最終更新日
:2025/01/28
gaze
解説
名詞「gaze」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語での意味
“gaze” は「(ある対象を)じっと見つめること」「視線」を指す名詞です。
日本語での意味
「視線」「凝視」「じっと見つめること」という意味です。
たとえば、誰かの目をじっと見つめたり、風景を長く見つめたりするときの「視線」や「見つめ方」を表します。「凝視」と言うと少し強いニュアンスになりますが、単に「視線」というよりも、興味・熱意・驚きなど感情を伴ってしっかり見ているイメージが強い単語です。
- 品詞: 名詞 (countable: a gaze, the gaze など)
- 活用形: 名詞のため動詞のように時制の変化はありません。
- 例: a gaze (単数形), gazes (複数形)
- 他の品詞: 動詞として “to gaze (at)” → 「じっくり見つめる」
- 例: “He gazes at the stars every night.”
- 現在分詞: gazing / 過去分詞: gazed など
- 例: “He gazes at the stars every night.”
CEFRレベル: B2 (中上級)
・単語自体はそれほど難しくないですが、日常語「look」よりニュアンスが強まる、微妙な表現として中上級レベルに位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「gaze」は一語で、特定の接頭語・接尾語を持ちません。
関連語や派生語
- 動詞: to gaze (凝視する)
- 形容詞的用法: gazing (じっと見つめるような) 例: “Her gazing eyes looked sad.”
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- a steady gaze (落ち着いた視線)
例: She kept a steady gaze on the horizon. - an intense gaze (強い視線)
例: He felt an intense gaze on his back. - hold someone’s gaze (相手の視線を保つ)
例: She tried to hold his gaze but blushed. - meet someone’s gaze (相手の視線と目が合う)
例: I turned around and met his gaze unexpectedly. - avert one’s gaze (視線をそらす)
例: He immediately averted his gaze out of embarrassment. - fix one’s gaze on ~ (~に目を留める)
例: He fixed his gaze on the painting. - direct one’s gaze at ~ (~に視線を向ける)
例: She directed her gaze at the presenter. - gaze out the window (窓の外を見つめる)
例: He would often gaze out the window during class. - lost in someone’s gaze (相手の視線に惑わされる)
例: She was lost in his gaze, forgetting her words. - an unwavering gaze (動じない視線)
例: The performer had an unwavering gaze throughout the show.
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 (Middle English) の “gazen” に由来するとされ、古ノルド語の “gá” (意味: 目を凝らして見やる) が関連しているとも言われます。
- 歴史的用法: 中世以来、特に「視線をしっかり向ける」行為を表す語として使われてきました。
- ニュアンスの注意点:
- 「じっと見つめる」という意味を持ち、好奇心や感動、驚きなどプラスの感情も含めますが、ときに「凝視される」相手からすると「見つめすぎ」のようなニュアンスでマイナス感情を引き起こす場合もあります。
- 文語やややフォーマル寄りの表現で、日常会話では “look” や “stare” が使われることが多いですが、小説や詩的表現では “gaze” がよく使われます。
- 「じっと見つめる」という意味を持ち、好奇心や感動、驚きなどプラスの感情も含めますが、ときに「凝視される」相手からすると「見つめすぎ」のようなニュアンスでマイナス感情を引き起こす場合もあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての使い方:
- 可算名詞で、単数形では “a gaze” や “the gaze”、複数形では “gazes”。
- 冠詞を伴って具体的な視線 (a gaze) を表す場合や、特定の文脈で「その視線」(the gaze) を強調します。
- 可算名詞で、単数形では “a gaze” や “the gaze”、複数形では “gazes”。
構文例:
- “hold + someone’s + gaze”
- “meet + someone’s + gaze”
- “under + someone’s + gaze” (~の視線の下で)
- “hold + someone’s + gaze”
フォーマル/カジュアル:
- “gaze” は「視線を注ぐ」という少し文語調な響きがあるため、カジュアル会話で多用するとやや硬い印象を与えることがあります。
- 小説やエッセイなど、文章中ではよく使われます。
- “gaze” は「視線を注ぐ」という少し文語調な響きがあるため、カジュアル会話で多用するとやや硬い印象を与えることがあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I felt his gaze on me when I walked into the room.”
