come to
1. 基本情報と概要
◼︎ 英単語(表現):come to
- 品詞: 主に句動詞 (phrasal verb) として扱われることが多いです。
基本的な意味(英語):
- To arrive at a certain place or situation.
- To regain consciousness (after fainting).
- To reach a certain state or condition (e.g., to realize, to understand).
- To arrive at a certain place or situation.
基本的な意味(日本語): 「~に来る」「意識を取り戻す」「~の状態になる」などのニュアンスがあります。例えば、「意識を失っていた人が意識を取り戻す」「結論に至る・理解するようになる」といった場面で使われます。
「come to」は「come」という動詞 + 前置詞(to)の組み合わせですが、「意識を取り戻す」「結論に達する」など、単純な「来る(to somewhere)」以上のニュアンスを持つ句動詞としてしばしば使われます。
活用形
- 原形: come
- 過去形: came
- 過去分詞形: come
- 進行形(現在分詞): coming
他の品詞形の例
- 名詞形: 「comer」という形で「あたらしく来る人」を意味する語もありますが、日常ではあまり頻繁に使いません。
- 形容詞/副詞形: 直接「come」に由来する形容詞や副詞はありません(「incoming」などは別の派生語としてあります)。
CEFRレベルの目安
- 「come」の単体としてはA1(超初心者)レベルから登場しますが、「come to」の各種イディオムや、抽象的な「~の状態になる」などの使い方を含めるとB1(中級)程度の理解が必要になる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
「come to」は「come(来る、到達する)」という動詞と「to(~へ、~に)」の組み合わせですが、下記のようにさまざまな意味へ派生します。
到着する系
例: “When you come to the station, call me.”
「駅に着いたら電話してね。」意識を取り戻す
例: “She fainted but soon came to.”
「彼女は気絶したがすぐに意識を取り戻した。」(結論や状態に)達する・~するようになる
例: “I’ve come to realize how important family is.”
「家族の大切さに気付くようになった。」
よく使われるコロケーション10選
come to mind(思い浮かぶ)
- A good idea just came to mind.
come to an end(終わる)
- The party finally came to an end at midnight.
come to a conclusion(結論に達する)
- After long discussions, we came to a conclusion.
come to terms (with something)(~を受け入れる、折り合いをつける)
- She eventually came to terms with her loss.
come to pass(起こる、実現する)
- We never thought these events would come to pass.
come to realize(気づくようになる)
- He came to realize he had made a big mistake.
come to power(政権を握る)
- The new party came to power after the election.
come to fruition(実を結ぶ、成果が現れる)
- His hard work finally came to fruition.
come to blows(取っ組み合いになる)
- The argument got so heated they almost came to blows.
come to the rescue(救助に駆けつける)
- The lifeguard came to the rescue just in time.
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「come」は古英語“cuman”から来ています。「to」は方向・到達点を示す前置詞。
- 歴史的な使われ方: 「come to」というコンビネーションは古くから「到達する」「意識を取り戻す」といったニュアンスでも使われており、旧い英訳聖書(King James Version)のような文献でも “come to pass” などが見られます。
- ニュアンス:
- 「意識を取り戻す」ニュアンスは口語や救急医療の文脈などでよく使われます。
- 「~の状態に至る」ニュアンスは会話でも文章でも広く使われますが、かしこまった文脈でも特に違和感はありません。
- 「意識を取り戻す」ニュアンスは口語や救急医療の文脈などでよく使われます。
- 使用時の注意点:
- 「come to (物理的な場所)」は単に「そこへ来る」という意味。
- 文脈によっては意味が変わるため、「意識の回復」や「状態の変化」を意味する場合は周囲の文脈に注意が必要です。
- 「come to (物理的な場所)」は単に「そこへ来る」という意味。
4. 文法的な特徴と構文
- 母体は他動詞か自動詞か
- 「come」は自動詞です。目的語を直接取らず、前置詞や副詞とともに意味を成します。
- 「come」は自動詞です。目的語を直接取らず、前置詞や副詞とともに意味を成します。
- 構文例
- come to + 場所: “He came to the park.”(その公園に来た)
- come to + 状態: “He came to understand the problem.”(その問題を理解するようになった)
- come to + 意識の回復: (省略形で) “He fainted but soon came to.”
