had been 動詞ing
過去完了進行形
以下では過去完了進行形(had been + 動詞のing形)の使い方や意味を、より詳しく解説します。
過去完了進行形(had been + 動詞ing)とは?
過去完了進行形は、「過去のある一点まで、ある動作が継続していた」ことを表す際に用いられる時制です。
例文:
- I had been reading for an hour.
(私は1時間のあいだ読み続けていた。)
ここでは「過去のある時点」で読み終えており、その時点より前の1時間はずっと読書をしていたことを示しています。
使い方のポイント
過去のある時点を基準にして、その前の動作を強調
過去完了進行形は「その過去の時点まで、動作がどれくらい続いていたのか」を強調する際に用いられます。また、その時点では動作が終わったか、あるいは一旦中断していることを示すことが多いです。期間や時点を表す表現とよく使う
過去完了進行形は、動作の継続期間を示す表現(for+時間 / since+過去のある時点 など)と組み合わせて使われることが多いです。- I had been studying English for three years before I went to London.
(ロンドンへ行く前まで、3年間ずっと英語を勉強していた。)
- I had been studying English for three years before I went to London.
過去完了形(過去完了進行形ではない)の場合との違い
- 過去完了形(had + 過去分詞)は「完了・結果」を強調します。
例:I had finished my homework before he came.
(彼が来る前に私は宿題を終えていた。) - 一方、過去完了進行形は「動作の継続」を強調します。
例:I had been working on my homework before he came.
(彼が来る前までずっと宿題をしていた。)
- 過去完了形(had + 過去分詞)は「完了・結果」を強調します。
文中に条件やきっかけとなる過去の出来事が示されることが多い
過去完了進行形の文は、「過去にある出来事が起きたとき(〜したとき)には、すでに(ある程度の期間)その動作を行っていた」という内容を補足的に含む場合が多いです。
例文を使ったイメージ
By the time I arrived at the station, he had been waiting for 30 minutes.
(私が駅に着く頃には、彼は30分間待ち続けていた。)
→ 私が駅に着いたのが過去のある一点。そのときまで「彼は30分間待っていた」という継続の事実を強調している。They had been talking on the phone for an hour when I called them.
(私が電話をかけたときには、彼らはすでに1時間も電話で話し続けていた。)
→ 「私が電話をかけた」という出来事が過去の時点。その時点まで「電話で1時間話し続けていた」ことを表している。
まとめ
- 過去完了進行形(had been + 動詞ing)は、過去のある時点まで連続して行っていた動作を表す。
- 過去完了形との違いは、「継続」を強調するかどうか。
- 「for+時間」や「since+過去の時点」などの期間を示す表現と一緒に使って、動作の持続時間を明確に示すことが多い。
このように、過去完了進行形は「過去のある時点を基準に、その前の持続中の動作」を明確に表すための時制です。過去の出来事を読み手・聞き手に説明するときに、どこからどこまで続いていたのかを強調したい場合にとても便利な表現となります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
TENSE/ASPECT: PAST PERFECT PROGRESSIVE