最終更新日 :2025/01/27

lie

動詞

〈人が〉うそを言う, 偽る / 《…に》うそを言う《to ...》/ 《…について》うそを言う《 about ... 》 / 〈物事が〉欺く / 《 ~ oneself out ...》嘘を言って...から逃れる / 《場所を表す副詞を伴って》横たえる / 《状態を表す副詞を伴って》置かれている, ある / 《場所を表す副詞を伴って》 (ある場所に)位置する

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私が彼に嘘をつくと、今度は彼が私に嘘をついた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: lie

品詞: 動詞(主に2つの意味を持つ)

1) 「横になる、ある状態で存在する」という自動詞

2) 「嘘をつく」という自動詞

英語での意味:

1) to be in or assume a horizontal or resting position.

2) to make an untrue statement with intent to deceive.

日本語での意味:

1) 「横たわる、横になる」 … 床やソファなどの上で横になる、あるいはある状態で何かが存在する時に使われます。

2) 「嘘をつく」 … 本当でないことを言うニュアンスです。悪意の有無にかかわらず、事実でないことを意図的に発言するときに使われます。

「嘘をつく」の意味の方が感情的に強い場合が多く、「横になる」の方は日常的に動作を表すシンプルな単語です。

活用形:


  • 「横になる」の意味:


    • 現在形: lie

    • 過去形: lay

    • 過去分詞形: lain

    • 現在分詞: lying


  • 「嘘をつく」の意味:


    • 現在形: lie

    • 過去形: lied

    • 過去分詞形: lied

    • 現在分詞: lying


他の品詞になる場合:


  • 名詞: liar(「嘘つき」)

  • 形容詞: lying(「嘘をついている」「横になっている状態の」)など

CEFRレベルの目安: B1(中級)

・日常会話でよく出る表現ですが、過去形で混乱しやすい動詞なので、やや難易度が上がります。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • lie は短い語で、接頭語や接尾語が明確に付いた形はありません。

  • 「liar」の -ar は「~する人」を示す接尾語の一種として捉えることができます。

派生語や類縁語


  • liar (名詞):「嘘つき」

  • lying (形容詞/動名詞):「嘘をつくこと」、「嘘をついている」、「横になっている」など文脈により意味が変わります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. lie down(横になる)

  2. lie awake(横になったまま目が覚めている)

  3. lie ahead(これから先に起こる)

  4. lie in wait(待ち伏せする)

  5. lie about something(何かについて嘘をつく)

  6. lie to someone(誰かに嘘をつく)

  7. tell a lie(嘘を言う)

  8. catch someone in a lie(誰かが嘘をついているところを見破る)

  9. white lie(罪のない嘘、優しい嘘)

  10. live a lie(偽りの生き方をする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「横になる」の意味の lie は古英語の “licgan” に由来し、「身体を横たえる、休む」という意味を持っていました。

  • 「嘘をつく」の意味の lie は別由来で、古英語の “lyfan” から派生し、「嘘」や「偽り」という概念を指していました。

同じスペル・発音でも、もともとルーツが異なるため、現在も全く別々の動詞として活用形が異なるのが特徴です。

使用時の注意点とニュアンス


  • 「横になる」の lie は非常に日常的でカジュアルにもフォーマルにも使えます。

  • 「嘘をつく」の lie にはネガティブな感情や道徳上の問題が伴いやすいです。文書でも会話でも使われますが、ネガティブなニュアンスがはっきりとあるので、丁寧な文脈では「嘘をつく」ことを婉曲的に表現することもあります(例: “be dishonest” など)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「横になる」の lie は自動詞ですので、目的語をとりません。


    • 例: I lie on the sofa. (ソファに横になる)


  • 「嘘をつく」の lie も基本的に自動詞ですが、前置詞 “to” や “about” などを伴うことで表現を広げられます。


    • 例: She lied to me. (彼女は私に嘘をついた)

    • 例: He lied about his age. (彼は年齢について嘘をついた)


一般的なイディオム・構文


  • lie down on the job:やるべきことを怠ける(比喩的表現)

  • take it lying down:何もせずに受け入れる(抗議しない)

フォーマルかカジュアルか:


  • 「横になる」の意味で使う場合はカジュアル~フォーマルどちらでも違和感なく使えます。

  • 「嘘をつく」の意味で使う場合は、内容がネガティブになりがちなので注意しましょう。


5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. (横になる) “I’m so tired. I think I’ll just lie down for a few minutes.”


    • 「すごく疲れたから、ちょっと横になろうと思う。」


  2. (嘘をつく) “Don’t lie to me. I can tell when you’re not being honest.”


    • 「私に嘘をつかないで。正直じゃないときはわかるんだから。」


  3. (横になる) “Why don’t we lie on the grass and watch the clouds?”


