最終更新日
:2025/01/28
concerned
解説
1. 基本情報と概要
単語: concerned
品詞: 形容詞 (adjective)
意味 (英語 / 日本語)
- 英語: worried or anxious about something; involved or interested in something
- 日本語: 「心配している」「関心をもっている」「関与している」という意味を表す形容詞です。
例えば、「I’m concerned about your health.(あなたの健康を心配しています)」のように使われます。
「関心をもっている」「(問題などに)関係している」という意味合いもあり、状況によって「当事者として気にしている」「深く考えている」といったニュアンスになります。
活用形
- 形容詞: concerned
- 副詞: concernedly (まれに用いられる形)
他の品詞も含めた例
- 動詞: concern (例: “This issue concerns everyone. / この問題はみんなに関係する。”)
- 名詞: concern (例: “Her main concern is her family. / 彼女の主な心配事は家族です。”)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話や文章で比較的一般的に使われる単語です。「心配している」「関わっている」のニュアンスを理解できるようになると、コミュニケーションがスムーズになります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: con- (「一緒に」「共に」などを表すラテン系の接頭語)
- 語幹: cern (ラテン語で「見分ける」「区別する」を意味する “cernere” に由来)
- 接尾語: -ed (原形の動詞 “concern” に形容詞形を作る接尾語)
形容詞 “concerned” は、文字通り「一緒に(何かを)見極めている状態」というニュアンスで、「心配している」「関心を寄せている」という気持ちを表します。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- be concerned about …(…を心配している)
- be concerned with …(…に関係している / …に興味がある)
- concerned parties(関係者)
- deeply concerned(深く心配している / 強く懸念している)
- concerned citizens(問題に関心を持つ市民)
- naturally concerned(当然ながら心配している)
- somewhat concerned(やや心配している)
- increasingly concerned(ますます心配している)
- primarily concerned with …(主に…に関係している / 関心を寄せている)
- not overly concerned(それほど心配していない)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語 “concernere”(共に混ぜる、もしくは一緒に分ける・認識する)から派生したとされ、「何かに共にかかわっている」「意識を共有している」というニュアンスがもとにあります。
- その後フランス語を経由し、英語の “concern” (動詞・名詞)として定着し、そこから形容詞の “concerned” が生まれました。
ニュアンス・使用上の注意
- “concerned” は「強い懸念」を示すときにも使われますが、「論理的にある問題を重要視する」場面でも使われます。
- フォーマルとカジュアルのどちらでも使われますが、ビジネス文書などや少し硬い文体にも違和感なく使える便利な単語です。
- 「心配する」という感情から、「何らかの責任や興味をもって取り組んでいる」という落ち着いたニュアンスにもなります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “be concerned about + 名詞/動名詞” → 「…を心配している」
例: I’m concerned about losing my job. - “be concerned (that) + 文” → 「…であることを心配している」
例: They are concerned (that) it might rain. - “be concerned with + 名詞” → 「…に関与している、関心がある」
例: This department is concerned with customer support.
イディオム的表現
- “To whom it may concern”
主に手紙や通知文で使われ、「関係者各位」「ご担当者様へ」といった定型フレーズとして用いられます。
使用シーンと文法上のポイント
- 形容詞 “concerned” は補語としてよく使われます (SVCの形: “Subject + be + concerned”)。
- 可算・不可算は名詞 “concern” に関わる話であり、形容詞の “concerned” 自体には可算/不可算の区別はありません。
- フォーマル/カジュアル共に幅広く使われます。
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文(3例)
- “I’m really concerned about my sister. She hasn’t called in days.”
(妹のことがとても心配だよ。何日も連絡がないの。) - “Aren’t you concerned about the test tomorrow?”
(明日のテストは心配じゃないの?) - “I’m concerned that we might run out of food at the party.”
(パーティで食べ物が足りなくなるかもって心配してるの。)
ビジネスシーンで使われる例文(3例)
- “We are concerned about the recent drop in sales figures.”
(最近の売上高の減少について懸念しています。) - “The board members are concerned that production costs are too high.”
(取締役会は生産コストが高すぎることを懸念しています。) - “We need to address the concerns our clients have raised.”
(顧客が提起した懸念事項に対処する必要があります。)
※ こちらは形容詞 “concerned” ではなく名詞 “concerns” ですが、関連した使用例として挙げています。
学術的/フォーマルな文脈で使われる例文(3例)
- “Researchers are concerned about the long-term effects of this medication on patients.”
(研究者たちはこの薬の患者への長期的な影響を懸念しています。) - “Experts are concerned that climate change will accelerate rapidly without immediate action.”
(専門家は、即時の対策を行わなければ気候変動が急速に進行することを懸念しています。) - “Authorities remain concerned about the reliability of the data collected.”
(当局は収集されたデータの信頼性について引き続き懸念しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- worried(心配している)
- “worried” は、具体的な不安感を示す際によりカジュアルに使われます。
- “worried” は、具体的な不安感を示す際によりカジュアルに使われます。
- anxious(不安で落ち着かない)
- “anxious” は「落ち着かないほどの不安」を強調します。
- “anxious” は「落ち着かないほどの不安」を強調します。
- troubled(問題があって苦悩している)
- “troubled” は「心の中に悩みがある」または「不和・問題がある」状態に焦点がある表現です。
- “troubled” は「心の中に悩みがある」または「不和・問題がある」状態に焦点がある表現です。
- preoccupied(頭がいっぱいで他のことが手につかない)
- “preoccupied” は「他のことを考えすぎて集中できない」というニュアンスの単語です。
反意語
- unconcerned(心配していない、無関心な)
- “unconcerned” は「まったく気にしていない」「無頓着な」状態を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- イギリス英語 (BrE): /kənˈsɜːnd/
- アメリカ英語 (AmE): /kənˈsɝːnd/
アクセントと発音のポイント
- 第2音節 “cerned” にアクセントがあります (“con-CERNED”).
- イギリス英語では “ɜː” の長い母音、アメリカ英語では “ɝː” と表記される場合が多いです。
- “c” の音は日本語の「カ」行より柔らかく、子音の /k/ の後にすぐ「ン」(鼻音) につながるイメージで発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “concerned” の “c” が2つあることを忘れがちです。特に、発音のまま “conserned” と書いてしまうミスがよくあります。
- 同音異義語との混同: 特に目立った同音異義語はありませんが、綴りの似た “concert” (コンサート) と混同しないように注意しましょう。
- 試験対策: TOEIC や英検などで「be concerned about/with」の熟語表現を問う問題が出ることがあります。「懸念している」「関わっている」という意味をそれぞれ正しく使い分けられるように覚えておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「con- (共に) + cern (見分ける) + -ed (形容詞)」 → 「一緒に気にかけている(状態)」とイメージすると覚えやすいです。
- スペルのポイントは、最初の子音 “con-” と “cern” の部分をしっかり意識し、“concern + ed” と分解して覚えるのがおすすめです。
- 「con-cern-ed」と3つに分解して、発音とセットで覚えると定着しやすいでしょう。
以上が形容詞 “concerned” の詳しい解説です。「心配している」「深く気にかけている」「関係している」という幅広い意味をもつ便利な単語なので、例文ごとにイメージを固めると使いこなしやすくなります。ぜひ会話や文章で積極的に使ってみてください。
意味のイメージ

意味(1)
《通例名詞の後に用いて》関係のある,かかわりのある
意味(2)
心配そうな,気づかっている
復習用の問題
英和辞書

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