最終更新日 :2025/01/28

honorable

IPA(発音記号)
形容詞

(道徳的に)『りっぱな』,高潔な / 名誉(栄光)をもたらす,賞賛に値する / 身分の高い,高名の / 栄誉をもってなされる

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: honorable

品詞: 形容詞 (adjective)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2:ある程度複雑な文章や抽象的な話題を理解でき、適切に会話へ参加できるレベル

意味(英語): Deserving respect or high regard; characterized by integrity and fairness.

意味(日本語): 「尊敬に値する」「高潔な」「公正な」というニュアンスを持つ形容詞です。

「誰かの行為や態度を褒めるとき、またはその人が尊敬に値する正しい行動を取っているときに使われます。フォーマルな場面で使われることが多いです。」

活用形・他の品詞への派生例


  • 形容詞: honorable (米), honourable (英)

  • 名詞形: honor (名詞: 名誉), honour (英国の綴り)

  • 他動詞形は存在しませんが、「to honor (someone)」という動詞形で「敬意を示す/称える」という使い方があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “honor” / “honour” (名誉・尊敬)

  • 接尾語: “-able” ~「~できる、~に値する」といった意味を付与する

派生語・類縁語


  • 「honor」(名誉、尊敬)

  • 「dishonor」(不名誉、恥をかかせる)

  • 「honorary」(名誉職の、名誉上の)

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. honorable conduct — (尊敬に値する行い)

  2. honorable intentions — (誠実な意図)

  3. honorable discharge — (名誉除隊、「軍隊などを名誉ある形で退役すること」)

  4. honorable man / woman — (尊敬に値する男性/女性)

  5. honorable mention — (表彰に準ずる賞、特別賞)

  6. the honorable judge — (尊敬すべき判事、「判事に対しての敬称」)

  7. honorable tradition — (由緒正しい伝統)

  8. honorable reputation — (誉れ高い評判)

  9. honorable compromise — (お互いに誠実に妥協しあう合意)

  10. honorable service — (誠実な奉仕、または名誉ある勤務)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “honor” に由来し、古フランス語を経て中英語へと伝わってきました。

  • 英語では「尊敬」「名誉」といった意味を持つ “honor” がベースとなり、そこに “-able” を付けて「尊敬に値する」という形容詞になりました。

ニュアンス・注意点:


  • 「honorable」はフォーマルで敬意を込める響きがあります。

  • 公式な場面や立派な品格を話題にするときに使われやすく、カジュアルな会話では「respectable」のほうが無難に使われることもあります。

  • 「The Honorable ~」と人名に付けると、公職者(判事や政治家など)への敬称として使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞としての使い方


    • 人や行為、評判などを修飾し、「尊敬に値する」「立派な」という意味を付与します。

    • 修飾する名詞の前に置くのが一般的です。

    • 例: “He is an honorable man.” 「彼は尊敬に値する人だ。」


  2. フォーマル/カジュアルな違い


    • 「honorable」はやや格式ばった表現で、公式文書や演説などで頻繁に見られます。会話ではやや堅い印象を与えがちです。

    • Informalな場面では「respectable」や「decent」などの言い回しを使うことが多いです。


  3. 名詞との可算・不可算の区別


    • 「honorable」は形容詞のため、名詞形である “honor” は基本的に不可算名詞として扱われることが多いですが、「an honor」(一つの名誉) のように可算としても使われます。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I think it’s honorable that you stood up for your friend.”


    • 「友だちをかばったなんて、本当に立派だね。」


  2. “He returned the lost wallet to its owner. That was quite honorable of him.”


    • 「彼は落とし物の財布を持ち主に返したんだ。本当に誠実だね。」


  3. “Your decision to apologize to her was very honorable.”


    • 「彼女に謝ることを決めたのは、とても立派だったね。」


(B) ビジネスでの例文


  1. “We seek honorable business practices that benefit both parties.”


