to
《方向》...へ / 《適用範囲》...に対して / 《程度・範囲》...まで / 《比較・対比・割合》…と比べて / 《一致・適合》…に合わせて / 《目的・意図》…のために
1. 基本情報と概要
単語: to
品詞: 前置詞(preposition)、または「不定詞のマーカー(infinitive marker)」としても機能する
CEFRレベル: A1(超初心者)
- とても基本的な単語で、日常的に頻出するため初心者の段階から必ず学習される単語です。
意味(英語と日本語)
- 英語: 方向・到達点・先行きを示すときに使われる前置詞。
- 日本語: 「〜へ」「〜に」「〜まで」「〜に向かって」などの意味を表す。
「to」は「どこかに向かう」「何かを目的としている」というニュアンスが強い単語です。とても基本的でよく使われるので、まずは「行き先(場所)」「相手への対象(人やもの)」「時間の接続(〜まで)」といった使い方を押さえておくとよいでしょう。
活用形
前置詞なので、単体で活用はありません。不定詞マーカーとしては「to + 動詞の原形」の形をとります(例: to go, to eat)。
他の品詞になった時の例
- 他の品詞としては厳密には存在しませんが、「to」を含む英熟語や句動詞(例: look forward to, come close to など)があり、機能的に他の役割を持つようなケースがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「to」は接頭語や接尾語を含まない、非常に短い前置詞です。
詳細な意味や用法の例:
- 方向・目的地
- 「I’m going to the store.(お店へ行きます)」
- 「Send this letter to my friend.(この手紙を友人に送ってください)」
- 「I’m going to the store.(お店へ行きます)」
- 相手・対象
- 「Give it to me, please.(それを私にください)」
- 「Give it to me, please.(それを私にください)」
- 時間・期限(〜まで)
- 「It’s five minutes to three.(3時まであと5分)」
- 不定詞マーカー(目的や動作の説明)
- 「I want to eat sushi.(お寿司を食べたい)」
- 文法的には前置詞というより「不定詞の一部」として扱われます。
- 「I want to eat sushi.(お寿司を食べたい)」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- go to …(…に行く)
- come to …(…に来る)
- look forward to …(…を楽しみにしている)
- listen to …(…を聴く/聞く)
- talk to …(…と話す)
- belong to …(…のもの/所属である)
- respond to …(…に返答する)
- object to …(…に反対する)
- be used to …(…に慣れている)
- get to …(…に到着する、何らかの状態に達する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語の「tō」に遡り、ゲルマン語系の言語に同根語が見られます。
- 元々は「向かって進む」という方向性を表す言葉として使われてきました。
ニュアンス:
- 「to」はもともと物理的・抽象的な「向かう先」を示すのが基本です。
- カジュアルな会話からフォーマルな文書まで、頻繁に使われます。
- 「to + 場所/人/時間/動詞」など多様な表現があり、英語では特に目的の提示や動きを示すときに欠かせない単語です。
4. 文法的な特徴と構文
前置詞として
- 後ろに名詞や代名詞を伴う。
- 例: “I talked to him.(私は彼と話した)”
不定詞(infinitive marker)として
- 「to + 動詞の原形」で「…すること」「…するために」という意味を表す。
- 例: “I want to go.(私は行きたい)”
- 例: “I want to go.(私は行きたい)”
- 動詞に目的補語を与える形で使われることが多く、他動詞との組み合わせで目的や願望を示す。
可算・不可算について
- 前置詞や不定詞マーカーであるため、名詞としての可算・不可算の概念はなし。
フォーマル/カジュアル
- 前置詞としてはどの場面でもよく使われます。
- 不定詞マーカーとしても場面を問わず使われます。
- フォーマル・カジュアルどちらでも必須の要素。
5. 実例と例文
日常会話編
- “I’m going to the park. Do you want to come?”
(公園に行くんだけど、一緒に行かない?) - “Can you give this to Sarah?”
(これをサラに渡してもらえる?) - “I need to buy groceries.”
(食料品を買わなくちゃ。)
ビジネス編
- “I’d like to talk to you about our new project.”
(新しいプロジェクトについてお話ししたいのですが。) - “We need to send this report to the client.”
(このレポートをクライアントに送る必要があります。) - “I plan to attend the conference next month.”
(来月の会議に参加する予定です。)
学術的・フォーマル編
- “This research aims to clarify the correlation between the two variables.”
(本研究は、2つの変数の関連性を明確にすることを目的としています。) - “The committee decided to postpone the final decision.”
