according to
1. 基本情報と概要
単語(句): according to
品詞: 前置詞(群前置詞:複数語からなる前置詞)
CEFR レベル: B2(中上級)
英語での意味:
- “as stated or indicated by”
- “in agreement with, or in a manner consistent with”
日本語での意味:
- 「~によれば」「~に従って」「~に応じて」
「according to」は、「誰々の話によると」「何々の規則に従って」など、情報源や基準、規則に従うことを示すときに使う表現です。文章でも会話でも頻繁に用いられますが、比較的フォーマルな響きもあり、特にレポートやビジネス文書などでよく登場します。
活用形と他品詞
- 「according to」は前置詞なので、動詞などのように活用形はありません。
- 名詞形、形容詞形など他の品詞はありませんが、単独で “according” は形容詞的に使われることもあり(例: “They moved according to plan.” のような文脈)、とはいえ多くの場合は“according to”をまとめて1つの前置詞的表現として扱うのが一般的です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- according + to
- “accord” は “一致する”、“合意する” などを意味する名詞/動詞の “accord” から派生しており、“-ing” は現代では形容詞や副詞的な役割で使われる形。そこに前置詞 “to” がつくことで、「何かに従って、一致して」という意味が生まれます。
コロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)
- according to the plan – (計画によれば / 計画通りに)
- according to the schedule – (予定によれば / 予定通りに)
- according to the policy – (方針によれば)
- according to the survey – (調査によると)
- according to the report – (レポートによると)
- according to the law – (法律によれば / 法律に従って)
- according to experts – (専門家によると)
- according to statistics – (統計によると)
- according to the agreement – (合意内容に従って)
- according to our plan – (私たちの計画によると)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “accord” はラテン語の “ad + cor (ハート、心)” に由来し、「心が一致する」というイメージを含んでいます。そこから「一致する」「合意する」という意味が派生し、“according to” は「(何かの)言い分に従う・一致する」を表すようになりました。
- ニュアンス: 現代では「根拠や情報源を示す」「厳密に何かに従う」といったニュアンスが強い表現です。主張の出典や依拠する規則などを明確にするときに使われるため、信頼性や客観性を示す場面でしばしば用いられます。
使用時の注意点
- 「according to me(私によれば)」という言い方はあまり一般的ではありません。“In my opinion” や “from my perspective” などを使うのが自然です。
- 文章の中で情報源をはっきり伝える際には適切ですが、話し手自身の主張を表すときにはやや不自然に感じられることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 前置詞: “according to” は後に名詞句が続きます。(例:“According to the teacher, …”)
- 使用シーン: フォーマルからカジュアルまで幅広く使われますが、レポートや学術論文、ニュースなどの文書表現で特に頻度が高いです。会話でも「情報源を示したいとき」に便利です。
- よくある構文
- According to + 名詞句, 主語 + 動詞...
- 例: “According to the weather report, it will rain tomorrow.”
- 主語 + 動詞 + according to + 名詞句
- 例: “He made changes according to the new guidelines.”
- According to + 名詞句, 主語 + 動詞...
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
“According to Dad, we have to leave by 7 a.m. to avoid traffic.”
(お父さんによると、渋滞を避けるには朝7時までに出発しなきゃならないんだって。)“According to my phone’s GPS, this café should be nearby.”
(スマホのGPSによれば、このカフェは近くにあるはずだよ。)“We should cook dinner according to the recipe exactly this time.”
(今回はレシピどおりにきっちり夕飯を作るべきだね。)
ビジネス (3例)
“According to our sales data, the new product is gaining popularity.”
(販売データによると、新製品は人気を獲得し始めています。)“We have to proceed according to the company’s policy for expense claims.”
(経費精算の手続きは、会社の方針に従って進めなければなりません。)“According to the latest report, we should focus on the Asian market.”
(最新の報告によると、アジア市場に注力すべきです。)
学術的な文脈 (3例)
“According to Smith (2020), environmental factors significantly affect productivity.”
(Smith(2020)によれば、環境要因が生産性に大きな影響を与える。)“According to several studies, this hypothesis still needs further testing.”
(いくつかの研究によると、この仮説はまださらなる検証が必要だ。)“According to the data collected over five years, the trend remains stable.”
(5年間にわたって収集されたデータによると、その傾向は安定している。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- in accordance with(~に従って)
- ややフォーマル表現。文書、法律文章、契約書などでよく使われる。
- ややフォーマル表現。文書、法律文章、契約書などでよく使われる。
- as reported by(~が報じるところによると)
- 出所として報道機関や人を明示するニュアンスが強い。
- 出所として報道機関や人を明示するニュアンスが強い。
- as per(~どおりに)
- 主にビジネス英語で契約書や指示文などで使われる。
- 主にビジネス英語で契約書や指示文などで使われる。
- in line with(~に沿って)
- ある基準や方針に適合していることを表す。
反意語
- 「~によらず」「~に反して」を示す直接的な反意語はありませんが、イメージとしては “contrary to”(~に反して)が用いられます。
- 例: “Contrary to what people say, he is actually very kind.”
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- according: /əˈkɔːr.dɪŋ/ (米), /əˈkɔː.dɪŋ/ (英)
- according to の場合、多くは連続して「アコーディン トゥ」と発音されるイメージです。
- according: /əˈkɔːr.dɪŋ/ (米), /əˈkɔː.dɪŋ/ (英)
- アクセント: “ac*cor*ding” の “cor” の部分にアクセントがきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の微妙な違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の音がはっきりと発音されます。イギリス英語では “r” の音がやや弱めになる傾向があります。
- よくある間違い: “a*c*ording” など、スペリングで “c” を一つ落としてしまう場合があります。また、‘to’を強く発音しすぎたり、独立させてしまうとぎこちなく聞こえる場合も。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- ”according to me” と言わない
- 自分自身の意見を述べるときには、普通は “In my opinion” や “I think” を使います。
- 自分自身の意見を述べるときには、普通は “In my opinion” や “I think” を使います。
- あとに節(S+V)を直接続けられない
- “According to what the weather report says, …” のように名詞句になるよう工夫が必要です。
- “According to what the weather report says, …” のように名詞句になるよう工夫が必要です。
- スペリングミスに注意
- “according” の “c” が2つ、「ac + cor + ding」と覚えるとよいです。
- “according” の “c” が2つ、「ac + cor + ding」と覚えるとよいです。
- TOEICや英検、大学入試などでもよく出る表現
- 読解問題で出典の引用や資料の内容を要約する箇所で見かけることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ac + cord (心) + -ing + to” で「心を合わせて従うイメージ」「主張や情報源に心を合わせる」を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。
- 手で何かを指し示しながら「この文献によれば…」といった場面を思い浮かべると、使い方がイメージしやすいです。
- スペリングは “a-cc-or-ding” と区切って覚えてもよいです。
以上が前置詞 “according to” の詳細解説です。情報源や基準、規則を示す際に便利な表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
...によると, ...によれば
...に合わせて, ...に応じて, ...に従って
復習用の問題
天気予報によると、明日は雨が降るそうです。
According to the weather forecast, it will rain tomorrow.
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