞節で“will”を使わない」というルールは共通です。


5. まとめ


  1. 「as soon as」は「~するとすぐに」を意味する接続詞。

  2. 時や条件を表す副詞節であるため、未来のことでも現在形を使う

  3. 副詞節を文頭に置く場合はカンマで区切り、主節のほうで“will”などの未来形を使う。

  4. 過去や現在など、さまざまな時制にも応用できる。

これらのポイントを押さえれば、「as soon as」を使った文を的確に書けるようになります。ぜひ練習に活用してみてください。

143
A2.2-B1.1

ask/tell+目的語+to+動詞

後ろに目的語とto不定詞を取れる動詞ask/tell

留守中にもし彼がきたら、私が帰るまで待つように言ってください。

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以下では、「ask/tell + 目的語 + to + 動詞」という文型を、なるべく詳しくわかりやすく解説します。


1. この文型の基本的なしくみ


  • asktell は、目的語を2つ取ることができる動詞(第4文型) です。

    例: “ask + 人 + 物”/“tell + 人 + 物”


    • “I asked him a question.”

    • “She told me the story.”


  • ただし、ここで取り上げる 「ask/tell + 目的語 + to + 動詞」 では、

    1つめの目的語が「人(間接目的語)」

    2つめの目的語にあたる部分が「to 不定詞」

    という形になります。


  • to 不定詞 が「~すること」を表し、

    “ask/tell (人) to (動詞の原形) ~” は、

    「(人)に~するように頼む、言う」 と訳されます。


例文


  1. I asked him to help me with my homework.

    → 「彼に宿題を手伝ってもらうように頼んだ」

  2. She told me to wait outside.

    → 「彼女は私に外で待つように言った」


2. 「ask」と「tell」のニュアンスの違い


  • ask + 人 + to ~


    • 「(人)に~してほしいと頼む」

    • 相手にお願いや依頼をするときに使うイメージです。


  • tell + 人 + to ~


    • 「(人)に~するように言う」

    • 相手に指示や命令、アドバイスなどをするときによく使われます。


例文


  • My boss asked me to finish the report by Friday.

    → 「上司は私に金曜までにレポートを仕上げるよう頼んだ」

  • My boss told me to finish the report by Friday.

    → 「上司は私に金曜までにレポートを仕上げるように(命令・指示として)言った」

同じ内容でも、“ask” は穏やかに頼む感じ“tell” はやや強い指示や命令の感じになることがあります。


3. 否定形・疑問形のパターン

否定形

“ask/tell + 人 + not to + 動詞”


  • 「(人)に~しないように頼む/言う」という意味になります。

例文


  • I asked him not to open the door.

    → 「彼にドアを開けないように頼んだ」

  • She told me not to touch anything on the desk.

    → 「彼女は私に机の上のものは触らないように言った」

疑問形


  • 疑問文にする場合は、最初に “Do”“Did” を置いて構成します。

  • “ask” や “tell” の主語が誰か と、その動詞が現在形か過去形かなどで形が変わります。

例文


  • Did you ask him to join the meeting?

    → 「あなたは彼にミーティングに参加するように頼んだのですか?」

  • Did she tell you to turn off the lights?

    → 「彼女はあなたに電気を消すように言ったのですか?」


4. まとめ


  1. 「ask/tell + 目的語 + to + 動詞」 は、英語で「誰かに~するように頼む/言う」と表現する際に使われる重要な文型です。

  2. 「ask」は依頼、お願いのニュアンスが強く、「tell」は指示、命令のニュアンスがやや強く感じられます。

  3. 否定形や疑問形も同様に、to の前に “not” を入れたり、助動詞を使って疑問文を作ったりします。

このように、ask / tell + 人 + to 不定詞 を使えば、自然な英語表現で相手に行動を頼んだり、伝えたりすることができます。実際の会話や文章で頻出する構文なので、しっかり理解して使いこなしましょう。

144
A2.2-B1.1

for 名詞 to+動詞の原形(意味上の主語)

It is ~for人+to doの構文

私にとってスケートは難しい。

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以下では、「It is A for 人 + to + 動詞の原形」という構文について、もう少し詳しく解説します。Markdown形式でまとめましたので、参考にしてください。


1. 構文の基本形


It is A for + 名詞(人) + to + 動詞の原形


この構文は「(人)が~することはAだ」という意味を表します。

たとえば、


It is important for me to study English.

