最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

come to

(一定期間の経験から)…するようになる;(成り行きとして)…するようになる《do》、意識を取り戻す

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彼がすぐに意識を取り戻すことを願っています。

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解説

1. 基本情報と概要

◼︎ 英単語(表現):come to


  • 品詞: 主に句動詞 (phrasal verb) として扱われることが多いです。

  • 基本的な意味(英語):


    1. To arrive at a certain place or situation.

    2. To regain consciousness (after fainting).

    3. To reach a certain state or condition (e.g., to realize, to understand).


  • 基本的な意味(日本語): 「~に来る」「意識を取り戻す」「~の状態になる」などのニュアンスがあります。例えば、「意識を失っていた人が意識を取り戻す」「結論に至る・理解するようになる」といった場面で使われます。


「come to」は「come」という動詞 + 前置詞(to)の組み合わせですが、「意識を取り戻す」「結論に達する」など、単純な「来る(to somewhere)」以上のニュアンスを持つ句動詞としてしばしば使われます。

活用形


  • 原形: come

  • 過去形: came

  • 過去分詞形: come

  • 進行形(現在分詞): coming

他の品詞形の例


  • 名詞形: 「comer」という形で「あたらしく来る人」を意味する語もありますが、日常ではあまり頻繁に使いません。

  • 形容詞/副詞形: 直接「come」に由来する形容詞や副詞はありません(「incoming」などは別の派生語としてあります)。

CEFRレベルの目安


  • 「come」の単体としてはA1(超初心者)レベルから登場しますが、「come to」の各種イディオムや、抽象的な「~の状態になる」などの使い方を含めるとB1(中級)程度の理解が必要になる場合があります。


2. 語構成と詳細な意味

「come to」は「come(来る、到達する)」という動詞と「to(~へ、~に)」の組み合わせですが、下記のようにさまざまな意味へ派生します。


  1. 到着する系

    例: “When you come to the station, call me.”

    「駅に着いたら電話してね。」


  2. 意識を取り戻す

    例: “She fainted but soon came to.”

    「彼女は気絶したがすぐに意識を取り戻した。」


  3. (結論や状態に)達する・~するようになる

    例: “I’ve come to realize how important family is.”

    「家族の大切さに気付くようになった。」


よく使われるコロケーション10選


  1. come to mind(思い浮かぶ)


    • A good idea just came to mind.


  2. come to an end(終わる)


    • The party finally came to an end at midnight.


  3. come to a conclusion(結論に達する)


    • After long discussions, we came to a conclusion.


  4. come to terms (with something)(~を受け入れる、折り合いをつける)


    • She eventually came to terms with her loss.


  5. come to pass(起こる、実現する)


    • We never thought these events would come to pass.


  6. come to realize(気づくようになる)


    • He came to realize he had made a big mistake.


  7. come to power(政権を握る)


    • The new party came to power after the election.


  8. come to fruition(実を結ぶ、成果が現れる)


    • His hard work finally came to fruition.


  9. come to blows(取っ組み合いになる)


    • The argument got so heated they almost came to blows.


  10. come to the rescue(救助に駆けつける)


    • The lifeguard came to the rescue just in time.



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「come」は古英語“cuman”から来ています。「to」は方向・到達点を示す前置詞。

  • 歴史的な使われ方: 「come to」というコンビネーションは古くから「到達する」「意識を取り戻す」といったニュアンスでも使われており、旧い英訳聖書(King James Version)のような文献でも “come to pass” などが見られます。

  • ニュアンス:


    • 「意識を取り戻す」ニュアンスは口語や救急医療の文脈などでよく使われます。

    • 「~の状態に至る」ニュアンスは会話でも文章でも広く使われますが、かしこまった文脈でも特に違和感はありません。


  • 使用時の注意点:


    • 「come to (物理的な場所)」は単に「そこへ来る」という意味。

    • 文脈によっては意味が変わるため、「意識の回復」や「状態の変化」を意味する場合は周囲の文脈に注意が必要です。



4. 文法的な特徴と構文


  1. 母体は他動詞か自動詞か


    • 「come」は自動詞です。目的語を直接取らず、前置詞や副詞とともに意味を成します。


  2. 構文例


    • come to + 場所: “He came to the park.”(その公園に来た)

    • come to + 状態: “He came to understand the problem.”(その問題を理解するようになった)

    • come to + 意識の回復: (省略形で) “He fainted but soon came to.”


