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B1.2-B2.1
助動詞 + have + 過去分詞
「過去への感情」を表す
説明
以下の解説では、助動詞+have+過去分詞がどのように「過去の出来事に対する推量や後悔、感情」を表すのかを、より詳しく説明します。
助動詞 + have + 過去分詞 とは?
「助動詞 + have + 過去分詞」は、過去に起こった(または起こらなかった)出来事を振り返って話し手の気持ちや判断を表す構文です。現在の視点から過去を推測したり、過去を悔やんだりするときによく使われます。
例:
- must have + 過去分詞
- cannot have + 過去分詞
- should have + 過去分詞
- may (might) have + 過去分詞 など
各助動詞ごとの意味・用法
1. must have + 過去分詞
過去に「〜したに違いない」と“非常に強い推量”を表します。
- 例文:
- She must have forgotten the meeting.
- 「彼女はそのミーティングを忘れていたに違いない。」
- He must have worked all night.
- 「彼は徹夜で仕事をしたに違いない。」
- She must have forgotten the meeting.
2. cannot (can’t) have + 過去分詞
過去に「〜したはずがない」と“強い否定的推量”を表します。
- 例文:
- They can’t have left already.
- 「彼らがもう出発したはずがない。」
- She cannot have made such a mistake.
- 「彼女がそんなミスをしたはずがない。」
- They can’t have left already.
3. should have + 過去分詞
過去に「〜すべきだったのに(しなかった)」と“後悔”や“忠告”を表します。
- 例文:
- I should have studied harder.
- 「もっと一生懸命勉強すべきだったのに(しなかった)。」
- You should have called me earlier.
- 「もっと早く電話をくれるべきだったのに(してくれなかった)。」
- I should have studied harder.
4. may (might) have + 過去分詞
過去に「〜したかもしれない」と“推量”を表します。mustほど確信度は高くありません。
- 例文:
- He may have taken the wrong train.
- 「彼は違う電車に乗ってしまったかもしれない。」
- She might have seen me, but I’m not sure.
- 「彼女は私を見かけたかもしれないけど、よくわからない。」
- He may have taken the wrong train.
ポイントまとめ
- 助動詞 + have + 過去分詞は、現在の視点から過去の出来事を振り返る表現。
- must, cannot, should, may (might)などを組み合わせることで、強い確信や否定、後悔、推量といった多様なニュアンスを表現できる。
- 実際に会話や文章を書くときは、前後の文脈や話し手の気持ちを考慮して、どの助動詞を使うかを判断するとよい。
以上が、「助動詞 + have + 過去分詞」を使った表現の詳しい解説です。過去のできごとを振り返るときに、どんな感情や度合いの推測を表したいのかを考えて、適切な助動詞を選んでみてください。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
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