最終更新日
:2025/01/28
waste
解説
以下では、形容詞「waste」を中心に、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “waste” (adjective) — deserted, uninhabited, or barren
- 日本語: 「荒れ果てた」「使い物にならない」「無駄な」などを表す形容詞です。
たとえば “waste land” といえば「荒れ地」を意味し、人が住んでいなかったり、有効利用されていない土地を指します。基本的には「荒れた状態」や「使われていない状態」を示すニュアンスになります。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞のため、動詞のような時制による活用はありません。ただし、比較級・最上級を用いる場合は、以下のように作ることができます。
- 比較級: more waste
- 最上級: most waste
他の品詞
- 名詞 (noun): “waste” — 「廃棄物」「浪費」「荒れ地」など
- 動詞 (verb): “to waste” — 「浪費する」
例:
- 名詞: “We should reduce waste.” (廃棄物・浪費を減らすべきだ)
- 動詞: “Don’t waste your money.” (お金を浪費してはいけない)
CEFRレベルの目安
“waste”自体はB1〜B2(中級〜中上級)くらいで学習することが多い単語ですが、形容詞としての用法はややマイナーなため、文脈に合わせて理解が必要です。
- B1: 中級 — 「基本的な文章を理解し、日常的話題について明確にやり取りができる」レベル
- B2: 中上級 — 「より抽象的・専門的な話題も理解し、自分の意見を明確に表現できる」レベル
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “waste”
- 接頭語・接尾語: 形容詞形には特に付きませんが、関連語として “wasteland” (荒地) や “wasteful” (形容詞: 浪費的な) があります。
他の単語との関連性
- “wasteful” (形容詞): 「浪費的な」
- “wasteland” (名詞): 「荒地」
- “wastage” (名詞): 「浪費、損耗」
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- “waste land” — 荒れ地
- “waste area” — 荒れた区域
- “waste region” — 荒廃地帯
- “waste disposal” — 廃棄物処理(※形容詞というより名詞 “waste” の修飾ですが、関連表現としてよく使われます)
- “waste management” — 廃棄物管理
- “waste material” — 廃棄物資材
- “waste resources” — 無駄にされている資源
- “waste heat” — 廃熱
- “waste paper” — 廃紙
- “go to waste” — 無駄になる(イディオム的に使われるフレーズ)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「waste」の語源は、ラテン語の “vastus”(空っぽの、荒れた)等にさかのぼり、中世フランス語 “wast(e)” を経由して古英語に取り入れられました。古くから「空いた・荒れた土地」という意味合いが強く、そこから「無駄になる」「使われていない」といったニュアンスへ発展しました。
使用時の注意点
- 「waste」は「無駄な」「荒れた」など否定的な意味合いがあるため、ビジネスやフォーマルな文脈では “wasted resources” (無駄な資源) のように、資源や機会が有効に使われていない状況を冷静に表現する場合に使われます。
- 「荒れ果てた土地」や「使用されていない状態」を強調したい時に用いられますが、あまりに直接的な表現をするとネガティブな印象を与える可能性があります。
口語・文章・フォーマル/カジュアル
- 口語ではあまり形容詞として単独で「waste」を使うケースは珍しいです。 “This place is completely wasted ground.” と言うとやや文語的に響きます。
- 文学的・文章的には “waste land,” “waste region” のように比較的フォーマル・文語的に見受けられます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文・イディオム
- “waste land” — 「荒地」
- “go to waste” — 「無駄になる」
- 例: “Don’t let your efforts go to waste.” (あなたの努力を無駄にしないで)
ここで “waste” は形容詞というより名詞・イディオムとして使われるケースも多いのですが、形容詞的な意味合い「無駄になった」「荒れた」を持つことがあります。
可算・不可算、他動詞・自動詞
- 形容詞としては可算・不可算の区別はありません。
- 動詞 “to waste” は他動詞として使われるのが一般的です (“to waste money/time” など)。
5. 実例と例文
以下では、形容詞「waste」を使った例文を中心に、日常会話・ビジネス・学術的文脈でそれぞれ3つずつ紹介します。
日常会話
- “We passed through a waste stretch of land on our way home.”
(帰り道に荒れ果てた土地を通り過ぎたよ。) - “This used to be fertile farmland, but now it’s just waste ground.”
(ここは以前は肥沃な農地だったのに、今じゃただの荒地だ。) - “Don’t throw food away; it’s a waste resource if you do so.”
(食べ物を捨てないで。捨てちゃうと無駄な資源になっちゃうから。)
ビジネス
- “Our company aims to reduce any waste materials resulting from production.”
