for 名詞 to+動詞の原形(意味上の主語)
It is ~for人+to doの構文
以下では、「It is A for 人 + to + 動詞の原形」という構文について、もう少し詳しく解説します。Markdown形式でまとめましたので、参考にしてください。
1. 構文の基本形
It is A for + 名詞(人) + to + 動詞の原形
この構文は「(人)が~することはAだ」という意味を表します。
たとえば、
It is important for me to study English.
「私が英語を勉強することは重要だ。」
このとき文句の形は以下のようになっています。
- 文頭の「It」は仮主語(expletive “it”)
- 「for + 名詞(人)」は to 不定詞の「意味上の主語」
- 「to + 動詞の原形」以下が、実際の(真の)主語のはたらきをする部分
2. なぜ “It” を使うのか?(仮主語の役割)
「to + 動詞の原形」以下は長くなることが多いため、主語として文頭に置くと読みにくくなりがちです。そこで、仮主語の “It” をまず文頭に置き、後ろに長い不定詞句(to + 動詞の原形 以下)を本当の主語として配置するのが、英語で好まれる語順です。
例1
- (×) To study English every day is important for me.
(主語が長いので、やや読みにくい) - (○) It is important for me to study English every day.
(最初に「It is important」と伝えてから「for me to study English every day」を示すので、読みやすい)
3. 「for + 人」のはたらき
不定詞の主語をはっきり示すために、前置詞 “for” を用いるのがポイントです。この ”for + 人” が、そのあとの不定詞の動作主(行為をする人・主体)になります。
It is natural for children to make mistakes when they learn new things.
(新しいことを学ぶとき、子どもたちが間違いをするのは自然なことだ。)
ここで「children(子どもたち)」が「make mistakes」の動作主であることを明確にする役割をしています。
4. 形容詞 A の種類
「It is A for 人 to do …」の「A」は形容詞として、以下のようなものがよく使われます。
- important(重要な)
- necessary(必要な)
- natural(当然の)
- easy(簡単な)
- difficult(難しい)
- possible / impossible(可能な / 不可能な)
- helpful / useful(役立つ / 有益な)
- dangerous(危険な)
- rare(まれな)
など、「It is 形容詞 (for人) to 〜」の形で、さまざまなニュアンスを表現します。
5. その他の例文
It is difficult for me to wake up early in the morning.
(私が朝早く起きるのは困難だ。)It might be helpful for you to try a different approach.
(あなたが別のアプローチを試してみるのは役に立つかもしれない。)It was impossible for them to finish the task on time.
(彼らがその作業を時間内に終わらせるのは不可能だった。)
6. まとめ
- 構文の形: 「It is A for(人)to(動詞の原形)」
- 意味: 「(人)が〜することはAだ。」
- 役割:
- 文頭の “It” は仮主語。
- 後ろの “to+動詞の原形” が文の真の主語。
- “for + 人” が動作主・意味上の主語を示す。
- 文頭の “It” は仮主語。
- 利点: 長くなる「to 不定詞」を後ろに回すことで、文をわかりやすくする。
英語の文章は、文頭をなるべく短くしてから、長い情報を後ろに持ってくる傾向が強いです。この構文を使うことで、読み手にわかりやすく情報を伝えることができます。ぜひ、英文を書く際に活用してみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TO-INFINITIVE: WITH NOTIONAL SUBJECT