proprietary
1. 基本情報と概要
単語: proprietary
品詞: 名詞(ただし、形容詞として使われることが多い)
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 日常会話は難なくこなせるレベルで、抽象的な話題にも対応できる。やや専門的・複雑な言葉や概念も扱える段階。
英語での意味:
1) 所有者(proprietor)や所有権を持つ者などを指す(少し古風、または法律的)。
2) 特許品・登録商標製品など、独自の権利保護を受けた製品を指す場合にも使用される。
日本語での意味:
1) 所有者や権利をもつ人。
2) 専売・独占販売品などを指す場合もある。
「ある人や企業が所有しているもの、独自に管理するものを指す少しかたい表現です。法律やビジネス文脈で使われることが多いです。」
主な活用形:
- 単数形: proprietary
- 複数形: proprietaries
他の品詞形:
- 形容詞: proprietary (所有に関する、独自仕様の、秘密の)
例: “proprietary software” (独自仕様のソフトウェア)
2. 語構成と詳細な意味
1) 語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “propriet-” (「所有者」を意味する語幹)
- 接尾語: “-ary” (名詞/形容詞を作る接尾語)
2) 他の単語との関連性
- “proprietor” (名詞・所有者)
- “property” (名詞・所有物、財産、不動産)
3) よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)
- “proprietary rights” - 所有権
- “proprietary interests” - 所有上の利益
- “proprietary brand” - 専売ブランド
- “proprietary formula” - 独自の(秘密の)製法
- “proprietary name” - 登録商標名
- “proprietary information” - 専有情報(独自情報)
- “proprietary product” - 独自の製品
- “proprietary software” - 有償(独自仕様の)ソフトウェア
- “proprietary blend” - (サプリなどの)独自配合
- “proprietary technology” - 独自開発技術
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “proprietas”(所有物、財産)から派生し、フランス語を通じて英語に入った。
- “proprietor” (所有者) と同様、財産や所有権を表すニュアンスを強く持つ。
ニュアンス・使用時の注意点
- 法的・商業的文脈で、特定の企業や個人に帰属するものを強調する際に用いられる。
- 名詞としてはやや古風で、法律文書やフォーマルな書き言葉として使う場合が多い。
- カジュアルな日常会話ではあまり聞かれない。
4. 文法的な特徴と構文
1) 名詞としての可算・不可算
- “proprietary” は可算名詞として扱われることが多い(例: “several proprietaries” のように複数形でも使える)。
- ただし頻度は低く、専門文書で出てくる場合が多い。
2) 形容詞との区別
- 名詞: “a proprietary” (所有者、または専売品など)
- 形容詞: “proprietary information” (所有に関する情報、独自の情報)
3) 一般的な構文
- “A proprietary of something.” → 「~の所有者」「~の持ち主」
- “The proprietary belongs to the company.” → 「その所有権はその企業に属している。」
4) フォーマル/カジュアル
- 法律、ビジネス契約書、学術的文書などでよく見られるフォーマル寄りの単語。
5. 実例と例文
以下、それぞれの文脈での例文です。
日常会話(ややフォーマル寄りの文脈想定)
“He claimed to be the sole proprietary of the patent.”
(彼はその特許の唯一の所有者だと主張したよ。)“I’m not sure who the proprietary of this old estate is.”
(この古い屋敷の所有者が誰なのかは分からないな。)“They announced a new proprietary that’s supposed to revolutionize the market.”
(彼らは市場を変革するかもしれない新しい専売品を発表したんだ。)
ビジネス
“The proprietary of the new trademark approached us for a licensing deal.”
(新しい商標の所有者が、ライセンス契約について私たちにアプローチしてきました。)“Negotiating with the proprietary requires thorough due diligence.”
(所有者との交渉には、綿密なデューデリジェンスが必要です。)“We acquired the proprietary for exclusive rights in North America.”
(私たちは北米における排他的権利を得るため、その専売権を取得しました。)
学術的・専門文脈
“In this study, the proprietary has agreed to grant researchers access to the data.”
(本研究では、所有者が研究者にデータへのアクセスを許可することに同意した。)“The proprietary maintained strict control over release of information.”
(その所有者は情報の公開に厳格な管理を維持していた。)“We must identify the proprietary to clarify the dissemination rights of the documents.”
(文書の配布権を明確にするためには、所有者の特定が必要となる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “owner” (所有者)
- より一般的で広い場面で使える。カジュアルでもフォーマルでも使いやすい。
- より一般的で広い場面で使える。カジュアルでもフォーマルでも使いやすい。
- “proprietor” (所有者、経営者)
- “proprietary” に非常に近い語。小売店やホテルなどの経営者を指す文脈でもよく使う。
- “proprietary” に非常に近い語。小売店やホテルなどの経営者を指す文脈でもよく使う。
- “possessor” (所持者)
- 法的な所有権に限らず、物や資格などを「持っている人」というニュアンス。
- 法的な所有権に限らず、物や資格などを「持っている人」というニュアンス。
反意語
- “non-owner” / “public domain” など、「所有者ではない」「公的なもの」を意味する場合。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /prəˈpraɪ.əˌtɛri/
- イギリス英語: /prəˈpraɪ.ə.təri/
アクセント
- 第2音節の “pri” に強勢を置く。
- アメリカ英語では “pro-PRI-e-tary”
- イギリス英語でも同様に “pro-PRI-e-tary” と発音されるが、語尾がやや [təri] とはっきり聞こえる。
- アメリカ英語では “pro-PRI-e-tary”
よくある発音の間違い
- “pro-pi-e-tary” と [pi] の部分をはっきり発音せず、「パイアタリー」のようになってしまうことがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “proprietary” は “i” が続く箇所が多いため、“proprietery” と間違えやすい。
- “proprietary” は “i” が続く箇所が多いため、“proprietery” と間違えやすい。
- 同音異義語との混同
- “proprietor” (所有者) と似ているが、末尾が “-or” と “-ary” で異なる。
- “proprietor” (所有者) と似ているが、末尾が “-or” と “-ary” で異なる。
- 文脈での意味区別
- 形容詞 “proprietary” と名詞 “a proprietary” を混同しないように。
- 形容詞 “proprietary” と名詞 “a proprietary” を混同しないように。
- 試験対策
- TOEIC、英検などのビジネスや法律関連の文脈で出題されることがある。
- 契約書やビジネス記事などを読む際に注意して覚えておくと役立つ。
- TOEIC、英検などのビジネスや法律関連の文脈で出題されることがある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「proprietor(所有者)+ -ary(名詞・形容詞化)」と考えると覚えやすい。
- “property”(財産)ともつながりがあると意識し、 “proprietary” は「所有権に関するもの・所有者」を指すとイメージしよう。
- “私物”や“社内秘”のような「独自で守られているもの」として思い浮かべると、ビジネスや特許などの文脈でもすぐ理解できる。
以上が名詞 “proprietary” の詳細解説です。形容詞形が使われる場合が圧倒的に多いですが、名詞としては法的に所有者や専売品を指す文脈で使われ、やや古風・フォーマルな響きがありますので、ビジネスや法律の文書で出会ったら注意して読み解いてください。
所有主の
個人所有の
資産のある
専売特許の,独占権をもつ
所有者
所有権