最終更新日:2025/12/02
正解を見る

narrow

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

narrow

形容詞

(幅の) 狭い / 範囲(種類)が限られた / 厳密な,正確な / やっとの,かろうじての

このボタンはなに?

道路は二台の車が通るには狭すぎます。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: narrow

品詞: 形容詞 (adj.)

意味(英語): small in width; limited in scope or amount

意味(日本語): 幅が狭い、範囲や量が限られている

「narrow」は、道やスペースなどが「幅が狭い」ことや、議論や選択肢が「限られている」ことを表す形容詞です。たとえば「narrow street」といえば「狭い通り」のことで、「narrow victory」といえば「僅差での勝利」を指します。限界が迫り、選択肢が少ないイメージに使われる単語です。

主な活用形


  • 比較級: narrower (より狭い)

  • 最上級: narrowest (最も狭い)

他の品詞形


  • 動詞: to narrow (狭くする、範囲を絞る)


    • 例: The options have narrowed down to two choices. (選択肢は2つに絞られた)


  • 名詞: narrowness (狭さ、狭量)

CEFRレベル: B1 (中級)

→ 日常会話でも出てくる単語で、幅や範囲に言及するときによく使われます。


2. 語構成と詳細な意味

narrow は接頭語・接尾語が直接ついているわけではありませんが、


  • 語幹: narr- / narrow

    歴史的には「狭い」を意味する古英語の “nearu” に由来しています。

派生語・関連語


  • narrow-minded (形容詞): 視野が狭い、心が狭い

  • narrowness (名詞): 狭さ、範囲の狭さ

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (計10個)


  1. narrow street → 狭い通り

  2. narrow corridor → 狭い廊下

  3. narrow path → 細い道

  4. narrow escape → 辛うじて逃れること

  5. narrow margin → 僅差

  6. narrow victory → 僅差の勝利

  7. narrow focus → 限定的な焦点

  8. narrow down (動詞句) → 範囲を絞る

  9. a narrow range → 限られた範囲

  10. narrow view → 狭い見方


3. 語源とニュアンス

語源

「narrow」は古英語の “nearu” (狭い) に由来します。これが時代とともに “narowe”→ “narrow” へと変化してきました。

ニュアンス


  • 物理的に幅が狭いことだけでなく、「視野が狭い」「選択肢が少ない」「勝敗の差が少ない」など、抽象的にも「限られている」ニュアンスを表現します。

  • 「ぎりぎり」「限界に近い」といった少し緊迫感のある印象を与える場合も多いです。

使用時の注意


  • 「narrow-minded」は否定的な意味合いが強いので、人に使うときには失礼になりやすい表現です。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われ、カジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(narrow) は、可算・不可算の概念は直接的にありませんが、名詞を修飾します。


    • 例: a narrow street, a narrow focus


  • 動詞(to narrow) の場合、自動詞・他動詞両方の使い方があります。


    • 自動詞: The gap is narrowing. (差が縮まっている)

    • 他動詞: We need to narrow our search. (検索範囲を絞る必要がある)


一般的な構文


  • narrow + 名詞 → (名詞が) 狭い / (範囲が) 限られた

  • narrow + down + 名詞 → (名詞を) 絞り込む、限定する

イディオム


  • narrow down: 「(選択肢や範囲を) 絞る」

  • narrow escape: 「危機一髪で逃れる、九死に一生を得る」

  • narrow margin: 「ごくわずかな差」


5. 実例と例文

A. 日常会話(カジュアルなシーン)


  1. “Watch out, that road is really narrow.”

    「気を付けて、あの道は本当に狭いよ。」

  2. “We had a narrow escape when we almost fell off the bike.”

    「自転車からもう少しで転びそうになって、危うく事故に遭うところだったんだ。」

  3. “This hallway feels too narrow for two people to pass easily.”

    「この廊下は2人がすれ違うにはちょっと狭い感じがするね。」

B. ビジネス(ややフォーマルなシーン)


  1. “We need to narrow down our options for the marketing campaign.”

    「マーケティングキャンペーンの選択肢を絞る必要があります。」

  2. “Their victory was narrow, but it showed the team’s resilience.”

    「彼らの勝利は僅差でしたが、チームの粘り強さを示すものでした。」

  3. “We should maintain a narrow focus on our key objectives.”

    「私たちは主要目標に的を絞った取り組みを維持するべきです。」

C. 学術的・専門的(フォーマルなシーン)


  1. “The study examines a narrow segment of the population to ensure data accuracy.”

    「この研究はデータの正確性を確保するため、人口のごく一部の層に絞って調査しています。」

  2. “A narrow interpretation of the law can sometimes lead to unintended consequences.”

    「法律を狭義に解釈すると、時に意図しない結果を招く場合があります。」

  3. “We observed a narrow band of wavelengths to detect the specific chemical signature.”

    「特定の化学的特徴を検出するため、狭い波長帯を観察しました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. thin (薄い)


    • 「厚みが薄い」ニュアンスにやや重心があるため、平面的な広がりを強調する場合に使う。


  2. tight (きつい)


    • 衣類やスペースなど、物理的にぴったり合う、余裕がない感じ。


  3. cramped (窮屈な)


    • スペースや状況が「窮屈」な状態を表す。よりネガティブな感情がある。


反意語 (Antonyms)


  1. wide (広い)

  2. broad (幅が広い、範囲が広い)

  3. spacious (広々とした)

「narrow」は特に幅そのものが小さい、あるいは範囲・選択肢が狭いというイメージ。一方、「wide」「broad」「spacious」は「広さ」「ゆとり」を表す点で正反対です。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • イギリス英語: /ˈnær.əʊ/

  • アメリカ英語: /ˈnɛr.oʊ/

アクセント(強勢)


  • 最初の音節 “nar-” にアクセントがあります。

  • イギリス英語とアメリカ英語で母音の発音が若干異なり、「アメリカ英語は /nɛr-/ に近い」イメージです。

よくある発音ミス


  • “narrow” が “naro” のように短縮されないように注意する。

  • 2音節で “narr-ow” としっかり発音を切り分けましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “narow” と “r” が一つ足りなくなる間違いが起こりやすい。

  • 発音: アクセント位置が分かりづらく、母音を短くまとめてしまう人がいるため、しっかり区切って発音する。

  • 他動詞/自動詞の区別: “to narrow” は“to narrow something down”の他動詞用法と、“The gap is narrowing”のような自動詞用法があるので、誤用に注意。

  • 試験対策: TOEICなどでも、グラフや数値が「狭まる」「差が小さい」シチュエーションで “narrow” が出てくる可能性あり。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「narrow」の頭文字 “n” は “needle”(針)のように「細いもの」を連想しやすいので、「細く・狭い」というイメージとセットで思い出すと覚えやすいです。

  • 「狭い(narrow)」→「1本の線のような(line)」のイメージを思い浮かべると記憶に残りやすくなります。

  • “narrow down” は「選択肢を一本線にする」ような感覚で覚えると使い方を理解しやすいです。


以上が形容詞「narrow」の詳細解説です。幅や範囲が狭いだけでなく、心や考え方を限定的にする表現でもあるため、さまざまな文脈で使われます。視覚的なイメージをつかむと、より使いこなしやすくなるでしょう。

意味のイメージ
narrow
意味(1)

(幅の)狭い,細い

意味(2)

範囲(種類)が限られた(limited)

意味(3)

厳密な,正確な(exact)

意味(4)

やっとの,かろうじての

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★