最終更新日:2025/11/16

【名/U】《...に対する》嫌悪, 毛嫌い《to ...》 【名/C】大嫌いなもの

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元となった辞書の項目

aversion

名詞

【名/U】《...に対する》嫌悪, 毛嫌い《to ...》 【名/C】大嫌いなもの

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彼は甘いものに対して嫌悪感を持っていた。

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解説

以下では、英単語 “aversion” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語・日本語での意味


  • 英語: aversion — a strong feeling of dislike or unwillingness towards something or someone.

  • 日本語: 「嫌悪」「強い反感」「大きな苦手意識」という意味です。

    例えば、自分が食べられないタイプの食べ物に対して「どうしても苦手で、とても嫌だ」と感じるときに使われる単語です。「気持ちとしてどうしても避けたい」「生理的に受け付けない」というニュアンスを含みます。

品詞と活用形


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • 活用形: 名詞ですので、基本的には可算名詞として使われる形はなく、不可算的に扱われることが多いです(“an aversion” として可算的に使われる場合もありますが、比較的少ないです)。

他の品詞形


  • “averse” (形容詞) : 形容詞形。「嫌っている」「反対している」の意。

    例: “I am averse to smoking.”(私は喫煙が嫌いだ)

CEFRレベル


  • B2 (中上級): “aversion” は日常会話ではそこまで頻繁に使われる単語ではありませんが、新聞や雑誌の記事、エッセイなどでも比較的見られる単語です。多少抽象的な意味合いを含むので、中上級レベルに位置づけられるでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: なし

  • 語幹 (語根): “vers” (ラテン語 “vertere” =「回す、向きを変える」)

  • 接尾語: “-ion” (名詞化する接尾語)

“aversion” は、「(何かに)自分の意識や感情を“背ける”」というニュアンスがベースにあります。

関連語・派生語


  • “averse” (形容詞) : 嫌っている・反対している

  • “aversive” (形容詞) : 嫌悪を引き起こすような心理的/生理的に敬遠したい性質の

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “have an aversion to …”

    …に嫌悪感をもっている

  2. “develop an aversion to …”

    …への嫌悪感を抱くようになる

  3. “strong aversion”

    強い嫌悪感

  4. “natural aversion”

    生来的な嫌悪感

  5. “overcome one’s aversion”

    自分の嫌悪感を克服する

  6. “deep-rooted aversion”

    根深い嫌悪感

  7. “personal aversion”

    個人的な嫌悪

  8. “social aversion”

    社会的な嫌悪感(特定の文化や行動に対して)

  9. “cause aversion”

    嫌悪を引き起こす

  10. “show aversion towards …”

    …に対して嫌悪感を示す


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “aversio”(背ける、反対の方向へ向ける が由来)。

  • “ad-” + “vertere”(to turn) → “aversus”(turned away) → “aversio”(a turning away)。

ニュアンスや使用時の注意


  • “aversion” は、単なる「好きではない」よりも強い嫌悪感を表す場合が多いです。社会的にマイルドにしたい場合は “dislike” を使う場合もあります。

  • 文章で使うことが多く、カジュアルな会話では “I really hate X.” のような表現で置き換えられることが多いです。ややフォーマル・書き言葉寄りの印象です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として使われる際、不可算的に使われることが多いですが、強調したい場合には “an aversion” と冠詞をつけるケースもあります。

    例: “She has an aversion to cats.”


  • 他動詞・自動詞の使い分けが必要な動詞形はありませんが、形容詞形 “averse” を使う場合には “to” とセットになることが多いです。

    例: “I am averse to conflict.”(衝突するのが嫌いだ)


  • フォーマル・書き言葉の文脈で用いられることが多いです。口語でも使えますが、少し硬い印象があります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “I have a real aversion to mushrooms; I just can’t stand the texture.”

    (私はキノコが本当に苦手で、食感が我慢できないの。)

  2. “My sister has an aversion to driving on highways.”

    (私の姉は高速道路の運転が大の苦手なんだ。)

  3. “He developed an aversion to loud noises after the accident.”

