see/hear/etc.+目的語+現在分詞
「目的語が~されるのを見る/聞く」を表す知覚動詞
以下では、知覚動詞「see」「hear」「feel」などに続く「目的語 + 現在分詞(V-ing)」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本の構造
知覚動詞である「see」「hear」「feel」などには、次のような形があります:
知覚動詞 + 目的語 + 現在分詞(V-ing)
これは、「(知覚動詞の主語が) 目的語が~しているところを〇〇する」という意味を表します。
- “see” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているところを見る」
- “hear” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているところを聞く」
- “feel” + 目的語 + V-ing → 「(人が)(目的語が)~しているのを感じる」
などの使い方があります。
2. 意味とニュアンス
知覚動詞と「目的語 + 現在分詞」を組み合わせると、「動作が進行している場面を、目/耳/感覚などで捉えている」イメージを強調します。
例えば “I saw him cooking.” であれば、「彼が料理している最中の姿を見た」というニュアンスになります。
現在分詞 (V-ing) のポイント
- “~している” という「進行中の動作」を表す。
- その場で目撃したり、耳にしたり、感覚を通じて気づいた動作や状況を表す。
3. 例文
“I saw my friend running in the park.”
→ 「友達が公園を走っているところを見た」“She heard the baby crying.”
→ 「彼女は赤ちゃんが泣いているのを聞いた」“We felt the building shaking.”
→ 「私たちはビルが揺れているのを感じた」
これらの文では、目的語が何かしらの動作を“今まさに行っている”状態を捉えるイメージです。
4. 似た表現との違い
知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞 (bare infinitive)
たとえば「see + 目的語 + 原形不定詞 (動詞の原形)」を使うと、「動作全体を見た」「一部始終を見た」というニュアンスになります。
- “I saw him open the door.” → 「彼がドアを開けるところ(動作全体)を見た」
- “I saw him opening the door.” → 「彼がドアを開けているところ(進行中の状態)を見た」
このように、目的語の動作を「完成した一連の動き」として見るか、「途中の状態」として見るかで使い分けられます。
5. 使い方のコツ
- 「何かしている途中の様子を捉える」場合、現在分詞(V-ing)を使う。
- 「行動全体を見た」というアクションに焦点を当てる場合は、原形不定詞(bare infinitive)を使う。
- 「see」「hear」「feel」のあとに来るのは、目的語(人や物)が取る動作(現在分詞/原形不定詞)であることを意識すると、文章が作りやすくなる。
6. まとめ
- 知覚動詞「see/hear/feel + 目的語 + 現在分詞(V-ing)」で「~しているところを見た/聞いた/感じた」という意味を表す。
- 動作が進行している最中に、それを目や耳や感覚で捉えたことを強調する場合に用いられる。
- 同じ知覚動詞でも、原形不定詞を使うと「動作の一部始終を捉える」意味合いが強くなる。
以上のポイントを意識すると、この文型を効果的に使い分けられるようになります。
Grammatical item (English)(編集にあたっての捕捉情報)
FEEL/HEAR/SEE+NP+PRESENT PARTICIPLE