最終更新日:2025/09/08

《名詞の前に置いて》一つも(一人も,少しも, 全く)…ない / 《補語につけて》決して…でない, 決して...ならない / 《省略文で》…なし;…お断り / 《話》少ししか(あまり)…ない

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元となった辞書の項目

no

限定詞

《名詞の前に置いて》一つも(一人も,少しも, 全く)…ない / 《補語につけて》決して…でない, 決して...ならない / 《省略文で》…なし;…お断り / 《話》少ししか(あまり)…ない

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解説

以下では、限定詞(negative determiner)としての「no」に焦点を当てて、「no」の使い方をできるだけ詳細に解説します。マークダウン形式でまとめています。


1. 基本情報と概要

英単語


  • 単語: no

  • 品詞: 限定詞 (negative determiner)、間投詞 (exclamation)、副詞 (adverb) など

意味(英語)


  • (determiner) not any; not a single; zero quantity

意味(日本語)


  • (限定詞) 「まったく~ない」「一つも~ない」という意味を表します。

    「そのものが存在しない」ことをはっきり述べるときに使います。


例:There is no time left.(時間がまったく残っていません。)


「no」は、会話や文章で「何もありません」「否定します」というニュアンスを直接的に伝えたいときに使われる、とても基本的な単語です。

活用形


  • 「no」は基本的に変化しない(単数・複数による変化や時制による活用がない)。

  • 品詞が変わる場合:


    • 限定詞 (no problem)

    • 間投詞・感嘆詞 (No! I don’t want it.)

    • 副詞 (I can no longer wait.)


難易度(CEFR目安)


  • A1 (超初心者)

    「no」は最も基本的な否定表現のひとつで、初級学習段階から頻出します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「no」は接頭語・接尾語・語幹などに分解できない、非常に短い語です。

他の単語との関連性(派生語や類縁語)


  • none: まったくない (代名詞的に用いられる)

  • nobody / no one: 誰も~ない

  • nothing: 何も~ない

  • nowhere: どこにも~ない

よく使われるコロケーション(10個)


  1. no problem(問題ない)

  2. no way(絶対にいや、まさか)

  3. no time(時間が全くない)

  4. no doubt(疑いの余地がない)

  5. no chance(可能性が全くない)

  6. no excuse(言い訳の余地がない)

  7. no idea(まったくわからない/知らない)

  8. no reason(理由がない)

  9. no worries(心配ないよ)

  10. no one(誰も~ない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “nā” (no, not any) に由来し、“ne” (not) と “ā” (ever) の組み合わせでした。

  • 時を経て、「not any」と同じ意味を持つ「no」として現在に至ります。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「no」は非常に直接的に否定する語なので、相手に断る場合などは文脈により失礼に感じられることもあります。やわらかくしたい場合は「not any」を使ったり「I’m afraid there is no...」など言い回しを工夫することがあります。

  • 口語/文章ともによく使われますが、ビジネスシーンでは丁寧さを意識して文脈による言い換えを検討することもあります。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • [no + 可算名詞(単複数)]:No cars are allowed here.

  • [no + 不可算名詞]:We have no information on the incident.

  • [No + 名詞 / 名詞句.]:No problem.(定型フレーズとして)

使用シーン


  • フォーマル: ビジネスメールなどでも使うが、「I regret there is no possibility...」など控えめ表現をすることも。

  • カジュアル: 日常会話で「No way!」「No problem!」など、間投詞としても盛んに活用。

文法上のポイント


  • 「no」を使うときは単純に「not any」に置き換えられることが多い。

    例:I have no idea. = I do not have any idea.


5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的な文脈で3文ずつ例文を提示します。

A. 日常会話での例文


  1. There’s no milk left in the fridge. Could you buy some on your way home?

    (冷蔵庫に牛乳が全然ないよ。帰りに買ってきてくれない?)

  2. No way! I can’t believe you did that!

    (うそでしょ!そんなことしたなんて信じられない!)

  3. I have no idea what you’re talking about.

    (あなたが何を言っているのか全然わからないよ。)

B. ビジネスでの例文


  1. I’m sorry, but there’s no room in the budget for additional expenses this quarter.

    (申し訳ありませんが、今期の予算には追加経費の余裕がありません。)

  2. Please note that we have no further information regarding the client’s request.

    (顧客の依頼に関して、追加の情報はございませんのでご了承ください。)

  3. Our manager made it clear that there will be no changes to the current plan.

    (マネージャーは現在の計画に変更がないことを明言しました。)

C. 学術的・専門的な文脈での例文


  1. The data shows no significant difference between the two groups.

    (データは両群に有意差がないことを示しています。)

  2. There is no evidence to support that hypothesis.

    (その仮説を支持する証拠はありません。)

  3. The results indicate no correlation between the variables tested.

    (結果によると、検証した変数間に相関は見られませんでした。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. none(まったくない)


    • 例:None of the students knew the answer.(生徒の誰も答えを知らなかった。)

    • 「no」に比べ、代名詞として「何もない/誰もいない」などを単独で表せる点が異なる。


  2. not any(まったく何も)


    • 例:I do not have any questions. = I have no questions.(質問はありません。)

    • 「no」とほぼ同じ意味だが、文の中での使い方がやや違い、こちらは“not + any”構文。


反意語


  • yes(肯定の「はい」)


    • 意味的には反意の役割を持つ間投詞(exclamation)。

    • 例:“No!” と “Yes!”



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /noʊ/

    • イギリス英語: /nəʊ/


  • アクセント:


    • 1音節しかないため、音節全体を強く発音します。


  • よくある発音ミス:


    • 母音を曖昧にして「ヌォウ」とならないように注意。

    • アメリカ英語( /noʊ/ )では後ろがやや「オウ」に近い、イギリス英語( /nəʊ/ )では「ナウ」に近いイメージ。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「no」と「not」は違う役割:


    • 「no」は限定詞。「He has no friends.」

    • 「not」は副詞。「He does not have any friends.」


  • 「no」と「none」の混同:


    • 「no」は名詞の前に置く限定詞。「no books」

    • 「none」は代名詞のように単独で使う。「I have none.」


  • スペルミス: 「no」を「know」と書き間違えるケースなど。

  • 資格試験でも「no」と「not any」や「none」の使い分けを問われることがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音とスペルが短いので強い否定を表す印象を持ちやすい。

  • 「No」を見たときは赤い「×」が浮かぶイメージで暗記すると効果的。

  • 「no problem」「no way」「no time」など短いフレーズで覚えると実践的に使いやすい。


以上が、限定詞としての「no」の詳細解説です。「no」は英語学習者にとって最初に学ぶ重要な単語の一つですので、ぜひ日常会話からビジネス文書まで幅広く活用してみてください。

意味のイメージ
no
意味(1)

《話》少ししか(あまり)…ない

彼はドイツ語は言うまでもなく、英語も知らない。

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意味(2)

《名詞の前に置いて》一つも(一人も,少しも)…ない

寝坊は遅刻のいいわけには決してならないと言うことを覚えておきなさい。

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意味(3)

《省略文で》…なし;…お断り, ...禁止

ボートの操作者は禁煙の表示にも関わらず、堂々といつも吸っていた。

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意味(4)

《補語につけて》決して…でない , 決して...ならない

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 記述問題

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