最終更新日 :2025/01/28

right

名詞

〈U〉(道徳的な) 正しさ / 〈U/C〉(法律上・道徳上の)権利 / 人権

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解説

名詞 “right” の徹底解説

1. 基本情報と概要

単語: right

品詞: 名詞 (ただし、形容詞・副詞・動詞としても使われる)

意味(英語 / 日本語)


  • (英) a just or legal claim; something that a person is entitled to; the right side; correctness or truth

  • (日) 「権利」、「右側」、「正しさ/正しいこと」という意味を持つ名詞です。

例えば、


  • “You have the right to remain silent.”(黙秘する権利があります)のように「権利」を表す場面で使われることが多いです。

  • “Turn to the right.”(右に曲がってください)のように「右側」を表す場面でも使われます。

  • また、「正しさ」や「正しいこと」という抽象的な意味を表すときにも使われます。

使い方のニュアンスとしては、法的・道徳的に「正当な権利」という場面や、物理的な「右側」、あるいは「正しさ」を強調したいときなど、幅広いシチュエーションで使われる便利な言葉です。

活用形

名詞のため、数えられる場合は可算名詞として複数形 “rights” にできます。


  • 単数形: right

  • 複数形: rights

他の品詞になった場合の例


  • 形容詞: “right”「正しい、正確な」(例: You made the right decision.)

  • 副詞: “right”「ただちに、ちょうど、まっすぐ」(例: He came right after you left.)

  • 動詞: “to right (something)”「~を正す、~を元に戻す」(例: We must right this wrong.)

CEFRレベル目安


  • B1(中級): 「right」は日常会話で非常によく使われる基本的な単語です。

    ただし、「権利」の概念としての用法やフォーマルな場面では、もう少し上級レベルで深く理解が必要になることもあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “right”

    接頭語や接尾語は含まれていません。単体でさまざまな文脈をカバーします。

詳細な意味


  1. 権利 (a legal or moral entitlement)


    • 法的・道徳的に認められた権利や要求を指します。


  2. 右側 (the right side)


    • 左に対する右の方向や右側を表します。


  3. 正しさ・正しいこと (correctness, truth)


    • 判断や行動の正しさを表します。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. “human rights” – 「人権」

  2. “civil rights” – 「市民権」

  3. “legal right” – 「法的権利」

  4. “voting rights” – 「選挙権」

  5. “right hand” – 「右手」

  6. “turn right” – 「右に曲がる」

  7. “property rights” – 「所有権」

  8. “constitutional right” – 「憲法上の権利」

  9. “moral right” – 「道徳的権利」

  10. “bill of rights” – 「権利章典」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “riht” に由来し、もともとは「法律・公正・正義」を意味する言葉でした。

  • ドイツ語やオランダ語の類縁語 (Recht, recht) と同じ系統で、「正しさ」「法」「公正」を含意していました。

ニュアンス


  • 「権利」を示す場合はフォーマルな法的文脈だけでなく、口語でも「~する権利がある」という具合に使われます。

  • 「右側」を指すときは最も直接的な物理的方向として使われ、日常会話で非常によく登場します。

  • 「正しさ」を表すときは道徳的、抽象的な感覚が伴いやすいです。

使用時の注意点


  • 「権利 (right)」を強調しすぎると相手に要求的・高圧的な印象を与える場合があります。

  • 口語・フォーマルどちらでもよく使われますが、法的文脈ではより厳密な意味を伴うので、正確な表現を心がける必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞: 可算名詞として複数形 “rights” にできる


    • “basic human rights” のように、具体的な複数の権利を示すときには複数形を用います。


  2. 定冠詞 the の有無


    • “the right to do something” (具体的な権利を指す場合)

    • 文脈によって冠詞をつけるかどうかに注意します。


  3. イディオム/定型表現


    • “to set things right” – 「物事を正す / 誤りを正す」

    • “to make things right” – 「問題を解決する / 正す」


  4. カジュアル/フォーマル


    • ビジネスや法的な文書で「権利」を言及するときはフォーマルに。

    • 「右に曲がって」や「正しさ」の文脈ではカジュアルにもよく使われます。



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “Do I have the right to change my order?”