「私が英語を勉強することは重要だ。」


このとき文句の形は以下のようになっています。


  1. 文頭の「It」は仮主語(expletive “it”)

  2. 「for + 名詞(人)」は to 不定詞の「意味上の主語」

  3. 「to + 動詞の原形」以下が、実際の(真の)主語のはたらきをする部分


2. なぜ “It” を使うのか?(仮主語の役割)

「to + 動詞の原形」以下は長くなることが多いため、主語として文頭に置くと読みにくくなりがちです。そこで、仮主語の “It” をまず文頭に置き、後ろに長い不定詞句(to + 動詞の原形 以下)を本当の主語として配置するのが、英語で好まれる語順です。

例1


  • (×) To study English every day is important for me.

    (主語が長いので、やや読みにくい)

  • (○) It is important for me to study English every day.

    (最初に「It is important」と伝えてから「for me to study English every day」を示すので、読みやすい)


3. 「for + 人」のはたらき

不定詞の主語をはっきり示すために、前置詞 “for” を用いるのがポイントです。この ”for + 人” が、そのあとの不定詞の動作主(行為をする人・主体)になります。


It is natural for children to make mistakes when they learn new things.

(新しいことを学ぶとき、子どもたちが間違いをするのは自然なことだ。)


ここで「children(子どもたち)」が「make mistakes」の動作主であることを明確にする役割をしています。


4. 形容詞 A の種類

「It is A for 人 to do …」の「A」は形容詞として、以下のようなものがよく使われます。


  • important(重要な)

  • necessary(必要な)

  • natural(当然の)

  • easy(簡単な)

  • difficult(難しい)

  • possible / impossible(可能な / 不可能な)

  • helpful / useful(役立つ / 有益な)

  • dangerous(危険な)

  • rare(まれな)

など、「It is 形容詞 (for人) to 〜」の形で、さまざまなニュアンスを表現します。


5. その他の例文


  • It is difficult for me to wake up early in the morning.

    (私が朝早く起きるのは困難だ。)


  • It might be helpful for you to try a different approach.

    (あなたが別のアプローチを試してみるのは役に立つかもしれない。)


  • It was impossible for them to finish the task on time.

    (彼らがその作業を時間内に終わらせるのは不可能だった。)



6. まとめ


  1. 構文の形: 「It is A for(人)to(動詞の原形)」

  2. 意味: 「(人)が〜することはAだ。」

  3. 役割:


    • 文頭の “It” は仮主語。

    • 後ろの “to+動詞の原形” が文の真の主語。

    • “for + 人” が動作主・意味上の主語を示す。


  4. 利点: 長くなる「to 不定詞」を後ろに回すことで、文をわかりやすくする。

英語の文章は、文頭をなるべく短くしてから、長い情報を後ろに持ってくる傾向が強いです。この構文を使うことで、読み手にわかりやすく情報を伝えることができます。ぜひ、英文を書く際に活用してみてください。

145
A2.2-B1.2

助動詞: shall

意志を表す古風なshall

すぐに医者を呼びにやりましょう。

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以下では、助動詞「shall」について、元の文章をより詳しく、わかりやすく解説した内容を示します。


助動詞「shall」とは?

英語の「助動詞 (auxiliary verb)」は、通常、動詞の前につけて、その動詞にさまざまな意味やニュアンスを加える働きをします。「shall」は古風で格式ばった印象のある助動詞の一つです。現代の会話ではあまり頻繁に使われなくなりましたが、依然として以下のような場面で見られます。


  1. 文学作品や法律文書などでの正式な表現

  2. 「Shall I ~? / Shall we ~?」のように、1人称(I, we)とともに使う疑問文での提案や申し出


「shall」が含む主なニュアンス


  1. 未来・強い意志を表す

    「I shall do this.」のように、主語が1人称 (I, we) の場合、話し手の強い意志や未来の出来事を示します。

    例:


    • I shall return. (必ず戻ります)

    • We shall overcome. (私たちは必ず乗り越えます)


  2. 提案・申し出を表す (主に疑問文)

    「Shall I ~?」「Shall we ~?」の形で、相手への提案や範囲の広い問いかけをします。

    例:


    • Shall I open the window? (窓を開けましょうか?)

