最終更新日 :2025/01/28

tackle

動詞

〈他〉(問題・仕事など) に取り組む / にタックルする

このボタンはなに?

まず第1に、私たちはその問題に取り組まなければならない。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: tackle

品詞: 動詞 (他にも名詞用法がありますが、ここでは動詞に注目します)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • いろいろな場面で使われ、多少抽象的な意味合いも含むため、A1やA2レベルには少し難しいかもしれません。

英語の意味:


  1. To deal with or attempt to solve a problem or situation.

  2. In football (soccer), rugby, or American football, to try to take the ball away from the opposing player or to physically stop them.

日本語の意味:


  1. (問題や課題などに)取り組む、対処する

  2. (サッカーやラグビーなどで)相手を倒す、相手からボールを奪いにいく

「tackle」は、スポーツ用語として「タックルする」という身体接触を伴う動作を指すことがよくありますが、日常やビジネスシーンでは「問題に取り組む」「対処する」というニュアンスで使われます。

動詞の活用形


  • 現在形: tackle

  • 現在分詞/動名詞: tackling

  • 過去形: tackled

  • 過去分詞: tackled

他の品詞例


  • 名詞 (tackle)

    例: 釣り道具(fishing tackle)、サッカーなどの「タックルの動作」自体を表現する時などに使われます。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • もともと一つの単語で、接頭語・接尾語というよりは古い英語起源の単語です。

  • 「tackle」は古フランス語や中英語あたりから来ており、大きく分解できる接頭語などはありません。

派生語・類縁語


  • tack(動詞・名詞): 画鋲やびょうを止める動作、または航海の「針路を変える」行為を指す。

  • tackler(名詞): タックルする人。特にスポーツで相手を抑えに行く人のこと。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. tackle a problem → 問題に取り組む

  2. tackle an issue → 課題に取り組む

  3. tackle challenges → 困難に立ち向かう

  4. tackle crime → 犯罪に対処する

  5. tackle climate change → 気候変動に取り組む

  6. tackle stereotypes → 固定観念に挑む

  7. tackle a question → 質問に真剣に取り組む

  8. tackle obesity → 肥満を抑制するために対策を講じる

  9. tackle injustice → 不正や不公平に取り組む

  10. tackle a situation head-on → 状況に真正面から立ち向かう


3. 語源とニュアンス

語源


  • 中英語や古フランス語の “takel” に由来しており、元々は「道具・装置」を意味していました。

  • 船の帆を操作するための道具や仕掛け(タッキー)から派生して、「取り扱う・扱って解決する」イメージにつながりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • スポーツ文脈: 物理的に相手を止める動作なので、やや攻撃的・直接的な印象を伴います。

  • ビジネスや日常文脈: 「問題をしっかりつかんで対処する」という前向きなニュアンスがあります。

  • 口語でも文章でも比較的頻繁に使われます。カジュアルにもフォーマルにも流用できる便利な単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞用法: tackle + 目的語(問題、課題、人 など)


    • 例: “We need to tackle the issue immediately.”


  2. 自動詞用法: (スポーツ文脈ではあまり使われませんが)受け身形を使って「タックルされる(be tackled)」のように表現されがちです。

  3. 文章で使うときは、目的語の大きさ(問題の規模)を強調する場合が多いです。

イディオム


  • tackle head-on: 「(問題などに)真正面から取り組む」


    • 例: “It’s best to tackle the problem head-on.”



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I need to tackle the laundry before going out.”

    (出かける前に洗濯物をなんとかしないと。)

  2. “Let’s tackle this puzzle together!”

    (このパズル、一緒に解いてみようよ!)

  3. “He finally decided to tackle his fear of heights.”

    (彼はついに高所恐怖症を克服しようと取り組む決心をした。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We should tackle these financial issues early in the new quarter.”

    (新四半期の早い段階で、これらの財務問題に取り組むべきです。)

  2. “The team is ready to tackle the new project.”

    (チームは新しいプロジェクトに取り組む準備ができています。)

  3. “Our company aims to tackle climate change by reducing emissions.”

    (当社は排出量を削減することで気候変動に取り組むことを目指しています。)

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Thispaper explores how to tackle the growing issue of obesity in urban areas.”

    (この論文は、都市部で増加する肥満の問題にいかに対処するかを探求しています。)

  2. “The government must tackle social inequalities through effective legislation.”

    (政府は有効な立法によって社会的不平等に取り組まなければなりません。)

  3. “Researchers around the world are collaborating to tackle infectious diseases.”

    (世界中の研究者が感染症に取り組むため協力しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. deal with(対処する)


    • フォーマル・カジュアルどちらでも使いやすい。「tackle」のような力強いニュアンスはやや薄い。


  2. address(対処する、取り組む)


    • フォーマル寄りで、特にビジネスや政治の文脈でよく使われる。


  3. take on(引き受ける)


    • 「課題や責任を自ら背負う」ニュアンス。多少カジュアル。


  4. confront(直面する、立ち向かう)


    • 「対峙する」ニュアンスが強く、相手が問題や人でも用いられる。


反意語 (Antonyms)


  1. ignore(無視する)

  2. avoid(避ける)


    • 「tackle」が問題に取り組むイメージなのに対して、「ignore」や「avoid」は問題から目を背けるイメージ。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈtæk.əl/

  • イギリス英語: /ˈtæk.əl/

どちらもほぼ同じ発音。ただし、アメリカ英語では「タックル」の “a” はやや明るめの 「æ」 音、一方イギリス英語では少し短めに聞こえることがあります。

アクセント(強勢):


  • 第1音節 “tac” に強勢があります。

よくある発音の間違い


  • “タッケル” のように日本語のカタカナ発音に引きずられやすいですが、英語では “tɛk” ではなく “tæk” のように口を大きめに開けて発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: “tackle” の “le” を “el” と間違えやすい例があります。

  • 同音異義語との混同: “tack”(画鋲)、“tact”(如才のなさ)は形が似ていますが、意味は全く異なります。

  • テストでの出題傾向: TOEICや英検などで「課題に取り組む」という文章脈で出ることがあります。スポーツ文脈の意味で出ることもあるので、両方押さえておくとよいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「タックル」と聞くとスポーツの「ぶつかる動作」を思い起こしやすいですが、「問題に正面からぶつかっていく」イメージと結びつけると覚えやすいです。

  • 文頭の “tac-” は「タック(針)」や「強く押さえ込む」イメージとも関連づけても良いかもしれません。

  • 毎日の学習で、スポーツニュースなどを英語で見る際に「tackle」が出てきたら、問題に取り組むイメージもセットで思い出しましょう。


以上が、動詞「tackle」の詳細な解説です。スポーツからビジネス・日常生活まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
tackle
意味(1)

〈問題・仕事など〉‘に'取り組む;(…について)〈人〉‘と'渡り合う《+名〈人〉+about(on, over)+名》

意味(2)

〈人〉‘を'組み伏せる,‘に'タックルする

意味(3)

(ラグビー・フットボールで)〈ボールを持っている相手〉‘に'タックルする

復習用の問題

〈他〉(問題・仕事など) に取り組む / にタックルする

To begin with, we must tackle the problem.

まず第1に、私たちはその問題に取り組まなければならない。

英語 - 日本語

項目の編集設定
  • 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 項目の新規作成を審査する
  • 項目の編集を審査する
  • 項目の削除を審査する
  • 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
  • 項目名の変更を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
例文の編集設定
  • 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 例文の編集を審査する
  • 例文の削除を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
問題の編集設定
  • 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 決定に必要な投票数 - 1
編集ガイドライン

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★