approach
〈ある時間・場所・状態〉‘に'近づく,接近する / (ある目的・要求で)〈人〉‘に'近づく,交渉する《+名〈人〉+on(about)+名(doing)》 / 〈研究・仕事など〉‘に'取りかかる,〈問題など〉'を'扱う / 〈時・事などが〉近づく / (程度・性質などにおいて)(…に)似ている,近い《+to+名》
1. 基本情報と概要
単語: approach
品詞: 動詞(ほかに名詞としても使用される)
- 英語の意味: to come near or closer to something/someone; to begin to deal with or handle a situation
- 日本語の意味: 「(物理的・心理的に)~に近づく」「(問題や課題に)取り組む」「アプローチする」など
「approach」は、物理的に誰かや何かに近づいたり、問題に対してどのように対処するかというニュアンスを表せる単語です。日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使われます。
活用形
原形 | 三人称単数現在 | 現在分詞 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|---|
approach | approaches | approaching | approached | approached |
他の品詞形
- 名詞形: an approach(例:「手法」「方法」「取り組み方」を指す)
例) We need a new approach to this problem. - 形容詞形: approachable(「近づきやすい」「親しみやすい」)
例) She seems very approachable in the office.
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 学習が進んできたころに出てくる単語。日常会話やビジネスシーンでの基礎的な表現として扱われる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: ad-(ラテン語で「~へ向かって」の意)→古フランス語で a- となり、approach へつながった
- 語幹: proch(語源は「近い」を表すラテン語 “propinquāre” の変化系から)
主要な派生語・関連語
- approachable (形容詞): 近づきやすい、親しみやすい
- approachability (名詞): 近づきやすさ、親しみやすさ
- re-approach (動詞): 再度アプローチする(あまり一般的ではないが、状況によっては使われる)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- approach a problem(問題に取り組む)
- approach a task(作業に取りかかる)
- approach the deadline(締め切りが近づく)
- approach a person(人に近づく/声をかける)
- cautious approach(慎重なアプローチ)
- direct approach(率直なやり方/直接的な方法)
- methodical approach(手順に基づいたアプローチ)
- alternative approach(代替的な方法)
- innovative approach(革新的なアプローチ)
- systematic approach(体系的な取り組み)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中英語の “approchen” は古フランス語 “aprochier” を経ており、さらにラテン語の “appropinquāre” (近づく)が由来となっています。
- 原義でも「近づく」という意味が強調されており、現代の英語でもその意味合いが継承されています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「近寄る」「取り組む」など、多義的に使える便利な言葉です。
- ビジネス文書などでは比較的フォーマルですが、日常会話でも問題なく使えます。
- 相手との距離感を縮めるイメージがあり、控えめ・丁寧な印象を与えたいときにも使われます。
- 「approach somebody」や「approach something」といえば、「(直接)近づいていく」というニュアンスがあるため、前置詞 “to” は不要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞として: “approach + 目的語” の形で使われる。
例) I approached the manager.(私はマネージャーに近づいた/相談した) - 自動詞として: 稀に “The train is approaching.” のように前置詞なしでも使われるが、目的語がある場合は他動詞扱い。
- 名詞として: “an approach to + 名詞/動名詞” で「~への取り組み」を表す。
例) We need a new approach to solving this issue.
イディオム / 一般的な構文
- a fresh approach: 新しいやり方
- take an approach: あるアプローチを取る
5. 実例と例文
① 日常会話での例文(3つ)
- “I decided to approach my neighbor about the noise last night.”
(昨夜の騒音の件で隣人に話をしようと近づいていった。) - “As you approach the park, you’ll see a big fountain.”
(公園に近づくと、大きな噴水が見えるよ。) - “We should approach this issue together rather than fighting.”
(喧嘩するんじゃなくて、一緒にこの問題に取り組もうよ。)
② ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “How should we approach our potential clients at the event?”
(イベントで新規顧客にどのようにアプローチすべきでしょうか?) - “I’d like to discuss a new approach to increase sales.”
(売上を伸ばすための新しい取り組み方法について話し合いたいです。) - “If you approach the negotiations with an open mind, you might find a better deal.”
(交渉にはオープンな姿勢で臨めば、より良い条件が見つかるかもしれません。)
③ 学術的/専門的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers are developing a novel approach to combat antibiotic resistance.”
(研究者たちは抗生物質耐性に対抗する新たなアプローチを開発しています。) - “This paper introduces a computational approach to language learning.”
(本論文は言語学習への計算論的アプローチを紹介します。) - “A multidisciplinary approach is essential in tackling climate change issues.”
(気候変動問題に取り組むには学際的なアプローチが不可欠です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- come near / move closer(近づく)
- 物理的に近づくことを表す単純な表現。単に距離が縮まる状況によく使われる。
- 物理的に近づくことを表す単純な表現。単に距離が縮まる状況によく使われる。
- tackle(取り組む)
- 課題に正面から取り組むイメージで、approach より少し積極的なニュアンス。
- 課題に正面から取り組むイメージで、approach より少し積極的なニュアンス。
- address(対処する、向き合う)
- フォーマルなニュアンスで、問題に対して本格的に取り組むことを指す。
反意語
- ignore(無視する)
- avoid(避ける)
- approach が「近づく」のに対し、ignore や avoid は「遠ざかる」「取り組まない」という方向の単語。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語: /əˈprəʊtʃ/ (ア・プロウチ)
- アメリカ英語: /əˈproʊtʃ/ (ア・プロウチ)
- イギリス英語: /əˈprəʊtʃ/ (ア・プロウチ)
アクセントの位置: 第二音節「pro」の “o” の部分に強勢を置きます。
よくある間違い: “ approach” の [tʃ](チ)を [sh](シュ)と混同して「アプローシュ」となってしまうミス。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 前置詞 to を入れないこと: “I approached to the teacher.” は誤り。正しくは “I approached the teacher.”
- スペルミス: approach の “p” の後に “r” が入ることを見落としがち。
- 試験での出題: TOEIC のリスニング・リーディングで、「新しい方法を試みる」「クライアントに近づく」などの文脈で頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「アプローチ(approach)=アプローチング(近づいていく、取り組んでいく)」というイメージを思い出すと覚えやすいかもしれません。
- スペルは「ap + pro + ach」と3つに分けて覚えるとミスが減ります。
- 「a(〜へ)」と「proach(近寄る)」と捉えるイメージで理解すると頭に残りやすいでしょう。
以上が、動詞 “approach” の詳細解説です。さまざまなシーンで使いやすく、多義的に役立つ動詞なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

〈ある時間・場所・状態〉‘に'近づく,接近する
〈研究・仕事など〉‘に'取りかかる,〈問題など〉'を'扱う
(ある目的・要求で)〈人〉‘に'近づく,交渉する《+名〈人〉+on(about)+名(do*ing*)》
〈時・事などが〉近づく
(程度・性質などにおいて)(…に)似ている,近い《+to+名》
復習用の問題
〈ある時間・場所・状態〉‘に'近づく,接近する / (ある目的・要求で)〈人〉‘に'近づく,交渉する《+名〈人〉+on(about)+名(doing)》 / 〈研究・仕事など〉‘に'取りかかる,〈問題など〉'を'扱う / 〈時・事などが〉近づく / (程度・性質などにおいて)(…に)似ている,近い《+to+名》
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