    (彼はその事故以来、大きな音を嫌うようになった。)

(B) ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our manager has a strong aversion to taking unnecessary risks.”

    (私たちのマネージャーは、不必要なリスクをとることに強い嫌悪感を持っています。)

  2. “Their aversion to change makes it difficult to implement new policies.”

    (彼らは変化を嫌うので、新しい方針を導入しにくいです。)

  3. “We should address employees’ aversion to overtime work more effectively.”

    (従業員の残業を嫌がる気持ちに、もっと効果的に対処する必要があります。)

(C) 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study investigates the neural correlates of aversion in response to unpleasant stimuli.”

    (その研究は、不快な刺激に対して生じる嫌悪感の神経相関を調査している。)

  2. “Aversion therapy has been used historically in attempts to modify certain behaviors.”

    (嫌悪療法は、特定の行動を修正するための手段として歴史的に用いられてきた。)

  3. “Researchers found that early aversions can persist into adulthood.”

    (研究者たちは、幼少期の嫌悪感が成人期まで持続することを発見した。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “dislike”(嫌い)


    • “dislike” は一般的に「好きではない」の意味で、カジュアルに使われます。

    • “aversion” は「強い嫌悪感」を示す場合が多いため、ニュアンスがやや強いです。


  2. “hate”(大嫌い)


    • “hate” は感情的に強い表現で、「憎む」レベルを指すことも。

    • “aversion” は「強い嫌悪」ですが、心情的な苦手感・避けたい感にやや重点があるイメージです。


  3. “repulsion”(激しい嫌悪、嫌悪感・拒絶感)


    • “repulsion” は生理的・精神的に「ぞっとする」「吐き気を催す」ような非常に強い嫌悪です。

    • “aversion” よりもさらに強い感情をイメージさせる場合が多いです。


反意語


  • “liking”(好み)

  • “attraction”(引き付ける感情)


    • いずれも、対象に対して積極的にポジティブな感情を抱く表現で、「aversion」の真逆にあたります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /əˈvɜːr.ʒən/ (米), /əˈvɜː.ʃən/ (英)


    • アメリカ英語では “アヴァージョン” という感じの音で、/vɜːr/ の部分が「ヴァー(r)」のように響きます。

    • イギリス英語では /ɜː/ がやや長く、/ʃən/ のように “shun” と発音される傾向があります。


  • 強勢(アクセント)は “vér” の部分に置かれます ( ə-VÉR-zhən )。

  • 発音の間違いとしては、 /ʒ/ (ジ) を /s/ (ス) や /z/ (ズ) にしてしまうことや、アクセントの位置を誤ることが多いです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “a-v-e-r-s-i-o-n” で、途中を “u” と書いたりしないように注意してください。

  • 同音異義語: 同じ発音をする単語は特になく、聞き間違いはそこまで多くはありませんが、“version” /ˈvɜːrʒən/ と混同しそうになる場合があります。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでも、「嫌悪感を表す表現を問う」語彙問題で出題される可能性があります。ビジネス文書内で “aversion to risk” と出てくることがあるため、見逃さないようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “a-” + “version” → “a version that I don’t want!” とイメージすると、「突き放したいバージョンだ」という風に印象づけられます。

  • “vers” は「回す、向きを変える」の意味があり、そこに “a-” が「反対に、離れる」と付いているので「背を向ける→嫌悪感」と覚えるとよいでしょう。

  • 読みとしては「アヴァージョン」のように口ずさみ、強い苦手のイメージを思い浮かべると長期記憶に残りやすいです。


以上が “aversion” の詳細な解説です。

「嫌悪感・強い苦手意識」を表す際に、ややフォーマルめな文章や会話で役立つ単語です。自分が避けたいものや苦手なものを表すときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
aversion
意味(1)

〈U〉(…に対する)嫌悪(けんお),けぎらい《+to+(do*ing*)》

意味(2)

〈C〉大きらいな人(もの)

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

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