最終更新日 :2025/01/26

entire

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》全体の, 全部の(whole) / 壊れていない,無傷の / 《名詞の前にのみ用いて》無条件の, 完全な, 全くの

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解説

以下では、形容詞 entire をできるだけ詳細に解説していきます。日本語で分かりやすくまとめていますので、学習の参考にしてください。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: entire

  • 日本語: 「全体の」「すべての」「完全な」「丸ごとの」


「entire」は物事の一部ではなく、全体を指す形容詞です。「そのすべてを表す」「欠けた部分がない」というニュアンスがあります。日常会話からビジネスまで幅広く使える、ややフォーマル感のある単語です。


品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 形容詞なので、動詞のように形そのものは変化しません(比較変化などは限定的です)。


    • 比較級: more entire (あまり一般的ではない)

    • 最上級: most entire (あまり一般的ではない)

      ※ ほとんどの場合「more/most entire」は使わず、「more/most complete」「more/most whole」のように別の語を用いることが多いです。


他の品詞形


  • entirely (副詞):「完全に、まったく」

  • entirety (名詞):「全体、全部」

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)


    • 日常会話でも見かけますが、「whole」や「all」と比べるとややフォーマルで、文章表現などでも頻繁に登場します。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源としてはラテン語の “integer”(完全な、傷ついていない)の流れをくむため、直接的な接頭語・接尾語の区切りはありません。


    • entire(形容詞) → integer(ラテン語:「完全な」)が由来とされます。


派生語や類縁語


  • entire → entirely (副詞:「完全に」)

  • entire → entirety (名詞:「全体、全額、全範囲」)

  • integer(名詞:「整数」)と同語源

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. entire day (一日全体)

  2. entire world (世界全体)

  3. entire community (コミュニティ全体)

  4. entire family (家族全体)

  5. entire team (チーム全体)

  6. entire population (総人口)

  7. entire process (全プロセス)

  8. entire document (文書全体)

  9. entire system (システム全体)

  10. entire career (キャリア全体)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “integer”(傷がない、完全な) → 古フランス語 “entier” → 中英語 “entier” → 近代英語 “entire”.

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「全部・全体」を強調するときに用います。「whole」という単語に近い意味ですが、「entire」はよりフォーマルな印象を与える場合があります。単語そのものに「完全」というニュアンスが含まれるため、文脈によっては力強い表現として使われます。

  • フォーマル・カジュアルどちらの場面でも使われますが、文書表現や公的な場面で特に好まれやすいです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾します。名詞の前に置く形で使われるのが一般的です(例: the entire plan)。

  • 可算名詞と不可算名詞どちらにも使えますが、主に可算名詞の「全体」を強調する際によく使われます。


    • 例: the entire house (家全体), the entire amount (全額)


  • 「entire + 名詞」もしくは「the entire + 名詞」などの構文が多く、名詞に強くかかることがポイントです。


5. 実例と例文

さまざまな場面で使われる例文を挙げます。

(1) 日常会話での例文


  1. I spent the entire day cleaning my room.

    (一日中、部屋の掃除をしていたんだ。)

  2. She watched the entire season of that TV show in two days.

    (彼女はあのドラマのシーズン全体を2日で見ちゃったよ。)

  3. We walked the entire distance instead of taking a bus.

    (私たちはバスを使わずに全行程を歩いたんだ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. The entire team needs to attend tomorrow’s meeting.

    (チーム全体が明日の会議に参加する必要があります。)

  2. We reviewed the entire project timeline before starting.

    (始める前に、プロジェクト全体のスケジュールを見直しました。)

  3. The report covers the entire quarter’s performance in detail.

    (このレポートは四半期全体の業績を詳しくまとめています。)

(3) 学術的・専門的な場面での例文


  1. The study examines the entire population of the region, not just a sample.

    (この研究は地域の母集団全体を調査しているので、サンプルだけではありません。)

  2. We analyzed the entire dataset to ensure no anomalies were missed.

    (見落としがないよう、データセット全体を分析しました。)

  3. Her paper discusses the entire scope of biodiversity in the Amazon rainforest.

    (彼女の論文はアマゾン熱帯雨林の生物多様性全体を論じています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. whole (ホール) – 「全体の」「丸ごとの」


    • 「whole」は日常的でややカジュアルな響き。「entire」より口語的。


  2. complete (コンプリート) – 「完全な」「全部そろった」


    • 完璧さや欠けがないことを強調。プロジェクトなどの「完結」を示す時によく使われる。


  3. total (トータル) – 「総計の」「合計の」


    • 数字や数量を強調するときに用いられることが多い。


  4. full (フル) – 「いっぱいの」「満ちた」


    • 容量などで「満杯」を強調する時に使われやすい。


反意語(Antonyms)


  • partial (部分的な)

  • incomplete (不完全な)

  • fragmentary (断片的な)


「entire」は「全体」や「全範囲」を示す点が特徴なので、反意語は「一部だけ」「不完全」といった意味になります。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ɪnˈtaɪər/

  • イギリス英語: /ɪnˈtaɪə/

アクセント・強勢


  • 「en-TIRE」のように第2音節「tire」の部分が強く発音されます。

  • 先頭の en は軽く発音され、tire の部分で口を大きく開いて「タィアー」と言うイメージです。

よくある発音ミス


  • 「インタイアー」ではなく「インタイ(ア)」と、後ろの「r」がアメリカ英語ではやや巻き舌気味に発音される点に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “entier” “entierly” などと、文字を抜かしてしまうミスが多い。

  • 「enter」(入る)や「entitle」(題名をつける)などと混同しないよう注意する。

  • 「whole」と「entire」の違い


    • 「whole」はややカジュアル。

    • 「entire」はフォーマル寄りの表現の場合が多い。


  • 試験対策(TOEIC・英検など)


    • 「the entire + 名詞」の形で文法問題に出ることがある。

    • 同意表現を問われる問題や言い換え問題でも頻出。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源はラテン語の “integer” と同じ。数学の「整数(integer)」はちょうど切りのいい「完全な数」のイメージですよね。そこから「傷のない」「完全な」「すべての」という意味につながる、と覚えると印象に残りやすいです。

  • つづりの最後が “-ire” で終わる形容詞は珍しいので、しっかり目に焼き付けておきましょう。

  • 「全体」といえば「whole」や「complete」と比べたり、数学の「integer」を思い出すことで関連付けて覚えられます。


以上が「entire」の詳細解説です。「entire」は日常でもビジネスでも便利な形容詞なので、ぜひ使いこなしてみてください。

意味のイメージ
entire
意味(1)

壊れていない,無傷の

意味(2)

《名詞の前にのみ用いて》全体の,全部の(whole)

意味(3)

《名詞の前にのみ用いて》無条件の,完全な,全くの

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復習用の問題

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