文法(256)

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B1.2-B2.1

助動詞 + have + 過去分詞

「過去への感情」を表す

彼らはその列車に乗り遅れたかもしれない。

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以下の解説では、助動詞+have+過去分詞がどのように「過去の出来事に対する推量や後悔、感情」を表すのかを、より詳しく説明します。


助動詞 + have + 過去分詞 とは?

「助動詞 + have + 過去分詞」は、過去に起こった(または起こらなかった)出来事を振り返って話し手の気持ちや判断を表す構文です。現在の視点から過去を推測したり、過去を悔やんだりするときによく使われます。

例:


  • must have + 過去分詞

  • cannot have + 過去分詞

  • should have + 過去分詞

  • may (might) have + 過去分詞 など


各助動詞ごとの意味・用法

1. must have + 過去分詞

過去に「〜したに違いない」と“非常に強い推量”を表します。


  • 例文:


    • She must have forgotten the meeting.

    • 「彼女はそのミーティングを忘れていたに違いない。」

    • He must have worked all night.

    • 「彼は徹夜で仕事をしたに違いない。」


2. cannot (can’t) have + 過去分詞

過去に「〜したはずがない」と“強い否定的推量”を表します。


  • 例文:


    • They can’t have left already.

    • 「彼らがもう出発したはずがない。」

    • She cannot have made such a mistake.

    • 「彼女がそんなミスをしたはずがない。」


3. should have + 過去分詞

過去に「〜すべきだったのに(しなかった)」と“後悔”や“忠告”を表します。


  • 例文:


    • I should have studied harder.

    • 「もっと一生懸命勉強すべきだったのに(しなかった)。」

    • You should have called me earlier.

    • 「もっと早く電話をくれるべきだったのに(してくれなかった)。」


4. may (might) have + 過去分詞

過去に「〜したかもしれない」と“推量”を表します。mustほど確信度は高くありません。


  • 例文:


    • He may have taken the wrong train.

    • 「彼は違う電車に乗ってしまったかもしれない。」

    • She might have seen me, but I’m not sure.

    • 「彼女は私を見かけたかもしれないけど、よくわからない。」



ポイントまとめ


  1. 助動詞 + have + 過去分詞は、現在の視点から過去の出来事を振り返る表現。

  2. must, cannot, should, may (might)などを組み合わせることで、強い確信や否定、後悔、推量といった多様なニュアンスを表現できる。

  3. 実際に会話や文章を書くときは、前後の文脈や話し手の気持ちを考慮して、どの助動詞を使うかを判断するとよい。


以上が、「助動詞 + have + 過去分詞」を使った表現の詳しい解説です。過去のできごとを振り返るときに、どんな感情や度合いの推測を表したいのかを考えて、適切な助動詞を選んでみてください。

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B1.2-B2.1

see/hear/etc.+目的語+原形不定詞

「目的語が~するのを見る/聞く」を表す知覚動詞

彼らは彼が部屋に入るのを見た。

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知覚動詞「see / hear / feel」+ 目的語 + 原形不定詞 とは?

知覚動詞の “see”、 “hear”、 “feel” などの後ろに「目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)」を続けると、「目的語が〜するのを(見る/聞く/感じる)」という意味を表します。

たとえば、以下のような例文があります:


  • I saw him leave the house.

    (私は、彼がその家を出るのを見ました。)


  • I heard her sing the song.

    (私は、彼女がその歌を歌うのを聞きました。)


  • I felt something touch my shoulder.

    (私は、何かが私の肩に触れるのを感じました。)


1. どのように使われるのか


  1. 知覚動詞 “see / hear / feel” を使うと、「目で見た」「音として聞いた」「身体や感覚で感じた」という直接的な認識を表すことができます。

  2. 後ろに置く動詞は、進行形 “-ing” ではなく原形のままにします。これにより、「ある一瞬、またははっきりと区切られた行為全体を知覚した」というニュアンスが強調されます。

例:


  • I saw him enter the room. → 彼が部屋に入る瞬間・行為全体を(外から)見た

  • I heard the baby cry. → 赤ちゃんが泣くのを聞いた(泣いているという行為の始まりや全体を聞いた)

2. 他の形との違い

同じ知覚動詞でも、目的語の後に “-ing” を使う表現(例: see + 人 + V-ing)を取る場合があります。こちらは「行為そのものが進行中である状態を知覚した」というニュアンスが含まれます。


  • I saw him running in the park.