(部屋に入ったとき、彼の視線を感じました。) - “She quickly looked away, but I noticed her curious gaze.”
(すぐにそらしたけれど、彼女の好奇心に満ちた視線に気づきました。) - “My dog held my gaze for a moment, then wagged its tail excitedly.”
(うちの犬がしばらく私の目を見つめてから、うれしそうにしっぽを振りました。)
(2) ビジネスでの例文
- “During the presentation, he kept his gaze on the audience to maintain engagement.”
(プレゼン中、彼は聴衆と目を合わせ続けて興味を引き留めました。) - “Try not to avert your gaze while addressing your colleagues; eye contact builds trust.”
(同僚に話すときは視線をそらさないように。アイコンタクトは信頼感を高めます。) - “Her focused gaze on the data projected confidence and professionalism.”
(データを見つめる彼女の集中した視線は、自信とプロ意識を示していました。)
(3) 学術的/アカデミックな文脈での例文
- “The scholar examined the subject under a critical gaze, questioning each assumption.”
(その学者は厳密な視線でそのテーマを検証し、あらゆる仮定に疑問を投げかけました。) - “From a sociological perspective, the ‘male gaze’ concept highlights gender power imbalances.”
(社会学の観点から「male gaze」という概念は性差による権力の不均衡を浮き彫りにします。) - “The researchers maintained a steady gaze on the behavior of the test subjects.”
(研究者たちは被験者の行動に対して継続的な視線を注いでいました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- stare (じっと見る、凝視する)
- “gaze” より少し強く、しばしば無礼・驚きのニュアンスを伴う
- 例: “He stared at me rudely.”
- “gaze” より少し強く、しばしば無礼・驚きのニュアンスを伴う
- look (見る)
- 一般的で日常的、ニュアンスは特に強くない
- 例: “She looked at the clock.”
- 一般的で日常的、ニュアンスは特に強くない
- glance (ちらっと見る)
- 短い時間だけ見る、意図的に素早く目を向ける
- 例: “He glanced at his watch and hurried out.”
- 短い時間だけ見る、意図的に素早く目を向ける
- peer (注意深く覗き込む)
- よく見えないものを注意深く見ようとする動き
- 例: “She peered at the tiny print in the contract.”
- よく見えないものを注意深く見ようとする動き
反意語
- look away / avert one’s eyes (視線を外す)
- 「視線を向ける」ことの逆である「視線をそらす」を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɡeɪz/
- アメリカ英語 / イギリス英語:
- 音声的にはほぼ同じ発音です。
- 音声的にはほぼ同じ発音です。
- 強勢: 単音節ですので明確な位置ずれはありません。
- よくある発音の間違い:
- “gaz” と短く切ってしまう
- “ゲイズ”と明瞭に母音 /eɪ/ を発音するように注意しましょう。
- “gaz” と短く切ってしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “gaze” を “gase” や “gaize” と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異字語との混同:
- “graze” (家畜が草をはむ、かすめる) とはつづりが似ているが意味が全く違う。
- “glaze” (つやを出す) と間違えないように注意。
- “graze” (家畜が草をはむ、かすめる) とはつづりが似ているが意味が全く違う。
- 試験対策:
- TOEIC や英検では、多義語や類似語と混同させる問題で出題される可能性があります。語彙レベルを問う問題で “gaze” と “stare” の違いを聞くようなひっかけがあるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “gaze” は “a” を真ん中にして「目(g)から目(z)までの間にある(a)」という覚え方をしても面白いかもしれません。
- 発音も「ゲイズ」と伸ばすことで「視線をずっと伸ばす」イメージと結びつけましょう。
- スペルのポイントは “g-a-z-e” とシンプルなので、「ゲ(ga) ズ(ze)」と口ずさんで書き取り練習すると混同しにくくなります。
以上が名詞「gaze」の解説です。視線や見つめる行為を少しドラマチックに表現したいときに役立つ単語なので、文章を書いたり会話をするときに、ぜひ積極的に活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
じっと見詰めること,凝視
復習用の問題
英語 - 日本語
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