    • 「私たちは双方に利益をもたらす誠実なビジネス慣行を求めています。」


  2. “He is known for his honorable management style.”


    • 「彼は誠実な経営スタイルで知られています。」


  3. “It was honorable of you to credit your team for the success.”


    • 「成功をチームのおかげだと認めたのは、あなたの誠実さの表れですね。」


(C) 学術的・フォーマルな場面での例文


  1. “Her honorable approach to research earned her widespread respect in the academic community.”


    • 「彼女の研究に対する誠実な姿勢は、学界で広く尊敬を集めました。」


  2. “We welcome the honorable professor as today’s keynote speaker.”


    • 「本日の基調講演者として、尊敬すべき教授をお招きします。」


  3. “The committee praised his honorable conduct during the inquiry.”


    • 「委員会は調査の間の彼の誠実な振る舞いを称賛しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(近い意味合い)


  1. respectable(立派な)


    • より幅広い文脈で使いやすく、フォーマルすぎない印象。

    • 例: “He’s a respectable businessman.”


  2. upright(公正な、誠実な)


    • 主に道徳的・倫理的な面で正しい場合に用いられる。

    • 例: “You can trust him because he’s an upright man.”


  3. virtuous(徳の高い)


    • 美徳を備え、非常に高潔で倫理観が強いイメージ。

    • 例: “She is admired for her virtuous life.”


反意語


  1. dishonorable(不名誉な)

  2. shameful(恥ずべき)

  3. disreputable(評判が悪い)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米国発音): /ˈɑːnərəbəl/ (“アナラブル”のような響き)

  • IPA(英国発音): /ˈɒnərəbl/ (“オナラブル”のような響き)

  • 強勢は第1音節「hon」に置かれます。

  • スペルが “honorable” (米) / “honourable” (英) で異なる点に注意しましょう。

  • よくある間違いは /h/ の音を落として “onorable” のように発音することですが、正しくは “h” を軽く発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “honorable” と “honourable” の混同。アメリカ英語とイギリス英語の綴りの違いです。

  • 同音異義語との混同: 音の上では “honor” と “honour” は同じですが、スペルが異なるので書くときに注意。

  • 文脈の誤用: 「honorable」はフォーマル・公的な文脈で使われることが多いので、日常会話で使うとやや硬い印象を与えることがあります。

  • 資格試験やTOEIC・英検でのポイント: 公的な敬称や人物の評価を述べる際に出題される場合があるので、派生語 “honor, honorable” などの使い方を覚えておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「honor + able」=「名誉や尊敬に値する」というイメージで記憶すると覚えやすいでしょう。

  • 「The Honorable Judge」という形で、判事や政治家に敬称をつけるとき使うと理解しておくと文脈がつかみやすくなります。

  • スペルに “h” を忘れず、「honor」と同じ語幹を継承している、という点を常に意識しておくとスペルミスを防げます。

以上が “honorable” の詳細な解説です。公的・フォーマルな場面での使用が多い単語なので、文脈に合った使い方を意識して学習してください。

意味のイメージ
honorable
意味(1)

(道徳的に)立派な,高潔な

意味(2)

名誉(栄光)をもたらす,賞賛に値する

意味(3)

身分の高い,高名の

意味(4)

栄誉をもってなされる

復習用の問題

(道徳的に)『りっぱな』,高潔な / 名誉(栄光)をもたらす,賞賛に値する / 身分の高い,高名の / 栄誉をもってなされる

正解を見る

彼は立派な人です。

正解を見る

He is an honorable man.

英語 - 日本語

項目の編集設定
  • 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 項目の新規作成を審査する
  • 項目の編集を審査する
  • 項目の削除を審査する
  • 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
  • 項目名の変更を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
例文の編集設定
  • 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 例文の編集を審査する
  • 例文の削除を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
問題の編集設定
  • 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 決定に必要な投票数 - 1
編集ガイドライン

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★