    (私は、彼が公園で走っているところを見ました。)

    ⇒ 走っている途中の様子を見た、進行中のアクションに焦点が当たっている。

一方で、原形不定詞を使うパターンでは「行為の瞬間」や「行為全体をはっきり知覚した」ことを表す場合が多くなります。


  • I saw him run in the park.

    (私は、彼が公園を走るのを見ました。)

    ⇒ 彼が走り始めてから終わるまで、あるいは一連の動きを捉えた感じが強い。

3. よく使われる知覚動詞の例


  • see: (視覚的に) 見る

  • watch: (注意して) 見る

  • hear: (聴覚的に) 聞く

  • feel: (触覚・五感で) 感じる

  • notice: (気づく)

  • observe: (観察する)

これらの動詞のあとに「目的語 + 動詞の原形(不定詞から to を抜いた形)」が続けば、「〜が…するのを見る(聞く/感じる/気づく/観察する)」という意味を表します。

4. 一緒に覚えたいポイント


  1. 「原形不定詞」は to を伴わない動詞の原形です。

  2. 知覚動詞には “-ing” 形を取る使い方もありますが、ニュアンスが変わります。

  3. 受動態では “原形不定詞” が “to 不定詞” に変わることがあります。


    • 例: He was seen to enter the building.(彼がビルに入るところを見られた)


  4. 「知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞」は日常会話でもよく登場する重要な文法パターンです。


これらを押さえておくと、英語の知覚動詞を使った表現がより自然に、そして正確にできるようになります。ぜひ練習してみてください。

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B1.2-B2.1

see/hear/etc.+目的語+現在分詞

「目的語が~されるのを見る/聞く」を表す知覚動詞

音楽の向こうで、彼女の泣き声が聞こえた。

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以下では、知覚動詞「see」「hear」「feel」などに続く「目的語 + 現在分詞(V-ing)」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本の構造

知覚動詞である「see」「hear」「feel」などには、次のような形があります:


知覚動詞 + 目的語 + 現在分詞(V-ing)


これは、「(知覚動詞の主語が) 目的語が~しているところを〇〇する」という意味を表します。


  • “see” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているところを見る」

  • “hear” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているところを聞く」

  • “feel” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているのを感じる」

などの使い方があります。


2. 意味とニュアンス

知覚動詞と「目的語 + 現在分詞」を組み合わせると、「動作が進行している場面を、目/耳/感覚などで捉えている」イメージを強調します。

例えば “I saw him cooking.” であれば、「彼が料理している最中の姿を見た」というニュアンスになります。

現在分詞 (V-ing) のポイント


  • “~している” という「進行中の動作」を表す。

  • その場で目撃したり、耳にしたり、感覚を通じて気づいた動作や状況を表す。


3. 例文


  1. “I saw my friend running in the park.”

    → 「友達が公園を走っているところを見た」


  2. “She heard the baby crying.”

    → 「彼女は赤ちゃんが泣いているのを聞いた」


  3. “We felt the building shaking.”

