最終更新日:2025/12/03
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元となった辞書の項目

adjacent

形容詞

近接の,隣接している

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その二つの建物は互いに近接しています。

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解説

以下では、形容詞 adjacent を、学習者の方にもわかりやすいよう、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: adjacent

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語):

• “next to or very near something/someone”

• “sharing a boundary or edge with something”

意味(日本語):

• 「隣接している、すぐ隣の」

• 「すぐ近くにある」

こういう場面で使われる単語です。たとえば建物や部屋が物理的に隣り合っている場合や、場所や時間などが連続しているイメージを伝えたいときに使われます。

活用形


  • 原形: adjacent (形容詞)

  • 副詞形: adjacently (「隣接して」)

  • 名詞形: adjacency (「隣接状態」)

※ほかの品詞へ変化する例としては、名詞形「adjacency」や副詞形「adjacently」が挙げられます。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「adjacent」は日常会話でも時々登場しますが、主に少しフォーマルな文書やビジネス、アカデミックな場面で使用されるため、中上級レベル程度に相当すると考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: ad- (ラテン語由来,~へ、近くへ)

  • 語幹: -jac- (ラテン語 jacere 「横たわる」「置く」から派生)

  • 接尾語: -ent (形容詞を作る語尾)

この語構成から、「何かの近くに横たわる、置かれている」というニュアンスが伺えます。

派生語・類縁語


  • adjacency (名詞): 隣接、近接

  • adjacently (副詞): 隣接して、隣に

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. adjacent buildings (隣接する建物)

  2. adjacent rooms (隣り合った部屋)

  3. adjacent area (隣接地域)

  4. adjacent property (隣の土地・物件)

  5. adjacent seats (隣同士の席)

  6. adjacent counties (接する郡)

  7. adjacent sides (隣接辺、隣り合う辺)

  8. adjacent squares (隣接する区画/マス)

  9. adjacent cells (隣接するセル、表のマス)

  10. adjacent vertices (隣接頂点)


3. 語源とニュアンス

語源


  • Latin: ad + jacere(~へ + 横たわる) ⇒ adiacere ⇒ adjacent

    もともと「そばに横たわる」というイメージが根本にあります。

使用時の微妙なニュアンス


  • 主に物理的に「隣接」している概念を表すフォーマル寄りの形容詞です。口語でも使えますが、少し専門的・堅めの印象を与えることもあります。

  • 「near」との大きな違いは、「境界が共有されている」ようなより具体的で直接的な「隣り合い」を暗示する点です。

使用シーン


  • カジュアル: 日常会話でも「隣の部屋」などを言うときに使われることもあるが、“next to” と言うほうが自然な場合もあります。

  • フォーマル / ビジネス / アカデミック: 書面や説明文などで建物・地域・項目が「隣接」していると伝える際によく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾する:

    “an adjacent room” / “the house adjacent to ours”

  • 比喩的表現として使われることもあるが、主に物理的な距離を示すのが特徴です。

  • 「隣接している」の対象を示す際には “to” と組み合わせることが多い:

    “The conference room adjacent to the lobby.”

可算・不可算の区別


  • 形容詞なので、名詞の可算・不可算の区別はありません。ただし修飾する対象の名詞は文脈に合わせて選ぶ必要があります。

フォーマル / カジュアル


  • “adjacent” はややフォーマル寄りです。カジュアルな会話では “next to” と言う場合が多いかもしれません。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Is there a bathroom adjacent to this bedroom?”

    (この寝室に隣接したバスルームはありますか?)

  2. “We live in adjacent apartments.”

    (私たちは隣り合ったアパートに住んでいます。)

  3. “Where’s the park adjacent to the supermarket?”

    (スーパーに隣接している公園はどこにありますか?)

ビジネスでの例文


  1. “Our new office is adjacent to the main railway station, which is convenient for clients.”

    (新しいオフィスは中央駅に隣接しているので、顧客にとって便利です。)

  2. “The storage room adjacent to the conference hall can be used for extra supplies.”

    (会議ホールに隣接した倉庫は追加の備品保管に利用できます。)

  3. “Could you check the adjacent property’s zoning regulations?”

    (隣接している物件の用途規制を確認してもらえますか?)

学術的な文脈での例文


  1. “In this study, we observed the effects on populations in adjacent habitats.”

    (本研究では、隣接する生息環境における生物群集への影響を観察しました。)

  2. “When two cells are adjacent, they may share certain membrane structures.”

    (2つの細胞が隣接している場合、特定の膜構造を共有している可能性があります。)

  3. “The phenomenon occurs at the boundary of adjacent ecosystems.”

    (その現象は隣接する生態系の境界付近で起こります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. next to(~の隣に)

    • カジュアルで日常的。「adjacent」と同じ意味だが、より口語的。

  2. close to(~に近い)

    • 距離が近いというイメージで、「隣接」に限らず「少し離れていても近い」という場合にも使える。

  3. nearby(近くの)

    • “adjacent” よりも多少離れていても使える。

  4. adjoining(隣接した)

    • “adjacent” とニアリーイコールで使えるが、「(ドアや壁を)共有するように隣り合っている」ニュアンスがより強い。

反意語


  • distant(遠い)

  • remote(遠く離れた)

“adjacent” が「すぐ隣接している」ニュアンスを持つのに対して、これらは空間的・心理的、あるいは両方で「遠い」ことを表します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(英語): /əˈdʒeɪ.sənt/

  • アクセントは「-dja-」の部分に置かれます。

  • アメリカ英語 / イギリス英語の違い: どちらもほぼ同じ発音ですが、イギリス英語では弱化母音の音(/tə/や/ə/)が微妙に変化する場合があります。

  • よくある間違い: “adj” の部分を “ad” のように短く発音せず、“da-” にしっかりと “ジャ” (dʒeɪ) の音を意識することが大切です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “adjasent”、“adjecent” などと書いてしまうミス。

  • 同音異義語との混同: 直接同音異義語は少ないが、“adjacent” とは関係のない “adject” (実際には一般的ではない) 等との混乱に注意。

  • TOEIC・英検などの出題傾向: ビジネス文書の読解で「隣接」という意味がポイントになる場合があります。文章中で “adjacent to ~” という表現が見られたら「隣接」「隣同士」を表すことを思い出しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ストーリー・イメージ: 「ad」は「~へ」というニュアンスを持つ接頭語で、「jacere」は「横たわる」という意味の語源です。「ある対象のところへ横たわっている」と覚えると、「隣に位置している」イメージがつかみやすいです。

  • 勉強テクニック: “ad-JA-cent” の “JA” を強調して言うイメージで発音を身につけると忘れにくいですね。

  • スペリングを覚える際は、「ad + ja + cent」で3つに区切るとわかりやすいです。


これで「adjacent」の詳細な解説は以上です。ぜひ単語の成り立ちやニュアンスを理解して、ビジネスや学術的な場面など、さまざまなコミュニケーションで活用してみてください。

意味のイメージ
adjacent
意味(1)

《文》近接の,隣接している;(…に)すぐ近くの《+to+

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