attainment

1. 基本情報と概要

単語: attainment

品詞: 名詞 (countable / uncountable)

意味（英語）: The act of achieving or reaching a goal or a level of success.

意味（日本語）: 達成、獲得、到達。 目標や望む状態を手に入れることを指す。

「attainment」という単語は、目標や目的とする状態を手にしたときに使われます。比較的フォーマルで、学術的な文脈やビジネスの場面でもよく見られます。成功や能力の習得といったニュアンスを含む単語です。

活用形:

• 名詞形: attainment (複数形: attainments)
  


• 動詞形 (派生語): attain (達成する、到達する)
  


• 形容詞形 (派生語): attainable (到達可能な)
  

CEFRレベルの目安: B2（中上級）

• B2：ある程度複雑な文章や会話に対応でき、自分の考えをある程度論理的に説明できるレベル

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• attain (動詞) + -ment (名詞化の接尾語)
  
  「attain」は「到達する、達成する」を意味し、そこに名詞化の接尾語「-ment」がつくことで、「達成」という状態を表す名詞になります。

派生語や類縁語

• attain (動詞): 達成する
  


• attainable (形容詞): 達成可能な
  


• attained (動詞の過去形): 達成した
  


• unattainable (形容詞): 達成不可能な

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ（10個）

1. educational attainment（学歴・教育達成度）
   


2. attainment of goals（目標の達成）
   


3. personal attainment（個人的達成）
   


4. professional attainment（仕事上の達成）
   


5. academic attainment（学問上の成果）
   


6. attainment gap（達成の差）
   


7. highest level of attainment（最高水準の達成）
   


8. attainment in skills（技能習得）
   


9. attainment test（達成度テスト）
   


10. attainments in life（人生における達成）

3. 語源とニュアンス

語源:

• 「attain」は、古フランス語の“ateindre（到達する、到着する）”に由来し、さらにラテン語の“attingere（触れる、到達する）”を起源としています。「触れる → 到達する → 手に入れる」というイメージです。

ニュアンス:

• 「achievement」や「accomplishment」に近い意味合いですが、「attainment」はややフォーマルで、学術・ビジネス・公的文脈で用いられることが多いです。
  


• ゴールや水準といった目標設定に到達した際に強調されるため、努力の末に手に入れた気配を帯びます。

使用時の注意点:

• 日常会話でも使われますが、特にフォーマルな文書やアカデミックな場面で目にする機会が多いです。
  


• 成果や到達点を評価する文脈で多用されます。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算・不可算:
  
  文脈によって可算扱いも不可算扱いもされます。

  
  
  • 不可算: The attainment of success is not always easy. (成功の達成は必ずしも簡単ではない)
    
  
  
  • 可算: His academic attainments are impressive. (彼の学問的達成は印象的だ)
  
  



• 一般的な構文:

  
  
  • “the attainment of + 名詞”
    
  
  
  • 例: the attainment of higher education
    
  
  
  • “attainments in + 分野”
    
  
  
  • 例: attainments in language skills
    
  
  



• フォーマル/カジュアル:

  
  
  • フォーマル度合いが高いので、ビジネス文書や学術論文で多用され、カジュアルな会話では “achievement” の方が耳慣れています。
  
  

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. “Her attainment of a new language surprised all of us.”
   
   
   
   • 彼女が新しい言語を身につけたのには、みんな驚いたよ。
     
   
   


2. “I admire your attainment in playing the piano.”
   
   
   
   • ピアノの達成度（上達）には感心するよ。
     
   
   


3. “What was your biggest attainment this year?”
   
   
   
   • 今年いちばんの成果は何だった？
   
   

ビジネス（フォーマル）

1. “The company’s attainment of its quarterly targets is truly commendable.”
   
   
   
   • 会社が四半期目標を達成したことは、本当に称賛に値します。
     
   
   


2. “Employee training is essential for the attainment of long-term business strategies.”
   
   
   
   • 従業員研修は、長期的なビジネス戦略を達成するために不可欠です。
     
   
   


3. “We focus on skill attainment to maintain a competitive edge in the market.”
   
   
   
   • 市場での競争力を維持するために、技能の習得（達成）に注力しています。
   
   

学術（アカデミック）

1. “Social factors often influence a student’s educational attainment.”
   
   
   
   • 社会的要因は学生の教育達成度に影響を及ぼすことが多い。
     
   
   


2. “The research highlights the attainment gap between different socioeconomic groups.”
   
   
   
   • この研究は、異なる社会経済層間における達成度の差に焦点を当てている。
     
   
   


3. “Historical data suggests that cultural background can shape one’s attainment of language proficiency.”
   
   
   
   • 歴史的データによると、文化的背景が言語熟達度の達成に影響を与える可能性がある。
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語（synonyms）

1. achievement（達成・成果）
   
   
   
   • 達成した結果そのものを指すことが多い。日常的に幅広く用いられる。
     
   
   


2. accomplishment（完成・成果）
   
   
   
   • 個人の技能やタスク完遂など、具体的な成果に重きを置く。
     
   
   


3. realization（実現）
   
   
   
   • 夢やアイデアが具体的な形として実現されることを強調。
     
   
   

反意語（antonyms）

1. failure（失敗）
   
   
   
   • 目標や計画に到達しなかった状態。
     
   
   


2. loss（失うこと）
   
   
   
   • 成果を得るのとは逆に、何かを失ってしまうこと。
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):

• /əˈteɪn.mənt/ (アメリカ英語・イギリス英語共通おおむね同じ)

アクセントの位置

• 「-tain-」に強勢が置かれます: a-TTAIN-ment

アメリカ英語とイギリス英語

• 大きな違いはほとんどなく、どちらでも /əˈteɪn.mənt/ と発音されることが多いです。

よくある発音ミス

• [æ] と [eɪ] の混同に注意: “a-tane-ment” のように平らに言わないで、「テイン」の部分をはっきり /teɪn/ と発音するようにします。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “attainment” の中間部分 “-tain-” を “-tan-” や “-ten-” と誤るケースがあります。
  


• 同音異義語との混同: 「attain（動詞）」と「obtain（動詞：取得する）」を混同しがちですが、微妙にニュアンスが異なります。
  


• 試験対策: TOEICや英検などでは、「目標達成」「学力達成度」などの文章中で出題されることがあります。文脈上の意味をしっかり把握できるようにしましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 音のイメージ: 「ア-テイン-メント」とリズムよく区切ると覚えやすいです。「アタインメント」ではなく、「アテインメント」のように語尾をしっかり“ment”と発音します。
  


• スペリングのポイント: “attain” + “-ment”。“attain” は「到達する」という意味の動詞で、そのまま「-ment」を付けただけ、と覚えるとスペルミスを減らせます。
  


• 勉強テクニック: 「achieve（達成する）」とセットで暗記しておくと、同じような意味を持つ単語が整理しやすくなります。

以上が名詞 “attainment” の詳細解説です。 勉強や文章を書く際に、特にフォーマルな場面や学術的文脈での「達成」を表す表現として活用してみてください。