(当社は生産から生じるあらゆる廃棄物資材を削減することを目指しています。)
※ ここでは形容詞 “waste” は “materials” を修飾。 - “We need to avoid creating waste processes that don’t add value.”
(付加価値を生み出さない無駄な工程を作らないようにする必要があります。) - “Implementing waste reduction strategies can significantly cut costs.”
(廃棄物削減戦略を導入すると、コストを大幅に削減できます。)
学術的な文脈
- “The researchers surveyed a large waste tract in the desert to study erosion patterns.”
(研究者たちは浸食パターンを調べるために、砂漠の広大な荒地を調査しました。) - “Waste land usage poses a challenge for sustainable development policy.”
(荒れ地の利用は、持続可能な開発政策において課題となっています。) - “Historical documents indicate that this region was once fertile but gradually turned into waste territory over centuries.”
(歴史文書によると、この地域はかつては肥沃だったが、数世紀かけて徐々に荒れ地へと変わっていったそうです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “barren” (不毛の)
- 用例: “barren land” — 植物がほとんど育たない土地
- 「waste」よりも「何も育たない」というニュアンスが強い。
- 用例: “barren land” — 植物がほとんど育たない土地
- “desolate” (荒涼とした)
- 用例: “desolate landscape” — 何もない荒れた風景
- 「荒れ果てていて寂しい」という感情的なニュアンスを含む。
- 用例: “desolate landscape” — 何もない荒れた風景
- “deserted” (人がいない)
- 用例: “deserted town” — 人のいない町
- 「人々がいなくなった状態」を強調。
- 用例: “deserted town” — 人のいない町
- “empty” (空の)
- 用例: “empty plot” — 何も建っていない空き地
- 具体的に「何もない」「空っぽ」という状態を指す。
- 用例: “empty plot” — 何も建っていない空き地
反意語
- “fertile” (肥沃な)
- 「作物が育ちやすい」「豊かな」という意味で、形容詞としては “waste”的な「荒れ果てた」とは反対の概念になります。
- 「作物が育ちやすい」「豊かな」という意味で、形容詞としては “waste”的な「荒れ果てた」とは反対の概念になります。
- “productive” (生産的な)
- 「実りがある」「利益を生む」といったニュアンスで、「役に立たない」「荒れた」という印象の “waste” と対比的です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /weɪst/
- アメリカ英語(AmE)・イギリス英語(BrE)ともに大きな違いはなく、どちらも /weɪst/ と発音されます。
- 「ウェイスト」と発音しますが、 “waist” (ウエスト) との混同に気を付けましょう。
- “waste” /weɪst/ — 「廃棄物、無駄、荒れ果てた」
- “waist” /weɪst/ — 「ウエスト (腰のくびれ)」
- “waste” /weɪst/ — 「廃棄物、無駄、荒れ果てた」
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “waist” と混同しやすい:
- “waste” (ゴミ・浪費 / 荒れ果てた)
- “waist” (腰・ウエスト)
- “waste” (ゴミ・浪費 / 荒れ果てた)
- 形容詞として “waste” を使う場合、おもに “waste land,” “waste material,” “waste territory” のように名詞の前に置かれます。日常会話では形容詞 “wasteland” として繋げて表現されるケースも多いですが、正式には “waste land” と区切る場合もあります。
- TOEICや英検などの試験では、「名詞・動詞」としての “waste” が頻出です。形容詞用法としてはあまり出題されにくいですが、文脈による意味の違い(名詞なのか形容詞なのか)を見分ける問題が出る可能性もあるため注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “waste” の語感: “waste(ウェイスト) = 荒れた・無駄”。“waist(ウエスト)”とは違う。
- スペルの最後が “-ste” となっていれば「浪費」「廃棄物」の方、最後が “-st” で止まらず “-ist”(waist)だと 「ウエスト」。
- イメージ:
- “waste land” → “vast(広大な) + waste” を思い浮かべると、果てしなく荒れた土地という印象。
- “waste land” → “vast(広大な) + waste” を思い浮かべると、果てしなく荒れた土地という印象。
以上が、形容詞としての「waste」の詳細な解説です。名詞や動詞の用法で目にする機会は多い単語ですが、形容詞としての使い方も押さえておくと、英文読解や表現の幅が広がるでしょう。
意味のイメージ

意味(1)
荒れ果てた,不毛の:耕されていない;使用されていない
意味(2)
廃物の,くずの,残り物の
復習用の問題
英和辞書

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