最終更新日
:2025/01/27
implementation
解説
名詞「implementation」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: implementation
日本語: 実装、導入、実施
- 「implementation」は、ある計画やアイデア、システムなどを実際に形にしたり実行したりする行為や過程を指す名詞です。
- たとえば「新しいシステムを導入する」「見積もりをもとに企画を実施する」といった文脈で使われます。
- 日常会話ではやや専門的・ビジネスライクな響きがあり、主にビジネスや技術、プロジェクト管理などでよく広く使われます。
品詞: 名詞 (noun)
主な活用形
- 単数形: implementation
- 複数形: implementations
他の品詞形
- 動詞形: implement (実行する、実装する)
- 形容詞形: 形容詞形としての
implemented
はあまり一般的ではありませんが、過去分詞として「(計画やシステムが)実行された」の意味合いで使われます。
CEFRレベル(目安: B2:中上級)
- ビジネスシーンや学術的文章などにもよく登場するため、中上級者レベル(B2)以上で身につけておきたい単語と言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「implement」(動詞: 実行する) + 「-ation」(名詞化の接尾辞)
- implement: “実行する” の意味。
- -ation: 行為や状態を名詞に変える接尾語。
- implement: “実行する” の意味。
派生語・類縁語
- implement (動詞): 実行する
- implementation detail: 実装上の詳細
- reimplementation: 再実装
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- successful implementation(成功した実装/導入)
- policy implementation(政策の実施)
- software implementation(ソフトウェアの実装)
- implementation plan(実装計画)
- the implementation process(導入プロセス)
- implementation phase(実装段階)
- detailed implementation(詳細な実装)
- practical implementation(実用的な実装)
- gradual implementation(段階的な導入)
- effective implementation(効果的な施行/導入)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「implementation」は「implement (実行・実装)」からの派生詞で、中世英語の
implement
はラテン語のimplementum
(充足物)に由来すると言われています。もともとは「必要な道具を備える」という意味合いから発展して、「計画を実現するための手段」「実行する」というニュアンスを持つようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「implementation」はビジネスや技術関連の文脈では非常にフォーマルな響きがあります。カジュアルな場面では「put into practice(実際にやってみる)」や「carry out(実行する)」などで言い換えることもできます。
- 論文やビジネス文書、プレゼンテーションなどフォーマルな場面で多用される単語です。カジュアル会話でも通じますが、少し専門的な印象を与える可能性があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「implementation」は可算名詞として「複数の実装例」を示す場合 (
implementations
) にも、不可算名詞のように「実装という概念」を示す場合にも使われます。文脈によって可算・不可算が変わる点に注意しましょう。 - 例:
- 可算: There are many different implementations of this algorithm.
- 不可算: The implementation of this plan is crucial.
- 可算: There are many different implementations of this algorithm.
一般的な構文例
- the implementation of + 名詞 (the implementation of a plan / a policy / a system)
- implementation + in + 分野 (implementation in software development)
使用シーン
- 主にフォーマルな文書、ビジネスミーティング、学術論文、専門報告など。
- 日常会話では、かなり専門性のある話題でなければ直接はあまり使わないことが多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “The implementation of our new schedule starts next week.”
(新しいスケジュールの導入は来週から始まります。) - “I’m curious about the implementation details of this app you made.”
(あなたが作ったアプリの実装の詳細が気になるんだけど。) - “How’s the implementation process going for your home renovation project?”
(家のリフォーム計画の実施はどんな感じで進んでる?)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “The successful implementation of our marketing strategy led to higher sales.”
(私たちのマーケティング戦略の成功した実行が、売上増につながりました。) - “We are currently reviewing the implementation plan for the new software.”
(私たちは現在、新しいソフトウェアの実装計画を確認しています。) - “Management is concerned about the cost of implementation.”
(経営陣は導入コストを懸念しています。)
(3) 学術的 / 技術的な文脈での例文
- “This paper presents a novel implementation of the machine learning algorithm.”
(本論文では、その機械学習アルゴリズムの新たな実装を提案します。) - “A detailed implementation is provided in the supplementary materials.”
(詳細な実装は補足資料に記載されています。) - “We compared different implementations to evaluate performance.”
(パフォーマンスを評価するために、異なる実装を比較しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- execution(実行)
- より「実行すること」に焦点を当てた意。
- より「実行すること」に焦点を当てた意。
- carrying out(実行すること)
- 「段階を踏んで遂行する」というニュアンスが強い。口語でも用いられる。
- 「段階を踏んで遂行する」というニュアンスが強い。口語でも用いられる。
- enactment(施行)
- 法律など公的な決まりを「施行する」場合によく使われる。
- 法律など公的な決まりを「施行する」場合によく使われる。
- introduction(導入)
- 新しい仕組みを「導入する」際に使う、比較的広い意味を持つ単語。
- 新しい仕組みを「導入する」際に使う、比較的広い意味を持つ単語。
反意語 (Antonyms)
- abandonment(放棄)
- 計画やアイデアを途中で投げ出す場合に使われる。
- 計画やアイデアを途中で投げ出す場合に使われる。
- neglect(無視・怠慢)
- 実行を怠る、きちんと取り組まないケース。
それぞれ微妙にニュアンスが異なるため、文脈に合わせて単語を使い分ける必要があります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˌɪm.plə.menˈteɪ.ʃən/
- イギリス英語: /ˌɪm.plɪ.menˈteɪ.ʃən/
アクセント位置
- 「menˈta」に強勢が置かれます (implemen-TA-tion)。
よくある発音の間違い
- “imprementation (×)” のように “r” を入れてしまう誤りなど。
- アクセントを最初の “im” に置いてしまうと不自然になることがあるので注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリング: “implementation” の “ta” の部分をしばしば “ti” と書き間違えたり、 “e” を入れ忘れたりして “implementaion (×)”となりやすいです。
- 同音異義語との混同はあまり多くありませんが、「implication(含意)」と混同してしまうケースがあるので注意してください。
- TOEICや英検などの資格試験ではビジネス文脈・テクノロジー関連文脈の長文読解問題で頻出する単語です。文章中にサラッと出てきて、正確な理解を問われる場合が多いので理解を深めておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「implement(実行する)+ -ation(〜化)」というイメージで「実行を形にすること」「導入すること」と覚えると分かりやすいです。
- スペリングは “implement” に “ation” をつけるだけ、と考えておくとミスを減らせます。
- 「プログラムの実装をイメージ」すると技術的な文脈で覚えやすいかもしれません。ビジネスの場面でも「計画をソフトウェアのように“組み上げる”」感覚を持つと記憶に残りやすいでしょう。
以上が名詞「implementation」の詳細解説です。ビジネスや技術領域で非常に多用されるため、しっかり使いこなせるようになるとプロらしい印象を与えることができます。ぜひ実際の会話や文書で活用してみてください!
意味のイメージ

意味(1)
〈U〉履行;実行;実施;充足
意味(2)
《ソフトウェアなどの》実装;導入
復習用の問題
Our team is working on the implementation of a new software system that will greatly improve productivity.
英和辞書

項目の編集設定
- 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 項目の新規作成を審査する
- 項目の編集を審査する
- 項目の削除を審査する
- 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
- 項目名の変更を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
例文の編集設定
- 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 例文の編集を審査する
- 例文の削除を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
問題の編集設定
- 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 決定に必要な投票数 - 1