alternative
以下では、名詞「alternative」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: alternative
品詞: 名詞(※形容詞としても使われる場合があります)
意味(英語): a different plan or choice that can be used instead of another one
意味(日本語): 他の選択肢、代わりになるもの
「ある選択肢がダメなときや、別の案を提示したいときに使われる単語です。『別の方法』『別の選択』といったニュアンスがあります。何か1つしかないわけではなく、“他にこういう道もある”というときによく使われます。」
活用形:
- 単数形: alternative
- 複数形: alternatives
- 単数形: alternative
他の品詞形:
- adjective形容詞: alternative(例:an alternative plan = 代わりの計画)
- adjective形容詞: alternative(例:an alternative plan = 代わりの計画)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
「日常的な選択肢を示す単語としては比較的よく使われるため、中上級あたりのレベルです。」
2. 語構成と詳細な意味
語源要素
- 「alter-」…「他の」「変える」というラテン語の要素が含まれています。
派生語・類縁語
- alternative(形容詞)…「代替の」「型にはまらない」
- alternation(名詞)…「交互」「切り替え」
- alternate(動詞/形容詞)…「交互に起こる」「交互の」
- alternative(形容詞)…「代替の」「型にはまらない」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- alternative approach(代替的なアプローチ)
- alternative plan(代わりの計画)
- alternative solution(別の解決策)
- alternative medicine(代替医療)
- alternative energy(代替エネルギー)
- have no alternative but to ~(〜する以外の選択肢がない)
- present an alternative(別の案を提示する)
- explore alternatives(選択肢を模索する)
- find a viable alternative(実行可能な代替手段を見つける)
- consider all alternatives(すべての選択肢を検討する)
- alternative approach(代替的なアプローチ)
3. 語源とニュアンス
- 語源
「alternative」の語源は、中世ラテン語の“alternativus”から来ています。これはラテン語の“alternare”(交互にする、交替させる)に由来し、“alter”(他のもの)という意味を持ちます。 - 歴史的背景と使われ方
古くは「どちらかを選ぶ」という文脈で使われてきましたが、現代では「現在の主流や既存の方法とは異なる」というニュアンスも強く含まれるようになりました。 - 使用時の注意点・ニュアンス
- 「他の選択肢」を表すが、選択肢が「1つ」ではなく「複数」ある状況でよく使います。
- 場合によっては「従来の体制や常識にとらわれない」ニュアンスで使われることもあります(例:alternative music, alternative lifestyle など)。
- 「他の選択肢」を表すが、選択肢が「1つ」ではなく「複数」ある状況でよく使います。
- 口語・文章語・カジュアル・フォーマル
- 日常会話でもビジネスの場でも、フォーマル・カジュアル問わず広く使われます。特に提案・交渉といった場面で重宝されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算名詞
- 「alternative」は基本的に可算名詞です。具体的な「選択肢」を指すときに使われます。
- 例: “We have several alternatives.” と複数形で使われることが多いです。
- 「alternative」は基本的に可算名詞です。具体的な「選択肢」を指すときに使われます。
- 形容詞としての使用例
- “We need an alternative plan.”(代わりの計画が必要だ)
- “We need an alternative plan.”(代わりの計画が必要だ)
- 一般的な構文
- have + (no/any) + alternative + to V → “(〜する)以外に選択肢がない”
- 例: “I have no alternative but to accept the offer.”
- 例: “I have no alternative but to accept the offer.”
- offer/present + an alternative → “別案を提案する”
- 例: “We should present an alternative to the client.”
- 例: “We should present an alternative to the client.”
- have + (no/any) + alternative + to V → “(〜する)以外に選択肢がない”
5. 実例と例文
(1) 日常会話
“I don’t like this restaurant. Can we find an alternative?”
- 「このレストランは好きじゃないんだ。他の選択肢はないかな?」
“If the train is delayed, we need an alternative way to get there.”
- 「電車が遅れたら、行くための別の手段が必要だね。」
“I’m trying to eat healthier, so I’m looking for an alternative to regular soda.”
