concern
以下では、英単語「concern(名詞)」について、詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: concern
品詞: 名詞 (※動詞としても使われるが、ここでは名詞の用法に焦点を当てる)
意味(英語):
- A feeling of worry or anxiety about something.
- Something that is important or relevant to a person; a matter of interest or importance.
意味(日本語):
- 何かについての心配や不安。
- 人にとって重要なことや関心事。
「concern」は「心配や不安」「関心事」という意味合いで、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる単語です。「何か気になること」「心配に思うこと」を表現したいときに便利です。
活用形(名詞の場合):
- 単数形: concern
- 複数形: concerns
他の品詞形:
- 動詞: to concern (例: This problem concerns everyone. 「この問題は全員に関係する」)
- 形容詞: concerned (例: I am concerned about your health. 「あなたの健康が心配です」)
- 前置詞・接続詞的表現: concerning (例: I have some questions concerning this issue. 「この問題についていくつか質問があります」)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 中上級レベル。ある程度複雑な内容を理解し、やり取りできる力が必要。
2. 語構成と詳細な意味
「concern」は接頭語・接尾語がはっきりと分かれていない単語ですが、以下のように分解できます。
- con- (共に、一緒に)
- cern (区別する、ふるい分けるというニュアンス; ラテン語の
cernere
に由来)
意味の詳述
- 心配や不安
例: There is growing concern about climate change. (気候変動についての懸念が高まっています) - 関心事や重要な事柄
例: This is a matter of great concern to our company. (これは弊社にとって非常に重要な事柄です)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- major concern → 大きな懸念
- primary concern → 主な心配事
- growing concern → 高まる懸念
- express concern → 懸念を表明する
- raise concern → 心配を引き起こす
- public concern → 公の心配・懸念
- cause for concern → 心配の理由
- voice one’s concern → 自分の懸念を口に出す
- of concern to (someone) → (人)にとっての懸念事項
- shared concern → 共通の懸念
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の「concernere」から来ています。- con- (共に)+ cernere (見分ける、分ける)
もともと「一緒に(つながって)気にかける」というニュアンスを持ち、現在の「心配」「関係する」「関心を持つ」といった意味へと発展しました。
- con- (共に)+ cernere (見分ける、分ける)
ニュアンス・使用時の注意:
- 心配や不安を表す場合は、少しフォーマルな語感があります。
- 「事柄としての関心」「重要な事柄」という意味合いでは、ビジネス文書でもよく使われます。
- カジュアルに “I have a concern” と言うと、「ちょっと気になるんだけど…」という控えめなニュアンスになります。
- 心配や不安を表す場合は、少しフォーマルな語感があります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算・不可算:
- 不可算的に用いられる場合: “There is growing concern about the new policy.” (新しい方針について高まる懸念がある)
- 「懸念」として抽象的に扱うときは不可算名詞扱い。
- 可算名詞として用いられる場合: “I have two major concerns about the plan.” (その計画には大きく2つの心配事がある)
- 複数の「懸念点・問題点」など具体的な項目として扱うときは可算。
- 不可算的に用いられる場合: “There is growing concern about the new policy.” (新しい方針について高まる懸念がある)
イディオム・一般的な構文例:
- To whom it may concern: 定型文の書き出し (「関係各位」や「ご担当者様へ」)
- Be of (great) concern: とても重要である、懸念すべきものである
- No concern of mine/yours: 自分/あなたには関係ない事柄
- To whom it may concern: 定型文の書き出し (「関係各位」や「ご担当者様へ」)
フォーマル/カジュアル:
- “concern” 自体は比較的フォーマル〜セミフォーマルな語感です。日常会話でも使えますが、「worry」より少し堅め。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I have a concern about the noise level in this apartment.”
「このアパートの騒音について気になることがあるんだ。」 - “My main concern is whether we’ll get enough rest.”
「一番心配なのは、十分に休めるかどうかだよ。」 - “If you have any concerns, just let me know.”
「何か気になることがあれば、遠慮なく教えてください。」
ビジネスでの例文(3つ)
- “The budget cuts are a major concern for the entire department.”
「予算削減は部全体にとって大きな懸念事項です。」 - “We need to address our clients’ concerns about data security.”
「顧客のデータセキュリティに関する懸念に対応する必要があります。」 - “Please feel free to voice any concerns during the meeting.”
「会議中に懸念点があれば自由におっしゃってください。」
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Environmental concerns have shifted the focus of our research.”
「環境への懸念が私たちの研究の焦点を変えました。」 - “Ethical concerns are central to this debate on artificial intelligence.”
「人工知能に関するこの議論では倫理的懸念が中心的なテーマとなっています。」 - “Addressing public health concerns requires a multidisciplinary approach.”
「公衆衛生上の懸念に対処するには学際的なアプローチが必要です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- worry(心配)
- よりカジュアルで直接的に「心配」を表す。
- よりカジュアルで直接的に「心配」を表す。
- anxiety(不安)
- 「強い不安」を表す点で “concern” よりも感情的。
- 「強い不安」を表す点で “concern” よりも感情的。
- issue(問題、課題)
- 「問題点」というニュアンス。必ずしも心配とは限らない。
- 「問題点」というニュアンス。必ずしも心配とは限らない。
- matter(事柄)
- 「関心事」や「問題」という意味。ただし感情的な響きは薄め。
- 「関心事」や「問題」という意味。ただし感情的な響きは薄め。
「concern」は心配と関心事の両面を持つのに対し、「worry」や「anxiety」は不安感に重点が置かれています。“issue” や “matter” はより客観的で、「心理的懸念」より「取り扱うべき事柄」という意味合いが強いです。
反意語(Antonyms)
- unconcern(無関心)
- indifference(無関心、冷淡)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kənˈsɜːrn/ (イギリス英語), /kənˈsɝːn/ (アメリカ英語)
- アクセント: 第二音節の “-cern” の部分に強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- イギリス英語: [kənˈsɜːn](「サーン」に近い音)
- アメリカ英語: [kənˈsɝːn](「サーン/サーン」の r が強め)
- イギリス英語: [kənˈsɜːn](「サーン」に近い音)
- よくある間違い:
- “concert”「コンサート」と間違えないように注意。
- アクセント位置を誤って ˈcon-cern(第1音節に強勢)と発音しないように。
- “concert”「コンサート」と間違えないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “concern” の n が重複するなどのミス(例: “consern” や “concerrn”など)。
- 同音異義語との混同: “concert” と間違えやすい。意味が全く違うので注意。
- 使い分け: “concern” は、心配や懸念だけでなく、単に“something that matters”「重要なこと」という意味でも使われる点を意識すると、TOEICや英検でも正確に回答しやすくなります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「con-(共に)+ cern(分ける)」→「一緒に問題を(明確に)分けて気にする」とイメージすると、心配や関わりを示す意が想起しやすい。
- “To whom it may concern” は手紙の冒頭で見覚えがあると、そのままセットで覚えやすい。
- “concern” は「問題や懸念を共有して一緒に解決する」イメージを持つと使う場面が思い出しやすい。
以上が、名詞 “concern” の詳細な解説です。ビジネスから日常生活にわたって幅広く使われる重要な単語なので、ぜひ覚えて使ってみてください。
〈U〉〈C〉(…との)関係,利害関係《+in(with)+名》;《しばしば複数形で》関係のある事柄,関心事
〈U〉(…に対する)関心,懸念,心配《+about(over,for,at)+名》
〈C〉事業,営業,会社,商会(firm);財閥,コンツェルン
〈U〉重大な関係,重要性
復習用の問題
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