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A2.2-B2.2

関係代名詞: 目的格(who/whom/which)

先行詞は目的語の働きをする:whom

向こうに見える婦人は有名なバイオリン奏者です。

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説明

以下は、関係代名詞の中でも「目的格(who/whom/which/that)」に注目した詳しい解説です。必要に応じて主格・所有格などとの比較や省略ルールなどもふれながら、わかりやすく整理してみます。


関係代名詞には3種類の格がある


  1. 主格(who/which/that)

    先行詞を「主語」として受ける役割を持ちます。

    例:


    • This is the boy who lives next door.

      (こちらが隣に住んでいる少年です。)


  2. 目的格(whom/which/that)

    先行詞を「目的語」として受ける役割を持ちます。

    例:


    • This is the boy whom I met in the park.

      (こちらが私が公園で会った少年です。)


  3. 所有格(whose)

    先行詞の「所有」を表します。

    例:


    • This is the boy whose father is a doctor.

      (こちらがお父さんが医者である少年です。)



目的格の関係代名詞

役割

目的格の関係代名詞は、関係代名詞節の中で「目的語」になります。


  • 「誰を/何を~する」の“を”に相当する部分を受けるイメージです。

よく使われる形


  • whom(人を先行詞とする場合の目的格)

  • which(モノを先行詞とする場合の目的格)

  • that(人・モノどちらでも使われる場合の目的格)

例文


  • This is the boy (whom/that) I met yesterday.

    (こちらが昨日私が会った少年です。)


  • I have a pen which/that my father gave me.

    (私は父がくれたペンを持っています。)


“whom”の使われ方


  • 文法的には「whom」が正しい目的格の形ですが、日常の口語では「who」が使われることも多いです。

  • フォーマルな文章や文脈では「whom」を使うと、より正確かつ丁寧な印象を与えます。


先行詞による関係代名詞の使い分け


  1. 先行詞が「人」のとき


    • 主格 → who / that

    • 目的格 → whom / that (口語では who を使うことも多い)


  2. 先行詞が「モノ・動物」のとき


    • 主格 → which / that

    • 目的格 → which / that


  3. 先行詞が「人・モノどちらの可能性もある」とき


    • that を用いることが多い



関係代名詞の省略

目的格の関係代名詞は、しばしば省略されます。特に会話やカジュアルな文章でよく見られます。


  • 省略可 → 「関係代名詞 + 主語 + 動詞」の形の場合


    • This is the boy whom I met in the park.

    • This is the boy I met in the park.

      どちらも同じ意味です。


  • 省略不可 → 「関係代名詞 + 動詞」の形の場合(=関係代名詞自体が主語として機能するとき)


    • This is the boy who met me in the park.

      (主格として使われているため省略できない)



“that” について

用法


  • “that” は「人」「モノ」のどちらの先行詞でも使えるオールマイティーな関係代名詞です。


    • ただし、よりフォーマルな場面では、人を先行詞とする場合 “who/whom” を使うことも多いです。


注意点


  • “that” は非制限用法(カンマで区切られる補足説明)には使えません。


    • My father, who is a doctor, gave me this pen. ([×] that is a doctorとは言えない)

    • 限定的に先行詞を絞り込む働きをする場合(制限用法)に使われます。



まとめ


  • 目的格の関係代名詞(whom/which/that) は、関係節内で「目的語」となる。

  • whom はフォーマル、口語では「who」でもよく代用される。

  • 先行詞が「人」なら who/whom (that)、先行詞が「モノ」なら which (that) を使用できる。

  • 目的格の関係代名詞はしばしば省略可能(ただし、「主語」として使われるときは省略不可)。

  • that はどちらの先行詞にも使えるが、非制限用法(カンマ付きの補足説明)には使えない。

以上が、目的格の関係代名詞(who/whom/which/that)を中心とした詳しい解説です。主格や所有格との役割の違いや省略のルールも合わせて押さえておくと、英文を書くときや読解をするときによりスムーズに理解できます。

Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)

ACCUSATIVE RELATIVE PRONOUN: whom

英語 - 日本語

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