最終更新日 :2025/01/27

emergence

名詞

出現

このボタンはなに?

新しい技術の出現は私たちの生活のあり方を革命的に変えました。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: emergence

品詞: 名詞 (countable / uncountable の両方で使われる場合がありますが、文脈によっては不可算扱いが多いです)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 「emergence」は、何かが存在感を持ち始めたり、明らかになったり、新たに出現する過程を指し示す言葉です。

  • 日本語では「出現」「発生」「台頭」などと訳されます。

  • たとえば、新しい技術や社会現象が世の中に広まり認知され始めるような状況で用いられる、少しフォーマルで学術的な響きのある単語です。

活用形


  • 名詞形: emergence

  • 動詞形: emerge (現れる、出現する)

  • 形容詞形: emergent (新しく出現している、萌芽しつつある)

他の品詞になった時の例


  • 動詞:「They emerged from the tunnel.」(彼らはトンネルから出てきた)

  • 形容詞:「The emergent company quickly gained market share.」(新興企業は急速に市場シェアを得た)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹 (root): emerg-


    • ラテン語の「ex (外へ) + mergere (沈む)」が語源で、「水面から浮かび上がる」イメージが含まれています。


  • 接頭語 (prefix): 厳密には「e-」は「out (外へ)」のニュアンスを含む形ですが、もともとはラテン語を経て英語化しており、単独の接頭語として意識されることはあまりありません。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. the emergence of new technology


    • (新技術の出現)


  2. the emergence of a trend


    • (トレンドの台頭)


  3. emergence from obscurity


    • (無名の状態からの浮上)


  4. the emergence of a crisis


    • (危機の発生・出現)


  5. the emergence of a new market


    • (新市場の誕生)


  6. rapid emergence


    • (急速な出現)


  7. gradual emergence


    • (徐々に明らかになること)


  8. early emergence


    • (初期段階での出現)


  9. the emergence of a leader


    • (リーダーの台頭)


  10. sudden emergence


    • (突発的な出現)



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • ラテン語の ēmergere(「水面上に浮かび上がる」)が由来とされます。英語では16世紀から17世紀頃に「何かが姿を現す」意味で使われ始めました。


  • ニュアンス


    • 「何かが姿を見せ始める・明るみに出る」というニュアンスを伴います。学術的・フォーマルな文章で使われることが多いですが、ジャーナリズムやビジネスの文脈でもよく見られます。

    • カジュアルな会話ではあまり頻繁には登場しませんが、「新たな現象や事物の存在感が高まる」イメージを強調したい場合には使われることがあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞用法


    • 通常は不可算名詞として扱われることが多く、「the emergence of ~」の形で「~の出現」という表現をよく取ります。

    • ただし、特定の事象を一つの「出現事例」として数えられる場合は可算扱いになることもあります。


  • 一般的な構文例


    1. The emergence + of + [名詞] + (動詞) …


      • (例) The emergence of artificial intelligence is changing the job market.


    2. [形容詞] + emergence


      • (例) gradual emergence, sudden emergence



  • フォーマル / カジュアル


    • 「emergence」は比較的フォーマルで学術・ビジネス文書に適した単語です。

    • 口語では「the rise of ~」や「the appearance of ~」と言い換えることが多いです。



5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的なシーンでの例文を提示します。

日常会話 (3例)


  1. “I’ve noticed the emergence of new coffee shops around town recently.”


    • 「最近、街に新しいコーヒーショップが相次いで出てきているのに気づいたんだよね。」


  2. “The emergence of smartphone apps has really changed our daily routines, hasn’t it?”


    • 「スマホアプリの登場で、日々の生活習慣が本当に変わったよね。」


  3. “We’re seeing the emergence of a new trend in home décor this year.”


    • 「今年は新しいホームデコのトレンドが出てきてるね。」


ビジネス (3例)


  1. “The emergence of new competitors in the market has forced us to reevaluate our strategy.”