    → 「私たちはビルが揺れているのを感じた」


これらの文では、目的語が何かしらの動作を“今まさに行っている”状態を捉えるイメージです。


4. 似た表現との違い

知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞 (bare infinitive)

たとえば「see + 目的語 + 原形不定詞 (動詞の原形)」を使うと、「動作全体を見た」「一部始終を見た」というニュアンスになります。


  • “I saw him open the door.” → 「彼がドアを開けるところ(動作全体)を見た」

  • “I saw him opening the door.” → 「彼がドアを開けているところ(進行中の状態)を見た」

このように、目的語の動作を「完成した一連の動き」として見るか、「途中の状態」として見るかで使い分けられます。


5. 使い方のコツ


  1. 「何かしている途中の様子を捉える」場合、現在分詞(V-ing)を使う。

  2. 「行動全体を見た」というアクションに焦点を当てる場合は、原形不定詞(bare infinitive)を使う。

  3. 「see」「hear」「feel」のあとに来るのは、目的語(人や物)が取る動作(現在分詞/原形不定詞)であることを意識すると、文章が作りやすくなる。


6. まとめ


  • 知覚動詞「see/hear/feel + 目的語 + 現在分詞(V-ing)」で「~しているところを見た/聞いた/感じた」という意味を表す。

  • 動作が進行している最中に、それを目や耳や感覚で捉えたことを強調する場合に用いられる。

  • 同じ知覚動詞でも、原形不定詞を使うと「動作の一部始終を捉える」意味合いが強くなる。

以上のポイントを意識すると、この文型を効果的に使い分けられるようになります。

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B1.2-B2.1

had been 動詞ing

過去完了進行形

私は1時間読書をしていた。

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以下では過去完了進行形(had been + 動詞のing形)の使い方や意味を、より詳しく解説します。


過去完了進行形(had been + 動詞ing)とは?

過去完了進行形は、「過去のある一点まで、ある動作が継続していた」ことを表す際に用いられる時制です。

例文:


  • I had been reading for an hour.

    (私は1時間のあいだ読み続けていた。)

ここでは「過去のある時点」で読み終えており、その時点より前の1時間はずっと読書をしていたことを示しています。


使い方のポイント


  1. 過去のある時点を基準にして、その前の動作を強調

    過去完了進行形は「その過去の時点まで、動作がどれくらい続いていたのか」を強調する際に用いられます。また、その時点では動作が終わったか、あるいは一旦中断していることを示すことが多いです。


  2. 期間や時点を表す表現とよく使う

    過去完了進行形は、動作の継続期間を示す表現(for+時間 / since+過去のある時点 など)と組み合わせて使われることが多いです。


    • I had been studying English for three years before I went to London.

      (ロンドンへ行く前まで、3年間ずっと英語を勉強していた。)


  3. 過去完了形(過去完了進行形ではない)の場合との違い


    • 過去完了形(had + 過去分詞)は「完了・結果」を強調します。

      例:I had finished my homework before he came.

      (彼が来る前に私は宿題を終えていた。)

    • 一方、過去完了進行形は「動作の継続」を強調します。

      例:I had been working on my homework before he came.

      (彼が来る前までずっと宿題をしていた。)


  4. 文中に条件やきっかけとなる過去の出来事が示されることが多い

    過去完了進行形の文は、「過去にある出来事が起きたとき(〜したとき)には、すでに(ある程度の期間)その動作を行っていた」という内容を補足的に含む場合が多いです。



例文を使ったイメージ


  • By the time I arrived at the station, he had been waiting for 30 minutes.

    (私が駅に着く頃には、彼は30分間待ち続けていた。)

    → 私が駅に着いたのが過去のある一点。そのときまで「彼は30分間待っていた」という継続の事実を強調している。


  • They had been talking on the phone for an hour when I called them.

    (私が電話をかけたときには、彼らはすでに1時間も電話で話し続けていた。)

    → 「私が電話をかけた」という出来事が過去の時点。その時点まで「電話で1時間話し続けていた」ことを表している。



まとめ


  • 過去完了進行形(had been + 動詞ing)は、過去のある時点まで連続して行っていた動作を表す。

  • 過去完了形との違いは、「継続」を強調するかどうか。

  • 「for+時間」や「since+過去の時点」などの期間を示す表現と一緒に使って、動作の持続時間を明確に示すことが多い。

このように、過去完了進行形は「過去のある時点を基準に、その前の持続中の動作」を明確に表すための時制です。過去の出来事を読み手・聞き手に説明するときに、どこからどこまで続いていたのかを強調したい場合にとても便利な表現となります。

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B1.2-B2.1

will have 過去分詞

未来完了形

その仕事は昼までに終わっているでしょう。

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以下の文章は、もとの解説をより詳しく、わかりやすくしたものです。


未来完了形(will have + 過去分詞)とは?