(委員会は最終決定を延期することを決定しました。) - “Our goal is to develop a more efficient system.”
(私たちの目標は、より効率的なシステムを開発することです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- toward(〜の方へ)
- 「方向性」を表す点で似ていますが、「to」は「到達点」に重きを置き、「toward」は「〜の方向」のニュアンスに留まる。
- 「方向性」を表す点で似ていますが、「to」は「到達点」に重きを置き、「toward」は「〜の方向」のニュアンスに留まる。
- into(〜の中へ)
- 「to」よりも「中に入り込む」意味が強い。
反意語
- 厳密な反意語はありませんが、方向を示す意としては「from」が対になる場合があります。
- 「to」は「〜へ、〜に向かって」、「from」は「〜から」。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /tuː/ (米・英共通だが、くだけた場面では /tə/ や /tʊ/ の短い発音になることも)
- アメリカ英語: 「トゥー」のようなはっきりした /tuː/
- イギリス英語: 連続発音の中では /tə/ に近くなることが多い(軽く「タ」のように聞こえる)。
- アクセント: 一般的には強く発音しない機能語(文法的役割の語)なので、文章の中では弱形(/tə/)になることがよくあります。
- よくある間違い: /tu/ と /too/(あまりにも、〜もまた)や /two/(2)と混同されることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- too, two との混同
- スペルが似ていますが意味も用法も明確に違うので注意。
- スペルが似ていますが意味も用法も明確に違うので注意。
- to + 動名詞 にしない
- 「to」は不定詞のマーカーの場合は必ず動詞の原形が続く(例外: look forward to + 動名詞などは “to” が前置詞扱いになる場合)。
- 「to」は不定詞のマーカーの場合は必ず動詞の原形が続く(例外: look forward to + 動名詞などは “to” が前置詞扱いになる場合)。
- 省略形の扱い
- 会話では to が短く「t’」のように発音されたり、書き言葉では省略をあまりしませんが、音声上は弱形になることが多い。
- 会話では to が短く「t’」のように発音されたり、書き言葉では省略をあまりしませんが、音声上は弱形になることが多い。
- 試験対策
- TOEICや英検などでは、前置詞としての「to」と不定詞マーカーとしての「to」の使い分けが頻出。
- 例: “I’m looking forward to seeing you.”(toの後ろが動名詞になっている例)などの誤りに注意。
- TOEICや英検などでは、前置詞としての「to」と不定詞マーカーとしての「to」の使い分けが頻出。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「行き先」を示す矢印 → として覚える
- 「to」は「→(矢印)のイメージ」。行き先、目的、到着点を指し示す意識を持つと覚えやすいです。
- 「to」は「→(矢印)のイメージ」。行き先、目的、到着点を指し示す意識を持つと覚えやすいです。
- 「to + 動詞」を見るたびに、「なにかしたい方向に向かって行く」イメージ
- “to eat” → 食べる方向へ向かう
- “to study” → 勉強する方向へ向かう
- “to eat” → 食べる方向へ向かう
- too, two と同音異義語との違いを意識
- スペルで区別して混乱を防ぎましょう。
「to」は英語で最も頻出する機能語のひとつです。「行き先」「目的の動作」「対象」など、使い方は多岐にわたるので、そのシチュエーションごとの意味の違いを意識して、例文と一緒に覚えることをおすすめします。特に「前置詞としてのto」と「不定詞マーカーとしてのto」には注意を払うと、さまざまな場面でスムーズに使いこなせるようになるでしょう。
《方向》(1)(到着の意を含めて)…へ,に,まで
《状況の変化》…[のほう]へ;…に[なるまで],その結果…になる
《適用範囲》(1)《動詞に伴って》…に対して,に,へ
(2)《形容詞[句]・[代]名詞に伴って》…に対して
《程度・範囲》…[に至る]まで
《時間の終り》…まで(till)
《to one's+名の形で》(…が)…したことに[は]
《一致・適合》…に合わせて,に合って,に応じて
《目的・意図》…のために
《運命・境遇》…に
《所属・関係》…へ,に[対して]
《付加・付着・固執》…に
《対立・対向》…に[対して]
いつもの状態(位置)に
活動状態に(へ),仕事に
《比較・対比・割合》…と比べて,より,に対して
停止(閉鎖)の状態に
復習用の問題
《方向》...へ / 《適用範囲》...に対して / 《程度・範囲》...まで / 《比較・対比・割合》…と比べて / 《一致・適合》…に合わせて / 《目的・意図》…のために
英語 - 日本語
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