    • Shall we dance? (一緒に踊りましょうか?)


  3. 法的あるいは公的な義務・命令を表す

    法律や契約書などでは「~しなければならない」という強い義務・命令を表すために「shall」がしばしば使われます。

    例:


    • The party shall pay the agreed amount within 30 days. (当事者は30日以内に合意された額を支払わなければならない)



使い方のポイント


  1. 形式的・公的な場面で使われやすい

    「shall」は日常会話では「will」が使われることが多く、現代では「shall」はやや改まった場面で見られます。


  2. 疑問文では「I」「we」と使われることが多い

    「Shall I ~?」「Shall we ~?」という形で、相手に「これをしましょうか?」「一緒に~しませんか?」という提案をする定型文は、今でも会話でよく使われます。


  3. 強調するときにも使われる

    「I shall」や「We shall」はやや古風ですが、話し手の強い決意や宣言を演出するときにも用いられます。



例文


  • I shall run if it starts to rain.

    (雨が降り始めたら、私はきっと走り出します)


  • Shall we go for a walk?

    (散歩に行きましょうか?)


  • According to the contract, both parties shall agree on any modifications in writing.

    (契約によれば、変更事項は双方が書面で合意しなければならない)


  • “We shall fight on the beaches…” (英国首相ウィンストン・チャーチルの有名な演説より)



まとめ

「shall」は古風で格式ばった響きを持つ助動詞ですが、以下のポイントを押さえておくと理解しやすくなります。


  • 現代会話では「will」が主に使われる

  • 「Shall I ~? / Shall we ~?」は今でもよく使われる疑問文表現

  • 法律文書や契約書などでの義務や強い命令の表現にも使われる

  • 歴史的・文学的な文脈では話し手の強い意志や運命的な未来を示す場合にもしばしば登場する

これらを踏まえて、シーンに応じて適切な助動詞を使うことで、より豊かな英語表現につながります。

146
A2.2-B1.2

WH-疑問文: 前置詞+what/which/whom/whose ...?

最後尾にあるべき前置詞が一番前へ

いつまで日本にいるのですか。

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以下では、WH-疑問文(what, which, whom, whose など)と前置詞が組み合わさる場合の特徴について、なるべく詳しく、わかりやすく解説します。


1. 基本ルール

英語の疑問文では、通常、疑問詞が文頭に来るのが基本です。

例:


  • What do you want to eat?

  • Which book do you recommend?

ただし、疑問詞が文頭に来ないケースがいくつかあります。ここでは、間接疑問文前置詞が文頭に来る疑問文の2つを中心に見ていきましょう。


2. 間接疑問文(Indirect Questions)

間接疑問文では、疑問詞が文の途中に入るのが特徴です。

例:


  • I don’t know where I should go.


    • 「どこへ行くべきか、わかりません。」


この文は「Where should I go?」という直接疑問文を、「I don’t know」に続けて間接的に表現しているものです。間接疑問文では、疑問詞(where, which, whatなど)が先頭に来ず、“I don’t know”や“Do you know?”などの表現のあとに続く形になります。


3. 前置詞が文頭に来る疑問文

通常は前置詞が文末に置かれる疑問文も多いですが(例:Which country would you like to go to?)、より正式な表現や文体をとりたいときには、前置詞を文頭に置いた疑問文を使います。

例:


  • To which country would you like to go?


    • (= Which country would you like to go to?)

    • 「どの国へ行きたいですか。」


このように、疑問詞(which)に前置詞(to)がついて文頭に来る場合、やや硬い印象・丁寧な印象を与えることが多いです。特にビジネス文書やフォーマルな場面で使われることが多いため、表現のトーンを調整したいときに便利です。


  • 他の例:


    • By whom was this project completed?

