in a position to
1. 基本情報と概要
英語表記: in a position to
品詞: イディオム(句 / 慣用表現)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
英語での意味
“in a position to” は、「〜することができる、〜する立場にある、状況が許す」という意味を表します。誰かがある行動を取るだけの権利・能力・余裕・状況などが整っている場合に使われる表現です。
日本語での意味
「〜する立場にある」「〜する状況にある」という意味です。例えば、何らかの権限があり行動を決定できる立場にいるときや、経済的・能力的に可能な状況であるときなどに使われます。カジュアルな会話からビジネス、フォーマルな文章まで幅広く使用されます。
活用形
「in a position to」自体は慣用表現なので、文中では主に「be動詞+in a position to+動詞の原形」の形で活用します。
- I am in a position to …
- You are in a position to …
- He was in a position to …
- We will be in a position to …
他の品詞形
イディオムのため、単語レベルでの活用はありません。ただし、動詞部分は文脈に応じて時制や態が変わります。
- I was in a position to help.
- They might not be in a position to decide.
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in: 前置詞
- a: 不定冠詞
- position: 「位置」「立場」「状況」
- to: 不定詞の “to” (ここは「〜する立場にある」の “to” 不定詞になります)
このフレーズ全体で「〜する状況・立ち位置にある」ことを表す慣用句です。
派生語や類縁語
- be able to
- be capable of
- be ready to
- be well-placed to
よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選
- be in a position to help (助ける立場にある)
- be in a position to decide (決定できる立場にある)
- be in a position to negotiate (交渉できる立場にある)
- be in a position to confirm (確認できる立場にある)
- be in a position to invest (投資できる立場にある)
- be in a position to support (支援できる立場にある)
- be in a position to approve (承認できる立場にある)
- be in a position to implement (実行できる立場にある)
- be in a position to offer advice (助言を与える立場にある)
- be in a position to grant permission (許可を与える立場にある)
3. 語源とニュアンス
語源
- “position” はラテン語の “positio” (置かれた状態)に由来し、「立場」「地点」「置き方」などを意味します。
- そこから派生して “in a position to + 動詞” で、「何かを行うのにふさわしい場所(状況)にいる」というニュアンスが生まれました。
ニュアンス・使用時の注意
- ビジネス文書やフォーマルなやり取りでもよく使われますが、日常会話でも「I’m not really in a position to do that」などの形でカジュアルに使用します。
- 自分に権限や能力がないときは “I’m not in a position to …” で断る表現にもなります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- 主語 + be動詞 + in a position to + 動詞の原形
- 例: “I’m in a position to make the final decision.”
イディオムとしての特性
- 可算・不可算などの名詞の区別は関係ありません。本フレーズは一つのまとまった表現として扱われ、語順を変えたり途中を省略したりすることはあまりありません。
フォーマル / カジュアル
- “I’m in a position to 〜.” という形はビジネスから日常会話まで幅広く使えます。
- 丁寧に断る表現としても頻出です。“I’m afraid I’m not in a position to comment on that.” のように、直接的な拒否を避けたい場面に便利です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I’m not in a position to lend you more money right now. I’m sorry.”
(今はこれ以上お金を貸せる立場にないんだ。ごめんね。) - “If she’s in a position to drive, I’ll let her take the car.”
(彼女が運転できる状態なら、車を使っていいよ。) - “I’m finally in a position to move out and get my own place.”
(やっと引っ越して自分の部屋を持てる状況になったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We are now in a position to finalize the contract.”
(私たちは契約を最終決定できる段階に来ています。) - “I’m not in a position to disclose that information at this time.”
(今の段階ではその情報を開示できる立場にありません。) - “Once we secure the budget, we’ll be in a position to launch the new project.”
(予算を確保できれば、新プロジェクトを立ち上げる立場に立てます。)
学術的・専門的な文脈での例文(3つ)
- “Researchers are in a position to apply this new method to various fields of study.”
(研究者たちはこの新しい手法をさまざまな研究分野に適用できる立場にある。) - “Without further data, we are not in a position to draw a definitive conclusion.”
(追加データがなければ、最終的な結論を出せる状況にありません。) - “Now that we have peer-reviewed results, we’re in a position to publish our findings.”
(査読の結果が出たので、私たちは研究成果を発表する立場にあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- be able to (〜することができる)
- 「単純に能力や可能性」を示す場面で使います。
- 「単純に能力や可能性」を示す場面で使います。
- be capable of (〜する能力がある)
- 個人の能力の高さを強調します。
- 個人の能力の高さを強調します。
- be well-placed to (〜する好位置にある)
- 何らかの有利な条件を持つ立場にいることを示します。
- 何らかの有利な条件を持つ立場にいることを示します。
- be ready to (今すぐ〜できる状態である)
- 用意が整っているニュアンスを強調します。
- 用意が整っているニュアンスを強調します。
これらはすべて「〜できる」という点では似ていますが、in a position to
は「権限・状況・立場」など全体的な条件が揃っているニュアンスが強いのが特徴です。
反意表現
- not in a position to(〜できない立場にある)
- unable to(〜できない)
- not allowed to(許可がない)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪn ə pəˈzɪʃən tuː/
- アメリカ英語: [ɪn ə pəˈzɪʃn̩ tu](“position” の「si」は /zɪ/ に近い発音)
- イギリス英語: [ɪn ə pəˈzɪʃən tʊ] または [tuː]
- アメリカ英語: [ɪn ə pəˈzɪʃn̩ tu](“position” の「si」は /zɪ/ に近い発音)
強勢(アクセント)
- “po*si*tion” の “si” の部分に強勢がくるイメージです。
- “in a” や “to” は弱めに発音されることが多いです。
よくある発音の間違い
- “position” の /zɪ/ の部分を /sɪ/ と発音してしまう。
- “in” と “a” をはっきり言いすぎると不自然になるので、口語では「inna」のように続けて発音することもよくあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “in the position to” と誤って “the” を使うミス。
- 正しくは “in a position to”。
- 正しくは “in a position to”。
- “position” のスペルミス(posision, possition など)。
- “be able to” と混同して、「権限や状況の有無」を表したいのに単に「能力」を表す文脈で誤用してしまうこと。
試験対策
- TOEIC や英検などでも、ビジネス文脈・会話表現として “I’m not in a position to …” のような慣用句が出題される場合があります。文脈上、「権限がない」「状況が許さない」などを表す定型句として覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「自分が立っている“ポジション”で何ができるか」を想像しましょう。サッカーでいう「ポジション」のように、その場所や役割によって行動の可否が変わるイメージです。
- “in a position”=「立ち位置・状況」→「そこから可能な行動が定まる」
- 覚えるときは “be in a position to do something” とセットで丸暗記すると、応用がききやすくなります。
以上が “in a position to” の詳細解説です。このフレーズは、日常からビジネス、学術的文脈まで幅広く使える便利な表現なので、上手に使いこなしましょう。

《be ~》...する立場にある, ...できる立場にある
復習用の問題
彼は今、会社で大きな違いを生むための立場にいます。
He is now in a position to make a big difference in the company.
英和辞書

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