    • 「注文を変更する権利ってあるのかな?」


  2. “He always sits on my right at the dinner table.”


    • 「彼はいつも食卓で私の右側に座るんだ。」


  3. “That’s not right! You should apologize.”


    • 「それは正しくないよ!謝った方がいいよ。」


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “Employees have the right to a safe working environment.”


    • 「従業員には安全な職場環境を得る権利があります。」


  2. “Please make sure you’re looking at the right document before proceeding.”


    • 「続行する前に、正しい書類を確認してください。」


  3. “We need to respect each party’s legal rights in this negotiation.”


    • 「この交渉では、それぞれの当事者の法的権利を尊重する必要があります。」


学術的/法的文脈 (フォーマル)


  1. “According to international law, the right to freedom of speech is fundamental.”


    • 「国際法によると、言論の自由は基本的な権利です。」


  2. “We explored the nature of property rights in this study.”


    • 「本研究では、所有権の本質を探究しました。」


  3. “The constitution guarantees the rights of all citizens.”


    • 「憲法はすべての市民の権利を保証しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. privilege (特権)


    • 「権利」と似ていますが、“privilege” は特定の立場の人が享受する「特別な恩恵」を強調します。


  2. entitlement (与えられた権利)


    • “entitlement” は制度や社会制度から与えられる「資格」「権利」を意味します。


  3. justice (正義)


    • 意味の一部で「正しさ」を表す点は“right”と似ていますが、“justice” はより広義で「正義」や「公正」全般を示します。


反意語 (Antonyms)


  1. wrong (間違い、誤り)


    • 「正しいこと(right)」の反対、「誤り」を指します。


  2. left (左)


    • 「右(right)」の物理的な反対方向を表します。


違いのポイント:


  • 「正しさ」としての“right”に対する反意語は“wrong”。

  • 「右側」としての“right”に対する反意語は“left”となります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /raɪt/

  • イギリス英語: /raɪt/

どちらも大きくは変わりません。


  • “r” の音を日本人が苦手としがちなので、舌の位置に気を付けること。

  • “gh” は発音しないので “raɪt” のイメージです。

アクセント


  • 一音節語なので、特に強勢の位置は意識する必要はありません。

    “raɪt” 全体をはっきり発音しましょう。

よくある発音の間違い


  • “ライト”と長く伸ばしすぎる場合や “ラ” と “イ” を分けてしまう場合があります。

  • “r” の発音に注意しましょう(日本語の「ラ行」とは違う音)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “right” の “gh” を忘れて “rit” と書いてしまうなど。

    • 「正しい」と混同して「wright」「rite」などの同音異綴語(homophones)にも注意してください。


      • “rite” は儀式

      • “wright” は~職人(wheelwright など工匠に使う古い語)



  2. 同音異義語との混同


    • “write” (書く) / “right” (右、正しさ、権利) / “rite” (儀式) など、音が似ている単語は多いです。


  3. 試験での出題傾向


    • TOEICでも “right to …” や “turn right” などで出題されやすい。

    • 英検などでも「権利」という意味を問う問題が出る可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “right” = “r + い + t” のイメージで “rai(t)” と一音で覚えてみましょう。(“gh” は発音しない)

  • 右手の方が器用だと思いながら(右: right)覚えたり、「正しさ (right)」は「右(right)」と同じスペルだと関連づけると覚えやすいです。

  • “I have the right to be right on the right side.” など、あえて “right” のいろいろな意味を詰めこんだフレーズを作ると、印象に残ります。


以上が、名詞 “right” の詳細解説です。法的・道徳的文脈での「権利」、物理的な位置を表す「右」、抽象的な「正しさ」まで幅広く使われる基本単語ですので、ぜひ多彩な用例で使いこなしてみてください。

意味のイメージ
right

復習用の問題

〈U〉(道徳的な) 正しさ / 〈U/C〉(法律上・道徳上の)権利 / 人権

You have the right to remain silent.

あなたには沈黙する権利があります。

英語 - 日本語

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