最終更新日 :2025/01/28

latter

代名詞

《かたく》 《the~》(前述した二者のうちの) 後者

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解説

1. 基本情報と概要

単語: latter

品詞: 代名詞・形容詞


  • 英語での意味: “the second of the two things or people mentioned” / “nearer to the end”

  • 日本語での意味: 「(2つのうち)後者の・後の/後者」


    • 「長く列挙したもののうち、後や後方に当たるもの」というニュアンスの単語です。「former(前者)」と対になる形でよく使われます。


活用形


  • 代名詞や形容詞として形を変えずに使われます(latter → lattest のような変化はありません)。

他の品詞になったときの例


  • 厳密には「latter」は主に“形容詞”または“代名詞”で用いられ、他の品詞形は存在しません。

CEFRレベル: B2(中上級)


  • “former”と“latter”の使い分けなどは、ある程度英語の文章の構造に慣れてから学ぶことが多いため、B2(中上級)ぐらいのレベルと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語接尾語: なし

  • 語幹: “latt-”

  • **latter**は、かつて同じ語源をもつ「later(より遅い/後に)」と関連がありますが、現在では「latter」は2つのものの対比を示す特別な語として使われます。

関連する他の単語や派生語


  • former: (2つのもののうち) 前者

  • later: より後に(時間的経過を強調)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. the former and the latter → (前者と後者)

  2. the latter half of the century → (世紀の後半)

  3. the latter case → (後者の場合)

  4. the latter part of the book → (本の後半部分)

  5. prefer the latter → (後者を好む)

  6. in the latter scenario → (後者のシナリオでは)

  7. the latter option → (後者の選択肢)

  8. the latter statement → (後者の声明)

  9. the latter group → (後者のグループ)

  10. the latter category → (後者のカテゴリ)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “latter”は古英語の「lætra」から派生しており、「late(遅い)」や「later(より遅い・後の)」と同系統の単語でした。

  • 歴史的には「より遅い・後の」という時間的な意味から派生して、「2つ挙げた中で後ろに来るもの」という意味に変化していきました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 比較的フォーマルな場面や、明確に「前者と後者」を区別する書き言葉・スピーチなどでよく使われます。

  • 口語でも使うことは可能ですが、カジュアルな会話では “the second one” と言う方が自然なことが多いです。

  • 「後者」の方が強調された指示対象であることが多いので、特定の2つの選択肢・項目を並べた場合、より新しい・目下の話題であるものを指すニュアンスがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞 (adjective)


    • “the latter part of the discussion” (議論の後半)

    • “in the latter chapter” (後の章で)


  2. 代名詞 (pronoun)


    • 通常は “the former” と “the latter” とペアで用いられます。

    • 例: I like both proposals, but I prefer the latter. (どちらの提案も好きですが、後者の方がいいです。)


可算・不可算


  • 形容詞としても代名詞としても数えられる概念はなく、可算・不可算の区別はありません。

使用シーン


  • フォーマル: 学術論文・ビジネス文書・スピーチ

  • カジュアル: 日常会話では少し硬い表現になるため、ややフォーマル気味。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. A: Which restaurant do you prefer, the Italian or the Japanese one?

    B: I’d choose the latter. Japanese food sounds great tonight.

    (「イタリアンと日本食、どっちがいい?」

    「後者がいいかな。今夜は和食がいいね。」)


  2. Between going out for a movie and staying in with friends, I'll pick the latter today.

    (「映画に出かけるのと友だちと家にいるのとどっちがいい?」 → 「今日は後者かな。」)


  3. I don't mind either option, but the latter seems simpler.

    (「どっちでもいいけど、後者の方が簡単そうだね。」)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. We have two strategies to increase sales: expanding our online presence or opening more stores. I recommend adopting the latter for now.

    (「売上を伸ばすには2つの戦略があります。オンラインの存在感を拡大するか新店舗を増やすか。私は今は後者を採ることを推奨します。」)


  2. When comparing the new software solution to the traditional methods, the latter is more cost-effective in the long run.

    (「新しいソフトウェアの解決策と従来の方法を比較すると、後者の方が長期的には費用対効果が高いです。」)


  3. Two proposals have been submitted; the former is innovative, but the latter fits our budget constraints better.

    (「2つの提案が提出されました。前者は革新的ですが、後者の方が私たちの予算制約に合っています。」)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. Between qualitative and quantitative research methods, the latter allows for a broader data set and statistical analysis.

    (「定性的研究と定量的研究の手法を比べると、後者の方がより広範なデータセットと統計分析を可能にします。」)


  2. Both theories address social behavior, but the latter emphasizes cultural factors more heavily.

    (「両理論とも社会的行動を扱っていますが、後者は文化的要因をより強調しています。」)


  3. The paper discusses two possible mechanisms; the latter is supported by recent empirical evidence.

    (「論文は2つの可能なメカニズムについて論じていますが、後者は最近の実証的証拠によって裏付けられています。」)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. the second one(2つあるうちの2つ目)


      • よりカジュアル。


    2. the last one(最後のもの)


      • 2つより多いアイテム・選択肢がある時にも使える場合がある。



  • 反意語


    1. former(前者)


      • 意味: “the first of the two things mentioned” (2つの中の前者)

      • 例: Between A and B, the former is more cost-effective, but the latter is faster to implement.

        (「AとBなら、前者の方が費用対効果が高いが、後者の方が導入が早い。」)




7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • イギリス英語: /ˈlæt.ər/

    • アメリカ英語: /ˈlæt̬.ɚ/


  • アクセント


    • 最初の音節 “lát-” に強勢があります。


  • よくある発音ミス


    • “later(レイター)”と混同して発音しないよう注意。 /leɪtər/(later) と /lætər/(latter)は母音が違う点に気をつけましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • later(あとで)との混同


    • スペリングも発音も似ていますが、意味が異なるので注意が必要です。


  • formerとの対比を間違える


    • 「前者 (former)」と「後者 (latter)」をセットで覚えておくと便利です。


  • 試験対策・TOEIC等


    • ビジネス英語・アカデミック英語の読解問題で、文中に “the former” と “the latter” の対比が出やすいです。リーディング中、どちらを指しているのか文脈に注意しましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ


    • “former” の最初の文字 f → 「first(最初)」と関連づけると「前者」

    • “latter” の最初の文字 l → 「last(最後・後)」に近いイメージで「後者」


  • ストーリーで覚える


    • 「元彼(former boyfriend)は昔の男、後の彼(latter one)は今の男」とイメージしてみると前者・後者の区別がつきやすいかもしれません。



以上が「latter」の詳細な解説です。2つの候補を挙げて「前者と後者」の対比を明確に示したい時など、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
latter
意味(1)

《the~》(前述した二者のうちの)後者

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復習用の問題

《かたく》 《the~》(前述した二者のうちの) 後者

Of these it is the latter one that is important.

このうち大事なのは後者の方です。

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