- 「もっと健康的に食べたいから、普通のソーダに代わるものを探しているんだ。」
(2) ビジネスシーン
“We should propose an alternative solution to address the client’s concerns.”
- 「クライアントの懸念事項に対処するため、別の解決策を提案するべきです。」
“Our budget is tight, so let’s explore alternatives for reducing costs.”
- 「予算が厳しいので、コスト削減のために他の選択肢を検討しましょう。」
“If we can’t partner with them, we’ll need to identify an alternative strategy.”
- 「もし彼らと提携できない場合は、代わりになる戦略を探す必要があります。」
(3) 学術的・専門的な文脈
“Researchers are developing alternative energy sources to combat climate change.”
- 「研究者たちは気候変動に対抗するための代替エネルギー源を開発しています。」
“This study examines alternative approaches to data analysis.”
- 「この研究では、データ分析への代替的アプローチを検証しています。」
“Alternative medicine is gaining popularity in holistic health practices.”
- 「代替医療はホリスティックヘルスの実践において人気が高まっています。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- option(オプション、選択肢)
- 一般的な「選択肢」を表す。より広範に使われる。
- 一般的な「選択肢」を表す。より広範に使われる。
- choice(選択)
- 「どれを選ぶか」という行為やその選択肢を強調する。
- 「どれを選ぶか」という行為やその選択肢を強調する。
- substitute(代用品、代替手段)
- 主に「置き換える」という意味合いが強く、「別のものを代わりとして使う」ニュアンス。
- 主に「置き換える」という意味合いが強く、「別のものを代わりとして使う」ニュアンス。
- option(オプション、選択肢)
- 反意語
- necessity(必需、やむを得ないもの)
- 選択の余地がない状況を表す言葉。
- necessity(必需、やむを得ないもの)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語 (BrE): /ɔːlˈtɜː.nə.tɪv/
- アメリカ英語 (AmE): /ɑːlˈtɝː.nə.tɪv/
- イギリス英語 (BrE): /ɔːlˈtɜː.nə.tɪv/
強勢(アクセント)の位置
- “al-TUR-na-tive” のように、第2音節 “-ter-” の部分に強勢があります。
- “al-TUR-na-tive” のように、第2音節 “-ter-” の部分に強勢があります。
よくある発音の間違い
- /t/ の発音が弱かったり、アクセントの位置を誤って第1音節に置いてしまうケースがあります。
- アメリカ英語では“r”の発音がはっきり出る点が特徴です。
- /t/ の発音が弱かったり、アクセントの位置を誤って第1音節に置いてしまうケースがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “alternAtive” の “a” が抜けたり、 “alternIve” になるなどの間違い。
- “alternAtive” の “a” が抜けたり、 “alternIve” になるなどの間違い。
- 同音異義語との混同
- とくに同音異義語はありませんが、“alternate” と意味・綴りを混同しないように注意。
- とくに同音異義語はありませんが、“alternate” と意味・綴りを混同しないように注意。
- 試験出題傾向
- TOEICや英検などの試験において、「代替案」「替わりの選択肢を提案する」という文脈で出題されることが多いです。
- “no alternative but to 〜” の表現は英検やTOEICの読解に登場することがあります。
- TOEICや英検などの試験において、「代替案」「替わりの選択肢を提案する」という文脈で出題されることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「alter」は「変える、もう1つの」というイメージなので、「自分の前にある(ある)ものを変える(alter)→代わりの選択肢(alternative)」として覚えると記憶に残りやすいです。
- 選択肢が思い浮かばないときに「必ず“他に手段はある”(alternativeがある)」と想像すると、意外と覚えやすくなります。
- スペリングは「alter」 + 「native」で「alternat-ive」。「-ive」の形容詞も連想すると忘れにくいでしょう。
以上が名詞「alternative」の詳細解説です。ビジネスや日常会話をはじめ、あらゆるシーンで使える便利な単語としてぜひ覚えてみてください。
二つのものの一つを選ぶこと,二者択一
(二者のうち)選ぶべき一方
代わりのもの;他にとりうる方法