「未来完了形」は、will have + 動詞の過去分詞を使って、ある動作や状態が“未来のある時点までに完了している”ことを表す時に用いられます。

例文


  • I will have finished the work by noon.

    (その仕事は昼までに終わっているでしょう。)

この例文からわかるように、「昼まで」という未来のある時点までに完了するだろう、というニュアンスを伝えるのが未来完了形の特徴です。


未来完了形の特徴


  1. 完了のタイミングが未来

    完了形というと過去・現在のイメージが強いかもしれませんが、未来完了形では「ある未来の時点」でその動作・状態が完了していることを表します。したがって、完了する“時点”自体がまだ到来していない点が特徴です。


  2. 動作の開始時点は過去・現在・未来いずれでもOK

    未来完了形では、いつ行動を始めたかは重要ではありません。過去や現在、あるいは未来のある時点から始まった動作や状態が、特定の未来の時点で完了する、ということを示します。


  3. 「by + 時」をともなうことが多い

    「いつまでに~している」という意味を表すために、


    • by noon(昼までに)

    • by the time you arrive(あなたが着く頃までに)

      のように、byを用いて“終わりの時”を限定するパターンがよく使われます。



未来完了形の使い方・ニュアンスの違い


  1. will finish との違い


    • I will finish the work by noon.

      (正午までにその仕事を終えるつもりだ。)

    • I will have finished the work by noon.

      (正午までに仕事は終わっている状態だろう。)


「will finish」は単に“未来に仕事を終える”という宣言ですが、「will have finished」は“正午を迎えるころには、その仕事が完了している”という“完了の状態”を強調します。


  1. by the time の構文

    次のように「by the time + 主語 + 動詞」を使って、具体的に“何かのタイミングまでに完了している”ことを示すことがよくあります。


    • By the time you get home, I will have cleaned the entire house.

      (あなたが家に着く頃には、家じゅうを片付け終わっているでしょう。)



学習のポイント


  • 未来完了形はあまり頻繁に使われる時制ではありませんが、「未来のある時点で完了していること」を明確に表したい場合にとても便利です。

  • 「完了している」状態を強調し、特定の“未来の時点”を示すことで、より正確に時の流れや予定を伝えることができます。

  • 「by + 時点」を使って、いつまでに完了しているかをはっきり示すパターンを覚えておくと、実際の英作文や会話で役立ちます。


以上が「will have + 過去分詞」を使った未来完了形の詳しい解説です。未来の、ある時点までに完了している状態を表すのにぴったりの表現なので、時を提示する表現(by など)とセットで覚えておくと、より正確に伝えられます。

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B1.2-B2.1

受動態(現在進行形): is being+過去分詞

進行形を使った受動態表現

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以下では、受動態(現在進行形)の「is being + 過去分詞」について、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 受動態(現在進行形)とは?

主語が「~されている(進行中である)」という状態や行為を表すときに使われるのが、

「is being + 過去分詞」 という形です。これは現在進行形の受動態を作るときの基本形になります。

例えば英語において、


  • 「現在進行形」は、一般的に be動詞 + ~ing で表します。(例: is running, is playing など)

  • 「受動態」は、一般的に be動詞 + 過去分詞 で表します。(例: is built, is made など)

この2つを組み合わせることで、

be動詞 + being + 過去分詞 = 「現在進行形の受動態」

という形になります。


2. 具体的な例文

(1) Their house is being remodeled.


