最終更新日
:2025/01/28
occasion
解説
1. 基本情報と概要
単語: occasion
品詞: 動詞 (他に名詞としても使われる)
- 英語の意味: to cause something, to bring about
- 日本語の意味: (何かを)引き起こす、(結果を)もたらす
「occasion」は名詞で「機会」や「時・場面」を意味するのが有名ですが、動詞として使う場合は「何かを引き起こす」「きっかけとなる」といった意味になります。ややフォーマルな響きで、文章や公式な場面で使われることが多いです。
活用形
- 原形: occasion
- 三人称単数現在形: occasions
- 現在分詞: occasioning
- 過去形: occasioned
- 過去分詞: occasioned
他の品詞形
- 名詞: occasion (「機会」「時」「行事」など)
CEFRレベルの目安
- 動詞「occasion」の用法は少しフォーマルでやや上級に近いため、C1(上級)レベルを目安に考えてよいでしょう。
(C1:上級 = 複雑な議論や文章構成にも十分対応できるレベル)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹:
occas
(ラテン語由来) - 接頭語や接尾語は直接的には含まれませんが、語源的には「occāsiō(ラテン語で機会、時期)」から来ています。
関連性のある単語
- occasion (名詞): 「機会」「場合」「行事」など
- occasional (形容詞): 「時々の」「たまの」
- occasionally (副詞): 「時たま」「折に触れて」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- occasion something → (文脈) 何かを引き起こす
- occasion a delay → 遅延を引き起こす
- occasion concern → 心配を引き起こす
- occasion a change → 変化をもたらす
- occasionally happen → 時々起こる (ただし、こちらは副詞形)
- no occasion to do something → ~する必要(理由)がない(※名詞としての表現)
- occasioned by an event → ある出来事によって引き起こされる
- occasion an inquiry → 調査を開始させる
- occasion controversy → 議論や論争を引き起こす
- occasion doubt → 疑念を生じさせる
3. 語源とニュアンス
- 語源はラテン語の「occāsiō」(狩りの場面での“好機”を指す言葉)に由来し、“機会”や“きっかけ”という意味が根底にあります。
- 動詞としては「ある出来事が別の出来事を引き起こす」というニュアンスが強調され、やや書き言葉的・フォーマルな印象を与えます。
- 日常的な会話ではあまり使われず、おもにビジネス文書や論文など、改まった文脈で使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として使われ、「occasion + 目的語(結果または出来事)」の形が典型です。
- フォーマルな文章表現で使われ、カジュアルな会話ではほとんど使われません。
- 名詞としては可算名詞(具体的な行事・出来事)・抽象的な不可算っぽい用法(「理由」や「機会」の意)の両用がありえますが、動詞としての「occasion」は他動詞に限定されます。
一般的な構文
“(主語) occasioned (目的語).”
例: “The new policy occasioned many complaints.”“(出来事) was occasioned by (原因).”
例: “His resignation was occasioned by health problems.”
5. 実例と例文
「occasion」を動詞として使った例文を、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ示します。
A. 日常会話
- “His comments occasioned quite a bit of surprise among his friends.”
(彼のコメントは友人たちの間で少なからぬ驚きを引き起こした。) - “The sudden storm occasioned a change in our picnic plan.”
(突然の嵐はピクニックの計画変更をもたらした。) - “My mistake occasioned an argument between siblings.”
(私のミスがきっかけで、兄弟げんかになってしまった。)
B. ビジネス
- “The unexpected market fluctuations occasioned a revision of our financial strategy.”
(思いがけない市場変動によって、我々の財務戦略の見直しが余儀なくされた。) - “The merger occasioned both excitement and concern among the employees.”
(合併は従業員の間で期待と懸念の両方を引き起こした。) - “Their complaint occasioned an internal audit of our procedures.”
(彼らのクレームがきっかけとなり、社内手順の監査が行われた。)
C. 学術的な文脈
- “The discovery occasioned a breakthrough in cancer research.”
(その発見はがん研究における画期的な進歩をもたらした。) - “His seminal paper occasioned a paradigm shift in linguistic theory.”
(彼の先駆的な論文は言語学理論におけるパラダイムシフトを引き起こした。) - “These findings occasioned further investigation into the phenomenon.”
(これらの知見により、その現象に関するさらなる調査が促された。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cause(~を引き起こす)
- より一般的で、あらゆる場面で使用可能。
- “occasion”よりもフォーマル度は低め。
- より一般的で、あらゆる場面で使用可能。
- bring about(~をもたらす)
- 結果を強調するフレーズ。日常会話でもやや使われる。
- 結果を強調するフレーズ。日常会話でもやや使われる。
- give rise to(~を生じさせる)
- 書き言葉で、論文やフォーマルな文脈によく使われる。
- 書き言葉で、論文やフォーマルな文脈によく使われる。
反意語
- prevent(防ぐ)
- hinder(妨げる)
- discourage(やる気をくじく/思いとどまらせる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /əˈkeɪʒən/
- アクセントは第2音節(-ca-)にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはなく、どちらも /əˈkeɪʒən/。
- よくある間違いとして、「オッケイジョン」と母音をはっきり発音しすぎると不自然になる場合があるため注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
occassion
と綴ってしまう誤りが多いので、「s」が一つだけという点に注意。
- 同音異義語との混同
- “occasion”と“occasional”の違いが分からなくなることがある。動詞と形容詞で意味・使い方が異なる。
- “occasion”と“occasional”の違いが分からなくなることがある。動詞と形容詞で意味・使い方が異なる。
- 試験での出題傾向
- TOEICや英検などでは、名詞“occasion”の意味を問う問題は比較的出やすいですが、動詞としての“occasion”はあまり頻出ではありません。しかし、語いレベル高めの問題で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「occasion」という単語の“機会”という名詞イメージを踏まえると、“何かを引き起こす機会を作る”という発想で動詞の意味を思い出すと覚えやすいです。
- スペルは「occ + a + sion」と意識して、“cc”“a”“sion”という3パーツに分解して暗記するのが有効です。
- “occasion” → “機会がきっかけになる” → “引き起こす”というストーリーでイメージすると混同しにくくなります。
以上が、動詞「occasion」の詳細解説です。名詞としての使い方が有名ですが、動詞としては「(結果や出来事を)引き起こす」というフォーマルなニュアンスを押さえておくと役立ちます。
意味のイメージ

意味(1)
…‘を'引き起こす,生じさせる
復習用の問題
My refusing to eat meat occasioned an inconvenience, and I was frequently chided for my singularity.
英和辞書

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