    • 「この市場における新規競合企業の台頭により、私たちは戦略の再検討を迫られています。」


  2. “We are closely observing the emergence of 5G technology and its impact on consumer behavior.”


    • 「5G技術の出現とそれが消費者行動に与える影響を、我々は注意深く観察しています。」


  3. “With the emergence of big data analytics, companies can gain deeper insights into customer preferences.”


    • 「ビッグデータ分析の登場によって、企業は顧客の好みに関するより深い洞察を得ることができます。」


学術的 (3例)


  1. “The emergence of quantum computing poses new challenges in cybersecurity.”


    • 「量子コンピュータの登場は、サイバーセキュリティに新たな課題をもたらしています。」


  2. “Recent studies discuss the emergence of antibiotic-resistant bacteria.”


    • 「最近の研究では、抗生物質耐性菌の台頭が議論されています。」


  3. “Cultural evolution theory examines the emergence of complex social structures over time.”


    • 「文化進化論では、複雑な社会構造がどのように時間をかけて台頭するかを検証します。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. appearance (外観、出現)


    • 「emergence」と比較すると、より「目に見えて姿を現す」というニュアンスが強いです。


  2. rise (上昇、台頭)


    • 「バッと勢いよく盛り上がる」イメージがあります。ややカジュアルにも使われます。


  3. advent (到来)


    • 宗教的・歴史的な文脈でよく使われ、ややフォーマルな印象。特に「キリストの降臨」などでも使われます。


  4. inception (開始、初め)


    • 「始まり」「設立」などで、少しフォーマル。アイデアやプロジェクトの始動時に使われることが多いです。


反意語


  • disappearance (消失)


    • 何かがなくなる場合に用いられる単語。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ɪˈmɝː.dʒəns/

    • イギリス英語: /ɪˈmɜː.dʒəns/


  • アクセント(強勢)の位置


    • 第2音節の「-mer-」に強勢が置かれます: e-MER-gence


  • よくある発音の間違い


    • 先頭の「e-」を [e] ではなく [ə] のようにあいまいに発音してしまうケースがあるので注意。

    • 「-gence」の部分が「-ジェンス」ではなく「-ジャンス」に近い発音になることが多いです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “emergency”との混同


    • “emergency”は「緊急事態」を意味して大きく異なりますが、スペルが似ているため混同しやすいです。


  • スペリングミス: emer*g*enceの「g」を落とす間違いに注意。

  • 試験対策


    • アカデミックな文脈で出てくることがあるため、IELTS、TOEFL、大学レベルの読解問題で目にする機会があります。

    • TOEICでは高レベルのビジネス文書・時事問題で見られることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「何かが水中から浮かび上がる」イメージで覚えるとよいです。

  • 「emerge」は「e(外へ)+merge(沈む)」から「沈んでいたものが外へ出る」→「出現する」と連想すると印象に残りやすいです。

  • 「emergency」との混同を防ぐには、「-ncy」は「緊急事態」のイメージで、「-nce」は「状態・過程」のイメージ、と整理するとよいでしょう。


以上が「emergence」の詳細な解説です。「出現」や「台頭」を指し、フォーマルかつ学術的な文脈で頻繁に見られるため、文献や論文、ビジネスレポートなどを読む際に役立つ単語です。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
emergence
意味(1)

出現

復習用の問題

The emergence of new technologies has revolutionized the way we live.

新しい技術の出現は私たちの生活のあり方を革命的に変えました。

英和辞書

項目の編集設定
  • 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 項目の新規作成を審査する
  • 項目の編集を審査する
  • 項目の削除を審査する
  • 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
  • 項目名の変更を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
例文の編集設定
  • 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 例文の編集を審査する
  • 例文の削除を審査する
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
  • 決定に必要な投票数 - 1
問題の編集設定
  • 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
  • 決定に必要な投票数 - 1
編集ガイドライン

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★