  • 「彼らの家は(今まさに)改装工事が行われているところです」

ここで「house(家)」は改装する「対象」であり、誰かに「改装されている」状態なので受動態を使います。また、改装工事が現在進行していることを表したいので、進行形の要素「being + 過去分詞」が必要です。

「remodel」(改装する) を受動態かつ現在進行形にするとき、


  • remodel → remodeled(過去分詞形)

  • 進行形の「being」を挿入

    として、is being remodeled という形になります。


3. 「is being + 過去分詞」が使われる状況


  1. 今まさに何かが行われている:


    • 例: The bridge is being repaired.

      →「その橋は(今)修理されています」

    • 進行形なので、「ちょうど作業中である」ことを強調できます。


  2. 行為者(だれが~しているのか)を言わない場合:


    • 受動態では、主語「~されている物・人」が文頭に来て、行為者が明示されない(あるいは不要)場合に用いられます。

    • 必要に応じて、by ~(行為者)をつけることもできますが、通常は修理・改装などの文脈でアクションの主体が明らかな場合は省略することが多いです。



4. 「is + 過去分詞」との違いに注意


  • 「is + 過去分詞」のみだと「(すでに)~されている状態」を表すことが多いです。

    例: The door is locked.(そのドアは鍵がかかっている)

    これは完了された状態を示すため、進行中とは限りません。


  • 一方「is being + 過去分詞」は、あくまで「(今)進行中である」ことを強調します。

    例: The door is being locked.(そのドアは(今まさに)鍵をかけられているところだ)


このように、“being” が入ることで、「今、まさに行われている途中」というニュアンスを明確に表せます。


5. まとめ


  • 現在進行形の受動態を作りたいときは、

    be動詞(現在形) + being + 過去分詞

    という形をとります。


  • 例文:


    • Their house is being remodeled.

    • The car is being washed.

    • The documents are being prepared.


  • 「is being + 過去分詞」は、「(今まさに)~されている途中だ」という進行状況を強調したいときに使います。


「~されている(進行中)」というニュアンスを正確に表現したい場合は、普段の受動態に “being” を加えることを意識してみてください。そうすることで、「ただ今まさにその作業が行われているんだな」という臨場感を伝えられます。

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B1.2-B2.2

have/get + 目的語 + 過去分詞

「~してもらう」と表現する使役動詞

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以下では、英文法「have/get + 目的語 + 過去分詞」の文型について、より詳しく、わかりやすく解説します。


1. 基本の意味

「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、

「(自分ではなく他の人に)目的語を~してもらう」

という意味を表します。

例)


  • I had my hair cut.

    →「髪の毛を切ってもらった」

    (cut は過去分詞)


  • I got my car washed.

    →「車を洗ってもらった」

    (washed は過去分詞)


このように「have」と「get」はどちらも意味としてはほぼ同じですが、

「get」のほうが「手配する・手続きを踏む」など、若干カジュアルなニュアンスを帯びることがあります。


2. 目的語には「モノ」が来やすい

この構文では、「誰かに~してもらうもの」として、以下のように「モノ」が目的語に入るパターンがよく見られます。


  • have/get my phone fixed

    →「スマートフォンを修理してもらう」

  • have/get my watch repaired

    →「時計を修理してもらう」

もちろん、「人」を目的語にする例もありますが、日常会話では「モノ」を目的語にして使うほうが一般的です。


3. 使われ方のバリエーション

(1) 時制

「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、さまざまな時制で使えます。


  • 過去形: I had my smartphone fixed.

    →「スマートフォンを修理してもらった」

  • 現在形: I usually get my hair cut once a month.

    →「月に一度は髪を切ってもらう」

  • 未来形: I will have my house painted next year.

    →「来年、家を塗り替えてもらうつもりだ」

(2) 疑問文・否定文


  • 疑問文: Did you get your bike repaired?

    →「自転車、修理してもらったの?」

  • 否定文: I didn’t have my hair cut last month.