    • (= Who was this project completed by?)

    • 「このプロジェクトは、誰によって完了されましたか。」(より堅い表現)

    • With which tool did you fix this machine?

    • (= Which tool did you fix this machine with?)

    • 「どの道具で、この機械を修理しましたか。」


3.1. 前置詞の位置と文体


  • 文末に置く場合 → カジュアル or 通常の会話でよく使われる


    • “Which country would you like to go to?”

    • “Who should I talk to?”


  • 文頭に置く場合 → フォーマル or 丁寧な文体で使われる


    • “To which country would you like to go?”

    • “To whom should I talk?”



4. 「whom」と「who」の使い分け

英語では前置詞の後ろに来る疑問詞が「目的格」である場合、正式には“whom”を使います。


  • By whom did you send the letter?


    • (= Who did you send the letter by? / Whom did you send the letter by?)


しかし、実際の会話では「who」をそのまま使うことも多く、特にカジュアルな場面ではあまり気にされません。フォーマルに書く文や試験などでは「whom」を使っておくとより正確です。


5. まとめ


  1. 基本的には疑問詞は文頭に来る。

  2. 間接疑問文では「疑問詞 + 主語 + 動詞」の順番が文中に組み込まれる。


    • 例:I wonder where he lives.


  3. 前置詞 + 疑問詞の形は、より形式的・丁寧な文体で使われる。


    • 例:To which country / By whom / With which tool …


  4. 「whom」はフォーマルな用法で、特に前置詞の後ろでは使われることが多いが、カジュアルシーンでは「who」を用いてもよい。

上記を意識して疑問文を作れるようになると、英語の文体を使い分けられるようになります。普段は文末に前置詞を置く形が多いですが、フォーマルに書くときはぜひ前置詞を文頭に出す形も検討してみてください。

147
A2.2-B1.2

未来進行形

未来のある時点での「~しているだろう」

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以下の解説は「未来進行形」(Future Progressive)の使い方を、なるべく詳しく、わかりやすくまとめたものです。参考にしてください。


未来進行形 (Future Progressive) とは?

未来進行形は、ある時点で行われているであろう行為進行中の状態を表現するための時制です。

形は以下のようになります:


will + be + 動詞のing形


例えば、


  • “I will be studying English at 9 p.m. tonight.”

    (今夜9時には英語を勉強しているでしょう)

上の例では「今夜9時」という未来のある時点で、その人が勉強という行為を進行中であることを表しています。


使い方のポイント


  1. 未来の「ある瞬間・ある期間に進行中」であることを強調したい場合


    • 例: “This time next week, I will be lying on the beach.”

      (来週の今ごろは、ビーチで横になっているでしょう)


  2. 予定されている動作が“進行中”であることを示したい場合


    • 例: “Don’t call me at 8 a.m. tomorrow. I will be taking a test.”

      (明日の朝8時に電話しないでね。テストを受けているから)


  3. 自然な流れで、これからすでに決まっている予定・計画を表す場合


    • 例: “We will be leaving for the airport at 6 a.m.”

      (私たちは朝6時に空港に向けて出発しているところだろう、つまり6時に出発する予定だ)



未来形(will)との違い


  • 未来形 (will + 動詞の原形)


    • “I will study English tomorrow.” (明日英語を勉強します)

    • 行為が「明日行われる」という意志や予定を表すだけ。


  • 未来進行形 (will + be + 動詞のing形)


    • “I will be studying English tomorrow afternoon.” (明日の午後、英語を勉強しているでしょう)

    • 明日の午後という「特定の時間」に、勉強が進行している状態を強調。


未来進行形は「その時点で行為が進行中である」というニュアンスをはっきり伝えることが特徴です。


例文


  1. “I will be working on my project at 10 p.m. tonight.”

    (今夜10時にはプロジェクトに取り組んでいるでしょう)


  2. “By the time you arrive, I will be waiting at the station.”

    (あなたが着く頃には、私は駅で待っているでしょう)


  3. “Tomorrow at this time, we will be flying over the Pacific Ocean.”

