最終更新日 :2025/01/27

production

名詞

〈U〉(…を)生み出すこと,(…の)生産,産出,製造《+of+名》 / 〈U〉生産高,産出額(量) / 〈C〉産物,製品 / 〈U〉(…の)提出,提示《+of+名》 / 〈C〉(劇・映画などの)製作;(文学などの)作品

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昨年度において、商品の生産は大幅に増加しました。

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解説

以下では、名詞「production」を、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: production

品詞: 名詞 (countable / uncountable 両方で使われる場合あり)

活用形:


  • 単数形: production

  • 複数形: productions (例: “film productions”「映画作品の数々」など)

意味(英語):


  • The act or process of creating, manufacturing, or bringing forth something.

  • The total amount of something that is created or manufactured.

意味(日本語):


  • 何かを生み出す行為やプロセス、または生産物そのものを指す。

  • 工場での生産、映画や舞台の制作、音楽の制作など広い分野で用いられる単語。

  • 「生産」「制作」「創作」といった文脈で使われる、汎用性の高い名詞。

「production」は生産(工業的なもの)だけでなく、映画・演劇などの“作品”としても使えるので、ビジネスからエンターテインメントまで幅広い場面で使われます。

CEFRレベル: B2(中上級)

B2は、ある程度複雑な英語の文章や会話を理解・分析し、自分でも使いこなせるレベルです。この単語は、ビジネスや学術的文脈で頻繁に登場するため、中上級レベルと考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • pro-: 「前へ」「前方へ」などを表す接頭語。

  • duct: ラテン語の “ducere”(導く)に由来。

  • -ion: 「〜すること」「状態」を表す名詞化の接尾語。

これらが結びついて「前に導き出すこと」という意味合いになり、英語では「生産すること」「作り出すこと」を意味するようになりました。

関連する派生語


  • produce (動詞): ~を生産する、製造する

  • product (名詞): 製品、産物

  • productive (形容詞): 生産的な、有益な

  • productivity (名詞): 生産性

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10例)


  1. mass production(大量生産)

  2. film production(映画制作)

  3. theatrical production(舞台作品の制作)

  4. production line(生産ライン)

  5. production process(生産過程)

  6. production cost(生産コスト)

  7. production capacity(生産能力)

  8. production schedule(生産スケジュール)

  9. music production(音楽制作)

  10. production facility(生産設備)

どれもビジネスシーンからエンタメシーンまで幅広く使われる重要な表現です。


3. 語源とニュアンス

語源

「production」はラテン語の “productio” に由来し、それは “producere”(前に導く)という動詞が基になっています。そこから派生して「(何かを)前へ引き出す、作り出す」というニュアンスに発展しました。

ニュアンス・使用上の注意


  • ビジネスの現場では「生産量」「生産工程」を指すことが多く、フォーマルな文書でも頻繁に使われます。

  • 映画や演劇、音楽の分野では「作品の制作・上演」などを指し、ややカジュアルまたは専門的な文脈でも使います。

  • 文章・会話のどちらでも広く使われる単語ですが、文脈によっては工業的「生産」の意味か、芸術的「制作」の意味かが異なるので注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として使う場合

    例: “We went to see three new theater productions this month.”

    (今月は新しい舞台作品を3つ見に行きました)

    → 個別の「作品」を指す時は可算の “productions” として使われます。


  • 不可算名詞として使う場合

    例: “Production of cars has increased by 10% this year.”

    (今年の自動車生産は10%増加しました)

    → 一般的な「生産活動」を指す際には、不可算扱いになることが多いです。


一般的な構文


  • “Production of [製品名] + 動詞” → 「〜の生産は…」

  • “The production costs are high/low.” → 「生産コストが高い/低い」

  • “A new production of [演目/舞台作品]” → 「新作の舞台/作品」

フォーマルなシーンでもカジュアルな会話でも利用可能ですが、ビジネス文書やレポートではフォーマルな文体で用いられることが多いです。


5. 実例と例文

以下では、日常会話、ビジネス、学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を示します。

(A) 日常会話での例文


  1. “I heard your sister is involved in a local theater production. How is it going?”

    (あなたの妹さんは地元の劇団の舞台制作に関わってるんだって?調子はどう?)


  2. “Jake’s band just finished the production of their first album.”

    (ジェイクのバンドはちょうどファーストアルバムの制作を終えたところなんだ。)


  3. “My friend works in video game production—it sounds so interesting!”

    (友達はビデオゲームの制作で働いているんだけど、とても面白そう!)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our factory plans to increase production by 20% next quarter.”

