最終更新日 :2025/01/28

kindly

IPA(発音記号)
形容詞

『親切な』,思いやりのある / 《文》(気候などが)快い,気持ちのよい;温和な / 《文》(土地が農作物などに)適した(favorable)

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我々の先生は厳しくもあり、かつ優しくもある。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: kindly

品詞: 形容詞(また副詞としても使われる)

意味(英語): “Kindly” means “kind” or “generous” in nature. As an adjective, it describes someone who is gentle, caring, or warm-hearted.

意味(日本語): 「優しい」「親切な」「友好的な」といったニュアンスを持つ形容詞です。とてもソフトで、穏やかな人の性質を指し示します。例えば、年配の人を形容するときに、「kindly old man(優しいおじいさん)」のように使ったりします。副詞として使われる場合は「親切にも」「丁寧にも」という意味です。


  • こういう場面で使われる: 相手に対して「とても親切で優しい人だよ」と印象を伝えたいときに用いられます。直接的に感謝や思いやりを表すとき、または礼儀正しい依頼文に使われることもあります。

  • CEFRレベルの目安: B1(中級)


    • B1: 日常会話のある程度の幅広い内容を理解し、意見を述べられるレベルです。単語としては「kind」の派生形として比較的わかりやすい語ですが、丁寧なニュアンスを伝えられるので公的なシーンでも使えます。


活用形・品詞の変化


  • 形容詞: kindly → 「He is a kindly man.」

  • 副詞: kindly → 「She kindly offered her help.」

形容詞「kindly」は「kind + ly」という形ですが、通常の “-ly” 副詞とは意味合いや用法が異なり、形容詞としても用いられる珍しいパターンの単語です。


  • 他の品詞になった例:


    • 名詞: kindness(「優しさ」。語尾に -ness がついて名詞形)

    • 動詞: (「kind」自体には動詞形はありませんが、関連として “to be kind” などの構文があります)



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: なし

  • 語幹: kind(優しい、親切な)

  • 接尾語: -ly

「-ly」は通常、副詞を作る接尾語ですが、「kindly」は形容詞としても使われる例外的な単語です。

派生語・類縁語


  • kind:親切な(形容詞)

  • kindness:優しさ(名詞)

  • unkind:不親切な(形容詞)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選


  1. kindly manner → 「優しい態度」

  2. act kindly → 「親切に振る舞う」

  3. a kindly old man → 「親切な老人」

  4. speak kindly (to someone) → 「優しく話しかける」

  5. kindly gesture → 「親切な行動・しぐさ」

  6. treat someone kindly → 「誰かを優しく扱う」

  7. look kindly on (someone) → 「(誰かを)好意的に見る」

  8. kindly advice → 「親切なアドバイス」

  9. kindly support → 「思いやりのあるサポート」

  10. kindly allow → 「親切にも許可する」


3. 語源とニュアンス

語源: 「kind(親切)」は古英語の “gecynde” (natural, native) に由来し、「自然な性質=慈しむ性質」を表しました。「-ly」は形容詞・副詞を作る接尾辞で、「~のように」の意味を付与します。

歴史的使用: 古くは「kindly」が“自然の”という意味を持つ場合もありましたが、現在では「優しい」「思いやりのある」という意味に特化して用いられています。

ニュアンスや感情的響き: 「kindly」はとても穏やかで丁寧な響きを持ちます。主に文章レベルでやわらかい調子を出したいときや、目上の人が下の人へ穏やかに話しかける場合などで好まれます。


  • 使用シーン:


    • 口語: 口語では「kind」という形容詞や「kindly」という副詞がよく使われ、ほんのり丁寧な印象を与えます。

    • 文章: 書き言葉では「kindly」が丁寧な依頼や感謝の表現として多用されます。「Would you kindly~?」といった伝統的でややフォーマルなフレーズは、現代では少し古風ですが、礼儀正しい印象です。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として


    • “He is a kindly person.”

    • 他の形容詞と同様に、名詞を修飾する位置で使えます。

    • “Kindly neighbor” のように、名詞の前にも置きやすいです。


  2. 副詞として


    • “She kindly offered her seat.” → 他動詞を修飾して「優しく」「親切にも」というニュアンスを加えます。

    • 強調したい場合は“very kindly”のように「とても優しく」とも言えます。


  3. イディオムや定型表現


    • “Would you kindly ~ ?” → 「~していただけませんか?」の丁寧な依頼

    • “Look kindly on someone/something” → 「(人・物を)好意的に見る」



  • フォーマル/カジュアル:


    • 「Would you kindly~?」はかなりフォーマル寄りの印象

    • 形容詞的に「kindly old man」はやや文語的・文芸的表現


  • 可算・不可算の区別: 名詞ではないためなし


  • 他動詞・自動詞の使い分け: 動詞ではないため明確な区別は不要



5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈の3パターンに分けて例文を示します。

日常会話での例文


  1. “My grandmother is a kindly woman who always bakes cookies for everyone.”