    (明日の今頃、私たちは太平洋の上空を飛んでいるでしょう)



まとめ


  • 未来進行形 (will + be + 動詞のing形) は、ある未来の時点・期間において動作が進行中であることを表す。

  • 単に「~するつもり・~するだろう」と言うよりも、「~している最中だろう」というニュアンスを伝えるのに適している。

  • 意思や予定だけでなく、行為が継続しているイメージをしっかり表したいときに活用すると効果的。

「未来進行形」を使いこなすことで、未来のイメージをより具体的かつ生き生きと伝えることができます。ぜひ練習してみてください!

148
A2.2-B2.2

fortunately/unfortunately/clearly/frankly/hopefully/obviously/surprisingly/apparently/etc.

さまざまな副詞

彼は一見ピアニストらしい。

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副詞の役割と位置について

英語の副詞(adverb)は、主に次のような要素を修飾する働きを持ちます。


  1. 形容詞(例:very hot など)

  2. 動詞(例:walk slowly など)

  3. 別の副詞(例:very slowly など)

  4. 文全体(例:Fortunately, we arrived on time. など)

今回取りあげる fortunately, unfortunately, clearly, frankly, hopefully, obviously, surprisingly, apparently などは、特に文全体の意味や話し手の主観・感情を修飾することが多い副詞として知られています。このような副詞は「文副詞 (sentence adverb)」と呼ばれることもあります。


1. 置き位置の一般的なパターン

(1) 文頭に置く


  • 文全体に対する話し手の気持ちや評価を表す際によく使われます。

  • 例:


    • Fortunately, no one was injured.

    • Unfortunately, the concert has been canceled.


(2) 一般動詞の前、または be動詞の後ろに置く


  • 見方によっては「文全体」ではなく、文の中心部分を修飾すると考えられる場合。

  • 一般動詞の前に置く例:


    • We obviously need more time to finish.

    • I honestly thought you already knew.


  • be動詞の後ろに置く例:


    • She is obviously upset about the news.

    • They are apparently moving to another city.


(3) 文末に置く


  • 動詞や文全体を後ろから修飾する場合に使われます。

  • 例:


    • They handled the situation remarkably well, fortunately.

    • He spoke frankly throughout the interview.



2. それぞれの副詞のニュアンス


  • fortunately / unfortunately


    • 物事が「幸運にも」「不運にも」「残念ながら」といった形で進んだ・進むだろう、という話し手の感情や評価を表します。

    • 例:Fortunately, the weather cleared up just in time.


  • clearly / obviously


    • 「明らかに」「はっきりと」という意味で使われ、話し手がその事柄を疑いなく確信しているニュアンスを与えます。

    • 例:He is obviously excited about the opportunity.


  • frankly


    • 「率直に言えば」「はっきり言うと」という意味で、遠慮せずに気持ちを述べるときに使われます。

    • 例:Frankly, I don’t think this plan will work.


  • hopefully


    • 「願わくば」「うまくいけば」という意味で、話し手の希望や期待を表します。

    • 例:Hopefully, we’ll finish before the deadline.


  • surprisingly


    • 「驚いたことに」という意味で、予想外の出来事や状況について話すときに使われます。

    • 例:Surprisingly, the test was much easier than I expected.


  • apparently


    • 「見たところ〜のようだ」「どうやら〜らしい」という意味で、情報の真偽がはっきりしないがそう見受けられる、というときに使われます。

    • 例:Apparently, he’s already left the party.