    →「先月は髪を切ってもらわなかった」


4. 「受け身」のような使い方との違い

「I had my hair cut」のように過去分詞を使っているため、一見「I cut my hair(私は髪を切った)」と混同しそうですが、この文型では「私が切った」のではなく「誰か他の人に切ってもらった」という意味に強調点があります。


  • “I cut my hair” →「私が自分で髪を切った」

  • “I had my hair cut” →「他人に髪を切ってもらった」


5. 「嫌な出来事」にも使われる

「have/get + 目的語 + 過去分詞」は、自分が望まないアクションを受けた場合にも用いられます。


  • I had my wallet stolen.

    →「財布を盗まれた」

    (“誰かに~された”という受け身的な出来事も表せる)


6. まとめ


  1. 「have/get + 目的語 + 過去分詞」は「目的語を~してもらう」という意味。

  2. 目的語には人よりモノが来ることが多い。

  3. 現在・過去・未来など、さまざまな時制で使える。

  4. “I had my hair cut” は「髪を切られた」ではなく「髪を切ってもらった」という意味。

  5. 「望まない出来事」を苦情や報告の形で伝えるときにも使える。

この文型を理解しておくと、日常生活のさまざまな場面で「誰かに~してもらう」状況を表現するのに役立ちます。ぜひ積極的に使ってみてください。

218
B1.2-B2.2

仮定法過去完了(if節内動詞が過去完了)

実際には現実にならなかった過去を表す

もし私におかねが十分あったら、それを変えたのだが。

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以下では、仮定法過去完了(過去の事柄に対する「もし〜だったら…だったのに」という仮定)について、より詳しく解説します。


仮定法過去完了とは?

「仮定法過去完了」は、過去に実際には起こらなかったことについて、「もし~していたら、~だったのに」といった形で、過去の事実を仮定的に表現する際に使われます。現実には起こらなかった出来事を想像して、その結果まで推測/想定するという用法です。


形の基本


  1. If 節:


    • [If + 主語 + had + 過去分詞]

      例) If I had studied harder, …

      (もし私がもっと一生懸命勉強していたら、…)


  2. 主節:


    • [主語 + 助動詞 (would/could/might など) + have + 過去分詞]

      例) … I would have passed the exam.

      (…試験に合格していただろうに)


例文

If I had had enough money, I could have bought it.

(もし私がお金を十分持っていたら、それを買うことができただろうに。)


※ 実際にはお金が足りなかったため、買えなかったという事実を仮定で表しています。



意味の違い(助動詞の使い方)


  • would have + 過去分詞

    → 「~していただろう」などの意味。最も一般的に使われます。

    例) If I had left home earlier, I would have caught the train.

    (もっと早く家を出ていたら、その電車に間に合っていただろう。)


  • could have + 過去分詞

    → 「~できただろうに」という可能性・能力を表します。

    例) If you had asked me, I could have helped you.

    (もし私に頼んでくれていたら、手伝うことができたのに。)


  • might have + 過去分詞

    → 「~だったかもしれない」という推量を表します。

    例) If I had known your address, I might have visited you.

    (もしあなたの住所を知っていたら、伺ったかもしれない。)



よくある混乱

1. 仮定法過去との違い


  • 仮定法過去: もし今~だったら… (現在の事実の逆を仮定)

    例) If I had enough money (今お金が十分にあったら), I could buy it. (今買えるのに)

  • 仮定法過去完了: もしあのとき~していたら… (過去の事実の逆を仮定)

    例) If I had had enough money (あのときお金が十分にあったら), I could have bought it. (買えていただろうに)

2. 動詞が連続する “had had” について


  • If I had had enough time… のように “had” が二回続くと混乱しやすいですが、前者が助動詞 (過去完了を作る had)、後者が「持つ」の過去分詞 (had) を表しています。


まとめ

仮定法過去完了は、「過去の事柄に対して ‘もしこうだったら…だったのに’ と想像する」ための文法です。形は “If + had + 過去分詞” と “助動詞 + have + 過去分詞” がセットになるのが基本で、どの助動詞を使うかによって、話し手の意図する推量や可能性の程度を表すことができます。


  • If I had + 過去分詞, I [would/could/might] have + 過去分詞.

