power
1. 基本情報と概要
単語: power
品詞: 名詞 (可算・不可算両方の用法がある)
CEFRレベル: B1(中級)
- さまざまな場面で使われる重要単語で、物理的・精神的な「力」や「権力」を表します。
意味(英語):
- “Power” can mean (1) the ability or capacity to do something, (2) physical or mental strength, (3) authority or influence over others, (4) energy supply (electricity).
意味(日本語):
- 何かを行う能力や力、体力・精神力
- 他人や組織を支配したり影響を与えたりする権力や影響力
- 電力・エネルギーといった供給源
「power」は、日常生活でも政治の世界でも、また電気やエネルギーの文脈など幅広い場面で使われる、非常に汎用性の高い単語です。
活用形
名詞のため、直接的な「活用形」という概念はありませんが、可算(a power)/不可算(power in general)両方の用法があります。例えば、抽象的な「力」や「権力」は不可算で扱われることが多いですが、「(great) powers(大きな権力)」のように可算として使われる場合もあります。
他の品詞形
- powerful (形容詞): 「強力な」「有力な」
例: a powerful engine(パワフルなエンジン) - empower (動詞): 「権限を与える」「力を与える」
例: The new law empowers local communities.(新しい法律は地域社会に権限を与える)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: power
- 接頭語や接尾語を含む形としては、empower(em- + power)、powerful(power + -ful)などがあります。
意味の詳細
- 力・能力: 物理的・精神的能力を指す。
- 権力・支配力: 政治的・社会的に他者を制御する能力や影響力を指す。
- エネルギー・電力: 電気やエネルギーを供給する意味。
よく使われるコロケーション(10例)
- political power(政治権力)
- power outage(停電)
- power struggle(権力闘争)
- power plant(発電所)
- power supply(電源・電力供給)
- power cord(電源コード)
- power trip(権力を誇示する行為)
- in power(権力を握っている状態)
- power button(電源ボタン)
- the power to do something(何かをする力・権利)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 中世英語(Middle English)の “power” は、古フランス語の “poeir, poer” に由来し、さらにラテン語の “potēre(to be able)” や “posse(to be able, to have ability)” にさかのぼると考えられています。
歴史的使用:
- 古くから「できること」「能力」という意味合いを中心に、「権力」の意味合いも同時に発達してきました。
ニュアンス・注意点:
「power」は、物理的な力から政治的な権力まで、幅広いコンテクストで用いられます。文脈によっては硬い印象(政治権力や法的権限)を与えたり、カジュアルに(デバイスの電源など)使われたりします。
フォーマル場面では政治的・権力的な話題で多用され、カジュアルには「エネルギー」関連や「パワーのある人・もの」のように使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞/不可算名詞の両方として使用
- 不可算: “He has a lot of power to influence decisions.”
- 可算: “The powers granted to the committee are extensive.”
- 不可算: “He has a lot of power to influence decisions.”
イディオムや一般的な構文
- come into power: 権力や地位を得る
- take power: 権力を手にする
- power something up: 機械やデバイスなどを起動する(動詞句として使う場合は「電源を入れる」という意味)
- come into power: 権力や地位を得る
フォーマル/カジュアル
- フォーマル: “The administration wields considerable power in foreign policy.”
- カジュアル: “Could you power up the computer?”
- フォーマル: “The administration wields considerable power in foreign policy.”
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I need to charge my phone since it’s out of power.”
(携帯の電源が切れちゃったから充電しないと。) - “He’s got the power to make everyone laugh in class.”
(彼にはクラスのみんなを笑わせる力があるよ。) - “This old laptop doesn’t have much power left in its battery.”
(この古いノートパソコンはもうバッテリーがあまり持たないんだ。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “Our board of directors has the power to approve new projects.”
(取締役会には新規プロジェクトを承認する権限があります。) - “We need to address the power dynamics within our management team.”
(経営陣内部の権力構造に対処しなければなりません。) - “The power supply in the office was disrupted this morning.”
(今朝、オフィスの電源供給に問題がありました。)
学術的/専門的 (フォーマル)
- “The study analyzes the power relations between different social groups.”
(この研究は、さまざまな社会集団間の権力関係を分析しています。) - “Mechanical power can be calculated using torque and angular velocity.”
(機械的なパワーはトルクと角速度を使って計算できます。) - “Political scientists often examine how public opinion constrains the power of leaders.”
(政治学者はしばしば国民の意見が指導者の権力をどのように制約するかを検証します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- strength(力・強さ)
- 肉体的・精神的な強さに焦点がある。
- 例: “He has great physical strength.”(彼は体力がすごい。)
- 肉体的・精神的な強さに焦点がある。
- authority(権限・権威)
- 組織や立場によって与えられた正式な権限を指すことが多い。
- 例: “He has the authority to make final decisions.”
- 組織や立場によって与えられた正式な権限を指すことが多い。
- energy(エネルギー)
- 物理学的なエネルギーや活力を指すことが多い。
- 例: “We need to save energy for environmental protection.”
- 物理学的なエネルギーや活力を指すことが多い。
反意語
- weakness(弱さ)
- impotence(無力) / powerlessness(無力・無能)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈpaʊ.ɚ/
- イギリス英語: /ˈpaʊ.ə/
- アメリカ英語: /ˈpaʊ.ɚ/
アクセント:
- “pow” の部分に強勢が置かれます。
- アメリカ英語では語末の “r” が強く発音され、イギリス英語ではほぼ発音されません( /paʊ.ə/ のような感じ)。
- “pow” の部分に強勢が置かれます。
よくある発音の間違い:
- /poʊər/(「ポウアー」と発音してしまう)になったり、「パワー」の /aʊ/ が「アウ」ではなく「オウ」に寄ってしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “power” のつづりを “pwoer” と誤って書くなど。
- 同音異義語との混同: 特になし(英語の “pore,” “pour” などとは音が異なる)。
- TOEICや英検での出題傾向: ビジネス文脈で “power of authority” や “powerful strategy” などの熟語が選択肢に出たり、リーディング文中で頻出します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「パワー」と日本語にもなじみがある外来語なので、その感覚をあわせて覚えるとよいです。
- “Power” = “能力・エネルギー・権力” の3つの概念を1つにまとめたイメージを持つと、意味の幅を理解しやすくなります。
- スペリングは「po + wer」でシンプル。日本語の「パワー」と音が近いので、そのままイメージしやすいでしょう。
- 覚えるときは「パワーを感じる場面」を視覚化すると、頭に定着しやすいです(例:筋トレで力がついたとき、政治家が決定権を持ったとき、電気が流れてデバイスが動く瞬間など)。
以上が、名詞 “power” の詳細解説です。幅広い文脈で使用される重要語なので、例文を通してニュアンスの違いをつかんでみてください。
《複数形で》(生まれながらの)体力,知力,才能
〈C〉権力者,実力者;影響力のある集団;強国・大国〈U〉軍事力;国力
〈U〉強さ,力
〈U〉(レンズの)倍率
〈U〉(名身が生れつき備えている,また物事を遂行できる)能力,力
〈U〉(…に対する)権力,支配権《+over+名》
〈C〉(法・官職などによる)権限
〈C〉《通例複数形で》神;悪魔
〈U〉動力;工率,仕事率
〈U〉(電気などの)エネルギー,力
〈C〉(数学で)累乗
〈U〉《a~》《話》(…の)多数,多量
復習用の問題
英語 - 日本語
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