3. 使い分けのポイント


  • 文頭に置くときは、話し手の「態度」や「主観」「話全体の判断」を強調することが多いです。

    (例) 「Unfortunately, we have to cancel the meeting」→「残念ながら会議をキャンセルしなくてはならない」

  • 動詞の直前や be動詞の直後に置くときは、文章の骨格を作る動詞を中心に、やや客観的または説明調で内容を補足する印象を与えます。

    (例) 「We obviously need more information」→「私たちは明らかにもっと情報が必要だ」

  • 文末に置くときは、意味としては文全体を修飾しますが、それまでの内容を「付け加えるように」説明し、余韻を残す効果があります。

    (例) 「They solved the problem, fortunately」→「彼らは幸運にも問題を解決した」


4. 例文と解説


  1. Fortunately, the flight was on time.


    • 文頭の fortunately は「幸運にも」と文全体を修飾しています。


  2. She obviously loves painting.


    • obviously が “loves painting” の部分(動詞)をはっきりさせるように修飾しています。


  3. He is apparently very busy.


    • apparently が be動詞の後で「見たところ忙しそうだ」というニュアンスを与えています。


  4. We’ll finish the project on time, hopefully.


    • 文末の hopefully は「そうなるといいんだけど」という希望を余韻として付け加えています。



まとめ


  • 副詞は文全体・動詞・形容詞・他の副詞を修飾する語で、位置は「文頭」「一般動詞の前/ be動詞の後」「文末」に置かれます。

  • 特に fortunately, unfortunately, clearly, frankly, hopefully, obviously, surprisingly, apparently といった副詞は、「話し手の主観・感情や文全体の意味」を大きく修飾する役割が強いです。

  • 置き位置によってニュアンスや強調点が変わるため、目的に合わせて位置を調整するのがポイントです。

これらを押さえることで、英語の文章をより自然かつ的確に書き、話し手の意図や感情を的確に伝えることができるようになります。

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A2.2-B2.2

関係代名詞: 目的格(who/whom/which)

先行詞は目的語の働きをする:who

彼はことしわたしが英語を教えている生徒です。

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関係代名詞とは

関係代名詞は「文と文をつなぐ」代名詞の一種で、先行詞(先に出てきた名詞)を修飾するために使います。関係代名詞には大きく分けて以下の3種類(格)があります。


  1. 主格 (who, which, that など)

  2. 目的格 (whom, which, that など)

  3. 所有格 (whose など)

このうち、今回解説するのは「目的格の関係代名詞」です。


目的格の関係代名詞とは

目的格の関係代名詞は、先行詞を補足説明するときに「目的語」としての役割を果たします。たとえば下記の例文を見てみましょう。


This is the boy who I met in the park yesterday.

(こちらが、昨日私が公園で会った少年です。)


上の例文で、関係代名詞 who は「I met who」という形で目的語の働きをしています。(厳密には誰を会ったかという目的語の位置にあたるので、「少年を会った → 少年に会った」という構造になります。)


人が先行詞の場合:who と whom

人が先行詞の場合、関係代名詞には whowhom を使うことができます。ただし、日常英会話では「who」がよく使われ、whom は書き言葉やフォーマルな場面で見られることが多いです。


  • who(主格 / 目的格)


    • 口語英語では、主格・目的格どちらでも who がよく使われます。


  • whom(目的格)


    • 文語表現あるいはフォーマルな文章・スピーチでの目的格に使われることが多いです。


<例文>


  • The woman who I talked to was very kind.

  • The woman whom I talked to was very kind.


    • 意味はどちらも「私が話しかけた女性はとても親切でした。」



モノが先行詞の場合:which

モノや動物(人以外)が先行詞の場合には、通常 which を使います。


She bought a dress which I really like.

(彼女は私がとても気に入っているドレスを買いました。)


このように which は先行詞が人以外の場合に使われ、やはり「目的語」としての役割を果たしています。


that の使い方

that は先行詞が「人・モノどちらの場合」でも使える便利な関係代名詞です。特に会話やカジュアルな文章では、who / which の代わりにしばしば that が使われます。


This is the bag that I bought yesterday.

(これが私が昨日買ったカバンです。)

The boy that I met at the party was very friendly.