    • 「芝生に横になって雲を眺めようよ。」


ビジネス(3例)


  1. (嘘をつく) “He admitted he had lied about his qualifications on his résumé.”


    • 「彼は履歴書の資格について嘘をついていたと認めました。」


  2. (横になる/比喩的) “You can’t just lie down on the job; we have a deadline to meet.”


    • 「仕事をサボるわけにはいかないよ。締め切りがあるんだから。」


  3. (嘘をつく) “The manager warned that lying to clients would have severe consequences.”


    • 「マネージャーは顧客に嘘をつくと厳しい結果を招くと警告しました。」


学術的・フォーマル(3例)


  1. (横になる) “The sculpture is designed to lie horizontally in the gallery’s main hall.”


    • 「その彫刻はギャラリーのメインホールに水平に置かれるようにデザインされています。」


  2. (嘘をつく) “Research indicates people may lie more to protect their self-image.”


    • 「研究によると、人は自己イメージを守るために嘘をつくことが多いようです。」


  3. (横になる) “When matter is left undisturbed, it tends to lie at rest, according to Newton’s first law.”


    • 「ニュートンの第一法則によれば、物体は外力が加わらなければ静止したままでいる傾向がある。」



6. 類義語・反意語と比較

「横になる」の意味


  • 類義語


    • rest(休む)

    • recline(寄りかかる、もたれかかる)

    • stretch out(手足を伸ばして横になる)


これらは「横になる」の動作を意味しますが、lie が最もシンプル。rest は休息、recline はややフォーマル、stretch out はより動作を強調した表現です。


  • 反意語


    • stand(立つ)

    • sit(座る)


「嘘をつく」の意味


  • 類義語


    • fib(くだらない嘘をつく、小さな嘘)

    • deceive(欺く)

    • fabricate(作り上げる、捏造する)


fib は軽いニュアンス、deceive は意図的に人を騙す感じが強いです。


  • 反意語


    • tell the truth(真実を言う)

    • be honest(正直である)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /laɪ/

  • アクセント: 英語では1音節なので特に移動しません。全体を「ライ」と発音します。

  • アメリカ英語(AmE)とイギリス英語(BrE)どちらも基本的に同じ発音です。

  • よくある間違い: “lay” /leɪ/ と混同しやすいので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「lie(横になる)」の過去形は “lay” ですが、別の動詞 “lay(~を置く)” の現在形と同じスペルなので混乱しがちです。

  • 「嘘をつく」の場合は過去形も過去分詞形も “lied” になるので、うっかり “lay” を使わないよう注意しましょう。

  • スペルミスで “lair(巣穴)” などと混同する学習者もいます。

  • TOEICや英検では、しばしば過去形・過去分詞の使い分けを問う問題で出題されやすい単語です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「横になる」の lie は “I lie on the bed” → 主語「I」がそのまま移動しないイメージ

  • 「物を置く」の lay は “I lay the book on the table” → 何かを“横に”置くイメージ

  • 「嘘をつく」の lie は “I lie” で「アイ・ライ」→ ちょっと「アイ(私)」に「雷」が落ちる=いずれバレるかも、というイメージで覚えると面白いかもしれません。

違いを頭に入れるコツとしては、

“(自分が) 横になる” → “I lie.”

“(何かを) 置く” → “I lay (something) down.”

“(嘘を) つく” → “I lied about ….”

上記のようにシンプルな例文でイメージしながら定着させると、忘れにくくなります。

意味のイメージ
lie
意味(1)

《状態を表す副詞[句]を伴って》置かれている,ある

意味(2)

《場所を表す副詞[句]を伴って》(ある場所に)位置する,ある

意味(3)

《通例場所を表す副詞[句]を伴って》〈誤り・理由・責任・抽象的なものが〉見い出される,ある

意味(4)

《場所を表す副詞[句]を伴って》地下に眠る,葬られている

意味(5)

《場所を表す副詞[句]を伴って》横たわる,横になる

意味(6)

〈人が〉うそを言う,偽る;(…に)うそを言う《+to+》;(…について)うそを言う《+about+(do*ing*)》

意味(7)

〈物事が〉欺く

意味(8)

「lie oneself out of 何々」で「嘘を言って(困難などから)逃れる」

復習用の問題

〈人が〉うそを言う, 偽る / 《…に》うそを言う《to ...》/ 《…について》うそを言う《 about ... 》 / 〈物事が〉欺く / 《 ~ oneself out ...》嘘を言って...から逃れる / 《場所を表す副詞を伴って》横たえる / 《状態を表す副詞を伴って》置かれている, ある / 《場所を表す副詞を伴って》 (ある場所に)位置する

I lied to him and he lied to me in turn.

私が彼に嘘をつくと、今度は彼が私に嘘をついた。

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