この形をしっかりと覚えておくと、「実際には起こらなかったけれど、もしあのとき○○していたら…」といったニュアンスを的確に表せます。ぜひ例文に触れながら慣れていきましょう。

219
B1.2-B2.2

仮定法現在(that節内動詞が原形不定詞)

that節の中で動詞の原形を使用する

彼は彼らにその旅館に泊まるように言った。

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仮定法現在(that節内での動詞原形)の使い方

英語には「提案」「要求」「命令」などの意味を表す動詞に続く that節で、動詞を原形(不定詞の “to” を取った形)で用いる用法があります。これを仮定法現在(mandative subjunctive)と呼びます。以下では、その詳細とポイントをなるべくわかりやすく解説します。


1. 仮定法現在が使われる動詞の例


  • propose(提案する)

  • demand(要求する)

  • order(命令する)

  • insist(強く主張する)

  • suggest(示唆する)

  • recommend(勧める)

  • request(要請する) など

これらの動詞の後ろに来る that節 では、通例の語形変化(過去形や三人称単数形など)をせず、動詞の原形 を使います。


2. 仮定法現在の具体例


  • He proposed that they stay at that inn.

    →「彼は彼らにその旅館に泊まるように提案した。」


    • “proposed” は過去形ですが、that節内の “stay” は変化させずに原形を使います。


  • They insisted that she leave immediately.

    →「彼らは彼女にすぐ出発するように強く求めた。」


    • “insisted” は過去形でも、that節内は “leave” の原形を用います。


  • The teacher demanded that we submit our homework on time.

    →「先生は私たちに宿題を期限内に提出するように要求した。」


英語の通常の文法では、主節が過去形ならば従属節も時制を合わせることが多いです。しかし、この仮定法現在では、主節の時制に影響されず、that節内は基本的に動詞の原形を保ちます。


3. 「should」を使うパターン

イギリス英語などでは、次のように should + 動詞の原形 で表現することもあります。ただし、アメリカ英語では that節内の動詞を単に原形のまま使うほうが一般的です。


  • He proposed that they should stay at that inn.

    → アメリカ英語なら He proposed that they stay at that inn. のほうが自然な場合が多いです。


4. 仮定法現在を使う理由と注意点


  1. 強い意志・要請などを表す


    • これらの動詞は、相手に対して何らかのアクションを促す強い意味合いを持っています。そのため、that節の動詞に命令形のようなニュアンスが含まれ、原形で表すことが多いのです。


  2. 時制をそろえない


    • 主節が過去形になっていても、that節内の動詞を「過去形」にしないのが最大のポイントです。仮定法現在ではあくまでも「原形」で表して、主節の時制から独立させています。


  3. 助動詞との混同に注意


    • 例えば、He ~demands that I should to finish~ のように “should + to不定詞” という形は誤りです。“should finish” もしくは “finish” の形を使いましょう。



5. まとめ


  • 仮定法現在は、提案・要求・命令などを表す動詞の that節で、動詞の原形を使う用法です。

  • 主節の時制が何であっても、that節内は必ず原形を維持します。

  • イギリス英語では「should + 原形」もよく使われますが、アメリカ英語では that節の動詞を単に原形にすることが多いです。

「主節が過去形だから、that節も過去形にするはず」と思いがちですが、仮定法現在では、そうした時制一致のルールに当てはめません。この点をしっかり把握しておきましょう。

220
B2.1

the+比較級 (...), the+比較級

「~すればするほど」を表す比較級

聞けば聞くほどますます面白くなる。

このボタンはなに?
説明

以下の解説は、<the+比較級 …, the+比較級 …>を「同時に起きる変化」などを表す場合に用いる際のポイントを詳しくまとめたものです。さらに理解を深めるために、具体例や構造、注意点などもあわせて解説します。


1. 基本構造

<the+比較級 …, the+比較級 …>は、

「(前半) すればするほど、(後半) ますます~だ」

という意味を表す英文法表現です。「前半の状態が進むにつれて、後半の状態も変化していく」ことを示します。

例文


  • The more you study, the more you learn.

