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午前半ばには海岸線がもやに覆われ始め、港の明かりが和らいだ。
毎晩、街が静まると、薄い霧が川を覆って建物の輪郭をぼんやりとさせる。
午後遅くにはその古い写真がかすんで、ほとんど覚えていない親戚たちの顔がぼやけて見えた。
その夏の記憶は次第にぼんやりしていき、彼の心には断片的な映像しか残らなかった。
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