    • うちのおばあちゃんは、みんなにクッキーを焼いてくれるとても優しい人なんだ。


  2. “Could you kindly pass me the salt?”


    • その塩を取ってもらえますか?(ちょっと丁寧な言い方)


  3. “She kindly offered to drive me home when it started raining.”


    • 雨が降り始めたとき、彼女は親切にも車で家まで送ってくれると言ってくれたんだ。


ビジネスシーンでの例文


  1. “We kindly request your feedback on the new proposal.”


    • 新しい提案について、ご意見をお伺いできれば幸いです。


  2. “If you could kindly confirm your attendance by Friday, we would appreciate it.”


    • 金曜日までに出欠をご確認いただけますと幸いです。


  3. “He has a kindly approach toward new employees, ensuring they feel welcomed.”


    • 彼は新入社員に対して親切に接し、彼らが歓迎されていると感じるようにしている。


学術的な文脈での例文


  1. “In many philosophical texts, a kindly disposition is regarded as a fundamental virtue.”


    • 多くの哲学的文献では、優しさをもった性格が基本的な美徳として考えられている。


  2. “The professor spoke kindly of her students’ innovative ideas during the symposium.”


    • 教授はシンポジウムの中で、学生たちの革新的なアイデアを好意的に評価した。


  3. “The results indicate that a kindly environment can significantly improve mental well-being.”


    • その結果から、優しい環境が精神的な健康を大幅に改善する可能性が示唆される。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. kind(親切な)


    • 比較: より一般的でカジュアルに使える形容詞。


  2. benevolent(慈悲深い)


    • 比較: 宗教的・道徳的文脈やフォーマルな文脈で使われることが多い。


  3. gentle(穏やかな)


    • 比較: 「優しさ」だけでなく「穏やかで柔らかいニュアンス」も強調。


  4. warm-hearted(心の温かい)


    • 比較: 「心優しく、思いやりのある」印象、少し口語的。


反意語(Antonyms)


  1. unkind(不親切な)

  2. cruel(残酷な)

  3. harsh(厳しい)

ニュアンスの違い: “kindly”は柔らかく、落ち着いた親切さを表すのに対し、“kind”は広義での「優しさ」を指し、「benevolent」はやや道徳的・フォーマルな響きがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈkaɪnd.li/

  • アクセント: 第1音節 “kind” に強勢があります(KIND-ly)。

  • アメリカ英語 vs イギリス英語:


    • アメリカ英語: [ˈkaɪnd.li](「カインドリ」のような音)

    • イギリス英語: [ˈkaɪnd.li](ほぼ同じ、地域差で軽微な違いはあるものの変化は少ない)


よくある発音の間違い: “kind” の /aɪ/ をあいまいにし過ぎないように注意。はっきり「カインド」と発音し、末尾は “li” と短めに。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “kidly” と書いてしまったり、 “kindley” と誤って書くミスが起こりやすい。

  • 同音異義語との混同: “kindly” と同音異義語は特にありませんが、「kindly」を副詞と思い込んで形容詞として使わない場合がある点に注意。実は形容詞としても使えることを覚えておきましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、「丁寧な依頼表現」としての “Would you kindly〜?” が出題される場合があります。また、文全体のトーンを左右する単語として、選択肢に登場する可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: 「kind」に “-ly” がついているので、副詞形と同じスペルだが、形容詞としても使える面白い単語。

  • ストーリーで覚える: “A kindly old man kindly offered me tea.” と同じ単語を続けて使うとイメージに残りやすいでしょう。「親切なおじいさんが親切にもお茶を勧めてくれた」というイメージです。

  • 音やスペリングのポイント: “kindly” の “i” は「アイ」という二重母音、“nd” はしっかりと舌を使って発音し、語尾の “ly” は軽く切るイメージ。

以上が「kindly」の詳細な解説になります。形容詞として「優しい、親切な」意味でやわらかい印象を与えたいときに使い、また副詞としての「親切にも」「丁寧に」など、さまざまな文脈で応用できる便利な単語です。ぜひ会話や文章で使ってみてください。

意味のイメージ
kindly
意味(1)

親切な,思いやりのある

意味(2)

《文》(気候などが)快い,気持ちのよい;温和な

意味(3)

《文》(土地が農作物などに)適した(favorable)

復習用の問題

『親切な』,思いやりのある / 《文》(気候などが)快い,気持ちのよい;温和な / 《文》(土地が農作物などに)適した(favorable)

Our teacher is at once stern and kindly.

我々の先生は厳しくもあり、かつ優しくもある。

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