(パーティーで会った少年はとてもフレンドリーでした。)


ただし高度にフォーマルな文章では、先行詞に応じて who / which を使うことが多い点にも注意しましょう。


まとめ


  • 関係代名詞の「目的格」 は先行詞の「目的語」として用いられる

  • 先行詞が人 の場合は主に who (カジュアル~一般的)または whom (フォーマル)を使用

  • 先行詞がモノ の場合は which を使用

  • that は人・モノのどちらにも使える便利な関係代名詞

目的格の関係代名詞を使うことで、複数の文をスムーズにひとつにまとめることができます。英語での文章をより自然に長く表現したいときに、ぜひ活用してみてください。

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A2.2-B2.2

関係代名詞: 目的格(who/whom/which)

先行詞は目的語の働きをする:whom

向こうに見える婦人は有名なバイオリン奏者です。

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以下は、関係代名詞の中でも「目的格(who/whom/which/that)」に注目した詳しい解説です。必要に応じて主格・所有格などとの比較や省略ルールなどもふれながら、わかりやすく整理してみます。


関係代名詞には3種類の格がある


  1. 主格(who/which/that)

    先行詞を「主語」として受ける役割を持ちます。

    例:


    • This is the boy who lives next door.

      (こちらが隣に住んでいる少年です。)


  2. 目的格(whom/which/that)

    先行詞を「目的語」として受ける役割を持ちます。

    例:


    • This is the boy whom I met in the park.

      (こちらが私が公園で会った少年です。)


  3. 所有格(whose)

    先行詞の「所有」を表します。

    例:


    • This is the boy whose father is a doctor.

      (こちらがお父さんが医者である少年です。)



目的格の関係代名詞

役割

目的格の関係代名詞は、関係代名詞節の中で「目的語」になります。


  • 「誰を/何を~する」の“を”に相当する部分を受けるイメージです。

よく使われる形


  • whom(人を先行詞とする場合の目的格)

  • which(モノを先行詞とする場合の目的格)

  • that(人・モノどちらでも使われる場合の目的格)

例文


  • This is the boy (whom/that) I met yesterday.

    (こちらが昨日私が会った少年です。)


  • I have a pen which/that my father gave me.

    (私は父がくれたペンを持っています。)


“whom”の使われ方


  • 文法的には「whom」が正しい目的格の形ですが、日常の口語では「who」が使われることも多いです。

  • フォーマルな文章や文脈では「whom」を使うと、より正確かつ丁寧な印象を与えます。


先行詞による関係代名詞の使い分け


  1. 先行詞が「人」のとき


    • 主格 → who / that

    • 目的格 → whom / that (口語では who を使うことも多い)


  2. 先行詞が「モノ・動物」のとき


    • 主格 → which / that

    • 目的格 → which / that


  3. 先行詞が「人・モノどちらの可能性もある」とき


    • that を用いることが多い



関係代名詞の省略

目的格の関係代名詞は、しばしば省略されます。特に会話やカジュアルな文章でよく見られます。


  • 省略可 → 「関係代名詞 + 主語 + 動詞」の形の場合


    • This is the boy whom I met in the park.

    • This is the boy I met in the park.

      どちらも同じ意味です。


  • 省略不可 → 「関係代名詞 + 動詞」の形の場合(=関係代名詞自体が主語として機能するとき)


    • This is the boy who met me in the park.

      (主格として使われているため省略できない)



“that” について

用法


  • “that” は「人」「モノ」のどちらの先行詞でも使えるオールマイティーな関係代名詞です。


    • ただし、よりフォーマルな場面では、人を先行詞とする場合 “who/whom” を使うことも多いです。


注意点


  • “that” は非制限用法(カンマで区切られる補足説明)には使えません。


    • My father, who is a doctor, gave me this pen. ([×] that is a doctorとは言えない)

    • 限定的に先行詞を絞り込む働きをする場合(制限用法)に使われます。



まとめ


  • 目的格の関係代名詞(whom/which/that) は、関係節内で「目的語」となる。

  • whom はフォーマル、口語では「who」でもよく代用される。

  • 先行詞が「人」なら who/whom (that)、先行詞が「モノ」なら which (that) を使用できる。

  • 目的格の関係代名詞はしばしば省略可能(ただし、「主語」として使われるときは省略不可)。

  • that はどちらの先行詞にも使えるが、非制限用法(カンマ付きの補足説明)には使えない。

以上が、目的格の関係代名詞(who/whom/which/that)を中心とした詳しい解説です。主格や所有格との役割の違いや省略のルールも合わせて押さえておくと、英文を書くときや読解をするときによりスムーズに理解できます。

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