    (勉強すればするほど、ますます多くを学ぶ)


  • The harder you work, the more successful you will be.

    (一生懸命働けば働くほど、ますます成功する)


これらの文では、「the+比較級」がセットで1つの接続詞のように扱われ、それに続く「主語+動詞」の形が2回繰り返されます。


2. 比較級の形

文の中で使われる比較級は、2つとも同じ単語になる場合もあれば、違う単語となる場合もあります。いずれにしても、構造は同じなので以下のポイントをおさえておきましょう。


  1. 同じ比較級を繰り返す場合


    • The more, the more

    • The harder, the harder

    • など


  2. 違う比較級を組み合わせる場合


    • The earlier, the better

    • The cheaper, the more popular

    • など


例文


  • The more I eat, the fatter I become.

    (食べれば食べるほど、太っていく)

    ┗「more ~」と「fatter」が異なる比較級


  • The older we get, the wiser we become.

    (歳を重ねれば重ねるほど、より賢明になる)

    ┗「older」と「wiser」が異なる比較級


  • The sooner you start, the sooner you finish.

    (早く始めれば始めるほど、早く終わる)

    ┗「sooner」を繰り返している例



3. 成立のしくみ

「the+比較級」の “the” について

通常「 the + 比較級」というと「最上級の代わり?」と思いがちですが、ここでは異なる働きをしています。


  • この “the” は、「何かが増えたり減ったり変化したりする度合いを示す」機能を持つと捉えるとわかりやすいでしょう。

  • 2つ並ぶことで、「(前半) の変化に応じて、(後半) もこう変化する」という対応関係を強調しています。

「(the+比較級)+(主語+動詞)」の繰り返し

比較級の表現に続いて「主語+動詞」が置かれ、2つの節(the+比較級節)が連動して「同時に起きる変化」を示します。


  • 前の節:変化のきっかけや原因

  • 後の節:その結果どうなるか


4. 使い分けとバリエーション

A. 形容詞・副詞の比較級

比較級部分には形容詞だけでなく、副詞の比較級も含まれます。


  • The faster he talks, the less I understand.

    (彼が速く話せば話すほど、私はますます理解できなくなる)

B. 主語や動詞のバリエーション

「主語+動詞」は自由に変えられます。人物だけではなく、時や状況にも置き換え可能です。


  • The more people gather, the louder the room becomes.

    (人が集まれば集まるほど、部屋は騒がしくなる)


5. 注意点


  1. 置く位置を変えない


    • 「The more I study, …」のように、the+比較級 は最初に置き、カンマで区切ったあとに「the+比較級 …」を続ける。両者の順番を入れ替えることは通常ありません。

    • 稀に文尾に来る折り返し的な用法もありますが、一般的には上記の語順が多用されます。


  2. 比較級のスペルと用法の確認


    • 「big → bigger」、「easy → easier」、「good → better」など、形容詞・副詞ごとに比較級のスペルを確認しましょう。


  3. 「the+比較級」という構文であることを意識する


    • The は通常の定冠詞 “the” ではなく、比較級を強調する特別な “the” であることを把握しておきましょう。



6. まとめ

<the+比較級 …, the+比較級 …>の構文は、「~すればするほど、その分だけ~になる」という“連動した変化”を表す際に非常に便利な表現です。


  • 前の節 (the+比較級) が変化の原因・きっかけ

  • 後の節 (the+比較級) がその結果・変化の内容

「比較級」には形容詞だけでなく副詞も使えるため、さまざまな場面で応用可能です。意味や強調したい部分に合わせて形容詞・副詞を選んでみましょう。

たとえば「行動とその結果」を結びつけたいときに、この構文を活用することで、自然な英語で「~すればするほど、~になる」という表現ができます。慣れるまでは、まずは短いフレーズ(The harder you work, the more you earn.)から練習してみるとよいでしょう。

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