(獲物をとる)わな / (人を陥れる)わな,計略,策略 / 防臭弁(水をためて臭気を防ぐ排水管のUまたはS字刑の部分) / トラップ(クレイ射撃で標的の粘土のハトを飛ばす装置) / (犬の競走で)犬の飛び出し口 / 《おもに英》軽二輪馬車 / 《俗》口 / 《複数形で》打楽器[類]
trap
(獲物をとる)わな / (人を陥れる)わな,計略,策略 / 防臭弁(水をためて臭気を防ぐ排水管のUまたはS字刑の部分) / トラップ(クレイ射撃で標的の粘土のハトを飛ばす装置) / (犬の競走で)犬の飛び出し口 / 《おもに英》軽二輪馬車 / 《俗》口 / 《複数形で》打楽器[類]
以下では、名詞 “trap” をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英語: trap
日本語: 罠(わな)
品詞: 名詞 (ただし、動詞としても使用可能)
意味(英語)
An object or device used to catch animals or people, or a situation designed to deceive or ensnare someone.
意味(日本語)
動物や人を捕まえるための仕掛けや装置、あるいは人をはめるための罠・策略のことです。「引っかかったら抜け出せない」「逃れにくい状況をしかける」というニュアンスを含む単語です。
活用形(名詞)
名詞なので直接的な「活用形」はありません。ただし、複数形は traps となります。
他の品詞としての例
- 動詞: “to trap” - 〜を罠にかける・閉じ込める
- 例)He was trapped in the elevator.(彼はエレベーターに閉じ込められた)
- 形容詞: “trapped” は動詞 “trap” の過去分詞形を形容詞的に使ったもの
- 例)I felt trapped in that situation.(私はその状況に閉じ込められたように感じた)
CEFRレベルの目安
B1(中級)
日常会話や文章でよく使われる単語で、抽象的な意味(「策略としての罠」など)も理解する必要があるため、中級レベルが目安です。
2. 語構成と詳細な意味
“trap” は比較的短い単語で、特定の接頭語や接尾語はありません。語幹 “trap” がそのまま存在します。
派生語や類縁語
- trapper (名詞): 罠を仕掛ける人、猟師
- trapping (名詞): 罠をしかける行為、あるいは成果など
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- set a trap(罠を仕掛ける)
- fall into a trap(罠に陥る)
- lay a trap(罠をしかける、セットする)
- a hidden trap(隠された罠)
- a pitfall trap(落とし穴の罠)
- animal trap(動物用の罠)
- be caught in a trap(罠にかかる/捕まる)
- legal trap(法的な罠・落とし穴)
- trap door(隠し扉、落とし戸)
- booby trap(ブービートラップ・仕掛け爆弾などの罠)
3. 語源とニュアンス
“trap” の語源は、中英語の “trappe” に遡り、古フランス語 “trappe” に由来するといわれています。もともとは「開閉式の入口」「扉」を指す意味があったとされ、そこから「動物などを捕まえる罠」の意味に広がっていきました。
ニュアンス上の注意
- 「trap」は状況を巧みに操作する、あるいは抜け出せない仕組みを作るイメージが強いです。
- 口語でも正式な文章でも使われますが、罠の物理的な意味から「策略・罠にかかる」比喩的な表現も多用されます。
- カジュアルにもフォーマルにも使える単語ですが、「策略」「計略」のような少し重いニュアンスを与えることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “a trap” / “traps” と可算扱いになります。
- 動詞と使うとき: “to trap (someone/something)” は他動詞です。
- 「落とし戸」などを表す trap door のように複合語の一部として使われることも多いです。
一般的な構文やイディオム
- fall into a trap: 「罠にはまる・陥る」
- set a trap for someone: 「誰かを陥れる罠をしかける」
- trap door: 「落とし戸、隠し戸」
フォーマル・カジュアルいずれにも対応できますが、論文などでは抽象的な「落とし穴・罠」を指す pitfall という単語と併用されることもあります。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文
“I found a mouse trap under the sink.”
(シンクの下にネズミ捕りがあったよ)“Don’t fall into the trap of eating too much late at night.”
(夜遅くに食べすぎる罠にはまらないようにね)“He set a trap to catch the stray cat.”
(彼は野良猫を捕まえるために罠を仕掛けた)
ビジネス(フォーマル)での例文
“We must avoid the trap of relying on a single supplier.”
(単一のサプライヤーに依存するという落とし穴は避けなければなりません)“The contract seemed fair, but there was a hidden trap in the fine print.”
(契約は公正に見えたが、細かい字のところに見えない罠があった)“She warned us about the tax trap when expanding into a new market.”
(新しい市場に進出する際に、税の落とし穴について彼女は警告した)
学術的な文脈・レポートでの例文
“The researchers used a humane trap to capture wild birds for tagging and release.”
(研究者たちは野鳥にタグを付けて放すため、人道的な罠を使用した)“An analysis of social media usage reveals various psychological traps that users may encounter.”
(ソーシャルメディアの利用状況を分析すると、ユーザーが陥りがちなさまざまな心理的罠が明らかになる)“The study discusses how to avoid the logical traps in statistical reasoning.”
(その研究は統計学的推論における論理の落とし穴を回避する方法について論じている)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- snare(わな):比較的小型で、主に小動物用の罠を指す傾向。
- pitfall(落とし穴):比喩的に難題や思わぬ落とし穴を指す。
- ambush(待ち伏せ):相手を待ち伏せして捕まえる状況。物理的な「罠」とは少し異なる。
反意語(Antonyms)
はっきりとした「対義語」はないものの、イメージとしては「自由(freedom)」「解放(release)」などが「trap」とは逆の意味合いになります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /træp/
- アメリカ英語もイギリス英語も、基本的に [æ] の母音で発音します(日本語の「ア」と「エ」の間のような音)。
- アクセントは 1 音節しかないので強勢は単語全体にかかります。
- よくある間違い: 母音を /ʌ/ のように発音して “truck” と混同したり、/e/ のようにして “trep” と聞こえてしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “trap” を “trap(p)” などと誤って書かないように注意。
- 同音異義語: ほとんどありませんが、発音が似ている “tarp” (防水シート) と混同しないように。
- TOEIC や英検などでは「策略」「罠にはまる」「落とし穴」という意味で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “trap” は “trip” と1文字違い。
- “trip” はうっかり足を引っかける、つまり意図せず「つまづく」イメージ。
- “trap” は意図的に捕まえるための仕掛け。
- “trip” はうっかり足を引っかける、つまり意図せず「つまづく」イメージ。
- “罠”という強いイメージを持って覚えると書き間違いやスペルミスを防ぎやすいです。
- 「罠に押し込められるイメージ」を思い浮かべると、動詞の
trap someone
(誰かを閉じ込める)も自然にイメージしやすくなります。
これで名詞 “trap” の解説は以上です。物理的な罠から比喩的な「落とし穴」まで幅広いシーンで使われる便利な単語なので、ぜひ覚えてみてください。
(獲物をとる)わな
(人を陥れる)わな,計略,策略
防臭弁(水をためて臭気を防ぐ排水管のUまたはS字刑の部分)
トラップ(クレイ射撃で標的の粘土のハトを飛ばす装置)
(犬の競走で)犬の飛び出し口
《おもに英》軽二輪馬車
《俗》口
《複数形で》打楽器[類]