  3. フォーマル/カジュアル


    • 一般的に日常会話でもビジネスでも問題なく使えます。ただし、ビジネス文書などでは「reach a conclusion」のように言い換えることも多いです。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I can’t wait for you to come to my house this weekend!”


    • 今週末、あなたが私の家に来るのが待ちきれないよ!


  2. “Did you see Sarah faint? She came to just a minute later.”


    • サラが気絶したの見た?1分後には意識を取り戻したよ。


  3. “After thinking for a while, I came to realize I was wrong.”


    • 少し考えた後、自分が間違っていたことに気づいたよ。


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to come to an agreement on the budget plan before Friday.”


    • 金曜日までに予算案について合意に至る必要があります。


  2. “The two departments finally came to a compromise.”


    • 2つの部署はついに妥協点に達しました。


  3. “After reviewing the data, we came to the conclusion that we should postpone the launch.”


    • データを精査した結果、我々はローンチを延期すべきだという結論に達しました。


(C) 学術/研究の文脈での例文


  1. “Through extensive research, the scholars came to a new understanding of the theory.”


    • 大規模な研究を通じて、学者たちはその理論に関して新たな理解に至った。


  2. “The philosopher came to question the very foundations of ethics.”


    • その哲学者は道徳の根本を疑問視するようになった。


  3. “Eventually, the findings came to be accepted by the scientific community.”


    • やがて、その研究結果は科学界で受け入れられるようになった。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. arrive at(~に到着する、結論に至る)


    • 「結論に至る」「場所に到着する」という点で似ていますが、「come to」よりも少しフォーマルなニュアンスを持つ場合があります。

    • 例: “We arrived at the same conclusion.”


  2. reach(到達する)


    • 「目標や場所に到達する」ニュアンスが強い動詞です。

    • 例: “She reached the top of the mountain.”


  3. get to(~に着く)


    • カジュアルな口語表現で、「到着する」の意味が最も使われます。

    • 例: “I got to the office late.”


反意語


  • 直接的な反意語はありませんが、「leave」「go away」などの「去る・離れる」が「来る」とは対照的な方向を示します。

  • 「意識を取り戻す」に対しては「pass out」(気絶する)が逆の動きといえるかもしれません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kʌm tuː/

  • アメリカ英語: [カム トゥー] (/kʌm tuː/)

  • イギリス英語: [カム トゥー] (/kʌm tuː/)


    • 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが /ʌ/ の母音がやや強めに発音される傾向があります。


  • アクセント: 「come」に弱めの強勢、「to」はさらに弱く発音されることが多いです。

  • 発音上のよくある間違い:


    • 「come」を /koʊm/ と発音してしまう

    • 「to」を /tu/ ではなく /tə/ のように弱く発音することも多いので、連続で自然に繋げるときは“come tuh”のように聞こえることがあります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「come」を「comm」や「com」などと誤記しないように注意。

  2. “come to”を「到着」だけで捉える: 文脈によっては「意識を取り戻す」「~するようになる」など別の意味がある点に注意。

  3. TOEIC・英検対策:


    • 短めの会話文中で「She fainted but soon came to.」のように出題される場合があります。

    • 意味の取り違い(意識回復 vs 到着など)に気をつける必要があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「意識を失った人が“戻ってくる(come)先” = “to (この世)” へ戻る感覚」で、「意識を取り戻す」を覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • 「結論に到達する」イメージは、長い道のりを歩んで“最終目的地(conclusion)”のところへ“来る(come)”。

  • 実際に音読してみて、“come to”の流れを口に慣れさせるとスムーズに使えるようになります。


以上が「come to」の詳細な解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現なので、例文などを参考にぜひ使い方を身につけてみてください。

意味のイメージ
come to
意味(1)

(一定期間の経験から)…するようになる;(成り行きとして)…するようになる《do》

パーティーに来たい人は誰でも来て良い。

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意味を覚えるための辞書問題

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