- come to + 場所: “He came to the park.”(その公園に来た)
- フォーマル/カジュアル
- 一般的に日常会話でもビジネスでも問題なく使えます。ただし、ビジネス文書などでは「reach a conclusion」のように言い換えることも多いです。
- 一般的に日常会話でもビジネスでも問題なく使えます。ただし、ビジネス文書などでは「reach a conclusion」のように言い換えることも多いです。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“I can’t wait for you to come to my house this weekend!”
- 今週末、あなたが私の家に来るのが待ちきれないよ!
“Did you see Sarah faint? She came to just a minute later.”
- サラが気絶したの見た?1分後には意識を取り戻したよ。
“After thinking for a while, I came to realize I was wrong.”
- 少し考えた後、自分が間違っていたことに気づいたよ。
(B) ビジネスシーンでの例文
“We need to come to an agreement on the budget plan before Friday.”
- 金曜日までに予算案について合意に至る必要があります。
“The two departments finally came to a compromise.”
- 2つの部署はついに妥協点に達しました。
“After reviewing the data, we came to the conclusion that we should postpone the launch.”
- データを精査した結果、我々はローンチを延期すべきだという結論に達しました。
(C) 学術/研究の文脈での例文
“Through extensive research, the scholars came to a new understanding of the theory.”
- 大規模な研究を通じて、学者たちはその理論に関して新たな理解に至った。
“The philosopher came to question the very foundations of ethics.”
- その哲学者は道徳の根本を疑問視するようになった。
“Eventually, the findings came to be accepted by the scientific community.”
- やがて、その研究結果は科学界で受け入れられるようになった。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
arrive at(~に到着する、結論に至る)
- 「結論に至る」「場所に到着する」という点で似ていますが、「come to」よりも少しフォーマルなニュアンスを持つ場合があります。
- 例: “We arrived at the same conclusion.”
- 「結論に至る」「場所に到着する」という点で似ていますが、「come to」よりも少しフォーマルなニュアンスを持つ場合があります。
reach(到達する)
- 「目標や場所に到達する」ニュアンスが強い動詞です。
- 例: “She reached the top of the mountain.”
- 「目標や場所に到達する」ニュアンスが強い動詞です。
get to(~に着く)
- カジュアルな口語表現で、「到着する」の意味が最も使われます。
- 例: “I got to the office late.”
- カジュアルな口語表現で、「到着する」の意味が最も使われます。
反意語
- 直接的な反意語はありませんが、「leave」「go away」などの「去る・離れる」が「来る」とは対照的な方向を示します。
- 「意識を取り戻す」に対しては「pass out」(気絶する)が逆の動きといえるかもしれません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kʌm tuː/
- アメリカ英語: [カム トゥー] (/kʌm tuː/)
- イギリス英語: [カム トゥー] (/kʌm tuː/)
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが /ʌ/ の母音がやや強めに発音される傾向があります。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが /ʌ/ の母音がやや強めに発音される傾向があります。
- アクセント: 「come」に弱めの強勢、「to」はさらに弱く発音されることが多いです。
- 発音上のよくある間違い:
- 「come」を /koʊm/ と発音してしまう
- 「to」を /tu/ ではなく /tə/ のように弱く発音することも多いので、連続で自然に繋げるときは“come tuh”のように聞こえることがあります。
- 「come」を /koʊm/ と発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「come」を「comm」や「com」などと誤記しないように注意。
- “come to”を「到着」だけで捉える: 文脈によっては「意識を取り戻す」「~するようになる」など別の意味がある点に注意。
- TOEIC・英検対策:
- 短めの会話文中で「She fainted but soon came to.」のように出題される場合があります。
- 意味の取り違い(意識回復 vs 到着など)に気をつける必要があります。
- 短めの会話文中で「She fainted but soon came to.」のように出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「意識を失った人が“戻ってくる(come)先” = “to (この世)” へ戻る感覚」で、「意識を取り戻す」を覚えるとイメージしやすいかもしれません。
- 「結論に到達する」イメージは、長い道のりを歩んで“最終目的地(conclusion)”のところへ“来る(come)”。
- 実際に音読してみて、“come to”の流れを口に慣れさせるとスムーズに使えるようになります。
以上が「come to」の詳細な解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現なので、例文などを参考にぜひ使い方を身につけてみてください。
(一定期間の経験から)…するようになる;(成り行きとして)…するようになる《do》
復習用の問題
英語 - 日本語
- 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 項目の新規作成を審査する
- 項目の編集を審査する
- 項目の削除を審査する
- 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
- 項目名の変更を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 例文の編集を審査する
- 例文の削除を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 決定に必要な投票数 - 1