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B1.2-B2.2

仮定法過去完了(if節内動詞が過去完了)

実際には現実にならなかった過去を表す

もし私におかねが十分あったら、それを変えたのだが。

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説明

以下では、仮定法過去完了(過去の事柄に対する「もし〜だったら…だったのに」という仮定)について、より詳しく解説します。


仮定法過去完了とは?

「仮定法過去完了」は、過去に実際には起こらなかったことについて、「もし~していたら、~だったのに」といった形で、過去の事実を仮定的に表現する際に使われます。現実には起こらなかった出来事を想像して、その結果まで推測/想定するという用法です。


形の基本


  1. If 節:


    • [If + 主語 + had + 過去分詞]

      例) If I had studied harder, …

      (もし私がもっと一生懸命勉強していたら、…)


  2. 主節:


    • [主語 + 助動詞 (would/could/might など) + have + 過去分詞]

      例) … I would have passed the exam.

      (…試験に合格していただろうに)


例文

If I had had enough money, I could have bought it.

(もし私がお金を十分持っていたら、それを買うことができただろうに。)


※ 実際にはお金が足りなかったため、買えなかったという事実を仮定で表しています。



意味の違い(助動詞の使い方)


  • would have + 過去分詞

    → 「~していただろう」などの意味。最も一般的に使われます。

    例) If I had left home earlier, I would have caught the train.

    (もっと早く家を出ていたら、その電車に間に合っていただろう。)


  • could have + 過去分詞

    → 「~できただろうに」という可能性・能力を表します。

    例) If you had asked me, I could have helped you.

    (もし私に頼んでくれていたら、手伝うことができたのに。)


  • might have + 過去分詞

    → 「~だったかもしれない」という推量を表します。

    例) If I had known your address, I might have visited you.

    (もしあなたの住所を知っていたら、伺ったかもしれない。)



よくある混乱

1. 仮定法過去との違い


  • 仮定法過去: もし今~だったら… (現在の事実の逆を仮定)

    例) If I had enough money (今お金が十分にあったら), I could buy it. (今買えるのに)

  • 仮定法過去完了: もしあのとき~していたら… (過去の事実の逆を仮定)

    例) If I had had enough money (あのときお金が十分にあったら), I could have bought it. (買えていただろうに)

2. 動詞が連続する “had had” について


  • If I had had enough time… のように “had” が二回続くと混乱しやすいですが、前者が助動詞 (過去完了を作る had)、後者が「持つ」の過去分詞 (had) を表しています。


まとめ

仮定法過去完了は、「過去の事柄に対して ‘もしこうだったら…だったのに’ と想像する」ための文法です。形は “If + had + 過去分詞” と “助動詞 + have + 過去分詞” がセットになるのが基本で、どの助動詞を使うかによって、話し手の意図する推量や可能性の程度を表すことができます。


  • If I had + 過去分詞, I [would/could/might] have + 過去分詞.

この形をしっかりと覚えておくと、「実際には起こらなかったけれど、もしあのとき○○していたら…」といったニュアンスを的確に表せます。ぜひ例文に触れながら慣れていきましょう。

Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)

CONDITIONAL: THIRD

英語 - 日本語

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