    (当社の工場は次の四半期で生産量を20%増やす予定です。)


  2. “We need to cut down production costs to stay competitive in the market.”

    (市場で競争力を保つために生産コストを削減しなければなりません。)


  3. “The production team is finalizing the schedule for the new product launch.”

    (製品発売日に向けて、生産チームがスケジュールの最終調整をしています。)


(C) 学術・専門的な文脈での例文


  1. “Recent studies indicate that sustainable production methods can reduce environmental impact.”

    (最近の研究によると、持続可能な生産手法は環境への影響を軽減できると示されています。)


  2. “In the field of economics, analyzing production and consumption is crucial for understanding market dynamics.”

    (経済学の分野では、生産と消費の分析は市場の動向を理解するうえで極めて重要です。)


  3. “The company’s research division focuses on the development of eco-friendly production technologies.”

    (その企業の研究部門は、環境に優しい生産技術の開発に注力しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. manufacture(製造)


    • “manufacture” は主に工場などで大量生産するときに使われます。

    • “production” よりも工業的なニュアンスが強い場合に用いられる傾向があります。


  2. creation(創造)


    • 芸術作品やアイデアなど、より抽象的なものにも広く使える点が特徴です。

    • “production” は具体的な製品や作品の「制作」プロセスを示すことが多いですが、“creation” は「創造性」自体にフォーカスしている感じです。


  3. output(生産高, 出力)


    • “output” は「結果として出力されたもの」を示す傾向があり、特に工業や経済指標としての生産高のニュアンスが強いです。


  4. fabrication(組み立て, 製作)


    • 金属加工など、素材を加工して組み立てるようなニュアンスがあります。

    • “production” はより広い範囲で使いますが、“fabrication” は加工技術などの専門領域に用いられがちです。


反意語


  • consumption(消費)


    • 経済学的には生産(production)と消費(consumption)は対となる概念で、需要と供給の関係にもあたります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /prəˈdʌk.ʃən/

  • アクセント(強勢)は “-duc-” の部分にあります (pro-DUC-tion)。

  • アメリカ英語でもイギリス英語でも大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが「r」を強めに発音しがちです。

  • よくある間違いとして、語頭の “pro” を強く発音しすぎたり、「duc」の母音が /uː/ になってしまうケースがあります。正しくは短い /ʌ/(ア)に近い発音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス


    • “production” は “produce” や “product” とスペルが似ているため、一部を “prodaction” と書いてしまうミスに注意しましょう。

    • 名詞の “production” は “-tion” で終わる形にすること。


  2. 同音異義語との混同


    • “product” と “production” は似ていますが、前者は「製品」で後者は「作り出すプロセス」や「作品全体」を指します。


  3. 記事や前置詞の扱い


    • “production” を可算名詞として扱う時の a/the の付け忘れ、または不可算名詞として扱う文脈との混同に注意が必要です。


  4. 試験対策


    • TOEICや英検などでは、ビジネス文脈や経済レポートに登場しやすい単語です。特に「生産量の増減」や「コスト管理」などの話題で出題されがちなので押さえておきましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源から覚える: pro(前へ) + duc(導く) + tion(名詞化)→「前へ導き出す → 生み出す → 生産する」というイメージ。

  • イメージ連想: 工場のベルトコンベヤーで次々とモノが「出てくる」場面や、映画・舞台で制作スタッフが働く様子を思い浮かべると覚えやすいです。

  • スペルのコツ: “product” + “-ion” → “production” と覚えると、p-r-o-d-u-c-t-i-o-n の流れが身につきます。


以上が、名詞「production」の詳細解説です。ビジネスや学術、エンタメなど幅広い文脈でよく登場する単語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
production
意味(1)

〈U〉生産高,産出額(量)

意味(2)

〈C〉産物,製品

意味(3)

〈U〉(…の)提出,提示《+of+

意味(4)

〈C〉(劇・映画などの)製作;(文学などの)作品

意味(5)

〈U〉(…を)生み出すこと,(…の)生産,産出,製造《+of+

復習用の問題

〈U〉(…を)生み出すこと,(…の)生産,産出,製造《+of+名》 / 〈U〉生産高,産出額(量) / 〈C〉産物,製品 / 〈U〉(…の)提出,提示《+of+名》 / 〈C〉(劇・映画などの)製作;(文学などの)作品

The production of goods has increased significantly in the past year.

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昨年度において、商品の生産は大幅に増加しました。

昨年度において、商品の生産は大幅に増加しました。

正解を見る

The production of goods has increased significantly in the past year.

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